FC2ブログ

ママの大好きなパパの歌をキンカチョウの幼鳥はママに励まされ覚える+冬のパリ

ママの大好きなパパの歌をキンカチョウの幼鳥はママに励まされ覚える+冬のパリ
~家族の絆がないとティーンエイジャーはラブソングが上達しない~
↓良かったらクリックをお願いします

にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
にほんブログ村
キンカチョウの幼鳥はママに励まされパパの歌を覚える
(キンカチョウの幼鳥はママに励まされパパの歌を覚える)
キンカチョウはママの励ましでパパのラブソングを練習
パパとママが恋に落ちた時のママが大好きなパパのラブソングを息子たちにパパが教えてママが励まします。一夫一妻の小鳥、キンカチョウのお話し。




冬の陽の中のジャット島の船downsize
(冬陽の中のジャット島の船)
冬のパリの顔
何の脈略もないのですが、季節柄、晩秋から冬のパリのフォトを添えます。
冬のパリの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
夢と記憶の妖しい関係 + 光と影が曖昧な晩秋パリ、バスティーユ

キンカチョウの親子
(キンカチョウの親子)
シマウマ模様のかわいい啼き鳥キンカチョウ
キンカチョウ(Taeniopygia guttata)は体長10cmほどのスズメの仲間(スズメ目)のかわいい啼鳥でオーストラリア、インドネシアなどに棲みます。雄にはシマウマ模様があり英名zebra finchです。

午後の陽にシルエットの凱旋門downsize
(午後の陽にシルエットになった凱旋門)
雄のラブソングに雌はボディランゲージで応える
オスだけが恋の歌を歌い、歌が気に入れば啼かない雌は羽毛を膨らませ体を左右にゆすってボディランゲージ求愛に応えます。
小鳥のサエズリの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
シジュウカラは単語ではなく文章でサエズリを理解する+練習機T-6テキサン/ハーバード再び

飛べるようになれば両親のもとで歌の練習
キンカチョウは一夫一妻型で、めでたく番になると巣を作って卵を産み、やがて雛たちが生まれ、パパとママで餌を与えます。雄の幼鳥たちは飛べるようになる頃、25日齢くらいから60日齢にかけてパパの歌を覚え始め、35日齢頃からはパパとママのそばで歌う練習を始めます。

冬霧にかすむエッフェル塔downsize
(冬の霧にかすむエッフェル塔)
個室スタジオで幼鳥に歌の練習をさせる
そこで出典著者、米コーネル大学のSamantha Carouso-Peck氏とMichael H. Goldstein氏はパパの歌を覚えただろう35日齢に雄の幼鳥の兄弟を両親と離して1羽ずつ別々に録音とビデオ装置付きのかごに移しました。

メトロ3番線マルゼルブ付近のロータリーdownsize
(メトロ3番線マルゼルブ駅近くのロータリー)
歌うタイミングでママがほめてくれる疑似体験
すると35日齢から雄の幼鳥たちはパパの歌を真似て歌う練習を始めます。ここで出典著者のCarouso-Peck氏とGoldstein氏は9組の雄の幼鳥兄弟を選び、試験グループ(CC)の片方の兄弟には、60日齢まで彼が歌うたび、そのタイミングで、大人の雌が雄の歌に応える仕草=声は出さないけど羽毛を膨らませ体を左右にゆする動作、のビデオを見せました。
つまりはママが歌をほめてくれるのを疑似体験させました。


対照群はただ歌うだけ
一方、別の対照グループ(YC)のもう一方の兄弟には35-60日齢の間、歌うタイミングとは無関係に同じ雌の仕草のビデオを流しました。ちなみに試験の25日間にはどちらのグループも1日1時間歌い、歌の頻度には差がなかったそうです。

バスティーユ近くの川港アルスナル港REVdownsize
(バスティーユ近くの川港アルスナル港)
歌うのをほめられたらパパの歌が歌えるように
そして幼鳥が成熟する90日齢に、「歌の試験」をすると、歌うのとビデオの雌の仕草のタイミングを一致させた試験グループ(CC)は上手にパパの歌を真似て歌えるようになっていました。


ただ歌う練習だけだとうまく歌えない
ところが、歌うのとビデオを関連づけなかった対象グループ(YC)では90日齢になってもパパの歌をうまく歌えませんでした。

ママの励ましのボディランゲージが大切
つまり、ママの励ましのボディランゲージ(実験ではほかの雌のもの)でキンカチョウの雄のティーエイジャーは歌が上達しパパのように歌えるようになるようです。

たった10日間でパパの歌を覚える
実験では35日齢のときに両親と引き離していますので、キンカチョウの雄の幼鳥は25日齢から35日齢の10日間でお手本となるパパの歌を頭に叩き込んだことになります。
その後は、たとえパパの歌が聴けなくても、思い出しながら独学でパパの歌を歌えるようになるということです。結構スゴイですね。


少し憂鬱な空ノートルダム寺院REVdownsize
(少し憂鬱な空の下、ノートルダム大聖堂を遠望)
社会的刺激のフィードバックでうまく歌えるようになる
更に、幼鳥が独学で歌えるようになるためには歌わないママのボディランゲージ、大好きなパパの歌に応える仕草、つまりは社会的な刺激が必要だと分かりました。

視覚の刺激が要るのです
ちなみにキンカチョウの幼鳥を親が見えない条件で育てると(たとえ歌が聴けても)歌が上手に歌えなくなるそうです。これまでキンカチョウは単に聞いて真似て歌を覚えてゆく、と考えられていましたが、宗ではないようです。

赤ちゃんがしゃべるのを覚える仕組みの研究モデルに
このようなキンカチョウの歌のアクティブラーニングは、ヒトの幼児が両親とのコミュニケーションで少しづつしゃべることを覚えてゆく仕組みを研究する良いモデルとなるそうです。

家族の絆って大切です、ヒトも小鳥も・・
ヒトに限らず、幼いときの家族とのやり取りって大切ですよね、やっぱり。

出典:”Female Social Feedback Reveals Non-imitative Mechanisms of Vocal Learning in Zebra Finches” Samantha Carouso-Peck & Michael H. Goldstein Current Biology 29, 1–6 2019, https://doi.org/10.1016/j.cub.2018.12.026
出典:”Teen zebra finches seek moms’ approval for their new tunes” Virginia Morell Science Vol 363 Issue 6426 2019


↓良かったらクリックをお願いします


過去の記事リストは下のイラストをクリック ↓ (日本国内と南の島の記事は「ヨーロッパの話題」にまとめています)
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
ヨーロッパの話題minisizeREV生き物とちきゅうのお話minisizeREV
ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV
スポンサーサイト



テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

コメント

Re: 感動しました

lakmeさま、いつもありがとうございます。おっしゃる通りですね。小鳥も家族のつながりがあってちゃんと成長してゆくと知りました。かわいい話なので記事にしました。

> 小さな小鳥も、褒めてしつけをするのですね。怒ってばかりではダメなのですね。
> 小鳥の子育てに、とても感動しました。

感動しました

小さな小鳥も、褒めてしつけをするのですね。怒ってばかりではダメなのですね。
小鳥の子育てに、とても感動しました。

Re: No title

duck4様いつもありがとうございます。トリさんに限らず、動物たちが一人前になるには両親の励ましが大切なのでしょうね。キンカチョウさんのママの励ましのこの論文を読んでぜひ記事にしてみたいと思った次第です。duck4さんの観察眼にはいつもながら感服いたします。ハクチョウさんも歌う練習をするのですね。鳴き声のコミュニケーションはトリさんたちにとって大切なものだと改めて思います。

> Levalloisbeeさんへ
>
> こんばんは!
>
> ママの大好きなパパの歌をキンカチョウさんの幼鳥はママに励まされ覚えるんですね!
>
> ハクチョウさんたちを観察していますが、幼鳥の鳴き声は、もそもそと低音であまりきれいな声ではありません!幼鳥の時にケガをしたあのアドちゃんも、2歳ごろまではあまり上手に鳴けませんでしたが、最近では甲高い声で鳴くようになりました!
>
> キンカチョウさんの幼鳥のように、ママに励まされ覚えたようではありませんでしたが、鳥さんたちの鳴き声は、親鳥や他の仲間の声を聞いて覚えていくのでしょうね!v-519v-521

No title

Levalloisbeeさんへ

こんばんは!

ママの大好きなパパの歌をキンカチョウさんの幼鳥はママに励まされ覚えるんですね!

ハクチョウさんたちを観察していますが、幼鳥の鳴き声は、もそもそと低音であまりきれいな声ではありません!幼鳥の時にケガをしたあのアドちゃんも、2歳ごろまではあまり上手に鳴けませんでしたが、最近では甲高い声で鳴くようになりました!

キンカチョウさんの幼鳥のように、ママに励まされ覚えたようではありませんでしたが、鳥さんたちの鳴き声は、親鳥や他の仲間の声を聞いて覚えていくのでしょうね!v-519v-521
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する