エネルギーと食糧と水は持ちつ持たれつ、フードロスを減らして良循環に+オンフルール再び

エネルギーと食糧と水は持ちつ持たれつ、フードロスを減らして良循環に ~ オンフルール水辺のフォトを添えます ~

世界の水の8割は農業に使われる
(世界の水の8割は農業に使われる) (食品の4分の1は捨てられる)
ただ「水」を得るために隣人を撃つ
NHK/BSドキュメンタリーで信じられない事実が紹介されていました。「雨が降らず地下水が枯れひと月に2日しか水道が出ないイエメンの都市タイズ(Taiz, Yemen)では村同士が銃を取って水を奪い合う熱い戦争になっている。宗教でも政治思想でも金でも権力でもなく、ただ「水」のために撃ちあっている」・・・と。TV番組は「危険な時代に生きる; 第8回 待ち受ける未来」 “Years of Living Dangerously - Season 1 - Episode 8 A DANGEROUS FUTURE”でウェブでも閲覧できます↓
http://www.sho.com/sho/years-of-living-dangerously/season/1/episode/8#/index






オンフルール旧港のレストランとヨットdownsize
(オンフルール旧港のレストランとヨット)
干ばつが招いた6億人の大停電
2012年夏、インド、6億2千万人の人々が大停電を被りました。長引く干ばつでダム水位は低下し、ただでさえ発電量が低下したのに、水不足の農家は水くみ上げポンプをフル稼働し、電力需要に発電量が追い付けなくなったためでした。

旧港を散歩するオジさんdownsize
(旧港を散歩するオジさん)
電気か、作物か、飲み水か、苦渋の選択
2008年のウルグアイ、電力不足解消の大きな期待を受け建設された巨大ダムでしたが、14基の発電タービンの内、稼働はわずか3基。水不足のため、少ない水を農業灌漑用に充てるため貯水できなかったのです。電気、食糧、飲料水の間で水の取り合いになってしまいました。

水面に灯を映す夜の旧港REVdownsize
(水面に灯を映す夜の旧港)
地球温暖化が招く水危機
以前の記事(↓クリックで飛びます)で温暖化がこのまま進むと水不足が深刻になる、と言うIPCCや関連機関の報告を話題にしました。
水不足を深刻化させそうな地球温暖化;IPCCとイージーミップの取組み

嵐の前の妖しい空を背に白いヨットdownsize
(嵐の前の妖しい空を背に白いヨット)
オンフルール (Honfleur)の水辺ふたたび
水つながりで再びオンフルール水辺のフォトをまだご紹介していないもの中心に添えます。
オンフルールの過去記事はこれです↓
かくれんぼの路地と隠れ家ホテル;オンフルール再訪[後編]
深まりゆく藍色の街に灯が暖かい;オンフルール再訪[中編]
得も言われぬ狐の嫁入り;オンフルール再訪[前編]
お餅でシミュレーションする日本海の作り方+北仏オンフルール番外編
冬のノルマンディーはフランス名画の香り


水門とオンフルール港総督館REVdownsize
(水門とオンフルール港総督館“La lieutenance d'Honfleur”)
エネルギー、食糧、水に「危機」を付ければ・・・
エネルギー、食糧、水に「危機」を付ければ、更に人口、医療、環境、気候も含めて「問題」と付ければ、国際会議や国際機関における重要でホットな議題となります。

雨上がり陽が射してきた旧港downsize
(雨上がり陽が射してきた旧港)
エネルギー・食糧・水-ネクサス
しかしこれらの問題は互いに独立したものではなく、むしろ相互にリンクするものです。そのうちの1つでも、例えば、エネルギー供給が危機に陥れば水の確保、農業漁業生産、食糧供給も滞り、ひいては人口、環境、気候にも影響が及びます。
エネルギー、食糧、水は、このように相互に依存する関係、「ネエネルギー・食糧・水-ネクサス」として捉えられるそうです。


朝の陽に鈍く煌めく旧港REVdownsize
(朝の陽に鈍く煌めく旧港)
農業は水とエネルギーを喰い、エネルギーは水を喰う
日本のように自然の恵みの天水だけで成り立つ農業は世界で少数派、多くの耕作地ではくみ上げ、灌漑、淡水化などエネルギーを使って水を得ています。
また、現在の農業や漁業は大量の燃料を必要とします。
一方、石油掘削や原発などエネルギー生産は大量の水を消費します。


ユニークな看板の旧港沿いレストランREVdownsize
(ユニークな看板の旧港沿いレストラン)
生き物にとっての「水」
水を媒体とする生化学反応で動植物の生理は成り立っています。
砂漠のラクダなど、一部の動物が水を飲まなくても良いのは水が無くても良いのとは違って、代謝水と節水の体のしくみのおかげです。
他の動物に比べてたくさんの水(あるいは食物の水分)を摂らないとヒトは生きてゆけないようです。


カラフルなレストランが軒を競うdownsize
(カラフルなレストランが軒を競う)
栽培化で水を欲しがるようになった農作物
短いサイクルで実生をならせるように栽培化された植物、農作物はより多くの水を求めます。そのため農業開始以来、天水、ため池、灌漑などによる水の確保がヒトの農耕集団の存続を左右したようです。争いの多くは「水争い」でした。
現在では、世界の水消費の80%を農業が、13%をエネルギー生産が占めます。

ご興味あれば「続きを読む」↓をクリックください

↓良かったらクリックをお願いします

水面に並んで舫うヨットたちdownsize
(水面に並んで舫うヨットたち)
乾いた地球に水を届けた小惑星と彗星
地球は“乾いた惑星”です、太陽系の氷の衛星や系外のスーパーアースに比べると・・・
カラっ、カラに乾いた原始地球に「生命の源」、水をもたらしたのは小惑星や彗星のようです。


おとぎ話の風景のような旧港の家並みdownsize
(おとぎ話の風景のような旧港の家並み)
平均水深4千mの地球の水、真水はわずか2.5%
おかげで今の地球の平均水深は3729mで地表をならせばすっぽり深海で覆われてしまいます。
しかし、その地球の水、140京トンのほとんどは海水で動植物が求める真水をたたえた淡水源はたった2.5%です。


まだ灯が残る夜明けの旧港downsize
(まだ灯が残る夜明けの旧港)
生き物はたった0.01%の水の巡りで生きている
その真水も大半が両極の氷床で“氷”の状態です。私たちや動植物が使える普段循環している水資源は、雲、雨、河川、湖などを合せてもたった0.01%でしかありません。

水道代とは山野を巡る水の水処理代です
水は使っても無くならず、巡ります。私たちは地球の巨大な水循環の真水の過程の一部を使わせてもらっている訳で、水道代は「水代」ではありません、「水処理代」です。

「豊葦原の国」、今や世界有数の水輸入国
「豊葦原の国」日本は縄文、弥生の昔から豊かな水に恵まれた世界でも稀有な土地ですが、現在の日本は「水」に関して世界有数の入超国だとご存知ですか?
日本は食糧の入超国です。水に恵まれた日本とは違い、海外の穀倉地帯などでは食糧生産に大量の水を使います。つまり食糧、食品の大量輸入は「水」の大量輸入にあたるからです。


農業は水の80%を使う、フードロス削減の効果は大きい
出典の著者はいくつかの解決策を提案しています。
現在食品の25%は、傷んだり、消費期限切れなどのため捨てられています、いわゆるフードロス(food loss)。食品は多くが農産品であり、農業が水の80%と多くの化石燃料を使っていますから、フードロスを解決すればその効果大きいと期待されます。


真水貯金とウォーターフットプリント
風力、太陽光など再生可能エネルギーの欠点は電力供給能力が天候、気象次第で、安定しないことです。1つの解決方向は水素として貯めることですが、別のアイデアとして風力、太陽光で発電した電力で真水を作り、真水を貯めておくというものです。
更にカーボンフットプリントと同じようにウォーターフットプリントを提案しています。


悪循環を良循環に・・・
現状を悲観的に考えるだけでなく積極的に打開策を考えるなら、1つの重要な問題の改善は連鎖的に他の重要な問題も改善します。
化石燃料への依存を下げれば水を農業にまわせます。
地産地消なら輸送のエネルギーを節約できます。
フードロス(食品廃棄)を減らせば水とエネルギーに余裕が生まれます。
食糧生産に余裕が生まれれば食糧問題、人口問題解決に役立ちます。


せめて食べ物の無駄を減らしましょう
私たち庶民が出来る小さいけど結構有効な貢献としてフードロス、食品廃棄を減らすことがあります。我が家の冷蔵庫、フリーザー、保管庫の食品、食材、料理にはすべて日付を付けています。献立を決める前、調理の前、買い物の前には必ず在庫量と日付を確認しています。

出典: 日経サイエンス2015年6月号P.90 「地球の最適解を探る」 “A Puzzle for the Planet” Michael Webber氏執筆
出典: natureダイジェスト2014年4月号P.8「明確になった地球温暖化と水の危機」”Water risk as world warms” Quirin Schiermeier氏執筆
出典: 「ニッスイの科学サイト」 http://www.nissui.co.jp/academy/data/06/


過去の記事リストは下のイラストをクリック ↓ (日本国内と南の島の記事は「ヨーロッパの話題」にまとめています)
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
ヨーロッパの話題minisizeREV生き物とちきゅうのお話minisizeREV
ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV

↓良かったらクリックをお願いします


1クリックで1円、協賛企業から寄付されます
大震災支援募金新アイコンKT20131025

ホスピタリティクリック募金

東松島市の仮設住宅の方々の工芸品ご紹介のブログにリンクしています
banner-himawari2.jpg

スポンサーサイト

テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

コメント

Re: フードロス

みんながポンセさんのようなライフスタイルならフードロス問題も起こらないでしょうね。食材を買ってくるだけの日本の都市生活では無駄なく食べ切ることぐらいしか出来ません。また、おっしゃる通り日本は相当な過剰包装ですね、フランスではもっと簡素・・・過ぎて品がこぼれそうでしたが。

> そう、この言葉も昨年知りました。
>
> 私のように、ニワトリを飼っていて、ジャガイモの皮とか、野菜の根っことか、そんなものを処理してもらっていても、フードロスを出しているのでしょうね。自覚がないだけで、実態はどうなんだろうかと考えてしまいます。
>
> 日本から郵便物が届くと、やたらにゴミが多くて、
> おせんべいの包装が1つ1つだったり、乾燥剤が入っていたり、無駄が多いような気がしますけど、
> 湿気ているおせんべいは、NGですもんね。
>
> そういうストレスはあまりないのが救いです。v-7

フードロス

そう、この言葉も昨年知りました。

私のように、ニワトリを飼っていて、ジャガイモの皮とか、野菜の根っことか、そんなものを処理してもらっていても、フードロスを出しているのでしょうね。自覚がないだけで、実態はどうなんだろうかと考えてしまいます。

日本から郵便物が届くと、やたらにゴミが多くて、
おせんべいの包装が1つ1つだったり、乾燥剤が入っていたり、無駄が多いような気がしますけど、
湿気ているおせんべいは、NGですもんね。

そういうストレスはあまりないのが救いです。v-7

Re: 面白い

ポンセ様、ご訪問いつもありがとうございます。私にも意外でした、水がこれほど食糧、エネルギー、気候変動など世界の問題の鍵を握っているとは。スロバキアも風光明媚ですから天水に恵まれた国なんですね。日本は安全と自然に恵まれすぎていて有難味が実感しにくいと言われますが、その通りだと思います。せめて日々のフードロスだけでも減らそうと思った次第です。

> 興味深い話でした。
> 本当に日本の農業って、恵まれているんですね。
> スロバキアでも水不足というのは、あまり聞きません。
> 水源に恵まれている土地だという話は、聞いたことがあります。ミネラル水がたくさん売られています。
>
> 先日ケニアに住んでいる人と知り合い、世界中のいろいろな考え方の一つを教えてもらいました。村対村の生死をかけた闘い。水ではなく、獲物や領地だそうです。
>
> 日本の平和は環境がすべて。現代人はそれを守るのが義務であり使命であるような、そんなことを考える年齢になってきました(笑)

面白い

興味深い話でした。
本当に日本の農業って、恵まれているんですね。
スロバキアでも水不足というのは、あまり聞きません。
水源に恵まれている土地だという話は、聞いたことがあります。ミネラル水がたくさん売られています。

先日ケニアに住んでいる人と知り合い、世界中のいろいろな考え方の一つを教えてもらいました。村対村の生死をかけた闘い。水ではなく、獲物や領地だそうです。

日本の平和は環境がすべて。現代人はそれを守るのが義務であり使命であるような、そんなことを考える年齢になってきました(笑)
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する