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海の光合成の音楽を聴くユニークな環境評価+石垣島サンゴ礁散歩

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光さすサンゴ礁の海藻は酸素で音楽を奏でる
(光あふれるサンゴ礁の海藻は酸素泡で音楽を奏でる)
シュワー!溶けきらない気体が泡に
炭酸飲料のフタを開けるとシュワー!と泡と同時に音がします。これは溶けていた二酸化炭素の泡ですが、光合成で放出される酸素でも同じこと。シャンパンは泡が立ち上る様子と音も楽しみますしね。




石垣島クリーニングポイントに集まるマンタ
(石垣島クリーニングポイントに集まるマンタ)
水中では光合成の酸素は泡になる
海の中の海藻が光合成をすると酸素の泡を出します。金魚鉢の藻に小さな泡がくっついているのを見たことがありませんか?

海藻はシャンパン泡の音を奏でる
海藻が光合成を盛んに行うと海水に溶け切らない酸素は気化して小さな泡になります。このときに「パチ」と弾ける音がするそうです。
海藻や海草の過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
小さな藻が大気を守る、でも古代の海に逆戻りの危機かも?
海草がサンゴの海を有毒微生物から守っている+サンゴ礁の魚たち


ニモことカクレクマノミREVdownsize
(ニモことカクレクマノミ)
石垣島サンゴ礁散歩
サンゴ礁の海藻のサイエンス小ネタにつき石垣島のサンゴ礁のフォトを添えています。
石垣島ダイビングの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
珊瑚礁の宝石、色鮮やか魚たち 石垣島ダイビング番外編
6月の海は恋の季節石垣島ダイビング記
もしもしカメさんどこから来たの?+ 竜宮城のような石垣の海 番外編


デバスズメダイREVdownsize
(デバスズメダイの群れ、サンゴ礁の青い宝石)
結構騒がしいサンゴ礁
サンゴ礁は結構騒がしいのです。テッポウエビのパッチンは有名ですが、魚たちもいつもブツブツ言っています。だから海藻が出す音はこれまでノーマークだったようです。

ハワイで海藻が出す音を見つけた
出典著者Simon E. Freeman氏(米海軍 Naval Undersea Warfare Center)らが特別な装置でハワイの海のサンゴ礁を調べたところ、海藻も音楽を奏でるんです。Freeman氏らによれば「シャンパンの泡」みたいな」音だそうです。

人懐っこいカスミチョウチョの大群downsize
(人懐っこいカスミチョウチョの大群)
周波数の違いで海藻を聴き分ける
クジラやイルカなど海の大型動物、魚などのだす音は概ね低い音で鳴きますが、出典著者Freeman氏は海藻の出すのは高い音(周波数が高い)なので、この装置なら区別して測定出来るとしています。

サンゴに群れる稚魚たちREVdownsize
(サンゴに群れる稚魚たち)
酸素も出すがサンゴも覆う海藻の功罪
サンゴ礁の海藻が奏でる酸素泡の音楽がなんでそんなに大事なんでしょうか?
海藻は海に酸素を供給し多くの生き物を支え、また、自身も海の動物の餌になり、浅い海の生態系にとって大切な存在です。しかし、サンゴ礁で海藻が殖えすぎるとサンゴの棲息や成長を妨げてしまします、「過ぎたるは及ばざるが如し」。


海藻が適正量か、モニタリングが大事
なので、サンゴ礁など浅い海の生態系において海藻がどのくらいの数や量、生えているかをモニタリングすることは環境評価や環境保護にとって重要なのです。

グルクンやハナゴイが舞うサンゴ礁REVdownsize
(グルクンやハナゴイが舞うサンゴ礁)
ダイバーの目測では限界がある
しかし、「言うは易し行うは難し」で、いちいちダイバーが潜って目測で調査するので大変な手間と費用がかかります。それにモニタリングする範囲も限られます。

海藻の音楽なら遠隔操作で広く測定できる
でも、Freeman氏らの研究が実用化されれば、海藻の量や活動を①遠隔操作で(海中ロボットとか)でモニタリング出来る=いちいちダイバーが潜らなくてもいい、②幅広く網羅的にモニタリング出来る=サンゴ礁など浅海の生態系の全体の様子が分かる、③非侵襲的に測定出来る=海の生態系を傷つけたり、攪乱する恐れがない、など画期的なようです。

音を聴くユニークな環境評価、生産管理
Freeman氏らによれば、更にこの技術は海藻を使ったバイオ燃料生産の生産管理にも使えるそうです。音を使って海を観測すると言う発想はユニークです、研究が進めばいいですね。

出典:”Photosynthesis by marine algae produces sound, contributing to the daytime soundscape on coral reefs” Simon E. Freeman et al. PLOS ONE October 3, 2018 https://doi.org/10.1371/journal.pone.0201766
出典:” These algae go ‘pop’ as they turn sunlight into energy” Frankie Schembri Science 21 December 2018 Vol 362, Issue 6421
出典:” The ping of algae turning sunlight into energy adds to the soundscape of marine ecosystems” Sarah Keartes Hakai magazine November 29, 2018


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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

コメント

Re: No title

Beat Wolf様いつもありがとうございます。同感です、ぜひ、聴いてみたいですね、酸素泡の音楽。実は元ネタの論文には海藻の酸素泡の音源へのリンクがあるのですが、なぜか、私のPCでは聴けませんでした。
おっしゃる通り、サンゴ礁はとても微妙なバランスで成り立っているようで、世界のサンゴ礁の3割くらいが危ないそうです。サンゴ礁で海藻は酸素泡の音楽を奏でながら海に酸素を供給する大事な役割をしているようです。

> 実際に酸素泡の音楽を聴いたことがないので、聴いてみたいです。
> でも生態系は本当に精密なバランスで成り立っていて
> 少しの環境変化でも生きものたちが変わってしまいますね。
> 近年関東あたりでも熱帯魚が見られたりしますが
> それも微妙…。
> やっぱり彼らは、沖縄の海が似合います。

No title

実際に酸素泡の音楽を聴いたことがないので、聴いてみたいです。
でも生態系は本当に精密なバランスで成り立っていて
少しの環境変化でも生きものたちが変わってしまいますね。
近年関東あたりでも熱帯魚が見られたりしますが
それも微妙…。
やっぱり彼らは、沖縄の海が似合います。
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