かしこ過ぎる!タコのヒミツは遺伝子DNAにあり+おいしいタコのパスタ

かしこ過ぎる!タコのヒミツは遺伝子DNAにあり
+おいしいタコのパスタ

9月10月と、ここ最近多忙でブログが滞っております。ご訪問も途切れがちですみません。

1)火を入れ過ぎずパッパッと
(1)「タコと生ハムのペペロンティーノ」は火を入れ過ぎずにパッパッと・・)
とっても賢い軟体動物、タコ
タコ、賢いですね。カニが入ったガラス瓶のネジ蓋を回して開けて食べるわ、シュワちゃんの名画「プレディター」さながらに背景に溶けるカムフラージュをするわ、と軟体動物なのになんでこんなにカシコイんでしょうね。





遺伝子を調べてタコの賢さに迫る
以前、タコの賢さをヒントにしたタコ型ロボット(ネコ型ロボットではありませんが)のお話をご紹介しましたが、今回は「なぜ?」に一歩踏み込んだタコの賢さを探る遺伝子研究の国際プオジェクトのサイエンス小ネタです。
器用なタコの過去記事です↓
器用でかしこく柔らかく変幻自在を目指すタコ型ロボット 海で出会った魚たち

2)材料を切り揃えておくdownsize
(2)材料を同じくらいの大きさに切り揃えておく)
「タコと生ハムのペペロンティーノ」再び
タコ、おいしいですよね。サシミでも、タコ焼きでもうまいけど、以前レシピをご紹介したタコと生ハムのペペロンティーノなどもう最高です。そして添えるフォトは再びタコと生ハムのペペロンティーノの調理写真です。
レシピを載せた過去記事はこれです↓
“お・も・い・つ・き” リサイクル・パスタ、タコと生ハムのペペロンティーノ

グルメの過去記事リストです。イラストをクリックで飛びます↓
グルメ話minisizeREV

3)タコを軽く炒める
(3)にんにく鷹の爪の次にタコを軽く炒める)
え!タコの遺伝子はヒトより多いの?
体の働きを担う様々な蛋白質を作る(コードする)遺伝子の数はヒトは2 万5000 個弱なのに、なんとタコ君には約3万3000個もあったそうです。

タコの神経(ニューロン)の数はネズミ君の6倍も
タコの神経細胞、ニューロンの数は膨大で約5億個、哺乳類のネズミ君(マウス)の6倍です。神経の発達や機能に大事なプロトカドヘリン類の遺伝子をタコは168個と哺乳類の2 倍以上も持っています。これがタコの神経系が同じ仲間の貝など軟体動物の中でもひときわ大きくしかも私たち、ヒトとは違う、ちょっと変わった構造を持つことにつながっているようです。

4)白ワインフランベでエマルジョン状態
(4)白ワインをそそいてフランベしエマルジョン状態に・・)
タコの神経系は“地方分権”、腕も賢いのです
タコの神経系は「地方分権」で神経細胞(ニューロン)の3分の2 は頭ではなく腕にあります。そしてタコの腕は脳とは別に独立して末端で情報処理を行う能力があるそうで、例えば、切断されても腕だけで認知課題のテストに答えられたそうです。

色文字はタコの過去記事からの抜粋です

とても器用な吸盤のヒミツは独立駆動にあり
タコの8本の腕は2倍にまで伸びる、その腕についている吸盤は個別に動いて吸い付いたり離れたり出来る上にセンサーまで付いています。だから岩場も軽やかに歩けるし獲物も瞬く間に絡め取ってしまいます。

ちっちゃな脳でもかしこいタコは「地方分権」?
とてもかしこいタコですが、その脳はクルミほどの大きさで決して大きくありません。まだ人の制御工学が解き明かしていない、多分分散型の未知の優れた神経システムがあるのではないか、と考えられるそうです。タコは昆虫のように分散型の神経制御システムなのかも知れません。

タコの脳は「何でも屋」の少数精鋭
ヒトの脳では手の動かす運動野と腕を動かす運動野は別と言う風に部門別の専業体制ですが、タコの脳ではどの運動野も8本のどの触腕も適宜動かせる「何でも屋」「すぐやる課」の総務体制なので小さい脳でフクザツな行動が取れるらしいのです。

5)生ハムを入れて軽く火にかける
(5)パスタをからめる直前に生ハムを入れて軽く火にかける)
皮膚の反射を変え背景に溶けこむカムフラージュ
タコは体表で光の反射方向を変化させて体色を自在に変えることで、まるで「プレディター」のように素早く背景に溶けこむカムフラージュ、擬態が出来ます。更に質感や模様、明るさまで変えることができるそうです。タコの遺伝子DNAを解析してこの働きをするタンパク質「リフレクチン」の遺伝子がタコの皮膚で働いている(発現している)ことが判ったそうです。

攻殻機動隊のハイテクを先取り
タコや、同じ頭足類のコウイカは背景に合わせ瞬時に体色模様を変えてカモフラージュ、更に警戒色にして威嚇したり、婚姻色にして誘ったり。コブシメの雄は左右半分を別の体色にしてライバルをけん制しながら一方でプロポーズが出来ます。攻殻機動隊やプレディター以上です。

まるで歌舞伎、0.7秒の早変わり
タコはたった0.7秒で岩、藻、砂場など背景に合わせて形、色、質感を変えた「擬態」が出来ます。まるで歌舞伎の「早変わり」です。

6)タコと生ハムノペペロンティーノ完成
(6)「タコと生ハムのペペロンティーノ」の完成で~す)
「彷徨える遺伝子」トランスポゾン
タコのゲノムには、”Flying Dutchman”ならぬ「彷徨える遺伝子」、トランスポゾン(Transposon)が大量に含まれ遺伝子、ゲノム全体の半分近くを占めることが判りました。トランスポゾンはバーバラ・マクリントック(Barbara McClintock)氏が長年の研究で発見し1983年にノーベル生理学・医学賞受賞に至りました。

速やかに遺伝子の“席替え”を行います
トランスポゾンは遺伝子、ゲノムの中をアチコチと飛び回るように動くことで遺伝子の働き方(発現)を変化させたり位置を入れ替えたりします。その結果、突然変異が起こらなくても素早く組織のタンパク質の働き方(その遺伝子の発現)を変えることが出来ます。トランスポゾンの働きでタコの神経ネットワークは素早く環境などに適応した結果、タコの驚くべき知能(学習、記憶能力)をもたらした可能性があるのだそうです。

道具も使える器用でかしこいタコ
タコの知能は高く形や色を認識し、記憶、学習も出来る。様々な保護色で変身し地形に合わせて体型も変える。瓶の蓋を開け、ココナッツや貝殻を「道具」として防御に使うほど知能も高く器用です。

人類なきあと、タコ文明が栄える???
今回の遺伝子研究でタコが賢い訳が少しは判ったようですね。なるほど「アフター・マン(人類なき後の地球の支配者)」の候補になるわけだ。

出典:「タコのゲノムから、高知能の秘密に迫る」Alison Abbott 氏執筆、natureダイジェスト2015年10月号P.2 (原典: “Octopus genome holds clues to uncanny intelligence” Alison Abbott、 2015/08/12、 doi:10.1038/nature.2015.18177)
出典: “The octopus genome and the evolution of cephalopod neural and morphological novelties” Albertin, Caroline B. et al. Nature 524, 220–224 (2015).(doi:10.1038/nature14668)
出典: natureダイジェスト2014年8月号P.3 「タコの足が絡まらない理由」 ”Why an octopus never gets tangled” Katia Moskvitch氏執筆


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コメント

Re: 作ってみます!

ポンセ様、いつもありがとうございます。ウチは両方とも理系なのでこれが当たり前と思っていましたが、やはり理系オタクモードなんですね。実は料理と生物(なまもの)系の実験とは手筈や手技がとてもよく似ていますので、ほぼ“実験モード”で料理をしております。チーズやネギのトッピングはgood idea! ですね、ありがとうございます、試してみます。

> ごめんなさい。タコの話じゃなくて、写真の説明に注目!してしまいました。
>
> 先日、日本人男性と話をする機会があり、男性の料理と女性の料理の話になりました。
>
> 理系の男子の料理、そのもの!準備が大事。
> まさに、それをこの写真で再確認しました。
>
> 私も全部準備してから、料理してみよう!
> 人生が変わってしまうような、(大げさかもしれないけど)大発見です。
>
> 夫も理系なのでいつももめるんですよ。。。。日本語じゃないから、今ひとつその理由がわかりませんでしたが、このことか!と目から鱗です。やっと理解できました。
> ありがとうございます!!
>
>
> ところで、最後にチーズを摺って召し上がりましたか?
> お好みだとは思いますが、、、。そのほうがおいしいのか?それとも青のりとか、ネギとか薬味のほうがいいのか?気になりまhした。

作ってみます!

ごめんなさい。タコの話じゃなくて、写真の説明に注目!してしまいました。

先日、日本人男性と話をする機会があり、男性の料理と女性の料理の話になりました。

理系の男子の料理、そのもの!準備が大事。
まさに、それをこの写真で再確認しました。

私も全部準備してから、料理してみよう!
人生が変わってしまうような、(大げさかもしれないけど)大発見です。

夫も理系なのでいつももめるんですよ。。。。日本語じゃないから、今ひとつその理由がわかりませんでしたが、このことか!と目から鱗です。やっと理解できました。
ありがとうございます!!


ところで、最後にチーズを摺って召し上がりましたか?
お好みだとは思いますが、、、。そのほうがおいしいのか?それとも青のりとか、ネギとか薬味のほうがいいのか?気になりまhした。

Re: こんばんは…

Tuesday様、ご訪問、コメントありがとうございます。タコは本当にフシギな生き物ですね。パスタは我が家では定番の1つとなっています。お気に召せばお試しください。

> はじめまして… Tuesdayと申します。
>
> いつも 美しい写真を楽しみにしております。
>
> 私は 一度も海外に行ったことがありませんので うっとりと憧れてしまいます…(笑)
>
> タコのお話…神秘的でした。お利口さんなのですね…ひょうきんな姿からは想像できず、驚きました。
>
> ぺぺロンティーノ…美味しそうです。早速 作ってみます♪

こんばんは…

はじめまして… Tuesdayと申します。

いつも 美しい写真を楽しみにしております。

私は 一度も海外に行ったことがありませんので うっとりと憧れてしまいます…(笑)

タコのお話…神秘的でした。お利口さんなのですね…ひょうきんな姿からは想像できず、驚きました。

ぺぺロンティーノ…美味しそうです。早速 作ってみます♪

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