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夜の地中海を渡る蛾のナビのヒミツに超小型発信機で迫る+夜戦たち

夜の地中海を渡る蛾のナビのヒミツに超小型発信機で迫る
+夜戦たち

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移行期種族のジェット艦載夜戦シ―ベノムdownsize
(移行期種族のジェット艦載夜戦シ―ベノム;英国ロンドン郊外RAF博物館にて)
海を越える蛾を追うハイテク
海を越えて大陸間飛行する蛾がいます。それも夜に、ただ風に流されるのではなく、時に向かい風にも抗いながら、正確なナビで目的地に向かいます。超小型のバイオロギング器材でそのナゾに迫るサイエンス小ネタです。
(バイオロギング(Bio-logging)って?:動物に装着して動物自身がデータを集める記録計や調査方法(ウィキペディア記事より))
バイオロギングの過去記事です↓
「ご自宅拝見」バイオロギングで垣間見る動物の私生活+南ブルターニュ、キブロン
海のトップスイマー、マグロでも、陸のママチャリ並みです、バイオロギングその2
空飛ぶ者たちを追う愉快なローテク;バイオロギングその3
「空賊」グンカンドリ、バイオロギングが明かした空中生活
バイオロギングが明かすアマツバメの10か月ほぼ空中生活+南イタリアのソレント





夜戦型ではないけどDHモスキートdownsize
(究極のレシプロ夜戦NF30ではないけどDHモスキート;英国RAF博物館)
最強夜戦、取敢えず夜戦、転職夜戦、純製夜戦・・さまざま
読者の皆さまにはバレバレですが、夜空を長駆飛ぶと言えば・・・と、Levalloisbeeが出逢った夜戦のフォトを添えます。夜戦と言えば、取敢えずのお試し夜戦ブレニムやボストン、夜戦でも大活躍モッシーとボー、夜戦転向でやっと活躍Bf110、満を期しての本命なんだけど・・のウーフー、ブラックウィドウなど。

メンガタスズメ
(今回の主役、ヨーロッパメンガタスズメ;ウィキペディア記事からお借りしてます)
♪Love is a mystery ・・・ 光る海を越えるわ~♪
・・・と小さな体で広大な夜の海を渡る蛾がいます。今回の主役、メンガタスズメ属の蛾、ヨーロッパメンガタスズメ Acherontia atroposです。

デファイアントの前で演じる1分の1フィギュアdownsize
(デファイアントの前で演じる1分の1フィギュア;RAF博物館名物です)
渡りの極致、両極を往復するキョクアジサシ
長距離の渡りをする動物は多くいます、極めつけは両極を往復するキョクアジサシ。オオカバマダラなど昆虫も長距離を渡ります。しかし、その渡り飛行のモニタリングは至難の業でした。
動物の渡りの過去記事です↓
オオカバマダラ蝶は鱗粉が作る渦で4千kmを渡る+パリ郊外原っぱのヒコーキたち
小さな日時計ジオロケーターが明かす小鳥の渡り生活みなとヨコハマ
虫レーダーが捉えたハナアブ数10億匹の渡り、追い風に乗り英仏海峡を行く
灼熱の砂漠の昼間は高空を渡るオオヨシキリ+南仏ニース、マントン


ボーファイターNF1実機の半スケレトンdownsize
(ボーファイターNF1実機の半スケレトン;RAF博物館)
虫の渡りは依然としてナゾです
広大な距離の渡りを行う多くの動物種がどのようにナビ(航法)しているのか、ほとんど分かっていません。特に小さな無脊椎動物(の渡り)をモニターするのは至難の技でした。

リヒテンシュタインレーダーでカマキリっぽいBf110downsize
(リヒテンシュタインレーダーでカマキリっぽいBf110;RAF博物館)
研究者は夜戦パイロット
出典著者のMyles H. M. Menz氏らドイツのマックスプランク研究所(動物行動学、MPI-AB)の研究者はセスナ機で蛾が発信する電波を追います、レーダー波を追う夜戦パイロットのように。

夜戦型もあったMe262downsize
(夜戦型もあった初のジェット戦Me262;RAF博物館)
親から子へ孫へ・・とバトンを繋ぐ大移動
同じ蛾のオオカバマダラもそうですが、小さな短命の昆虫にとって海を越え大陸を跨ぐ移動は幾世代もがバトンを繋ぐ旅です。

機首が「すっかり変わったJu88夜戦downsize
(機首がすっかり変わったJu88夜戦;RAF博物館)
多くて小さくて1匹ずつは追えない
広大な距離の渡りを行う多くの動物種がどのようにナビ(航法)しているのか、ほとんど分かっていません。特に小さな無脊椎動物(の渡り)をモニターするのは至難の技でした。集団の旅の様子は分かっても1匹1匹の個体のナビは分からなかったのです。従来の追跡装置(バイオロギング)は蛾が小さすぎて(軽すぎて)使えませんでした。

超軽量のタグ
ところが、新たなテクノロジーによる動物に装着できる超軽量、わずか0.2gのタグが新たな研究を可能にし、個体追跡により夜行性のガの長距離飛行経路制御が明らかになりました。ちなみにこのタグの重量は蛾の体重の15%ほどです。

蛾の航路を1匹ずつ追跡可能に
Menz氏らはこのようなタグを用いて欧州とサハラ以南のアフリカを渡るメンガタスズメ属の蛾(ヨーロッパメンガタスズメ、death’s-head hawkmoth、Acherontia atropos)の一匹一匹、個体ごとの飛行を追跡しました。

外を知らずに育てた蛾でちゃんと渡る
Menz氏らは研究室で蛾を幼虫から成虫になるまで蛾の各個体が「外を知らない」ナイーブな状態で育て、このナビ実験にチャレンジしてもらいました。

蛾の絶妙な夜間飛行術
夜、海を渡った蛾たちは、好ましい追い風の時は高空をゆっくり飛び風が運ぶに任せますが、向かい風や横風の場合は地表近くの低空を速度を上げて飛び正しい航路をキープしました。長らく小さな昆虫が渡るときは「風まかせ」だと思われてきましたから、驚きの発見なんです。

蛾はナビって正しい航路を取っている
この蛾たちは強い風や高い山に面しても正確なコースを外れないよう飛行を調整が出来ることが分かりました。これらの蛾は単に正しい方角に飛行するのではなく、内在性の地図とコンパスによる能動的な航法をとっていることが分かりました。

出典:” Individual tracking reveals long-distance flight-path control in a nocturnally migrating moth” MYLES H. M. MENZ et al. SCIENCE 11 Aug, 2022 Vol 377, Issue 6607, pp. 764-768, DOI: 10.1126/science.abn1663
出典:”Study achieves longest continuous tracking of migrating insects” Max Planck Institute of Animal Behavior, news, August 11, 2022


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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

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