料理でヒトは繁栄した; プロメテウスの贈り物 続編+炭水化物な一皿

料理でヒトは繁栄した; プロメテウスの贈り物 続編+炭水化物な一皿

エッグベネディクトは絶品Hau Tree Lanai REVdownsize
(ハワイ:エッグベネディクトは絶品、Hau Tree Lanaiにて)記事はこれ↓
風亘るハウツリーの木陰で朝食をハワイの冬を行くその2
忘れた頃に・・・
すみません、「忘れた頃」の続編です。前回記事はこちら↓
「プロメテウスの贈り物-火がヒトの高速進化を生んだ?+フランスで出会った一皿たち」
添えるフォトは“炭水化物な”一皿です。





タコと生ハムのペペロンティーノは火を入れ過ぎずパッパッとREVdownsize
(オリジナルレシピ:タコと生ハムのペペロンティーノは火を入れ過ぎずパッパッと)記事はこれ↓
“お・も・い・つ・き” リサイクル・パスタ、タコと生ハムのペペロンティーノ
料理でネズミ君もメタボになる
実験動物用の「固形食」とはペレット状の完全栄養食です(学生時代にかじってみましたがおいしくないです)。ネズミ君にこの「固形食」を砕いて十分に空気を含ませ“かさ高”にして与えてみると体重が増えたそうです。

イカげそトマトパスタの出来上がりdownsize
(オリジナルレシピ:イカげそトマトパスタは休日の定番です)記事はこれ↓
イカげそのうま味で味わうシーフードトマトパスタ
消化に使うエネルギーを節約
なぜ?これはお腹に入る前に既に細かくなっているので消化に使うエネルギーが節約できたからです。通常の硬い固形食を与えられたネズミ君は消化管が“必死で働く”ため、消化中にかなりの体温上昇がある(その分エネルギーを使う)のですが、“空気入り粉砕食”のネズミ君は体温上昇が少なかったそうです。

野菜が新鮮な名物ピザREVdownsize
(イタリア、カプリ島:野菜が新鮮な名物ピザ)記事はこれ↓
ナポリ湾の宝石カプリ島で「大事件」目撃のはずが・・・
加工食品素材の恩恵
前回記事で“プロメテウスから火をもらった”ご先祖たちは加熱調理で消化吸収が劇的に効率よくなり社会や分化を持つまでになったとご紹介しました。

レストランConte di Galluccioで定番ボンゴレビアンコdownsize
(ローマ:レストランConte di Galluccioで定番ボンゴレビアンコを)記事はこれ↓
ローマ「弾丸トラベラー」水の民の噴水を巡る
粉にすることの効果
が、なにも加熱せずとも細かく砕くだけも「調理の効果」は抜群で消化を助けます。だから「お好み焼き」など小麦粉や片栗粉を使った一皿はとても効率よくカロリーが摂れるようです。

シメのカラスミご飯もおいしいREVdownsize
(台北:シメのカラスミご飯がおいしい)記事はこれ↓
初めての台湾でも観光ゼロのミッション
コラーゲンの加工が鍵なんです
生肉の硬さ、咀嚼や消化のされにくさの原因は主にコラーゲン繊維です。コラーゲンはらせんが幾重にも重なった堅固な高次構造と取っており消化液、消化酵素などが入り難いことが原因です。

肉の硬さの素がグルメなテリーヌに・・
これを加熱、出来れば“塩気”と共に加熱すると柔らかくて食感のよい“ゼラチン質”になり、たちまちグルメな一皿に変貌、もちろん食べやすく消化されやすく、そしてエネルギー(カロリー)も効率的に得られます。

絶品シーフードパスタさすが国境の街REVdownsize
(南仏マントン:絶品シーフードパスタさすが国境の街)記事はこれ
コートダジュールではイタリアンを、マントン再訪紀続編
缶詰は食品加工・保存の「革命」、食品産業の魁
ナポレオンが命じて発明させた「缶詰」は食品を密封して加熱調理したものです。加熱調理した食品の炭水化物や蛋白質は消化吸収されやすく、更に一旦加熱調理すれば冷めても味や食感も変わらず(蛋白質の変性は不可逆反応なので)、その上殺菌されて長期の保存も出来るようになりました。

「サケ缶」は日本が世界に誇る大ヒット
缶詰こそ加工食品の、食品作業の魁、日々お世話になるだけでなく非常食としても優れています。そして戦前の大正時代、日本人が開発、輸出した「サケ缶」は世界に誇る大ヒットです、おいしいですね。

“理想の食材”では調理の研究にはならない
昔々、研究者たちはカゼインやアルブミンなど“粉状で純粋な”「蛋白質の研究試薬」を使う“理想的条件”で栄養科学の実験を行い『加熱調理は栄養摂取には役立たない』と結論したそうです。
そもそも純粋な形にする加工自体が調理なのに・・・。実際の料理や食事ではさらに加熱調理の効果は増します。


簡単じゃがいもクリーム焼きREVdownsize
(オリジナルレシピ:簡単じゃがいもクリーム焼き)記事はこれ↓
簡単じゃがいもクリーム焼きEasy Cream Potato
進化の足並みが揃わないから大変です
火の利用、調理、更に食品加工で実現した“柔らかい食事”と言う「近代化」はヒトの顎を小さくしました。でも、歯の数はそれほど変わっていないので狭い顎には収まりきらず、多くの現代っ子は「歯の矯正」をする羽目になっています。

人(の文化)がヒトの進化を加速する
これはほんの最近、戦後に起こったことです。新たな遺伝子の出現ではなく、昔はマイナーだった小さな顎の遺伝子がメジャーになる(遺伝子プールで高い比率を占める)ことで、こんな短期間でもヒトは“進化”できるのですね。これは、「人」が生んだ文化が選択圧となり「ヒト」の進化を促した例でもありますね。

出典: 日経サイエンス 2013年12月号、P.58 “The First Cookout” 「調理で人類は進化した」 Richard Wrangham氏へのインタビュー、聞き手: K.ウォン氏
出典: “Catching Fire; How Cooking Made Us Human “ 「火の賜物: ヒトは料理で進化した」 2009年 Richard Wrangham氏著、依田卓巳氏訳(2010年、NTT出版)
出典: “Animal Connection” 「アニマル・コネクション」2011年 Pat Shipman氏著、河合信和氏訳(2013年、同成社)


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コメント

Re: 読んでいるだけで太りそう

ポンセ様、いつもありがとうございます。アチコチで食べた美味しかった料理を並べたのですが、記事を書きながらそれぞれの味を思い出しました。料理はヒトの栄養の基礎ですが、人の幸せの素ですね。

> こんにちは!
>
> 写真だけでも、よだれもの。
> 全部作って、食べてみたくなりました。
>
> せっかく始めた、日々の運動(大したことないんですけどね)を無駄にしたくないし。
>
> 目的はもちろんダイエットですよ!
>
> なので、見るだけ、読むだけで我慢ですが、
> それでも、味を想像すると、なんだか太ってしまいそうです。。。。
>
> ごちそうさまです。

読んでいるだけで太りそう

こんにちは!

写真だけでも、よだれもの。
全部作って、食べてみたくなりました。

せっかく始めた、日々の運動(大したことないんですけどね)を無駄にしたくないし。

目的はもちろんダイエットですよ!

なので、見るだけ、読むだけで我慢ですが、
それでも、味を想像すると、なんだか太ってしまいそうです。。。。

ごちそうさまです。

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