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温暖化の灼熱砂漠でトリは衰えネズミが持ちこたえるのは冷却コストの差+哀愁のリスボン

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坂道で路面電車がすれ違うdownsize
(坂道で路面電車がすれ違う:ポルトガル、リスボンのアルファマ地区)
地球温暖化で砂漠はどうなる?
死の谷、デスヴァレー(Death Valley)もある米国西部のモハーヴェ砂漠(Mojave Desert)、ただでさえ砂漠は暑いのに地球温暖化が進めばどうなるんでしょう?
温暖化の過去記事です↓
温暖化で北上のビーバーが凍土を融かして温暖化を加速+カナダ首都オタワ
都会の並木が早く育つのは人為的地球温暖化の仇花なの?+パリの並木
氷の底で繁茂する藻が極地の海を豊かに、でも温暖化で危機かも?+仏ブルターニュの港ロスコフ
温暖化が招く早い春の訪れが鳥や昆虫を脅かしている+パリ5月バラ通り
森を支える土中のパートナーの熱帯化で温暖化加速かも?+シャンゼリゼ他
温暖化で小鳥が縮んじゃったの?でも羽だけは伸びた、なぜ?+砂漠仕様のRAF機
サンゴ礁は食べ物で温暖化による白化し易さが変わる+サンゴ礁のかわいいサカナ





テージョ川に浮かぶように建つベレンの塔downsize
(テージョ川に浮かぶように建つベレンの塔:航海からリスボンに帰還する船を迎える)
過酷な環境で暮らす者たち
そんな砂漠でもトリやネズミのような小さな哺乳類が暮らしています。
砂漠の生き物の過去記事です↓
灼熱サハラで砂漠アリは万歩計と視覚フローでナビる+哀愁のリスボン再び
砂漠のクモは砂を熟知した穴掘り名人+ベルギーの学問の街ルーヴェン(再)


トリは衰退ネズミ君は持ちこたえ
砂漠では、トリは棲み処と種の数を減らし、一方、小さな哺乳類、ネズミとか、はうまく暑さを凌いで繁栄を保っているようなのです。

黄昏のテージョを船が行くREVdownsize
(黄昏のテージョを船が行く、栄えたリスボンの面影)
哀愁のリスボン
大したつながりも無いのですが、衰退した砂漠のトリたちに想いを寄せて、哀愁の街、ポルトガルはリスボンのフォトを添えます(使い回しです)。
リスボンの過去記事です↓
哀愁のリスボン-1アズレージョの藍がやさしい
白く物憂げな栄光の残照、テージョ川の世界遺産-哀愁のリスボン2
リスボンの迷路を行く-赤屋根が重なるアルファマの坂道は懐かしい風景
光で操られる脳、記憶とはかくも儚きもの+哀愁のリスボン番外編


鮮やかな青いタイルの家downsize
(鮮やかな青いタイルの家:タイルの街リスボンの家々はカラフル)
砂漠の生き物を100年前と比べてみた
1900年代初期、Joseph Grinnell氏はカリフォルニアの砂漠をフォードで踏破し砂漠の生き物を調べました。約100年後、出典著者のE. A. Riddell氏らは、同じく砂漠の生き物を調べ100年前からの変化を調べました。・・・すると、

トリと小型哺乳類の占有率の100年の変化を比べた
出典著者のE. A. Riddell氏らはモハーヴェ砂漠の90か所で34種の小型哺乳類の、61か所で135種のトリの生息を調べ占有率(occupancy※)を100年前と比較しました。
(※:ある環境をある生物種がどのくらい占めているか、数と量(バイオマス)で見て・・みたいな意味だと思います、調べたところによると)

なぜ調べるのがトリと小型哺乳類なの?
トリも小型哺乳類もともに内温動物(恒温動物)で、環境で似た生態的地位;ニッチ(Niche)を占めているから・・だそうです。

華麗な双子のアーチが優しい印象downsize
(華麗な双子のアーチが優しい印象:リスボンは駅も石造り)
砂漠のトリは衰えネズミは持ちこたえ、温暖化で運命が別れた
すると100年を経て、温暖化が進む中、トリは大きく衰退し、一方、ネズミなど小型哺乳類はまぁまぁやってるようです。

郵便配達がアルファマの路地を行くREVdownsize
(郵便配達がアルファマの路地を行く)
温暖化をたくましく生き抜く小型哺乳類
モハーヴェ砂漠の調査地点で小型哺乳類の「占有率」はこの100年で、3種(9%)は減らしたものの27種(79%)は変わらず、4種(12%)は逆に増えました。

数を減らし衰えたトリ
一方、トリの「占有率」は39種(29%)が減少、95種(70%)は変わらず、わずか1種が増えました。

雨に煙る広場の噴水downsize
(雨に煙る広場の噴水:白黒モザイクのPraça Dom Pedro IV広場)
降水量の減少が関係
この100年で砂漠の小型哺乳類は変わらず、砂漠のトリは減ったのは、気温よりも乾燥化による降水量の減少と相関しているそうです。

トリの冷却コストはネズミたちの3.3倍
出典著者E. A. Riddell氏らの数理モデルを使った研究によれば、トリは、気化熱による体温調節に必要な水の要求量が大きい、つまり、冷却コストが高いのです、トリの冷却コストは小型哺乳類の3.3倍だそうです。

素朴な絵柄のアズレージョタイルdownsize
(素朴な絵柄のアズレージョのタイル、リスボンの街のあちこちに見られます)
酷暑と乾燥を凌ぐには水が要る!
・・・だから冷却コストがカギ。灼熱下、気化熱で体温を保つための水分補給(水補給コスト)が冷却コストです。摂取した水を蒸発させて体を冷やし体温を保つ、冷却コストとは体温を保つための水補給コストでもあります。だから、温暖化に伴う乾燥化は冷却コストを圧迫します。

テージョ川を見つめるジョゼ1世像downsize
(テージョ川を見つめるジョゼ1世像)
灼熱と乾燥からの隠れ家は地下の穴ぐら
そんな中、夜行性で穴居性(地下の穴ぐら暮らし)のネズミ君など小型哺乳類は灼熱酷暑の昼間を穴ぐらで過ごすので冷却コストを抑えられるのです。更に、ネズミなど砂漠のげっ歯類は、食餌、生理機能や行動で水の要求量を減らすことが出来るようです。

地面より上で暮らすトリの冷却コストはネズミより高い
温暖化と乾燥かが進めばトリはもっと水が要る、ネズミに比べて。砂漠のトリにとって体を冷やすため水が要ることが問題!だかr砂漠のトリは、ネズミに比べて、水の要求性が高いのです。
温暖化+乾燥化が進むとトリの冷却コスト(=水の要求性)は一気に高まり、砂漠の温暖化はトリにより厳しいようです。

一見エキセントリック?・・でも大事な警告かも?
灼熱乾燥の砂漠で地球温暖化が生き物に及ぼす影響を調べたこの研究は「一見、エキセントリック」な例に思えます。しかし、現在進行形で進む(地球温暖化が生態系にジワリと及ぼす影響を、この研究は端的に先駆けて示してくれているのかも知れませんね。

出典:“Exposure to climate change drives stability or collapse of desert mammal and bird communities” E. A. Riddell et al., Science 371, 633–636 (2021) 5 February 2021
出典:“Study shows winners, losers as desert warms” 1. Elizabeth Pennisi Science 05 Feb 2021 Vol. 371, Issue 6529, pp. 553 DOI: 10.1126/science.371.6529.553


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