言葉を知らない赤ちゃんも5つの色に色分け+カラフルなアルザスの家並み

言葉を知らない赤ちゃんも5つの色に色分け
+カラフルなアルザスの家並み

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赤ちゃんは色を分類区別する
(赤ちゃんは色を分類区別する)
言葉を知らなくても赤ちゃんは色を分類、区別
まだ言葉を知らない=赤、青など「色の名前」も知らない、4-6か月齢の赤ちゃんでもたくさんの色を「赤」、「黄」、「緑」、「青」、「紫」に分類し区別しているようです。








青い家に赤い花が鮮やかdownsize
(青い家に赤い花が鮮やか;仏アルザスColmar)
アルザスColmarのカラフルな木組み
フランスのアルザス地方の家はコロンバージュ(Colombages)と言う独特の木組みですが、色もカラフル。「色」つながりでコルマール(Colmar)の家並みのフォトを添えます。
コルマールの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)(以前コルマーと表記しましたが今回コルマールに改めています)
アルザスの小さな宝石箱コルマー訪問番外編
「おとぎの国」コルマー紀行


ヒトの色覚は3原色
(ヒトの色覚は3原色)
連続的な光の波長を色に区分けして感じる
私たちが見る様々な色とは太陽光など光の一部が反射したり、透過したりした可視光(目に見える光;最大で波長360~830 nmの幅)の特定の波長(の組合せ)です。可視光の波長は連続的なものなのに、なぜ「赤」「青」「緑」など“色の種類”として分かるのでしょうか?そのヒミツは脳にあります。

黄色い色の認識
(黄色い色の認識を例にとると・・)
目新しいとじっと見つめる→「ちがうよ」のサイン
まだ話せない赤ちゃんが「分類している」ことをどうやって調べたか?赤ちゃんは見慣れないもの、新しいものに出会うと(不思議そうに)じっと見つめます。さまざまな色の色見本を次々と赤ちゃんに見せて、もし「じっと見つめる」時間が長ければ=「今の色は前の色と違う」赤ちゃんが区別していると分かる訳です。

色を競うおとぎの国の家並みdownsize
(色を競うおとぎの国の家並み;アルザスColmar)
赤ちゃんは5色【赤、黄、緑、青、紫】に区分け
このような「見つめる時間を測る」方法で出典著者、英国サセックス大学のAnna Franklin 氏らが人の4-6か月齢児に14種類の色見本を使って調べたところ、赤ちゃんたち色を「赤、黄、緑、青、紫」の5種類に区別して見分けたそうです。

赤壁に木組みが印象的downsize
(赤壁に木組みが印象的;アルザスColmar)
3原色の組合せで1千万種の色を感じる
色を感じる「色覚」はヒトでは赤緑青の3原色(厳密には2.5原色)で、網膜にはそれぞれ赤緑青を一番強く感知する3種類の視細胞(錐体細胞)があります。3種類の視細胞は光の色(波長)による感知し易さが違うだけで可視光を幅広く感知します。例えば、赤に一番敏感な細胞は緑もかなり、そして青も少し感知します。「赤」の視細胞と「緑」の視細胞は同じくらい感知するなら「黄色」です。おかげで3種の視細胞の感知する強さの組合せによってヒトは1千万色を見分けられるそうです。
ヒトの2.5原色の過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
エンジェルフィッシュのスターウォーズと不出来な2.5原色-色のフシギその2

ピンクの家が広場に色合いをdownsize
(ピンクの家が広場に色合いを与えている;アルザスColmar)
色は眼ではなく脳で見る
ヒトは眼ではなく脳で色を“見て”います。眼の視細胞が感知した情報は脳の後頭葉にある視覚野に送られ、TV画面のように視野を赤緑青の画素に分け、コントラストで物の輪郭を見分けてフルカラーで視野(見ている世界)を認識します。

青空に映える川沿いの黄色い家downsize
(青空に映える川沿いの黄色い家;アルザスColmar)
異論もあります
出典著者らは赤ちゃんの「色」の認識は文化的と言うより生物的な=生まれ持ったものだろうと推論していますが、一方、反論もありまして、出典著者Franklin 氏らが調べたのは英国の赤ちゃん=両親はすべて英語を話す人たち、なので、他の言語圏の赤ちゃんも調べないと『赤ちゃんがみんなこれら5色に色を分類する』とは言えない、と言うものです。

キトラ古墳は4色;朱雀、玄武、白虎、青竜
例えば、昔の日本では色は「赤」「黒」「白」「青」の4色で黄色や緑色は言葉=色の概念、になかったそうです、奈良明日香村のキトラ古墳の壁画が朱雀(赤)、玄武(黒)、白虎(白)、青竜(青)であるように。
確かに話せなくても赤ちゃんは親の英語を聴いて、親の行動も見ていますし、部屋や家具の色使いも英国人好みでしょうし。


もっと調べると面白いかも
今回の研究結果は、言葉を知らない赤ちゃんでも色をグループ分けして認識する能力が既にあって、それは生まれながらの視覚認識の仕組みと合っている、でも、(両親などからの)文化的な影響についてはまだ分からない、と言うことでしょうね。

出典:”Biological origins of color categorization” Alice E. Skelton et al. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America Vol.114 No.21 p.5545–5550, doi: 10.1073/pnas.1612881114
出典:”Babies gazes suggest we are born understanding color” Michael Price Science Vol 356, Issue 6338 12 May 2017
出典:ウキペディア「視覚野」「可視光線」
出典:ウキペディア(英) “color vision”


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過去の記事リストは下のイラストをクリック ↓ (日本国内と南の島の記事は「ヨーロッパの話題」にまとめています)
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
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海ではみんな光ってます、宵闇のパリのよう、ロボットが見た妖しい世界

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青く美しく光るゴカイ 原典より
(美しくも青く光るゴカイ、ちょっと出典からお借りしているフォトです)
美しくも妖しく光る海の生き物たち
海で光る生き物と言えば?ホタルイカ、夜光虫、海で光を利用する生き物と言えば?チョウチンアンコウ、マツカサウオ・・・なんて思い浮かびますが・・・。ゴカイだって光るんです!出典の青く光るゴカイです。




え、海では光るのが当たり前!・・なの?
これまで「光る海の生物って珍しい、マイナーな存在」・・と言うのがこれまでの認識(少なくとも一般の)でした。でも違うんです、逆に「光る」のが海では当たり前なんですって!

陽は凱旋門の中へ沈んで行きますdownsize
(パリの陽が凱旋門の中へと沈んで行きます)
妖しくも儚い夢、パリの宵待ち
夏至の頃、21時も過ぎやっとの陽落ち、宵待ちのカフェって少し物狂おしく、好き♡!でした。
光ほのかなトワイライトゾーンの海の中層で光る生き物たちにも似た、妖しくも蠱惑的な夕暮れから宵闇のパリ寸景を添えます。

パリ宵闇の過去記事はこれ↓、クリックで飛びます
毒も平気、脇目もふらず線虫Cエレガンスを恋に走らせるニューロン+パリの光と影
一夜漬けはいけません 夢トレが大事 暮れなずむパリ


17年間の35万回の観察を解析って、超人的
出典著者のSéverine Martini氏とSteven H. D. Haddock氏はカルフォルニア沖で海中を自在に自力で探す無人ロボットを使い、なんと17年間もかけて集めた35万回もの観察の膨大なビデオ・データを緻密に解析したそうです。よくまぁ研究予算を出しますよね、さすがアメリカ。

向かいのホテルに灯が入り始めた黄昏downsize
(向かいのホテルに灯が入りパリが黄昏れてゆきます)
外洋のあらゆる水深で4つに3つ(75%)の種は光る
海岸近くの浅い海では光る生物は多くないそうですが、一旦外洋に出ると水深に関係なくあらゆる種類の生物が光るそうです。海面から水深4千mまでに棲む、魚、クラゲ、多毛類(ゴカイの仲間)などあらゆる動物種の75%、なんと4種に3種が光るんです!

アレクサンドルⅢ世橋downsize
(日暮れ前のアレクサンドルⅢ世橋(Le pont Alexandre III))
なぜ光るの?→ハイ、生き残るためで~す!
3次元的にも広大な海にあって「光る」ことは、種も越えて有効な生き物の間のコミュニケーションだからだそうです。


ファイアーフライFR5 後ろ姿その2REVdownsize
(自作プラモFireflyはカウンターシェイド、FAAのExtra Dark Sea Grey/ Sky Type Sの塗装)
海中の「空中戦」もカウンターシェイド
照らして餌を探す、餌をおびき寄せる、影を消して捕食者から身を隠す(カウンターシェイドだ!)、異性にアピールする、などなど・・光ることにはメリットがあるんです。出典著者に依れば、生き物たちが光ってコミュニケーションすることで実は「海の生態系」を作ってるじゃないの・・と。
ヒコーキのカウンターシェイドの例、FAA塗装のFirefly過去記事はこれ↓クリックで飛びます
フィヨルドに舞う蛍火Fireflyは艦攻以前で艦戦未満

なぜ「みんな光る」とこれまで気付かなかったの?
ちょっと待って!じゃ、なぜこれまで分からなかったの?
☆①そもそも観察する良い手段がない
☆②「光るものもいたヨ」・・などとデータが定量的でない
☆③特定の興味ある生き物しか調べてない・・・などが理由だったそうです。
「へぇ~」、なんですけど・・・。


夕暮れセーヌ20031226downsize
(夕暮れのセーヌ、グラン・パレ(Grand Palais))
人の近くでは光る者はあまりいない、ナイトダイブでも
もう一つ、たくさんの生き物が光るのはあくまで外洋であって、沿岸付近の海ではあまり見られないそうで、だから人々が気付きにくいこともあったのでしょう。
例えば、ナイトダイブをする海では光る生き物があまりいないことになります。うん、それなら納得かも?


パリの夕暮れレストランに灯が入るdownsize
(パリの夕暮れ、レストランに灯が入る)
私たちが良く知る海はほんの端っこと上澄みだけ
地球の海は面積約3億6106万km2で陸地の2.42倍、平均の深度は3729mもあって、海水の総量は約13億4993万立方キロメートル。私たちが良く知る身近な海は沿岸や沖合では表層だけなので、まだまだ海全体は未知の世界、だからこのような発見があるのでしょう。

宵の装いに変わりゆくヴィトンのショップREVdownsize
(宵の装いに変わりゆくヴィトンのショップ)
「言われんでもワシ自分で探しますワ」とコツコツ調査
ロボット技術の進歩は目を見張るものがあります。そこで、「自立遊泳」=「いちいち言われんでも、ワシの判断で動いてデータ取ったるワ」と頼もしい海中ロボットが開発されました。この研究はロボットのコツコツ調査のおかげです。

ロボットだからこそ先入観も無く黙々と・・
海面から深海まで、昼夜も問わず、ひたすらコツコツと何百日も海の中を光る生き物を求めロボットが探索しました。そのおかげで今回出典著者Martini氏とHaddock氏が「実はみんな光ってる」ことを明らかにしました。
今、ロボットのワザって本当にスゴイんですね。


(リンク貼っていませんおで、コピペで訪問ください)
出典:”Quantification of bioluminescence from the surface to the deep sea demonstrates its predominance as an ecological trait” Severine Martini & Steven H. D. Haddock Scientific Reports vol.7, Article number: 45750 (2017), doi:10.1038/srep45750
https://www.nature.com/articles/srep45750
出典:”More than 75% of surveyed sea animals glow in the dark” Virginia Morell Science 14 April 2017 Vol 356, Issue 6334, DOI: 10.1126/science.aal1029
http://www.sciencemag.org/news/2017/04/more-75-surveyed-sea-animals-glow-dark?utm_campaign=news_weekly_2017-04-14&et_rid=208065204&et_cid=1274349


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妙にかわいい♡、デ・ハビランドのシマリス、chipmunk

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チップマンクと言えば今回はヒコーキです
(チップマンクと言えば?→今回はヒコーキです)
チップマンクと言えば?
ディズニーのチップとデール(Chip 'n' Dale)!・・かな?これシマリス君がモデルです。だから本家本元は北米に棲むかわいいシマリス君(シマリス属、Tamias)です。でも今回は「チップマンク」の愛称もかわいい♡練習機のお話しです。




DHCー1チップマンクは処女作にしてベストセラー
(DHCー1チップマンクはデ・ハビランド社の処女作にしてベストセラー)
チップマンクの手乗りプラモ
若いときに初めて作った練習機の模型がデ・ハビランド・カナダ DHC-1 チップマンク(de Havilland Canada DHC-1 Chipmunk)でした。フラットシルバーにトレーナーイエローの帯が良く似合うとってもカワイイ♡!Airfix製1/72の「手乗りプラモ」でした(今や残骸すらありませんが)。
練習機の過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
1年生が乗ります練習機は安心安定のデザインでなきゃT-6テキサン
ほのぼの双発練習機オックスフォードの出自は栄えある王室専用機エンボイ


赤白のチップマンク 後ろのジェットプロボストとお揃いREVdownsize
(赤白のチップマンクは後ろのジェットプロボストとお揃い: ロンドンRAF博物館)
ロンドンRAF博物館でホンモノに出会う
その後、何度もロンドンを訪れ、仕事のすき間で何回かRAF博物館に通いチップマック(ヒコーキ)のホンモノにも会いました。やっぱりステキ、さすがタイガーモスを作ったデ・ハビランドの分家DHC(デ・ハビラド・カナダ)のデザインです。

チップマンクの葉っぱ尾翼がとってもキュートREVdownsize
(チップマンクの葉っぱ尾翼はとってもキュート)
赤白ツートンカラーに葉っぱ尾翼がキュート
期待に違わず、展示機はスリムな赤い機体にシマリスみたいに白のストライプの洒落たツートンカラーでデハビランドお約束の葉っぱ型の垂直尾翼(モスキートやタイガーモスと同じ)がとてもキュートです。

RCAFのDHCー1チップマンク
(カナダ空軍(RCAF)のチップマンクはトレーナー・イエロー)
処女作は地元カナダのシマリスと命名
ところでDHC-1ってことは、DHCの処女作でしょうか?そうなんです。DHCが自らデザインした初めてのヒコーキが「シマリス君」ことチップマンクなんです、北米のリスですもんネ。

傑作機を継いだ傑作機DHC-1チップマンク
傑作機DH.82タイガーモスの後継機として設計され戦後の1946年5月初飛行のDHCの“シマリス”、DHC-1チップマンクは、初等練習機としてカナダ、英国、ポルトガルで1283機も生産されました。

今でも元気に飛んでます、傑作練習機チップマンク
DHC-1チップマンクは25か国の空軍で広く使われ、1990年代まで現役だったそうです。
更にリタイア後の今でも元気に500機ほどのDHC-1チップマンクが世界各地の飛行クラブなどで飛んでいるそうです。


白黒ストライプがスリムなチップマンクの胴体を締めるdownsize
(白黒ストライプがスリムなチップマンクによく似合う)
親会社でも大当たりの大量産
DHC-1チップマンクは初飛行後まもなく英国ボスコムダウンのA&AEE (Aeroplane and Armament Experimental Establishment)でテストされ1952年RAFの初等練習機として晴れて採用されました。おかげでカナダより多くの約1014機が英国の親会社デ・ハビランドで作られました。子会社の開発品を親会社も量産したわけでやっぱり傑作機、チップマンク。

無事これ名馬、長~く愛されたシマリス君
DHC社最初の作品で戦後の就役にも関わらず1200機以上も生産されて1990年代まで現役練習機を務めたDHC-1チップマンクは大成功した傑作機です。DC-3もそうですが、現役寿命が長いのも傑作機の条件(の1つ)ですね。

RAFの初期塗装銀色DHCー1チップマンク
(英国空軍(RAF)の戦後初期塗装、銀色のチップマンク)
リスのように軽快にアクロバットもこなすDHC-1
樹から樹へ幹を、枝をすばしこく軽やかに駆け回るシマリス君と同じように、DHCチップマンクはアクロバット飛行も出来る抜群の操縦性を持つ固定脚の分かりやすい=扱いやすい機体です。
モスキートも片発停止でも旋回できる抜群の運動性でしたから、さすがデ・ハビランドの伝統です。
そのおかげで“退役後”もDHC-1チップマンクは各国の飛行クラブで今も人気の現役です。


ワシントンで出会ったシマリス君を年賀状に
動物のチップマンク、シマリス君は北米の森に棲息しているかわいいリスです。今では都会の公園にもたくさんいます。晩秋に初めて米国ワシントンを訪れ、朝の公園散歩でバッタリ出会ったのが、シマリス君、目と目が合っても逃げないんです、あんまりカワイイので翌年の年賀状の版画にしました。
本家本元のリスも、ヒコーキのDHC-1も、どちらのチップマンク(シマリス)君も大好きです。


DHCー1チップマンク三面図REVdownsize
(DHCー1チップマンクの三面図、なかなかスリム)
DHC-1 Chipmunk(チップマンク) 諸元
乗員:2名(教官と練習生)
全長:7.75 m、全幅:10.47 m、全高:2.1 m
翼面積:16.0 平方m、翼面過重:57.82 kg/平方m
自重:646 kg、最大離陸重量:998 kg
エンジン: de Havilland Gipsy Major 1C 145馬力1基
最高速度:時速222 km
航続距離:445 km
実用上昇限界高度:5,200m


採用国25か国
アイルランド、イギリス、イスラエル、イラク、ウルグアイ、エジプト、ガーナ、カナダ、ケニア、コロンビア、サウジアラビア、ザンビア、シリア、スペイン、セイロン、タイ、チリ、デンマーク、ビルマ、ベルギー、ポルトガル、マレーシア、南ローデシア、ヨルダン、レバノン(当時の国名で表記)

出典:ウィペディア(日英)
「デ・ハビランド・カナダ DHC-1/de Havilland Canada DHC-1 Chipmunk」
「シマリス/Chipmunk」


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小さな日時計ジオロケーターが明かす小鳥の渡り生活+みなとヨコハマ

小さな日時計ジオロケーターが明かす小鳥の渡り生活+みなとヨコハマ
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【お知らせ】
「友達・先生の声が聞こえない難聴児の教育に新しい選択肢を!」
聴覚障害児、難聴児が仲間と夢に向かって努力できる場所、聞こえないからこその強みを活かした仕組みを作ろうと言う活動のクラウドファンディングです。目標まであと一歩、残り8日(6/21現在)だそうです。ご関心あれば上記にリンクを貼っていますのでご活用ください。(Levalloisbee)

ジオロケーターでカートランドムシクイの渡りを追う
(ジオロケーターでカートランドムシクイの渡りを追うと・・)
五大湖とカリブ海を行き来し渡る小鳥ムシクイ
スズメに似たカートランドアメリカムシクイ(Kirtland's warbler、Dendroica kirtlandii)はスズメ目アメリカムシクイ科の小さな渡り鳥です。五大湖周辺で春夏を過ごして繁殖し、秋に温かいカリブの島に渡り越冬します。小さな日時計ジオロケーターで渡りの実態を探ると言うサイエンス小ネタです。




横浜のジャックの塔開港記念会館downsize
(横浜の「ジャックの塔」開港記念会館)
波濤を越えてきた文明開化の窓口、ヨコハマ
「勇気ある小さな渡航者」カートランドアメリカムシクイに敬意を表して、ペリー、開国、維新、文明開化(その後、結果、不幸を招いた富国強兵もありますが)・・と、神戸と並んで近代ニッポンの発信所であった我が街、みなとヨコハマの歴史の生き証人「赤レンガ倉庫」界隈の寸景を添えます。
ハマ歩きの過去記事の一部です↓(クリックで飛びます)
ハイカラな不死鳥ハマの港の歴史に触れる博物館+ハマの寸景
ヨコハマたそがれ青い回廊といずもと飛鳥
プレート“おしくらまんじゅう”で出来た「かながわの地」+横浜散歩番外編
ハマの新開地朝の散歩で見つけたもの司馬さんを辿って


保護するには渡りを詳しく知らねば・・
さて、本題。保護活動を充実させるにはこの渡り鳥、カートランドアメリカムシクイがいつどこを経由しどこで留まるか、など渡りのようすを詳しく理解する必要があります。

ジオロケーターの原理
(ジオロケーターの原理; 日々の緯度経度が記録できる)
生き物に計器を託すバイオロギングの出番
今なら渡り鳥のルートを詳細に追うのに格好の研究手段があります、バイオロギングです。バイオロギングとは生き物に計器を直接取り付けて生き物の行動を追う研究手法です。

小っちゃなムシクイには超小型計器を・・
カートランドアメリカムシクイにジオロケーター(geolocator)と言う計器を背負わせて1年の渡りのサイクル後にデータを回収(27羽分)したところ、彼らは目的地に直行するのではなく中継地があること、また、春と秋ではルートも違うことが分かりました。出典著者Nathan W. Cooper氏らの研究です。
(例(リンク):Biotrack Ltd. 社(英)製 M-Series Geolocators)

ジオロケーターの過去記事です↓(クリックで飛びます)
空飛ぶ者たちを追う愉快なローテク; バイオロギングその3

白たえの女王日本丸REVdownsize
(白たえの女王日本丸(再掲))
0.5g超軽量ジオロケーターなら小っちゃなムシクイもかつげる
カートランドアメリカムシクイは成鳥でも体長14–15cm、体重12–16gしかありませんので大きく複雑な計器は装着できません(飛べなくなる)。そこで0.5g以下の超軽量化に成功したジオロケーターの登場です。

赤レンガ倉庫の緑化よこはまフェアdownsize
(赤レンガ倉庫では「緑化よこはまフェア」が開催)
渡り鳥用の日時計、ジオロケーター
ジオロケーターは日の出・日の入りを記録するだけのシンプルな「日時計」で主に渡り鳥用に開発されました。ジオロケーターは時計と明るさ(照度)の変化から日の出と日の入り時刻を読み取りこれを毎日記録するだけのシンプルな装置です。


ヨコハマ大桟橋の青い回廊downsize
(ヨコハマ大桟橋の青い回廊(再掲)
現在地の緯度と経度を測定・記録する
“1年のある日”の日の出か、日の入り時刻が判れば緯度(北緯か南緯)が分ります(同じ季節なら緯度が高くなるほど昼夜の時間差が大きくなるから)。
その真ん中の時刻が太陽の南中で、この南中時刻の出発地との「時差」から経度が分ります。こうして地球上の現在地(の緯度・経度)が決まります。


間近の海上保安庁巡視船Iは結構大きいdownsize
(間近で見る海上保安庁巡視船は結構大きい)
日々の記録からわたりルートがわかる
ジオロケーターは鳥たちの現在地の緯度・経度を日々記録するのでこれを地図上にプロットすれば渡りのコースと旅程(いつどこに居た)が分かります、それも小鳥の個体ごとに。こうして渡りルートが完成します。

象の鼻と赤レンガを結ぶ鉄橋downsize
(象の鼻と赤レンガを結ぶ鉄橋、花に囲まれて)
優れたローテク、軽量化で小鳥も使えるように
ジオロケーターは十分に軽量化すれば小鳥にも装着出来てデータもシンプルなので年単位の記録も可能なローテクだけど優れたバイオロギング装置です。原理は大航海時代の船乗りたちの「天測航法(astronavigation)」と同じです。

山火事後に生える低木でムシクイは巣作り
カートランドアメリカムシクイは草の実、樹液、昆虫などが餌です。山火事の後に出来るバンクスマツの低木林が巣作りの場であり、餌場でもあります。(バンクスマツ;Jack pine、Pinus banksiana、北米に分布する松の1種)

山火事を管理したらムシクイが絶滅危惧種に・・
ところが森林の管理が行き届いて山火事が減るとそれに伴い、餌場と巣作りの場である低木林を失ったカートランドアメリカムシクイは数を減らし絶滅危惧種に挙げられるようになりました。その後バンクスマツの植林など保護活動のおかげでようやくカートランドアメリカムシクイは数を回復しつつあるようですが・・。

イメージキャラにも・・
ちなみにカートランドアメリカムシクイは米国の保護団体や愛鳥団体のイメキャラも務めているそうですよ。

(リンク貼っていません。コピペで訪問ください)
出典:”Watch tiny geolocator map rare bird’s round-trip migration” Elizabeth Pennisi Science Vol 355, Issue 6332, Mar. 3, 2017
http://www.sciencemag.org/news/2017/03/watch-tiny-gps-map-rare-bird-s-complete-life-cycle?utm_campaign=news_weekly_2017-03-03&et_rid=208065204&et_cid=1196831
出典:“Light-level geolocation reveals wintering distribution, migration routes, and primary stopover locations of an endangered long-distance migratory songbird” Nathan W. Cooper et al.Journal of Avian Biology vol. 48 p. 20 (2017)
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jav.01096/epdf
出典:ウキペディア記事「カートランドアメリカムシクイ」 “Kirtland's warbler”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%A0%E3%82%B7%E3%82%AF%E3%82%A4
https://en.wikipedia.org/wiki/Kirtland%27s_warbler


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オオカバマダラ蝶は鱗粉が作る渦で4千kmを渡る+パリ郊外原っぱのヒコーキたち

オオカバマダラ蝶は鱗粉が作る渦で4千kmを渡る+パリ郊外原っぱのヒコーキたち
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渦輪でチョウは上へ前へ飛ぶ
(鱗粉が作る「渦輪」でチョウは上へ、前へと飛ぶそうです)
小っちゃなオオカバマダラ、4千kmの省エネ飛行
北米と南米の間、4千km以上の距離を渡るチョウ、オオカバマダラ(大樺斑、monarch butterfly、Danaus plexippus)は有名ですね。他のチョウに比べてゆっくり羽ばたき、また、気流に乗る超省エネ飛行を行えるからこそなせる技です。スゴイですね!そのヒミツが渦らしいって言うサイエンス小ネタです。




パラソル機発進REVdownsize
(パラソル機発進; パリ郊外、La Ferte Alaisエアショーにて)
「飾りじゃないのよ♪」チョウの鱗粉は、「ハッ、ハー♪♪」
ではその省エネ飛翔を支えるものはなんだろう?彼らの華麗な色彩の鱗粉であるようです。え、鱗粉って警戒色や保護色を創り出すのが役割じゃないの?そうなんですが、彼らの省エネ渡り飛行にも大いに貢献しているようです。なお、鱗粉は保温にも役立っているそうです。鱗粉スゴイ!
チョウの擬態の過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
「毒入り」は嘘ぴょ~ん、遺伝子のドミノ倒しで作る蝶の擬態+フランスの看板
La Ferte Alais 2017
(La Ferte Alais 2017のポスターを拝借、やっぱりステキだなぁ)
栄光の残り香、パリ郊外のビンテージ・フライト
チョウチョ→飛ぶもの→ヒコーキ→・・ってことで、パリ郊外の草っぱら飛行場、La Ferte Alaisのエアショーのフォトを添えます。今年もエアショーは元気、上はそのポスターです、また行ってみたいです。
La Ferte Alaisのエアショーの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます。
1年生が乗ります練習機は安心安定のデザインでなきゃT-6テキサン
金色の蛾が作るトモダチの輪: Ferete Alaisエアショー その2
パリ郊外草っぱらのエアショーはの~んびり: Ferete Alaisエアショー その1

鱗粉の渦で4千kmを渡るチョウ
(鱗粉の渦で4千kmを渡るチョウ、オオカバマダラ)
チョウは空気の渦に押されて飛ぶ
さて本題です。オオカバマダラに限らずチョウは羽ばたきで飛びます。翅を打ち下ろすときに飛ぶ力;揚力を得て、振り下ろすときに進む力;推進力を得ています。でもどうやって?→空気の渦が上に、または、前にチョウの体を押してくれるからです。
シルバードープの複葉機downsize
(シルバードープが美しい複葉機)
薄い板が動くと前縁渦が生まれる
薄い板状の物がナナメに(迎え角を持って)、川に流れのような流体中を動くとその前縁には「前縁渦(leading edge vortex(LEV))」と言う渦が生じます。チョウの翅は薄い板なので羽ばたくと翅の前縁に前縁渦が生まれ、その渦は翅の根元から先端へと移って行きます(「うん?」と言う方はお風呂の中で空手をやってみてください)。
前縁渦が渦輪になる
(前縁渦が渦輪になり「作用・反作用の法則」で渦輪が羽や翅を押す)
前縁渦がドーナツ状の渦輪になると推進力に
こうして次々移動する前縁渦はチョウ”本人”を離れると閉じたドーナツ状の渦輪(vortex ring)になり、その渦輪の各渦の回転方向が揃っているので一定方向(下とか、後ろとか)に離れてゆきます。


翅を振り下ろすと上へ、振り上げると前へ
チョウが翅を振り下ろすとき渦輪は「下へ」、翅を振り上げるとき渦輪は「後ろへ」と動き、「作用反作用の法則」に従って渦を作ったチョウ"本人”は「上へ」、または、「前へ」と押されます。
結果、チョウは「上→前→上→前」と階段状に飛びます(私にはなかなか実感できないんですけど)。

赤い複葉機downsize
(赤い複葉機、金色ストライプがステキ)
渦輪作りに鱗粉は役立ってるのか?
この渦輪作りに鱗粉がどのように働くかを調べるため、出典著者のAmy W. Lang氏らはオオカバマダラの鱗粉をはぎ取ってみました。

鱗粉なしだとヨロヨロ、鱗粉の霊験はあらたか
すると鱗粉なし丸裸のオオカバマダラ(ラップで作ったバチモンにしか見えません)は必死に10倍ほど羽ばたいてもヨロヨロ、ユラユラと辛うじて飛ぶだけでした。鱗粉の霊験はあらたかなようです。
お仏蘭西海軍のコルセアREVdownsize
(お仏蘭西海軍のコルセア、蛇の目に錨がチャームポイント)
0.1mmの渦発生器、鱗粉
わずか0.1mmのチョウの鱗粉はスレートぶき屋根の瓦のように規則的に重なっていて細かな渦を生み出しこれがたくさん合わさって前縁渦を効率よく作り出し、チョウの羽ばたき飛行特性を高めているそうです。ヒコーキや新幹線のvortex generatorはこの原理のbio-mimeticsですね。

22台のカメラでオオカバマダラを246テイク
Lang氏らは11羽のオオカバマダラを246回も飛ばし、これを22台の高速カメラで撮ったビデオを解析し、鱗粉の働きを明らかにしたのだそうですが、飛ばされるチョウも撮って解析する人も大変ですね。
パラソル機を運ぶボランティアREVdownsize
(パラソル機を運ぶボランティア、とても楽しそう)
鱗粉は約40%上昇効率を高めている
そんな「汗の結晶」解析の結果は?→、鱗粉は、例えば、チョウが上昇する効率を37.8%高めているそうです。代を重ねての4千kmもの渡りをするオオカバマダラの省エネ飛行に鱗粉はとても大切な働きをしているようです。つまりは鱗粉はミクロの渦発生機vortex generatorなんです。

サカナだって前縁渦で泳ぎます
ところで、前縁渦を運動に利用しているのは空中を羽ばたくトリやチョウだけではありません。水中を泳ぐサカナは尾鰭の振りが作る渦輪が後ろに動く「作用反作用」で前進します(これは「うちわであおいで風を起こす」ことで実感できそうです)。
Morane Saulnier MS406 downsize
(Morane Saulnier MS406 バトル・オブ・フランスでは亡命ポーランド飛行隊がこれで善戦しましたが)
トリとヒコーキは飛び方が違う
空飛ぶ鳥たちを見て僕たちも飛びたい!と飛行機が発明されたんじゃないかと思いますが、鳥の翼と飛行機の翼とは構造も飛ぶ(揚力を得る)原理もまったく同じと言う訳ではありません。

鳥人の先達も羽ばたいたけど・・
鳥、蝶など飛ぶ昆虫は羽ばたきますが、飛行機は羽ばたきません、確かに初期には「羽ばたき飛行機(オーニソプター、ornithopter)」なるものに江戸時代、18世紀にチャレンジした先人もいましたし、今では鳥ロボットなもありますが。


トリさんの巡航はソアリング、空中機動は羽ばたき
主に滑翔(ソアリング)を行うアホウドリなどの翼の断面は飛行機のそれと同じくかまぼこ型で前に進むことで(ベルヌーイの定理に従い)揚力を得ていますが、小回りの利く羽ばたく小鳥の翼の断面は対称形でまっすぐ進んでも揚力は得られません。羽ばたきが揚力を生むようです。


ヒコーキも渦を利用する
“羽ばたけない“ヒコーキの場合、わざと渦を発生させて飛行特性を高める小技は種々ありましてスラット、ウィングレット、ドッグツース、境界板、ヴォーテックスジェネレーター、leading-edge root extension (LERX)などなどです。いずれもわざと後押ししてくれる渦を発生させることで空力特性、ひいては燃費や離着陸性能を改善しているのです(ライサンダー、ハンター、F-17、各種エアライナーなどなど)。

羽ばたき渦は飛行ロボット、省エネ設計に役立つかも
チョウや小鳥の羽ばたきはとても小回りの利く飛行術です。出典著者の藤川太郎氏は羽ばたいて飛ぶチョウ・ロボットを試作しています。
初の羽ばたき飛行機は15世紀、天才レオナルド・ダ・ヴィンチの作まで遡ります。今では優れたハイテク機材もあり鳥型飛行ロボットもFESTO社のSmartBirdなど国内外で開発されています。
このような研究が将来、災害現場で活躍する飛行ロボットや飛行機や車の省エネ設計につながるかも知れませんね。


今回は出典が多いですが、出典先のURLはリンクを貼っていませんのでコピペでご訪問ください
出典:“Scaly wings help these butterflies soar” Elizabeth Pennisi Jan. 5, 2017 , Science Vol 355, Issue 6328 (3 March 2017)
http://www.sciencemag.org/news/2017/01/scaly-wings-help-these-butterflies-soar?utm_campaign=news_weekly_2017-01-06&et_rid=208065204&et_cid=1091242
出典:” The Aerodynamic Benefit of Butterfly Scales” Amy W. Lang et al. Society for Integrative and Comparative Biology 2017 Annual Meeting (2-6 Jan 2017)
http://sicb.org/meetings/2017/schedule/abstractdetails.php?id=427
出典:「生物の飛翔・遊泳時に発生する渦とその反作用の力」 ”Vortex rings and the reaction forces occurring at flight or swimming occasion concerning creatures” 工学院大学教授 伊藤慎一郎氏、数理解析研究所講究録 第1900巻P.26 (2014年)
http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kyodo/kokyuroku/contents/pdf/1900-03.pdf
出典:「蝶に学ぶ小型羽ばたきロボットの開発」東京電機大学 助教 藤川太郎氏 自然に学ぶ研究事例 第130回 (積水化学工業㈱ウェブ)
http://www.sekisui.co.jp/csr/contribution/nextgen/bio_mimetics/1263475_27856.html
出典:「ペンギンが教えてくれた物理のはなし」 2014年 渡辺佑基氏著(河出ブックス)/第五章「飛ぶ」P.221-223「前縁渦という不思議な渦」
出典:ウキペディア記事「オオカバマダラ」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%9E%E3%83%80%E3%83%A9
出典:SmartBird(FESTO社)(ビデオがあります)
https://www.festo.com/group/en/cms/10238.htm#id_11437
出典:「鳥型羽ばたき飛行系ロボティックス」 大竹博氏 日本ロボット学会誌 vol.34 No.1 P.14 (2016年)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrsj/34/1/34_34_14/_pdf
出典:UA News (アラバマ大のウェブ記事) “UA Researchers Look to Butterflies to Improve Flight” (Oct 23, 2013)
http://uanews.ua.edu/2013/10/ua-researchers-look-to-butterflies-to-improve-flight/


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濃厚ソースと爽やかホウレン草のカルボナーラ風ソテー

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ほうれん草のカルボナーラ風ソテーdownsize
(ほうれん草のカルボナーラ風ソテー)
単純、簡単、短時間の“カルボナーラ風“ほうれん草ソテー
「なぁ~んだ」と言うくらい単純、簡単、短時間の料理ですが、「フレンチの一品」風に仕上がります。
シンプルな材料を使って短時間でサッサと仕上がる、ほうれん草の“カルボナーラ風“ソテーです。
単純なレシピですが、濃厚なソースとほうれん草の爽やかな苦味がマッチしておいしいですよ。





はみ出しそうなほうれん草でもこれで2人前downsize
(はみ出しそうなほうれん草、でもこれで2人前)
手際と火加減でなめらかソースとシャッキリほうれん草
パスタのカルボナーラと同じく時間と火加減が大事で、卵黄と生クリームが分離しないなめらかなソースとシャッキリと新鮮さが残るほうれん草に仕上がるポイントです。
注)ほうれん草は「えっ」と言うくらい小っちゃくなっちゃいますので、1束でも2人前です。


材料はたったこれだけのシンプルレシピdownsize
(材料はたったこれだけ、シンプルなレシピです)
取り敢えずオリジナルってことで・・・
実はこのレシピには出典があるはず(記憶では)なのですが、昔々に作ったレシピで料理の蔵書を見てみたのですが分かりません。それに原典のレシピを相当イジっていますので、取り敢えずオリジナル・レシピでしょうか?

生クリーム卵黄液はよく混ぜておくREVdownsize
(生クリーム卵黄液はよく混ぜておく)
【材料】2人前
● ほうれん草(生):1束、洗って水気を切っておき、根、茎、葉を切り分けておく
● 生クリーム:120ml
● 卵の黄身:1個
● 黒コショウ:少々
● 海塩(Fleur de Sel):適量
● オリーブ油:大さじ2杯半


ほうれん草をシャッキリ感が残る程度に炒めるdownsize
(ほうれん草をシャッキリ感が残る程度に炒める)

生クリーム卵黄液をさっと絡めるdownsize
(生クリーム卵黄液をさっと絡める;写真ボケてますがご愛嬌ということで・・・)
【作り方】
1. 生クリームと卵黄をスプーンでよく混ぜておく
2. フライパンにオリーブ油を敷いて強火で熱し、まずほうれん草の根と茎、次いで葉を入れて素早く炒め、海塩少量を振り入れる(この段階で塩加減をみておく)
3. 中火に落として[生クリーム・卵黄]液を一気に入れ、黒コショウを振ってさって絡める
4. ソースが絡んで温まったら“泡立つ直前に”火から濡れふきんの上に下して煮えるのを止める
5. 皿に盛って温かいうちにいただく


ほうれん草のソテーの完成ですdownsize
(ほうれん草のソテーの完成です)
・・・という訳で今回「出典」はありません。

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負傷兵を担いで救出するたくましいサハラの看護兵アリ+初夏の花たち

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救難信号を嗅いで負傷兵を連れ帰る
(救難信号を嗅いで負傷兵を連れ帰る)
50mの隊列でシロアリの巣を襲うサハラのアリ
サハラ砂漠の南に棲むアリMegaponera analisの餌はシロアリ(Macrotermitinae、オオシロアリ?)です。偵察アリがシロアリの巣を見つけると50mにもなる隊列を組んでシロアリの巣を襲います。




クレマチス2017downsize
(クレマチス、アリ-花つながりで、、2017年初夏の庭に)
敵もさる者、激戦でアリも負傷兵だらけに・・
ところがシロアリも身分制の社会性昆虫で巣では体の大きな防衛専門の兵隊シロアリが迎撃します。襲撃が成功してもアリM. analis側にも多大な死傷者が出ます。このような襲撃も、その損害も小さなM. analisの個体「マイナー」が中心です。

負傷ではなく救難信号で間違って助ける
(負傷しているかどうか、ではなく救難信号で判断、間違って助ける)
看護兵は負傷兵を巣までかついで救う
戦闘後、巣に戻るときアリM. analisの体の大きい個体「メジャー」が“看護兵”のように「マイナー」“負傷兵”をかついで巣まで連れ帰ります。今回出典著者のErik Thomas Frank氏らは“看護兵”が“負傷兵“を救出する仕組みとワケ(進化上のメリット)を明らかにしました。

シャクヤク2017downsize
(シャクヤク、2017年初夏の庭にて)
夏の香りを運ぶ大輪の花たち
春の陽が夏の日照りに入れ替わり始める5月には拙宅の「ネコのひたい」庭でもボタン、シャクヤク、シャクナゲなど大輪系の花を咲かせ、時々アリさんも訪問しているようです。・・てことで我が庭の初夏の花たちのフォトを添えています。
ちなみに、アリさんの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
灼熱サハラで砂漠アリは万歩計と視覚フローでナビる+哀愁のリスボン再び
森のお百姓さんハキリアリと昔作ったプラモたち


これを実験室の巣で試してみると・・
さて、本題。出典著者Thomas Frank氏らはこのユニークな行動を見せるアリM. analisの実験室のコロニー(巣)の各個体に1匹ずつ見分けられるよう印を付けて、また、色々と条件を変えてその行動と結果を調べました。

カルミア2017downsize
(カルミアはまだ開きはじめ、2017年初夏の庭にて)
臭うものだけを救助する看護兵、戦場の掟なのか?
「メジャー」看護兵は誰でも連れ帰る訳ではなく、死んだもの、頭部を失ったものは捨て置きます。「助けて!」の“信号”を発しているものだけを連れ帰ることが分かりました。その“信号”は大顎の分泌腺から放たれる「救難要請」のフェロモン、DMDS(dimethyl disulfide)とDMTS(dimethyl trisulfide)であることが分かったそうです。

救助信号を塗れば無傷でもお持ち帰り
大顎の分泌腺の抽出物=フェロモン(DMDS、DMTSが含まれている)を塗りつけると“無傷”の「マイナー」でも「メジャー」看護兵はかついで連れ帰りました。

シャクナゲその2 2017downsize
(シャクナゲ、2017年初夏の庭にて)
臭わない負傷兵は置き去りにされる
しかし、大顎の分泌腺を取り除かれた(フェロモンが出せない)「マイナー」は脚を失うなど“負傷”しているのに「メジャー」看護兵からは無視されてしまいました。

救助されない負傷兵は巣には戻れず死を待つだけ
「マイナー」の負傷兵は巣に戻る帰りの行軍のペースにそのままではついてゆけません。たいてい一部の脚を失っているか、シロアリ兵が噛みついたままだからです。結果、途中でクモに襲われたり、疲弊したりでほとんどが巣に戻れず命を落とします。

ボタン2017downsize
(ボタンは白い手毬のよう、2017年初夏の庭にて)
コワイ!巣で回復すれば「自分、次も出撃しま~す」って・・
でも「メジャー」の看護兵にかついでもらって巣に戻れればほとんどが回復し次の“出撃”にも参加します。けなげに見えるけど、でも何かコワイな、「国」と言う実態が見えないもののために何千万もの命が失われた戦争を彷彿とさせるようで・・・。

同情じゃない、これは進化のビジネスだ
出典著者は看護兵アリの行動は、例えば、ゾウやイルカのように同情によるものではないだろう、巣のコロニーサイズを次の襲撃に見合う数に保つのに役立つ進化の結果ではないかと述べています。実際、看護兵の救出行動のおかげでコロニーのサイズは30%弱増えるそうです。

君子ラン2017downsize
(君子ラン、2017年初夏の庭にて)
損害率を許容範囲に抑えて作戦を維持
先の大戦で連合軍の戦略爆撃隊は出撃回数当たり損害率(未帰還率)が10%を超えないことが作戦継続の要とされていたようですし。

救出行動で持続可能となるアリの襲撃隊
アリM. analisの看護兵による救出行動も兵数を維持して襲撃を持続可能に(sustainableに)するため進化した行動であるようです。

生き物のコミュニケーションは奥が深いかも
今回の研究で、アリがフェロモンを救難信号として使っていることが分かったのですが、調べれば他の生き物にもあるのかも知れませんね。

出典:”Saving the injured Rescue behavior in the termite hunting ant” Erik Thomas Frank et al. Science Advances Vol.3 No4 2017
http://advances.sciencemag.org/content/3/4/e1602187
出典:” Watch these ants rescue injured comrades from termite battles” Lindzi Wessel Science 21 April 2017 Vol 356, Issue 6335

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オシッコのかけ合いで縄張り争いする魚シクリッド+北仏オンフルール

オシッコのかけ合いで縄張り争いする魚シクリッド+北仏オンフルール
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オシッコ合戦
(見えても臭わないとシクリッドのオシッコ合戦は止まらない)
喧嘩っ早い伊達もの、シクリッド
色鮮やかで美しい淡水魚シクリッド(Cichlid、カワスズメ)は縄張り意識が強く2匹を同じ水槽に入れると競争相手を威嚇します。
どうやらガン見に続いてオシッコをかけ合い臭いで競うようなのです。





強いオシッコに逃げる
(強いオシッコに逃げる)
美しい仲間の多いシクリッド
シクリッドはエンゼルフィッシュ、ティラピア、ディスカスなどの仲間、スズキ目のシクリッド科(Cichlidae、カワスズメ科)で約2500種がアフリカ、アジア、アメリカなど世界中にいます。
シクリッドの過去記事です↓(クリックで飛びます)
構造湖で高速進化したシクリッドたちの遺伝子のヒミツ
2つのアゴを持つ一芸に秀でた何でも屋シクリッド


時が止まったような静かな旧港downsize
(時が止まったような静かなオンフルールの旧港)
ノルマンディーの童話のような港町オンフルール
最近、故あってフランスにもダイビングにも行けていません。せめて北フランスはノルマンディー地方の港町オンフルール(Honfleur)の過去記事フォトを添えます。
オンフルール 訪問の過去記事です↓(クリックで飛びます)
かくれんぼの路地と隠れ家ホテル;オンフルール再訪[後編]
深まりゆく藍色の街に灯が暖かい;オンフルール再訪[中編]
得も言われぬ狐の嫁入り;オンフルール再訪[前編]


暮色がるレストランに灯が入るREVdownsize
(暮色が迫るとレストランに灯が入る)
尿を青く染めオシッコのかけ合い喧嘩を見る
喧嘩のときシクリッドはオシッコをかけ合っているんじゃない?・・と出典著者、スイスのDario-Marcos Bayani氏らは青い染料でシクリッド、Neolamprologus pulcher のオシッコを青く染めることで水中での放尿を見えるように工夫して観察しました。出典の写真ではシクリッドは真っ青に染まっています。

オンフルール港総督の館 La lieutenance dHonfleur downsize
(オンフルール港総督の館 La lieutenance d'Honfleur)
仕切りの穴の有無でオシッコ情報(化学シグナル)を探る
穴なし透明仕切りだと水を行き来せず伝わるのは「見た目」(視覚情報)だけですが、穴開きの透明仕切りだと「見た目+オシッコ情報」(視覚+化学シグナル)のやり取りが出来ます。

見えないと平和
(見えないし臭わないなら喧嘩っ早いシクリッドたちも平和です)
見えても匂わない透明仕切りを挟んで放尿合戦
2匹のシクリッドを不透明な板で仕切っても何も起こりません。次に穴なしの透明な仕切りでは大きい方も小さい方(弱い方)も互いに仕切りに向かって突進して突然Uターンしお尻を向けて何度も放尿します。外見だけでは優劣がつかないのか?

ガン見
(見えるとまずはガン見する、小っちゃくても譲らない、そしてオシッコ合戦へ)
見えて匂う仕切りなら強い者が勝つ
ところが、見えてかつ水が行き来して臭いが伝わる穴開きの透明仕切りでは、大きい方の尿が小さい方の水槽に伝わると小さい方は退散します。つまり、自然環境下と同じ結果になりました。

出典の青いシクリッド
(出典の青いシクリッド、尿が青く染まり放尿回数が計測できる)
魚も「オシッコ・コミュニケーション」
ワンちゃんは散歩のときにオシッコでマーキングして「ボク、今日ここに来たよ」と伝えますが、サカナ、少なくともシクリッドにとっても尿を介した化学物質によるコミュニケーションは重要であるようです。

見聞きできるものだけがコミュニケーションじゃない
魚は他にも電界や紫外線でもコミュュニケート(競合相手を威嚇するなど)するようです。人間にとって分かりやすい(検出が容易な)、視覚(体色やディスプレイ)、聴覚(鳴き声など)などによる動物のコミュニケーションはよく研究されていますが、シクリッドの放尿のように人間(観察する研究者)にとって分かりにくいシグナルはあまり研究されてこなかったようです。でも調べればまだまだあるかも?と出典著者は指摘しています。

(出典のURLはリンク貼っていませんのでコピペでご訪問ください)
出典:”To pee or not to pee: urine signals mediate aggressive interactions in the cooperatively breeding cichlid Neolamprologus pulcher” Dario-Marcos Bayani et al. Behavioral Ecology and Sociobiology (2017) 71: 37. doi:10.1007/s00265-016-2260-6
http://link.springer.com/article/10.1007/s00265-016-2260-6
出典:”Fish communicate through their urine” Matt Blois Science 21 April 2017 Vol 356, Issue 6335
http://www.sciencemag.org/news/2017/01/fish-communicate-through-their-urine?utm_campaign=news_weekly_2017-01-27&et_rid=208065204&et_cid=1129223


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