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遅れて来た複葉最強戦闘機フィアットCR.42

遅れて来た複葉最強戦闘機フィアットCR.42
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RAF博物館CR42横からdownsize
(ロンドンのRAF博物館で出会ったCR.42)ファルコ)
フィアット(Fiat)と言えば・・・
・・ステキなデザインのイタリア車メーカー、ヒコーキならG.91などが有名ですね。そのフィアット社製の最後の複葉戦CR.42のお話です。
関連の複葉機の過去記事です↓
買い物カゴを下げたラム海軍少佐のインディー・ジョーンズのような冒険
究極の複葉戦グラディエーターはフタを開けたら斬られ役でも弟は初のジェット戦





RAF博物館CR42正面downsize
(正面から見たCR.42:RAF博物館にて)
RAF博物館で出会った砂漠のCR.42
大戦中のイタリア空軍の砂漠塗装と言えば、サンドの地にグリーンやブラウンのドットを散らす迷彩で、機首は黄色、胴体に白帯、ファスケスの国籍マーク。ロンドンのRAF博物館で砂漠塗装のCR42に出会ってカッコイイと思いました、ずいぶん前ですが。

時代に逆行?して究極の複葉戦
でも、そのフィアットは世は単葉引込脚の第二次大戦直前に複葉固定脚のフィアット CR.42ファルコ(Fiat CR.42 Falco)をデビューさせました。確かに究極の複葉戦でしたが・・・

初飛行比較作業
(最後の複葉戦の初飛行時期の比較;再掲)
単葉戦より遅くデビューの複葉戦
同じフィアット社初の単葉引込脚戦闘機G.50の初飛行(1937年2月)より複葉固定脚のCR.42の初飛行(1938年5月)は1年以上遅いんです。

エンジン馬力
(エンジン馬力の比較)
速さが命なのに、なぜ複葉が単葉の後でデビューしたの?
速さが命の戦闘機なのに、単葉戦G.50のあとに同じメーカーが複葉戦CR.42をデビューさせたんだろう?しかもエンジンは同じ840馬力の空冷Fiat A.74 R.C.38です。フシギですね。確かに、CR.42はCelestino Rosatelliの設計、G.50はGiuseppe Gabrielliの設計とデザイナーは違うけど。

CR42とCR32とG50側面図比較
(CR.42前後のフィアット戦闘機)
傑作CR32の発展型がCR42
実はCR.42には元ネタがありました。液冷エンジンのCR.32複葉戦です。これを840馬力空冷エンジンFiat A.74 R.C.38に換装、パワーアップし、洗練した機体がCR.42です。

RAF博物館CR42クローズアップdownsize
(CR.42のエンジン回り:RAF博物館にて)
スペイン内戦の成功が勘違いを生んだ?
CR.32はスペイン内戦(市民戦争)で圧倒的な戦果を挙げました、複葉機はもちろん単葉機に対しても。じゃ、CR.32の発展型でもう一花とCR.42を開発したんだろうな、多分。

二転三転した開発方針
実はFiat社がCR.32のエンジン換装型CR.40/41を一旦開発するも「これからは単葉機」と軍方針で中止、ところが、スペインでCR.32が大活躍、じゃ、と方針転換、発展型でも複葉のCR.42を開発した・・ようです。

最大速度
(最後の複葉戦の最大速度比較)
複葉戦闘機としちゃ大したもんだ!
そんなCR.42ですから、複葉戦にしては抜群の性能でした。単葉G.50の最大速度が時速473km、対する同じエンジンで複葉のCR.42は最高速度が時速430kmと大差ないんです。もちろんCR.42の運動性は良いし。(ま、G.50がダメという見方もありますが・・)

翼面荷重
(翼面荷重の比較)
意外に重戦っぽいCR.42
旋回性能など運動性に大きく関連する翼面荷重がCR.42は複葉戦の中では大きいんです(スピードは出るが運動性は重い)。

ソードフィッシュについてゆけない
単機のラム少佐のソードフィッシュと2機のCR.42が海面上で格闘戦を行い、ソードフィッシュの運動についてゆけないCR.42は2機とも海中に突っ込んだ、なんてエピソードもあります。

CR.42は一番たくさん作られ、あらゆる戦線に
CR.42の生産数は1800機以上で大戦で使用されたイタリア機としては最も多かったんです。
当然CR.42は1940年6月のイタリア参戦以来、フランスの戦い、バトル・オブ・ブリテン、地中海戦線、マルタ島攻防、北アフリカ戦線、ギリシャ戦線・・・とほとんどの戦場に投入されました・・・けど。

斬られ役になっちゃた地中海、北アフリカ
英米独伊の海空軍にヴィシー政権と自由フランス軍と各国の多種多様なヒコーキが数年間に亘る死闘を繰り広げた地中海と北アフリカの空の戦いにも、もちろんCR.42も参加しました。
でも相手はもはやグラディエーターじゃないし、相手がハリケーンでもCR.42は「斬られ役」になっちゃった。結局、CR.42は戦闘機から戦闘爆撃機や練習機などに格下げされちゃいました。

やっぱりムリだったと言うこと?CR.42
新しいテクノロジー(単葉、引込脚)が興ったとき、ひとつ前のテクノロジー(複葉、固定脚)は競争力を失います、よほどの例外(ソードフィッシュ)じゃない限り。
大戦前、列強の空軍は既に単葉引込脚時代に入っているのに、いくら元ネタCR.32が大活躍したとか、複葉機の常識を破る快速だとか言え、大戦でCR.42がイタリア空軍を背負って立つのはムリだったんでしょうね。

出典:ウィキペディア記事「フィアットCR42」、「Fiat CR.42 Falco」、「G.50 (航空機)」、「Fiat CR.32」、「Fiat CR.40/41」など

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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

コメント

Re: No title

自遊自足さま、いつもご訪問、そしてコメントありがとうございます。CR.42は複葉戦としてとても洗練されていると思います。おっしゃる通り、方針の二転三転がなくて、5年くらい早ければ傑作名戦闘機だったかも知れませんね。

No title

時代遅れではあっても優秀な性能はあったという事なんでしょうかね?ただ時代を間違えたと・・・・。
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