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すてきにダンディーなイタリアっ子Mc202フォルゴーレ≪前編≫DBエンジンで覚醒

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MC202フォルゴーレ三面図REVdownsize
(MC202フォルゴーレ三面図;原図はウェブからお借りしました)
マッキ・レーサーの血筋が騒ぐ、イタリアの雷電
マッキ・レーサーの血筋が、ダイムラーベンツのエンジンを得て、本家Bf109を凌ぐ洗練されたデザインと性能を発揮したマッキMC202フォルゴーレ(稲妻、イタリア版雷電か、ライトニングか?)と言うヒコーキがありました。




第369中隊MC202serieVIIイタリア本土1943年6月downsize
(MC202フォルゴーレ1943年イタリア本土;スピナの赤帯が粋)
さすがはイタリア製、洒落たシルエット
英米独のメジャーなヒコーキに押されて、必ずしも注目を集める訳ではありませんが、MC202フォルゴーレはさすがイタリアのデザイン、ちょっと華奢だけどコンパクトで曲線で構成された洒落たシルエットです。

粋な左右非対称の翼
フォルゴーレの主翼は実は左右非対称で左が20cmほど長いのです。エンジントルクを打ち消すためでコルセアの垂直尾翼のオフセットと同じですね。なかなか粋なやり方です。

空液換装に向く設計MC202P40C
(空液換装に向く設計?MC202とP40C)
当時のイタリア空軍は?
アエロマッキ社のデザイナー、マリオ・カストロディはシュナイダートロフィーレース機をベースにイタリア空軍近代化を担うためM.C.200サエッタをデザインしますが、エンジンは870馬力で非力だは、複葉機時代の古参パイロットは視界の良さを要求するのでデザインは不本意だしスピードは出ないはで、1940年代にはすっかり時代遅れ、北アフリカ戦線ではハリケーンやトマホークにも餌食になるばかり。なんせ、MC202の兄貴MC200は吹きっさらしの操縦席なんだもん。
P-40キティホークの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
凡作だけど地味に頑張ったキティホーク、誰にでも取り柄はあるもの

空液換装の霊験はあらたか
(空液換装の霊験はあらたか)
やっとふさわしい心臓を手に入れた
ところが、事態は一変、ドイツがダイムラーDB601Aエンジン(1,175馬力)を提供し、その後イタリアでフィアット社のライセンス生産も立ち上がり、イタリア戦闘機は一斉に空冷エンジンから液冷DBに換装、カストロディもMC.200 にDBを載せ、胴体を(パイロットの我儘を無視して)本来の美しいレーサー仕様にしたのが、マッキMc202フォルゴーレなのです。

第361中隊MC202serieVIIIロシア戦線1942年秋downsize
(MC202 1942年秋Iロシア戦線;枢軸側機識別の黄色帯が妙に似合う)
ダイムラーエンジンを得て覚醒、Bf109を凌ぐ
マッキの機体はダイムラーDB601エンジンを得て覚醒、ショボいMC.200サエッタは本家Bf109をも凌ぐ性能の駿馬MC.202フォルゴーレに生まれ変わりました。同じエンジンのBf109Eを運動性はもちろん、速度でもしのぎ、パワーアップしたF型にも並ぶ速度を出して、しかも運動性は抜群でした(翼面積を比較すれば分かります)。

主翼面積比較
(主翼面積比較)
地中海を駆け抜けたイナズマMC202
フォルゴーレの配備は1941年イタリア本土ですが、本格的な実戦参加は1941年9月のシチリア島進出です。以後、北アフリカ戦線、マルタ島攻防、シチリアそして本土防衛と地中海を舞台に戦いました。


第80中隊MC202イタリア本土1941年後半downsize
(MC202フォルゴーレ初期型イタリア本土1941年;シンプルなダークグリーンも似合う)
イタリアNo1エースが駆ったフォルゴーレ
第二次大戦のイタリア空軍若きNo1エース、26機撃墜のルッキーニ大尉(Franco Lucchini)は1942年5月MC202に乗り換え、1943年7月に戦死するまでのわずか1年ほどでスピット(Spitfire)多数を含む22機を墜としています。ちなみにルッキーニ大尉はめちゃくちゃイケメンです!

究極のマッキ、MC.205ヴェルトロ
MC202の更なる性能向上を図るにはエンジン強化が必要。でもDB系エンジンをドイツに頼っていたのでは供給不足は眼に見えている。そこでフィアット社はライセンス生産のDB601Aのパワーアップ型、R.A.1050 RC.58「ティフォーネ」を開発。これを装備したMC202の発展型がMC205「ヴェルトロ」です。1200馬力級エンジンで毎時640kmの高速を発揮した究極のマッキ戦闘機でした。

マッキの機体はコンパクト
(コンパクトなマッキのヒコーキ)
あまりにも少なく、あまりにも非力で・・・
いくらフォルゴーレやヴェルトロの血筋やデザインが優れていても。DBエンジンを駆っても、生産数1150機、263機では連合軍に対して「多勢に無勢」(飛燕もそうだけど)。MC202もMC205もシシリー島攻防戦以降は押されっぱなし、ほとんどが地上で爆撃に遭って失われたようです。

イタリア共同交戦空軍第360中隊MC205V1944年夏downsize
(連合軍側のMC205Vヴェルトロ、南イタリア1944年夏;蛇の目の方が似合うなぁ)
2つのイタリア政権の下で戦ったMC205
イタリア降伏後、イタリアはバドリオ政権(連合側)とサロ政権(枢軸側)に分裂。MC205ヴェルトロはバドリオ政権のイタリア共同交戦空軍(Aeronautica Cobelligerante Italiana)とサロ政権のファシスト空軍の両陣営で戦闘機として最後まで戦いました。フランス機もそうですが、数奇な運命ですね。

以下、まったくの余談ですが・・・

エンジンがV型か、逆V=Λ型か、で印象が変わる
ところでMC202フォルゴーレもスピットもともに美しい機体ですが、印象が違いますね。搭載エンジンのデザインの違いかな?と思うのですが・・・どうでしょう?
液冷V型エンジンのマーリン一族:スピット、ハリケーン、ムスタング
液冷倒立V型(Λ型)エンジンのダイムラーベンツ一族:Bf109、飛燕、フォルゴーレ
V型「駆け上がる美しさ」 対 Λ型「舞い降りる美しさ」でしょうか?個人的な印象ですけど。


液冷から空冷へ換装
・・・はいくつか例があります。タイフーン→テンペストII、シーフューリー、三式戦→五式戦、彗星一一型→三三型、マスターMk I→Mk III、ラグ3→ラグ5N

空冷から液冷へも
・・・いくつか例があります。
P36モホーク→P40トマホーク、ウォーホーク、MC.200サエッタ→MC.202フォルゴーレ、FW190A→FW190Dドーラ、ホイットレイMk I→Mk V、Do17→Do217、ハムデン→ヘイフォード
P36とMC.200は当初から液冷向きの設計だったんじゃないの?って思います。


空冷、液冷併用・・・RAF名物
おまけですが、液空併用は・・・、ウェリントン、ハリファックス、ランカスター、ボ-ファイターなどなど、RAF(英国空軍)名物かも?

かわいい1/72プラモ
MC202の1/72のプラキットを掌に乗せるとコンパクトでスマート、やっぱりイタリアの伊達男です。仮り組みで止まってますけど・・

出典①:”AIRCRAFT NO.41 Macci C.202 in action” Roberto Gentilli & Luigi Gorena 著squadron/signal publications 出版
出典②:「第二次大戦 世界の戦闘機隊」秦 郁彦氏(執筆代表者)、1987年、酣燈社
出典③:ウィキペディア(日英)記事「MC.202」、「MC.205」、「MC.200」、「三式戦闘機」、「メッサーシュミット Bf109」、「P-36 Hawk/Hawk 75/ Mohawk」、「P-40 トマホーク/キティホーク/ウォーホーク」


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コメント

Re: No title

ヒロシ様、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、カッコいいんですけど塗装にしりごみして私もMC202フォルゴーレは箱に入ったままです。
バンパイアですか、昔1/72を作りました。ユニークなデザインですね。ジェット機なのに手のひらに乗るほどのかわいいサイズだったのが印象に残っています。

> ご無沙汰してます。
> MC202ファルゴーレはハセガワの48を積んでいます。
> カッコいい機体ですよね~
> そうカッコいいんですけどあの迷彩が面倒でまだ積んだままです(笑)
>
> 因みに現在はエアフィックスのバンパイア製作中で、今月中にはロールアウトの予定です。

No title

ご無沙汰してます。
MC202ファルゴーレはハセガワの48を積んでいます。
カッコいい機体ですよね~
そうカッコいいんですけどあの迷彩が面倒でまだ積んだままです(笑)

因みに現在はエアフィックスのバンパイア製作中で、今月中にはロールアウトの予定です。

Re: No title

yoyo様、いつもありがとうございます。Ferte-alaisの航空ショ-今年も盛んなんですね、見に行きたいです。フォルゴーレなど一連のカストロディーの設計によるマッキのヒコーキはとてもキレイで、確かにスピットの面影とも共通しますね。スピットのデザイナー、ミッチェルとカストロディーはシュナイダートロフィーを共に争った仲ですから、煮詰めてゆくと理想のデザインが似通るのかも知れませんね。

> kenjiさん、こんにちは!
> 私も飛行機プラモに目覚めてコツコツと作っているせいで、徐々に名前と形がを一致するようになってきましたが、ファルゴーレというのは知りませんでした。横からのシルエットがスピットファイアーや飛燕に似てますね。同盟国間で似るというのは分かるんですが、やはりデザインも盗むのでしょうか。
> ww2の飛行機は、まだSBDドーントレスしか作ったことがありませんけど、こういった迷彩塗装を見ると挑戦したくなりますね。
>
> 先週7.8日にFerte-alaisの航空ショウが行われました。残念ながら土曜日はあいにくの空模様でしたが、日曜日は天気もよく、飛行機ファンたちで盛り上がったようです^^。

Re: No title

いぬふりゃ☆様、いつもありがとうございます。フォルゴーレ作られたんですね!そう、イタリア機の迷彩は一発勝負で吹くしかないように思います。Bf110(Me110)の砂漠仕様を作ったときは、確か、10分くらいで一気にダークグリーンを吹きました、冷や汗ものでしたけど。
ルッキーニ大尉、イイ男でしょ。なんとなくファンに、そしてM.C.202のファンになってしまいました。
いぬふりゃ☆様ファンのLevalloisbeeとしましては、スピットも、雷電もエタンダールも期待しております(自分はサッパリ作らんのに・・・)。


> こんばんは~。
>
> おおおおおぅ…フォルゴーレ!(≧∇≦)
> 今回もまた渋いトコ突いて来られますね~。この機地味に好きです。
> 以前、1/48スケールで作ったのですが知人に譲ったので手元に無くて。
> あの独特の迷彩塗装で「泣こうかな?」と思いつつブラシ吹いてた記憶が…(汗)
> ルッキーニ大尉、確かにイイ男ですよね。同盟国のマルセイユ大尉も超イイ男ですけど、ちょいと路線が違う感じ??
>
> 5月の連休からスピットMk.Ⅴ、雷電二一型と作ったので次はいよいよ三菱F-1…と思ってるんですが…また迷彩だぁ~…( ̄▽ ̄;)
> どうしよう…先にS.エタンダール作っちゃおうか?とかも思ってます…。

No title

こんばんは~。

おおおおおぅ…フォルゴーレ!(≧∇≦)
今回もまた渋いトコ突いて来られますね~。この機地味に好きです。
以前、1/48スケールで作ったのですが知人に譲ったので手元に無くて。
あの独特の迷彩塗装で「泣こうかな?」と思いつつブラシ吹いてた記憶が…(汗)
ルッキーニ大尉、確かにイイ男ですよね。同盟国のマルセイユ大尉も超イイ男ですけど、ちょいと路線が違う感じ??

5月の連休からスピットMk.Ⅴ、雷電二一型と作ったので次はいよいよ三菱F-1…と思ってるんですが…また迷彩だぁ~…( ̄▽ ̄;)
どうしよう…先にS.エタンダール作っちゃおうか?とかも思ってます…。


No title

kenjiさん、こんにちは!
私も飛行機プラモに目覚めてコツコツと作っているせいで、徐々に名前と形がを一致するようになってきましたが、ファルゴーレというのは知りませんでした。横からのシルエットがスピットファイアーや飛燕に似てますね。同盟国間で似るというのは分かるんですが、やはりデザインも盗むのでしょうか。
ww2の飛行機は、まだSBDドーントレスしか作ったことがありませんけど、こういった迷彩塗装を見ると挑戦したくなりますね。

先週7.8日にFerte-alaisの航空ショウが行われました。残念ながら土曜日はあいにくの空模様でしたが、日曜日は天気もよく、飛行機ファンたちで盛り上がったようです^^。
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