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アマモが戻ればホタテも戻る「海の花咲か爺さん」が種を蒔くと漁業も回復+パリ、セーヌ遊覧

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ルイフィリップ橋downsize
(ルイ・フィリップ橋:パリ、セーヌ川の橋巡りより)
アマモが戻ればホタテも戻る
・・のだそうです。これは米国の海のお話ですが、日本の海でも東京湾などのアマモは稚魚のゆりかごです。




東京湾でもアマモが稚魚を育てます
日本でもアマモなど水草の生態系への貢献と温暖化などがもたらす影響は注目されています。
水草やアマモの過去記事です↓
愛でたり食べたり身近な水草と秋色の水の街アヌシー続々編

セーヌ河岸の小船downsize
(セーヌ河岸の小船)
パリ、セーヌ川観光クルーズ
水辺つながりで、昔々、私、Levalloisbeeが初めてパリに住み始めた「おのぼりさん」のとき、「はとバスツアー」ならぬ、「セーヌ川観光クルーズ」や、街歩きで出会ったセーヌの風景を添えます、使い回しが多いですが・・・。
セーヌの過去記事です↓
セーヌの橋巡り、橋を渡るのは気分を変える儀式
セーヌ観光船、冬はつらいパリの「はとバス」そしてホコリカビのお弁当
晩秋のパリ歩き13区からセーヌへ
スーラの名画はご近所のセーヌ中之島、ジャット島でした
セーヌを渡る散歩道、サンジェルマン、シテ島;晩秋パリ散歩その3


ノートルダム大聖堂が迫るdownsize
(ノートルダム大聖堂が迫る:セーヌ観光船からの眺め)
浅瀬の生態系を支えるアマモの危機
アマモなど海草(海藻ではありません、上陸した被子植物が再び水に戻ったもの)は浅瀬の生態系を支えていますが、都市化で水が濁り、温暖化で水温が上昇し、今や世界各地で危機に瀕しています。

生息環境を回復する大規模な成功例は稀れ
・・・だそうで、出典著者のRobert J. Orth氏らの所属するVirginia Institute of Marine Science (VIMS)の米国ヴァージニア沿岸の海草、アマモ(eelgrass、Zostera marina)復元の取り組みはユニークな成功例なのだそうです。

かっては広大なアマモの藻場があった
米国ヴァージニア州の内海のラグーン(潟湖)はかって広大なアマモの藻場があり、無数の生態系機能や生態系サービスを提供していて観光産業も支えていたそうです。

夕暮れ芸術橋(Pont des Arts)のシルエットdownsize
(夕暮れの芸術橋(Pont des Arts、ポンデザール)、シルエットが美しい)
パンデミックとハリケーンがアマモを根絶
工業化、都市化による汚染などに加えて、1933年、米国東海岸と欧州西海岸でアマモの粘菌感染症のパンデミックが発生し、更には、破滅的なハリケーン被害とも相まって、ヴァージニア州沿岸のラグーンのアマモはすべて根絶してしまったそうです。

橋の上からのセーヌ観光船REVdownsize
(橋の上から、セーヌ観光船が行く)
ヴァージニア州沿岸の潟湖にアマモの種を蒔く
じゃ、何とかしなくちゃ、と出典著者Orth氏らVIMSの研究グループは1999年以来、7千万個のアマモの種子を中西部大西洋ヴァージニア州沿岸のラグーン(潟湖)に散布し、3612ヘクタールのアマモ繁殖海域の回復に成功したそうです。

「海の花咲か爺さん」、アマモの種を集めて海に蒔く
このVIMS のSAV プログラム(SAV Program (Submerged Aquatic Vegetation Program))ではアマモの種を集めて海に蒔いています。スタッフが船首に立って種をつかんでは海に蒔く、文字通り「花咲か爺さん」やってます。Youtube で見ることができます
SAVのYoutubeです。リンク張っていませんので、コピペで訪問ください。
https://www.youtube.com/watch?v=K9NyfPLINtk&feature=emb_logo

セーヌ河畔に迫るエッフェル塔downsize
(セーヌ河畔に迫るエッフェル塔を見上げる)
アマモはホタテやカニを育てる海の牧草
このようにアマモが十分に繁茂すれば、これを餌とするホタテ、ワタリガニの仲間ブルークラブ,ストライプドバスなどの魚など多くの海の生きものを育む「海の牧場」になります。

ヒトの環境汚染をアマモが尻ぬぐい
更に、アマモはヒトが環境に排出したC源(温暖化を招く二酸化炭素CO2とか)やN源(海の冨栄養化を招く肥料窒素)を閉じ込めます(炭素固定、窒素固定をします)。
このようにアマモの生態系サービスは多岐にわたっています。

海と生きる人々も支えるアマモ
出典著者Orth氏らは、この研究成果は健全な海の生態系の回復と保全の青写真になるだろうと述べています。アマモは海の生態系を守るだけでなく、海の恵みに支えられる漁業など地域社会の持続性(sustainability)にも貢献しているようです。

出典:”Restoration of seagrass habitat leads to rapid recovery of coastal ecosystem services” Robert J. Orth et al. Science Advances 07 Oct 2020 Vol.6, no.41, DOI: 10.1126/sciadv.abc6434
出典: Virginia Institute of Marine Science ホームページ
(リンク張っていませんので、コピペで訪問ください)

https://www.vims.edu/research/topics/sav/index.php

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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

コメント

Re: アマモ

duck4様、コメントありがとうございます。おっしゃるように、ハクチョウさんたちのためにもアマモが減らないか、心配ですね。アマモの藻場は小さなサカナ(稚魚など)のすみかにもなっていると聞きます。今回のホタテの話に限らず、アマモを守ることは人の暮らしを守ることにもつながると思います。

アマモ

Levalloisbeeさんへ

こんばんは!

アマモは水質浄化にも役に立っているのですね!
ハクチョウさんの食べ物の一つにアマモがあるので、特に興味深い植物ではありました!

河川敷、海がコンクリート護岸になると、アマモの棲息域も減ってしまうのではないか!?ちょっと心配しております!🦆

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