FC2ブログ

アメリカン・スピットファイアーってご存知ですか?

アメリカン・スピットファイアーってご存知ですか?
↓良かったらクリックをお願いします

にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
にほんブログ村

現地での逆レンドリースなのかスピットファイアーIX型
(現地での逆レンドリースなのか?北アフリカのスピットファイアーIX型)
アメリカン・スピットファイアーって何?
スピットことスーパーマリン・スピットファイアーは英国の誇る傑作戦闘機ですが、実はアメリカ軍も使っていたのです。その名も「アメリカン・スピットファイアー」!
RAF(英空軍)のスピットや米陸軍航空隊のP51のように派手でも、有名でもないんですが・・・

スピットファイアーの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
憧れのSpitfireのお誕生日会に招かれて・・・
一味違うコスプレもいいSpitfireお誕生日会続編
トンボとスピットは究極のインターセプター高度な機動のヒミツ





バトルオブブリテン米国義勇兵のスピットファイアーMkIA
(バトルオブブリテン参加の米国人義勇パイロットのスピットファイアー IA型)
1冊の美しい本との出会い
その昔、英国での海外開発を担当していた頃、ロンドン市の北、地下鉄コリンデール駅近くのRAF博物館(英国空軍博物館)には出張の度に通っていました。あるときRAF博物館の書籍売り場での“American Spitfire”と言う小さな本に出会いました。American Spitfireとは蛇の目ではなく青地に白星をつけたスピットたちです。

RAF主力基地ビギンヒル配属のイーグル中隊スピットファイアーVB
(RAF主力基地ビギンヒル配属のイーグル中隊スピットファイアーVB型)
事の始めは「鷲義勇部隊(イーグル・スコードロン)」
そもそも事の由来は1940年”Battle of Britain”(英国の戦い)に馳せ参じ参戦したボランティアのアメリカ人パイロットたちの義勇飛行隊”Eagle Squadrons”(イーグル・スコードロン)で、当初はハリケーンでしたが、やがてスピットに機種変換してゆきました。ちなみにマークは蛇の目(RAF)です。
もう1冊の出典、アメリカ人義勇飛行隊の本”American Eagles”もイラストが美しいステキな本です。


レンドリースと逆レンドリース
第二次大戦時、物資豊かなアメリカが仲間の連合軍にいろいろ武器を貸してあげる、と言うのが「レンドリース」で英国も何万、何千もの飛行機、軍艦や車両を借りました。
でも借りっぱなしじゃ英国の誇りが傷つくし、米国は当時、超一流の戦闘機、偵察機が無かったので(P-51登場以前です)、英国はスピットファイアやモスキートなどの一部を米軍に貸すことになりました。これが「逆レンドリース」です。

レンドリースのRAF機の過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
ベンチャー成上りの礎は丸っこくかわいいハドソン機 空(そら)物語その3
空飛ぶネコか いえカタリナは両生類
1年生が乗ります練習機は安心安定のデザインでなきゃT-6テキサン
美しい名機を生んだノースアメリカンのベンチャー戦略;レンドリースの翼たちその2
地味で便利なB25ミッチェル;レンドリースの翼たち その1
狼を追うイワツバメ大西洋のマートレット
凡作だけど地味に頑張ったキティホーク、誰にでも取り柄はあるもの
メリ-ランドからバルチモアへアメリカ東部の旅ではありません
3人の天才が生んだ美しき器用貧乏A-20ボストン


エース、ジェンタイル搭乗のアメリカン・スピットファイアーVB
(エース、ジェンタイル搭乗のアメリカン・スピットファイアーVB型)
米陸軍航空隊のエースたちも当初はスピットだった
イーグル・スコードロンでスピットに乗り、第8空軍に移り活躍したベテラン・パイロットには名指揮官ブレークスリー、エースのジェンタイル、ガブレスキーなどがいました。

当初B17をエスコートしたアメリカン・スピットファイアー
1942年、第8空軍が英本土で編成されると、義勇飛行隊イーグル・スコードロンはパイロットも機種(スピットファイアー)もそのまま移行し第8空軍の護衛戦闘機隊である4th.FG(第4航空群)となりました。戦略爆撃がまだフランスに限られていた当初、B17を青地に白星のスピットファイアーがエスコートしました。

星条旗をつけた北アフリカのスピットファイアーVB熱帯型
(星条旗をつけた北アフリカのスピットファイアーVB熱帯型)
北アフリカ戦線とイタリア戦線の米陸軍航空隊
アメリカン・スピットファイアー隊はフランス上空から、北アフリカ戦線へ、次いでイタリアで戦い戦果を挙げましたが、あまり知られていません。

フシギな塗装のスピットファイアーVB熱帯型
(フシギな塗装のスピットファイアーVB熱帯型)
「スピット部隊は出撃を禁ずる!」
連合軍の北アフリカ上陸を許したドイツ軍は地中海の制海権も失っており反撃のための兵員、物資は空輸するしかありませんでした。多数の輸送機を動員した空輸作戦はすっかり読まれており、連合軍戦闘機隊はこれを迎撃し多大な戦果を挙げました。このときなんと、米軍スピットファイア部隊は出撃を禁じられました!一番高性能の機種なのに。「輸送機なら二流戦闘機でも墜とせる、この際米国純正のP40、P38に戦果を独占させよう」と言う意図だったそうです。

愛称はブルーバードスピットファイアーPR11
(愛称は「ブルーバード」、逆レンドリースのスピットファイアーPR11型)
フォッケを振り切る麗しのブルーバード
やがてP47が登場すると足の短いスピットファイア部隊は次々P47に機種転換してゆきました。しかし偵察機F5(P38偵察型)では損害も多く、今度はスピットファイア偵察型PR11が逆レンドリースされました。ドイツ機を振り切れる高速のPRUブルーに塗られたスピットPR11を米軍は「ブルーバード(Bluebird)」と呼んで愛用したそうです(PRUブルーのモスキートも使いました)。

即戦力のパイロットとヒコーキで取り敢えず・・・
第二次大戦参戦時にはロクな戦闘機がなかった米軍、それに開戦後3年近く戦っていた英空軍(RAF)と違って実戦経験はほぼゼロ、第8空軍のB-17を護衛するにはひとまず、イーグル・スコードロン出身者を当時連合軍でのベスト・ファイター、スピットファイアーに乗せるのが最良の策だったのでしょう

大戦末期のアメリカンスピットファイアー写偵型PR11
(大戦末期のアメリカン・スピットファイアー写偵型PR11)
P51ムスタングまでの幕間
P51ムスタング誕生のエピソードはあまりに有名なので措きますが、米国の開発力、物量、生産力は物凄く、合理性とシステム化に裏打ちされた搭乗員養成も垂直立ち上げされ、やがてB17やB24の編隊はP51やP47で手厚く守られるようになります。だから、アメリカン・スピットファイアーはP51出現までの幕間であったようです。

そりゃあんまり、F8Fと比べられたシーファイアーLFII
やがて米軍も余裕が出来てきたのか?血迷ったのか?こともあろうに米海軍があり合わせのFAA艦戦シーファイアーLFII(スピットの艦載型)と開発中の究極の艦戦F8Fの性能比較をしたそうです。

ステキなカラースキーム
あまり有名ではない米軍のスピット、「アメリカン・スピットファイアー」ですが、そのRAFでもUSAAAFでもない独特のコスチュームは多彩でバリエーションに富み、なかなかステキです。出典には素敵できれいなコスチューム(塗装)のアメリカン・スピットファイアーがたくさん載っていて、いつ見ても楽しいです。

出典:”American Spitfire; Camouflage and Markings Part 2” 1999年、Paul Ludwig氏 Malcolm Laird氏共著、Ventura Publications出版
出典:”American Eagles; American volunteers in the RAF 1937-1943” 2001年、Tony Holmes氏著、Classic Publications出版


↓良かったらクリックをお願いします


過去の記事リストは下のイラストをクリック ↓ (日本国内と南の島の記事は「ヨーロッパの話題」にまとめています)
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
ヨーロッパの話題minisizeREV生き物とちきゅうのお話minisizeREV
ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV

スポンサーサイト



テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

コメント

Re: No title

いぬふりゃ☆様、いつもありがとうございます。アメリカンスピットファイアーは一味違っていいなと思って書きましたのでいぬふりゃ☆さんのコメントとてもうれしいです。
私、Levalloisbeeの場合は作っていないプラモの箱がもう置き場いっぱいです(汗)

> こんばんは。
>
> 英国空軍カラーが良く似合うのはもちろんですが、米軍色もなかなかいいですね。
> でもスピナーが赤いのは今ひとつ…という個人的感想です(笑)
> アメリカ陸軍のカラー(オリーブドラブ?)は渋いですよねえ。
> 部屋にP-47のレイザーバック(1/48)が居るんですが、ガッツリとこの色で塗装しています。
> 作ってませんがP-39Nもあるので作る時はやはりこの色かな…。
> でもスピットのMK.Ⅴもあってですね…ううむ。
>
> しかし作ってももう置き場所が無いのでした…( ̄▽ ̄;)

No title

こんばんは。

英国空軍カラーが良く似合うのはもちろんですが、米軍色もなかなかいいですね。
でもスピナーが赤いのは今ひとつ…という個人的感想です(笑)
アメリカ陸軍のカラー(オリーブドラブ?)は渋いですよねえ。
部屋にP-47のレイザーバック(1/48)が居るんですが、ガッツリとこの色で塗装しています。
作ってませんがP-39Nもあるので作る時はやはりこの色かな…。
でもスピットのMK.Ⅴもあってですね…ううむ。

しかし作ってももう置き場所が無いのでした…( ̄▽ ̄;)
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する