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船に乗った名家の次男シーファイアー【前編】余ったスピットで即席艦戦

船に乗った名家の次男シーファイアー
【前編】余ったスピットで即席艦戦

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名機のお手軽改造シーファイアー海を行く
マニアックでしかもダラダラと長い記事につき「前編」と「後編」に分けます、勝手に。
フォトはエアショーで出会ったシーファイアーと同僚のFAA艦戦たちです。




シーファイアーとシーハリケーンREVdownsize
(シーファイアーとシーハリケーンがタキシング中;英国ケンブリッジ郊外Duxfordのエアショーにて/尾翼の2人は重石代わりです)
フネに乗ったスピット、シーファイアー
ご存じの通りシーファイアー(Supermarine Seafire)は名機スピットファイア―(Spitfire)の艦載型です。当初は中古のV型スピットに着艦フックを付けただけのI型(Seafire Mk. I)でした。
スピット関連の過去記事です↓
憧れのSpitfireのお誕生日会に招かれて・・・
一味違うコスプレもいいSpitfireお誕生日会続編
アメリカン・スピットファイアーってご存知ですか?
トンボとスピットは究極のインターセプター高度な機動のヒミツ
空(そら)物語と飛ぶことの実感+Spit出演
「動物の作り方」基本レシピはみんな一緒、Spitも、宇宙人も?


暫定型が主役になるスピットの伝統??
シーファイアー実用型のIIC型(Mk. IIC、Cとは20㎜機関砲2門か4門かのコンバーチブル)は主翼を畳めない「暫定型」ながら、「歴史の後知恵」で言えば、シーファイアーで唯一「主役」になれたヴァージョンでした。ま、スピットも主力のV型、IX型、XIV型はみな「とりあえず改造」の暫定型、そういう伝統かも?

待機中のシーハリケーンDuxfordREVdownsize
(待機中のシーハリケーン;Duxfordエアショー)
シーハリケーン成功がヒント
そもそもなぜシーファイアーが生まれたのか?緒戦の1940年、ノルウェー戦で活躍したハリケーンが撤退時に「現場の裁量と知恵」で空母グローリアスへの着艦に成功したことがヒントとなりシーハリケーンが生まれました。じゃ、もっと高性能なスピットファイア―も空母に載せてみるか?ってシーファイアーが生まれたようです。
シーハリケーンの過去記事です↓
英雄の健気なドサまわりシーハリケーン+英国IWMの元気なレジェンド・ヒコーキたち

ラインナップしたシーファイアー後姿downsize
(ラインナップしたシーファイアー後ろ姿;Duxfordエアショー)
スピット船に乗る
1941年暮、空母イラストリアスで初めてスピットファイアーを使って艦上テストが行われました。

のどかな草っぱらのマートレットREVdownsize
(のどかな草っぱら飛行場のマートレット、グラマン鉄工所製は脚が頑丈;パリ郊外Ferte Alaisエアショーにて)
当初から危惧された脚のひ弱さ
この時の評価で早くも、シーファイアーのアキレス腱となる問題点が、①長すぎる機首が離着艦に邪魔、②主脚が艦載機としてはヤワ過ぎる、と指摘されています。

ライバルとの最高速度比較
(ライバルとの最高速度比較)
艦上戦闘機として速度や運動性能はピカイチなんだけど
シーファイアーの運用開始、1942年11月時点でライバルたち、零戦、F4Fと比べてみて明らかに速度では勝り、運動性能も艦戦として軽快、武装も20㎜2門、7.7㎜4丁で強力、戦闘機として優れています、そりゃ、元がスピットだもん。でも航続性能と頑丈さではとても艦載機とは言えないシロモノでした。

一番余りそうな型でお手軽改造
1942年1月スピットファイア―VB型(Spitfire F.Mk. VB)に着艦フックをつけただけの「フック付きスピット」(hooked Spitfire)が初めて試作されました。なぜV型か?当時一番たくさんあったスピットだったから、だそうです。

グリフォン装備涙的風防のシーファイアーXVII型REVdownsize
(グリフォン・エンジン装備、涙滴型風防のシーファイアーXVII;Duxfordエアショー)
ひとまず着艦フックを付けてみた
最初のフック付きスピット、つまりシーファイアーはV型から48機改造されて生まれました。でもまだ翼の折り畳み機構もない移行型でした。

遅々として進まないシーファイアーへの改造
次いで118機のスピットVがシーファイアー1B型(Seafire Mk. IB)に改造されましたが、製造は遅々として進みませんでした。改造が工場ではなくRAF整備軍団 (Maintenance Command)で行われたため、第一線機の修理が優先だったことと、ガタガタの中古スピットが改造ベースだったからです。

整備中のシーフューリーdownsize
(整備中のシーフューリー、ストライプスがよく似合う;Duxfordエアショー)
護衛空母テストで上陸支援運用への道を拓く
1942年11月、その後のシーファイアー運用のカギとなるテストが行われました。米国から続々と貸与され始めた護衛空母の1隻バイター(H.M.S. Bitter)へのシーファイアーMk. IBの着艦テストは苦労しましたが、その後のアサルトキャリアー(上陸支援空母)での運用の道を拓きました。上陸支援では短い航続距離も難点にはなりませんしネ。

IIC型はカタパルトも使える、でもロケットは要らない
IB型に続くシーファイアーの次の型はスピットVC改造のIICで離艦時のカタパルト射出やロケット推進補助(R.A.T.O.G.)が出来るよう構造強化が図られました。でもR.A.T.O.G.は要らなかったようです、

楕円翼が美しいシーファイアーREVdownsize
(楕円翼が美しいシーファイアー;Duxfordエアショー)
一番のハイペースで離着艦できたシーファイアー
そもそもスピットは短距離で離陸でき、シーファイアーは対艦風速2~3m(秒速)で空母から離艦できました。カタパルトさえ使われることは稀だったそうです。普通の離着艦で90秒に1機離艦、40秒に1機着艦出来、他のいかなる艦載機(FAA(英国艦隊航空隊)の)よりハイペースだったそうです。

スーパーマリン シーファイアー Mk IIIの諸元
(Supermarine Seafire Mk III)
乗員:1名
全長:9.2 m、全幅:11.23 m、全高:3.49 m、翼面積:22.5 平方m
全備重量(Gross weight):3,280 kg
エンジン:ロールスロイス マーリン(Rolls-Royce Merlin) 55 1,585 馬力
最高速度:毎時578 km (10,973 m)、航続距離:748 km
上昇限度:11,000 m、上昇率:6,096 mまで8分6秒
武装:20㎜機関砲2門、7.7㎜機銃4丁
爆装:60ポンドロケット弾8発、または、113 kg爆弾2発、または、227 kg爆弾1発

続きは後編で・・・

出典: “PROFILE 221 Supermarine Seafires (Merlins)” 1971年、Len Bachelor氏著、Profie Publications Ltd.
出典:世界の傑作機 新版 No.9 「スピットファイア― Mk. XII~24」 1975年、文林堂
出典:第二次大戦機DVDアーカイブ 「スピットファイアー」 2017年、藤森篤氏著、えい(木へんに世)出版社


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