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カッコウナマズの託児所はシクリッドの口の中+フランスアルプス氷河湖アヌシー

カッコウナマズの託児所はシクリッドの口の中
+フランスアルプス氷河湖アヌシー

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Cockoo catfish 原典より
その名も「カッコウナマズ」?
アフリカの大地溝帯のタンガニーカ湖に棲む、その名もcuckoo catfish(Synodontis multipunctatus)、訳すと「カッコウナマズ」か?(以下、便宜的にカッコウナマズと呼びます)体長30cm弱の淡水魚です。




紅葉の中の愛の橋REVdownsize
(紅葉の中の愛の橋; フランスアルプスの氷河湖アヌシー湖畔)
幼魚をママの口の中で育てるシクリッド
同じくタンガニーカ湖に棲むシクリッドは、他の魚と違って、卵から孵った幼魚をママが口の中で育てます。口内保育(mouth brooding)と言います。
シクリッドの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
構造湖で高速進化したシクリッドたちの遺伝子のヒミツ
2つのアゴを持つ一芸に秀でた何でも屋シクリッド
オシッコのかけ合いで縄張り争いする魚シクリッド+北仏オンフルール


ティウー運河から見る愛の橋downsize
(ティウー運河から見る愛の橋)
シクリッドの口の中を託児所として乗っ取る
カッコウナマズ(cuckoo catfish)はその名の通りカッコウの托卵(brood parasite)のように自分では子育てせず、他人=他のサカナ、この場合は口の中で幼魚を育てるシクリッドのママの口の中を託児所として利用します、勝手に。

アヌシー湖上のシャトーdownsize
(アヌシー湖上のシャトー)
フランスアルプスの氷河湖アヌシー湖
成因は違いますが、同じく深く細長い氷河湖、フランス東部アルプスの麓にあるアヌシー湖(Lac d'Annecy)と湖畔の街アヌシー(Annecy)のフォトを添えます。
アヌシーの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
フランスアルプスの宝石アヌシー番外編
氷河が作ったアヌシー湖と氷河期を見つけたアガシ第2章アヌシー湖とルイアガシ
氷河が作ったアヌシー湖と氷河期を見つけたアガシ 第1章


運河べりの洒落たレストランはまだ準備中downsize
(運河べりの洒落たレストランはまだ準備中)
宿主の産卵を嗅ぎつけ同時産卵で紛れ込む
その托卵、幼魚を育むのを他人に任せる戦略は巧妙です。
まず、カッコウナマズ(cuckoo catfish)はシクリッドの産卵を臭いで嗅ぎつけます。カッコウナマズはシクリッドが産卵する時、素早く下に潜り込んで同時に産卵します(もちろんどちらもオスメス番の共同作業です)。


郷土色いっぱいのサヴォア料理レストランdownsize
(郷土色いっぱいのサヴォア料理レストラン)
シクリッドの口の中に紛れ込むカッコウナマズの卵
シクリッドのママは生んだばかりの卵をすぐに口の中に入れて孵化するまで守ります。このときドサクサに紛れてカッコウナマズの卵も口の中に吸い込ませてしまう戦略です。

堰を飾る花REVdownsize
(アヌシーの街中、堰を飾る花)
速く大きく育つカッコウナマズの幼魚
カッコウナマズの卵は宿主シクリッドの卵より1)大きくて、2)早く孵化する、ので、シクリッドの卵が孵るときに、ちょうど卵黄を使い切って、また、歯も生えて餌を摂れるようになります。
トリのカッコウと同じですね。


栄養を摂りながらライバルを消す、一石二鳥の戦略
カッコウナマズの幼魚の餌こそ宿主シクリッドの卵から孵ったばかりの幼魚。栄養を摂りながら、ライバルを消す巧妙な戦略です。

石のパッサージュのお店downsize
(アヌシー旧市街、石のパサージュのお店)
食餌時に口の中にジャ~ンプ!二段構えの巧妙な戦略
カッコウナマズの托卵、托幼魚の戦略は、カッコウをしのぐ、二段構えの巧妙なものです。
まず、卵で托卵。もし見つかって拒絶されてもカッコウナマズの幼魚は外でも育ちます。口の中で幼魚を育てている宿主シクリッドが餌を食べるときは幼魚たちを一旦吐き出して、再度を回収しますが、そのときにカッコウナマズの幼魚は“ジャンプ一発”で紛れ込むわけです。


サカナでは唯一の托卵例
トリでは100種近く托卵する種がいるそうですが、魚類では「カッコウナマズ」ことcuckoo catfishが唯一の例だそうです、今のところ。

小さな運河の眼鏡橋downsize
(小さな運河の眼鏡橋)
鳥のカッコウよりスゴイ「乗っ取り戦略」
カッコウなど托卵鳥に似ているだけじゃなく、カッコウナマズ(cuckoo catfish)それ以上のようです。
カッコウナマズは、1)宿主に拒絶されてもある程度育つ、2)当初、カッコウナマズの幼魚はシクリッドの卵や幼魚を餌にしたのかも知れない、3)それがたまたま口内保育の乗っ取りになったのかも?


托卵戦略の進化のプロセスを見てるのかも?
だから、このカッコウナマズ(cuckoo catfish)の托卵は「いかに寄生が確立されるか」までの進化の途上を見ているのかも知れない、と出典著者のReichard氏らは述べています。次の新しい発見につながるかも知れませんね。

出典:Early life-history features associated with brood parasitism in the cuckoo catfish, Synodontis multipunctatus (Siluriformes: Mochokidae)” Cohen MS, Hawkins MB, Stock DW, Cruz A. Philosophical Transactions of Royal Society B vol.374: 20180205. http://dx.doi.org/10.1098/rstb.2018.0205, 2019
出典:“Parasitic cuckoo catfish
exploit parental responses to stray offspring” Polacik M, Reichard M, Smith C, Blazek R. Philosophical Transactions of Royal Society B vol.374: 20180412, http://dx.doi.org/10.1098/rstb.2018.0412, 2019
出典:”This cuckoo catfish tricks other fish into raising its head chomping young” Elizabeth Pennisi Science 22 March 2019 Vol 363, Issue 6433 doi:10.1126/science.aax4235


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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

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