古代アマゾンの農園からヒトが去っても果樹はたくましく生き残る+カプリの緑と海

古代アマゾンの農園からヒトが去っても果樹はたくましく生き残る
+カプリの緑と海

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客待ちの青の洞窟行ボートdownsize
(客待ちの青の洞窟行ボート;南イタリアのカプリ島マリーナ・グランデ港)
アマゾンの遺跡周辺では栽培種の樹木が占めている
アマゾンの鬱蒼とした熱帯雨林や、アフリカの広大なサバンナって現生人類が“世界制覇”を果たすはるか前からあった「原始の自然」に思えますよね、でも違います、いずれも相当に人為的な自然の姿です。




フェリーから見るカプリは断崖絶壁の島downsize
(フェリーから眺めるカプリは断崖絶壁の島)
カプリ島の緑、花、紺碧の海
何となくのイメージつながりで、青い地中海に浮かぶ緑と花の島、カプリ島のフォトを添えます。
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青の洞窟は幻想的なブルーの世界downsize
(青の洞窟は幻想的なブルーの世界)
外来感染症が先住文化を一掃した
15-16世紀、ヨーロッパ人が南北アメリカを侵略し天然痘(small pox)など病原微生物を持ち込んだため、武力よりは外来の感染症のために先住の人々のほとんどが亡くなりその文明、文化も一掃されてしまいました。

人々が消えても森は遺った
それでもアマゾンには遺跡だけではなく先住の人々の農業の痕跡や影響が今でも数多く残っていることが近年の研究で明らかになってきました。ヨーロッパからの入植者が見た新大陸の森は原始の森」ではなく疫病で先住民が消えた後の「二次林」だったのです。

ブーゲンビリアで着飾ったブランド店downsize
(ブーゲンビリアで着飾ったブランド店)
知られざるアマゾンの高度農業文明
調査によれば、アマゾンには現在でも、例えば、ヤシ(palm)などの栽培品種が多く残っているそうです。先住の人々は高度な農業文明や技術を持ち、アマゾンの密林を人為的に改変していたようなのです。
「原始の森」の印象があるアマゾンですが、実はその多くが二次林であるようです、特にアマゾン川流域の川沿いでは。


アマゾンは8000年前には農園であった
アマゾンの先住の人々は、ヨーロッパ人が来る前から既に、アマゾンの生態系に大きな変化をもたらしていたらしいのです。少なくとも8千年前(日本なら縄文時代のど真ん中)からアマゾン先住の人々は栽培品種化(domestication)した作物を植えてアマゾン川や支流の川沿いを豊かな農園にしていたようです。

木々も家も岩山に張り付いて立つREVdownsize
(木々も家も岩山に張り付くように立っています)
実は多くの目撃証言があったのです
実際、ヨーロッパ人が当初アマゾンを「探検」したとき(まだ感染症が蔓延する前)、アマゾン川支流の川沿いに大きな集落と立派な農地を「発見」していたそうです。

なぜか遺跡の周りには栽培品種が多いけど・・・
また、昔から考古学者はアマゾンの遺跡の周囲には何故か栽培品種の樹木が生えていることに気付きフシギに思っていたそうです(それ以上の研究が進まなかったのは当時考古学から見て生態学は

海に向かって急こう配のケーブルカーREVdownsize
(海に向かって急こう配のケーブルカー)
良く調べるとアマゾンには栽培品種が227種も
出典著者のオランダのユトレヒト大学(Utrecht)及びNaturalis Biodiversity Center のHans ter Steege氏らは、このようなアマゾンの植生のこれまでの研究データを包括的に見直し、整理し、データベース化したところ、「栽培品種」と思われる樹木は227種もあり、その一部は今でもヤノマミ族(Yanomami)など先住民の食糧になっていてご先祖様からの贈り物ですね。

世話をやかなくても自立できるスゴイ栽培品種
もう一つ、アマゾンの先住の農業がスゴイ!のは「アマゾン栽培品種」は、イネやコムギとは違って。「お手入れ不要」であることです。だから、感染症で農民が“消えても”樹木たちは今日までアマゾンでちゃんと繁茂してきた訳です。

島じゅうに咲いているビーゲンビリアREVdownsize
(島じゅうに咲いているビーゲンビリア)
元栽培品種の3分の1以上が今でも優先品種
出典著者であるブラジルNational Institute for Amazonian Research及びオランダのヴァーヘニンゲン(Wageningen)大学所属の Carolina Levi氏とHans Ter Steege氏らによれば、現在でもアマゾンの調査地点1091ヶ所から、上述の栽培品種227品種のうち、85種がその場所の優先種だったそうです。アマゾン先住の人々が生み出した栽培品種はたくましいようです。

崖上の小路から垣間見えるクルーズ船downsize
(崖上の小路から垣間見えるクルーズ船)
アマゾンの生物多様性を担う栽培品種二次林
出典著者らは、アマゾンの東部と南西部でこのような栽培品種の二次林が特に多く、ボリビアでは森林の生物多様性の61%を担っていると推察しています。

なぞ、疑問はまだまだありそう
別の研究者からは今ある栽培品種がいつ植えられたか、が不明で先住の人々が植えたと断定できない、との指摘もあるようで、まだまだ調べることはありです。

二次林が「持続可能」な生態系の1つの答えかも
いずれにしても、アマゾンの栽培品種や日本の里山のような二次林が未来に向けた“持続可能な(sustainable)”森の1つの姿なのかも知れませんね。

出典: “Hyperdominance in the Amazonian Tree Flora” Hans ter Steege et al. Science Vol. 342, Issue 6156, 1243092 (18 Oct 2013) DOI: 10.1126/science.1243092
出典: “Persistent effects of pre-Columbian plant domestication on Amazonian forest composition” Carolina Levis et al. Science Vol. 355, Issue 6328, pp. 925-931 (03 Mar 2017) DOI: 10.1126/science.aal0157
出典: “Hundreds of years later, plants domesticated by ancient civilizations still dominate in the Amazon” Erik Stokstad Science Vol 357, Issue 6346 (7 July 2017)


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