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「稼ぎが悪い亭主はいらん」海水温が上がるとアホウドリの雌は離婚する+哀愁のリスボン

「稼ぎが悪い亭主はいらん」海水温が上がるとアホウドリの雌は離婚する+哀愁のリスボン
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坂道で路面電車がすれ違うdownsize
(坂道で路面電車がすれ違う; ポルトガルのリスボン旧市街アルファマ地区)
環境変化のせいなのに、「稼ぎが悪い亭主はいらん」
一夫一妻のアホウドリも温暖化などで海水温が上がると繁殖がうまくゆかず、雌は雄に「みんなアンタのせいや!」と、離婚する割合が増えると言うサイエンス小ネタです。




テージョ川に向かって立つ発見のモニュメントdownsize
(テージョ川に立つエンリケ王子たちの「発見のモニュメント」;リスボン)
哀愁のリスボン
雄がかわいそうなお話につき、往年の栄光が静かに佇む街「哀愁のリスボン」※のフォトを添えます(使い回しです)。※:シバさん(司馬遼太郎)の「街道を行く」シリーズ「南蛮のみち」に惹かれて訪問しました。
リスボンの過去記事です↓
哀愁のリスボン-1アズレージョの藍がやさしい
白く物憂げな栄光の残照、テージョ川の世界遺産-哀愁のリスボン2
リスボンの迷路を行く-赤屋根が重なるアルファマの坂道は懐かしい風景
光で操られる脳、記憶とはかくも儚きもの+哀愁のリスボン番外編


マユグロアホウドリの番downsize
(マユグロアホウドリの番、原著からお借りしています。)
長いアイシャドーがステキなマユグロアホウドリ
真っ白な頭部に一筋の黒いアイシャドーが印書的なマユグロアホウドリ(black-browed albatross、Thalassarche melanophris)は、アホウドリ科の一種で南極周辺の海に分布していて、その海の島々が繁殖地です。アホウドリとしては中型ですが、体長80-95㎝、翼長は200-240㎝もあります。
海鳥の過去記事です↓
海鳥、翼竜、マリタイム機に共通するものとは?
海鳥さん食べちゃダメ!それ、餌じゃない、DMS風味のプラゴミ+Xmasのボルドー
わずかな油汚染でも海鳥は命をつなげなくなる+パリ郊外のお仏蘭西なヒコーキ


一生連れ添うマユグロアホウドリ夫婦
「オシドリ夫婦」なんて言いますが、実はオシドリは浮気やパートナー取り換えが盛ん。一方、カラスや、今回の主役のマユグロアホウドリの夫婦(番)は一生連れ添うことが多い一雌一雄制です。

テージョ川に浮かぶように建つベレンの塔downsize
(テージョ川に浮かぶように建つベレンの塔:シバさん曰く「テージョ川の公女」)
なぜ一生同じ相手、「一夫一妻制」なのか?
マユグロアホウドリの一生連れ添う「一夫一妻制」には実際的な目的、メリットがあり、同じパー トナーと連れ添って互いの信頼関係を築くことで遠くの海まで行く餌探しと抱卵の仕事を交代で行うことが出来るからだそうです。

黄昏のテージョを船が行くREVdownsize
(黄昏のテージョを船が行く)
マユグロアホウドリの離婚率を調べた
出典著者のFrancesco Ventura氏らは南大西洋フォークランド諸島(ハリアー活躍のフォークランド戦争がありましたね)の小さな島、ニュー島(New Island)※で15年間にわたるマユグロアホウドリの離婚率を調べました。(※:ニュー島(New Island)のホームページ:https://www.newislandtrust.com/(リンク)貼ってませんのでコピペください)は海鳥たちの写真が素晴らしいです)

海水温が上がると離婚率が高まる(人間ほどじゃないけど)
マユグロアホウドリの離婚率は年によって変動し1%から8%だったそうです。確かに変動幅は大きいですが、日本の(人間の)離婚率35%に比べればはるかに低いですね。

青空に向かって立つジョゼI世downsize
(青空に向かって立つジョゼI世)
海水温が上がるとエサが減るので遠出
冷たい南極周辺の海はオキアミなどの大量のプランクトンが発生し豊かな海です。しかし、海水温(海面温度)が高くなる年はプランクトンが減ります。
すると、プランクトンが減る→これを餌にする魚が減る→アホウドリは餌の魚を求めてより遠くまでエサ探しに行くハメになります。

郵便配達がアルファマの路地を行くREVdownsize
(郵便配達がアルファマの路地を行く)
雌がブチ切れ「稼ぎが悪い亭主はいらん」
雄「温暖化やねん、ワシのせいやないねん」

海水温が高くなるとマユグロアホウドリのエサも減り、遠出が増えて夫婦の子育ても大変となり、ストレスもたまります。で、出典著者Ventura氏の仮説によれば、ストレスがたまった雌は“勘違い“して、繁殖がうまくいかないのはすべて雄のせい「稼ぎが悪い亭主はいらん」と離婚するのではないか・・・と。
本当は温暖化など環境変化が原因なのに・・・雄は「立つ瀬がない」ですね。

出典:「温暖化でアホウドリの離婚が増加 マユグロアホウドリ」 Natureダイジェスト2022年5月号P.25
出典:”Environmental variability directly affects the prevalence of divorce in monogamous albatrosses” Francesco Ventura et al. Proceedings of the Royal Society B 24 November 2021
Volume 288Issue 1963 DOI:https://doi.org/10.1098/rspb.2021.2112
出典:ウィキペディア記事「マユグロアホウドリ」、「Black-browed albatross」


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