白目でヒトとワンちゃんは視線を伝える+パリのカフェとハマのバー再び

白目でヒトとワンちゃんは視線を伝える+パリのカフェとハマのバー再び
~ ワンちゃんとヒトの“楽天的異種間コミュニケーション” ~



今回の地震で被災された熊本、大分の皆さまには心よりお見舞いを申し上げます。まだ余震もありそうですし、雨も心配と聞きます。一刻も早く終息することをお祈りするばかりです。このようなコメントしかできない無力さを思いつつも何かご支援できること探して参ります。日本中の方々が被災地の皆さまを応援されていることと信じております。

くっきり白目で視線コミュニケーション
(くっきり白目で視線コミュニケーション)
動物の中で白目は珍しい・・
・・のです。ヒトにも、ヒトとコミニュケーションするパートナー、例えば、ワンちゃんたちにも白目があります、大部分の動物にはないのに。





Courcelles駅そばカフェの昼下がりdownsize
(パリのメトロ、クールセル(Courcelles)駅そばカフェの昼下がり)
目で伝える空間、カフェ、BAR
目と目でものを言う話題、でも写真がない、と言うことで、グラスが空きそうなら黙って“いつものヤツ”が出てくるバーやカフェのフォトを添えます。その過去記事はこちらをクリック↓
日々の暮らしとカフェ、旅で出会うカフェ、パリのカフェ話しを再び・・・
心が背伸びするいつものカフェ - カフェ話再びその2
カフェは街角の薫りと空気を醸す空間-カフェ話再びその3
「行きつけ」の至福; そのバーはハマの運河沿いにあります
芳醇な一杯が飲めなくなるかも?コーヒーの危機+パリのカフェふたたび


赤が粋なアクセントのカフェdownsize
(赤が粋なアクセントのカフェ、パリのサントノーレ通り(r. Saint Honore))
群れは無言の視線で合図する
犯人のアジトに踏み込むSWAT、敵の陣屋に侵入する忍者集団、バイソンを追い詰めるオオカミの群れ、いずれも無言の目くばせでタイミングを揃えていますよね。でもこれ、白目があるから出来ることなんです。彼ら=群れで行動する者たち、はリーダーの視線の方向を白目を注視して検出出来るからです。


噴水が借景のサンジェルマンのカフェdownsize
(噴水が借景のサンジェルマン大通り(Bvd. St Germain)のカフェ)
白目なら遠くからでも視線が分かる
出典著者の幸島司郎氏らによれば、ヒトの目はよく目立つ白い強膜(白目)とこれを大きく露出させる水平方向に大きく開いた瞼(切れ長の目)により「見つめている方向が遠くからでもよく分かる」、霊長類の中でも独特の目だそうです。白目で視線が分かり、目で合図がし合えるのはサルの仲間(霊長類)でもヒト(現生人類、Homo sapience)だけだそうです(絶滅したヒト属は化石なので調べようがないのですが)。

静かなクールセル通りカフェの朝downsize
(静かなクールセル通り、カフェの朝)
視線が分かるヒト、イヌ、オオカミは少数派、ザク、タチコマも・・
同じく色のコントラストが強い目で視線を伝えて群れで狩りをするオオカミやイヌの仲間は肉食獣としてはとても珍しく少数派です、先史時代のヒトも。集団で戦うザクやタチコマも「視線」が分かりますよね。ザクでは黒目に白瞳と反転、タチコマは三つ目ですけど。
もう一人の出典著者、Pat Shipman氏はヒトの目は「仲間に合図を送る」効果を高めるよう適応したのだろうと述べています。


Malesherbes通りカフェdownsize
(冬のパリ17区、マルセルブ(Malesherbes)通りのカフェ)
多数派は視線を悟られないようカムフラージュ
普通の哺乳類は自らの視線(=見つめているもの)を敵、獲物、競争者に悟られないため、顔と目の色は目がカムフラージュされるような低いコントラストの色彩の組合せです。幸島氏らはこのような目を“gaze-camouflaging eyes”と呼んでいます。

Montaigne大通りのカフェ粋なイラストdownsize
(いつも寄るモンテーニュ(Montaigne)大通りのカフェには粋なイラストがあります)
ヒト、オオカミ、ワンちゃんは視線コミュニケーション
一方、ヒト、オオカミ、ワンちゃんなどの目は瞳、虹彩、強膜、顔の色がくっきりしたコンントラストがあり、「自らの視線=今見ているもの=仲間に伝えたいもの」が仲間によく分かります。幸島氏らはこのような目を“gaze-signaling eyes”と呼んでいます。
中でもワンちゃんはオオカミよりも見つめるコミュニケーションが得意、と言うか大好き♡です。


白木の木目が手に優しいカウンターdownsize
(ハマの行き付けバー、Stove’sの白木の木目が手に優しいカウンター)
イヌがヒトを無敵のtop predator(頂点捕食者)にした
「アニマルコネクション」はヒト繁栄の鍵として、動物たちを理解し、動物たちとコミュニケートするヒトのユニークな能力に着目したステキな本です。その著者Pat Shipman氏は、今回記事出典の最新書で「ヒトはイヌの協力のおかげで狩りの成績が飛躍的に向上し、No.1 top predatorの地位を得て、「捕食者ギルド」の競争者たち(ネアンデルタール人、剣歯虎、ホラアナグマなど)を一掃した(絶滅させた)」と言う仮説を提唱しています。

視線異種間コミュニケーションで無敵のハンター・ペアに・・
オオカミもヒトも「目のコントラストで強調された視線」で群れの仲間とのコミュニケーションを取っていました。やがて3万年6千年前に最初に家畜化された動物、イヌ(オオカミイヌ)とヒトは“強調された視線”で、他に例がない“異種間コミュニケーション”を確立して「最強無敵のハンター組=圧倒的なTop predators」になったのだろう、とPat Shipman氏は推論しています。

ランチタイムは家族連れが多いREVdownsize
(ハマのバー、Stove’sのランチタイムは家族連れ)
ワンちゃんたちの“楽天的異種間コミュニケーション”
“異種間コミュニケーション”でも“楽天的”にできることが、どの動物にもはるかに先駆ける3万6千年も前に(他のヒツジさんなどは約1万年前です)私たち、ヒトのパートナーとなったワンちゃんのヒミツ(適応進化による馴化)のようです。
アイコンタクトが築くワンちゃんとの絆の過去記事はこちら↓をクリックください
君の瞳の中にボクが居る ワンちゃんは特別な友達+南仏コートダジュール番外編

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日本人研究者のユニークで優れた「白目研究」
何がヒトとオオカミを結び付け、なぜヒトはイヌを狩りの助手として家畜化出来たのか、のキーの要素としてPat Shipman氏は幸島氏ら日本人研究者のユニークで優れた研究成果を挙げています。
幸島氏らはイヌ科動物25種(320匹)の目の周りの色彩パターンを調べてみると3つのタイプに分類でき、「視線コミュニケーションを使う/使わない」と良く相関するそうです。


イヌ科の目の3つのタイプは狩りのスタイル
幸島氏らはイヌ科動物の瞳孔、虹彩や目の縁の色、目の周りの顔の毛色のコントラストを数値化して3つのタイプに分けたそうです。

Aタイプ: イヌを含むオオカミなどの仲間(clade、系統群)、群れで狩りをします
虹彩の色が明るく瞳孔は黒く目の周りの毛色は明るいタイプではっきりしたコントラストのため視線や瞳孔が良く目立ち、視線の方向=見ているものがよく分かります。(ヒトの白目にあたる強膜も明るい色のようですがヒトほど“切れ長”でないので虹彩と瞳孔のコントラストの方が目立つ印象です)

Bタイプ: フェネックギツネなど、主に単独で狩りをします
目の周りの毛色が明るいが虹彩の色は暗いため目の位置は分かるが何を見ているのか視線の方向が分からないタイプです。

Cタイプ: ヤブイヌなど、同じく単独で狩りをします
目の周りの毛色が暗く虹彩の色も暗いためカムフラージュ効果で視線や瞳孔だけでなく目の位置もよく分かりません。

ウルフパックは白目くっきり視線コミュニケーション
Aタイプのイヌ科動物は、ウルフパック(狼群、Wolfpack)のように群れで狩をする動物で、そのほとんどがオオカミの仲間(clade、系統群)です、Uボートのウルフパックや護衛空母のハンターキラー・グループのように。

視線を隠すCタイプは通商破壊ポケット戦艦
一方、Cタイプのイヌ科動物は単独かペアで狩をするヤブイヌなどです、グラーフ・シュペーみたいな。なお、BタイプはAとCの中間の生態の動物だったそうです。

社会性の高いキツネも視線コミュニケーション派
群れで狩をするための適応として視線のコミュニケーションに有利なコントラストの強い白目になったと思われます。キツネの中でも社会性の高いホッキョクギツネなど(redfoxのclade)はAタイプです。

白目くっきりAタイプは互いに見つめあう
白目くっきりAタイプのタイリクオオカミなどは目がカムフラージュされているCタイプに比べて互いに見つめ合う時間が長いそうです。更にワンちゃんはオオカミの2倍も長く人間を見つめていたそうです。

ヒトを見つめてワンちゃんは最初のパートナーに・・
ワンちゃんは指示を求めて飼主を見つめます。そして人間の指さし、体の向き、視線などの合図に従います。でも野生のオオカミにはこれができません、見つめれば警戒して人間を避けるだけです。

ワンちゃんにはヒト並みの「視線コミュニケーション力」がある
ヒトは赤ちゃんの頃からママ、パパなど大人の視線を追うことができますが、ワンちゃんも人間の顔がどちらを向いていようとその人の視線を追うことができます。やっぱりヒトとワンちゃんは特別な「視線コミュニケーション力」が備わっているようです。
そう、ワンちゃんたちは私たちの特別なパートナーであるようです。


出典:「ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた」 “THE INVADERS: How Humans and Their Dogs Drove Neanderthals to Extinction” 2015年 Pat Shipman氏著、河合信和氏監訳、柴田譲治氏訳 (2015年 原書房)
出典: “Unique morphology of the human eye and its adaptive meaning: comparative studies on external morphology of the primate eye”, Hiromi Kobayashi and Shiro Kohshima, Journal of Human Evolution Vol.40, p.419 (2001)
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0047248401904683(リンク貼っていません)
出典:“A Comparison of Facial Color Pattern and Gazing Behavior in Canid Species Suggests Gaze Communication in Gray Wolves (Canis lupus)” Sayoko Ueda , Gaku Kumagai, Yusuke Otaki, Shinya Yamaguchi, Shiro Kohshima, PLoS ONE 9, no.6 (2014), DOI:10.1371/journal.pone.0098217
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0098217(リンク貼っていません)
出典:「アニマル・コネクション;人間を進化させたもの」”The Animal Connection” 2011年 Pat Shipman氏著、河合信和氏訳(2013年、同成社)


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