琥珀のタイムカプセルに封印された古代鳥の羽根+レトロな複葉機(再)

琥珀のタイムカプセルに封印された古代鳥の羽根+レトロな複葉機(再)
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恐竜から鳥への贈り物、それは羽毛
(恐竜から鳥への贈り物、それは羽毛↓過去記事)
恐竜が発明しペンギンに贈ったものそれは羽毛 ブルターニュの小さな港コンカルノー
ジュラシック・パークの鳥版?
映画「ジュラシック・パーク」では古代の琥珀に閉じ込められた蚊が吸っていた血液のDNAから恐竜たちを再生しますが、生きていた時のままの古代鳥の羽根が白亜紀の琥珀から見つかったそうです。




DH82タイガーモス勢揃いFerte Alais Air ShowにてREVdownsize
(DH82タイガーモス勢揃い:パリ郊外Ferte Alais エアショー)
古典的な飛ぶもの繋がりで複葉機
古代鳥の本記事に添えるフォトはこちら↓の過去記事の複葉機たちです(再掲)。
空飛ぶファッションリーダー、サントス・デュモンを知ってますか?+レトロな複葉機

色鮮やかな翼の琥珀のタイムカプセル
中国地質大学Lida Xing(邢立達)氏の研究チームが2枚の鳥の羽根を閉じ込めた約9900万年前の白亜紀の琥珀をビルマで見つけたそうです。翼の骨、かぎ爪、色鮮やかな羽毛もそのままの翼がそっくり琥珀のタイムカプセルに入っていたそうです。
Xing氏らはX-線CTを使って骨格、爪、筋肉、羽根などをそれぞれ立体的にリアルに再現しています。


英空軍SE5戦闘機のレプリカを人力で移動downsize
(英空軍SE5戦闘機のレプリカを人力で移動:Ferte Alais エアショー)
初めてリアルな古代鳥の翼が見えた
これまでにも古代の鳥の羽根は見つかっていますが、化石になるときに圧縮されペチャンコだったり、琥珀に入っているのが羽毛だけで鳥の種類が分からない、など古代の鳥の翼については不十分な情報しかなかったのだそうです。今回見つかった琥珀には翼の骨、爪、羽毛、筋肉、皮膚が全部残っていて古代鳥のリアルな姿がよく分かるそうです。

銀ピカオシャレでしょみたいなブルドック機RAF博物館にてdownsize
(銀ピカオシャレでしょみたいなブルドック機:ロンドンRAF博物館)
歯と爪があった古代鳥エナンティオルニス類
「え?鳥の翼に爪があったの?」、今回見つかった古代鳥は白亜紀に繁栄したエナンティオルニス類(Enantiornithes)の1種だそうで羽毛恐竜と同じようにくちばしではなく歯を持ち、翼にはかぎ爪がありました。
エナンティオルニス類はハトやスズメなど現生の鳥である真鳥類の直接祖先ではなく、原始的な鳥類の傍系です。白亜紀末のK-T境界大絶滅で恐竜とともに絶滅しました。


幼鳥に樹液がからみついた事故も記録した琥珀
なぜ琥珀に翼が封印されていたのでしょうか?翼は骨からハチドリより小さな幼鳥のもので、琥珀にある泡やひっかき傷から、樹上のエナンティオルニス類の幼鳥が翼を樹液にからめとられ暴れた末に翼を失った「白亜紀の事故」まで推理できるそうです。

羽はトリさんの道具箱
(羽はトリさんの道具箱↓過去記事)
羽根はハイテク万能スーツ トリさんの羽のフシギ[後編] +北仏カンペール番外編
古代鳥エナンティオルニスの「ひよこ」はいない
琥珀に封印された翼の骨は未発達で幼鳥のものですが、羽根(羽毛)は成長並みに成熟しています。現生の鳥の雛は「ひよこ」のように綿毛で覆われていて「飛べません」。
一方、エナンティオルニス類に「ひよこ」はなく卵から孵化した瞬間から幼鳥は飛べたらしいことも分かります。


「飛ぶ」翼の構造が色鮮やかに保存されている
原著論文の写真を見ると色鮮やかな羽根が残っていて暗褐色に白い模様の大羽、小翼羽(小雨覆)、白い綿羽(下羽)と飛べるための構造がしっかりできているようです。

フォッカー三葉機を迎えるオジさんボランティアdownsize
(フォッカー三葉機を迎えるオジさんボランティア:Ferte Alais エアショー)
進化は何度も「子育て」を発明した?
現生の鳥の多くは飛べない雛に親鳥が餌を運んで育てます。一方でサバンナの草食動物の子どもは生まれてすぐに立って歩きます。古代鳥エナンティオルニスは親鳥が雛を育てず、孵化した雛はすぐに飛んで自立できたのかも知れませんね。恐竜には巣作り子育ての形跡のあるものもいます。
進化は何度も独立に様々な種で「巣作り子育て」を発明してきたのかも知れませんね。


琥珀の中の羽根の写真はこちらを・・・
許可なく転載はできませんので、琥珀の中の羽根やそのCT画像などは原著を見てください。
こちらをクリック↓

Mummified precocial bird wings in mid-Cretaceous Burmese amber

出典: natureダイジェスト2016年9月号P.4「琥珀に恐竜時代の鳥類の翼」 (原典:”Bird wings trapped in amber are a fossil first from the age of dinosaurs” Rachel Becker nature 2016.20162 2016.6.28, doi: 10.1038)
出典(原著): “Mummified precocial bird wings in mid-Cretaceous Burmese amber”
Lida Xing et al.Nature Communications 7, Article number: 12089 (2016), doi:10.1038/ncomms12089


鳥の羽根のヒミツ
空を飛ぶ鳥の羽根の仕掛けの過去記事はこれ↓です。クリックで飛びます。
羽根はハイテク万能スーツ トリさんの羽のフシギ[後編] +北仏カンペール番外編
トリさんが空を飛んだイキサツとは? トリさんの羽のフシギ[前編] +冬のカンヌ続編
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コメント

Re: No title

duck4様、いつもありがとうございます、お返事が遅くなりました。換羽はトリさんたちにとって大変なしごとのようですね。duck4さんのブログでアドちゃんなどハクチョウさんたちが目の前まで近づいてくるのに感心してしまいます。duck4さんの愛情と観察眼があればこそと思います。

> Levalloisbeeさんへ
>
> こんばんは!
>
> いまこちらでは、カルガモさんが換羽中ですね!
> 新しい羽に変っている最中ですね!
> よく、風切羽が落ちていました!
>
> ハクチョウさんたちは、8月上旬には終わっていました!カルガモさんたちよりも早かったようです!
>
> 綿羽!保温のためのフワフワした羽ですね!羽繕いをした後に、クチバシにくつっけていることがあります!何とも愛くるしいですよね!v-519v-521

No title

Levalloisbeeさんへ

こんばんは!

いまこちらでは、カルガモさんが換羽中ですね!
新しい羽に変っている最中ですね!
よく、風切羽が落ちていました!

ハクチョウさんたちは、8月上旬には終わっていました!カルガモさんたちよりも早かったようです!

綿羽!保温のためのフワフワした羽ですね!羽繕いをした後に、クチバシにくつっけていることがあります!何とも愛くるしいですよね!v-519v-521
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