秋雨の京を歩く、東山七条智積院

秋雨の京を歩く、東山七条智積院

秋の色づき越しに大書院に向かうdownsize
(秋の色づき越しに大書院に向かう、東山七条智積院にて)
霧雨の京を行く
夏の騒々しい気怠さは台風が吹き飛ばしたけど、木々も陽も紅く熟れる秋には少し早い週末、霧が降りかかるような秋雨の京都を歩きました。





威厳にある総門downsize
(威厳にある総門)
東山散策、七条智積院
朝から小雨、近場が良いな、と言うことで東山界隈をぶらぶら歩きしました。東山七条には真言宗智山派総本山の智積院があります。来歴はフクザツなようなので割愛しますが、ウキペディアの載っています。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%BA%E7%A9%8D%E9%99%A2

収蔵庫で国宝長谷川等伯の特別展示REVdownsize
(収蔵庫で国宝長谷川等伯の特別展示の幸運)
国宝長谷川等伯に出会う幸運
東山五条から東大路通を南下、七条へ、思いつくまま見かけた智積院を訪れてみると、なんと長谷川等伯の国宝障壁図が公開されていました。
まず、早速収蔵庫に入ると団体さんがお坊さんの説明を受けていましたので、ボクも混じって聞いていると・・・。「これから照明を消して『夜桜』を見て頂きます」との説明、「何のこと?」。


桜図Wikipediaよりdownsize
(「桜図」ウキペディアより拝借、本物は撮影禁止なので・・・)
夜桜は幽玄の世界
照明が消えて眼が慣れると、闇にほのかに白く桜の花が浮かび上がり、幽玄の別世界になりました。
ました。普段昼も夜も光の絶えない生活ですが、全身の感覚を研ぎ澄ませて感じ取る心地よい非日常でした。


ユニークなデザインの手水石downsize
(ユニークなデザインの手水石、大書院から庭を望む)
等伯さんの洒落た演出
再び明るくなると金、碧、緑と豪華な「桜図」がパっとひろがりました。素晴らしい演出です。
なんでも絵の具に貝殻の粉を混ぜてあるのだそうです。等伯も粋なことをやりますね。


廊下行くと大書院REVdownsize
(廊下行くと大書院)
「ゆっくりご覧」、紛れ込んだ者にも優しいお坊さん
更にラッキーだったことには、お坊さん曰く「夜桜をご欄頂くのは智積院宿坊に泊まった人だけです」、どうやらボクは紛れ込んだようです。団体と一緒に退出するとき、お坊さんは「いいんですよ、ぜひゆっくりご覧ください」と優しく声をかけてくださいました。

マダムとムシュー御一行様REVdownsize
(マダムとムシュー御一行様)
マダムとムシュー御一行様
さて、受付所に戻り拝観料を払おうとすると、この雨の中、10人ほどの先客が。みんな西欧の人、良く聞くとフランス語です。マダムとムシュー御一行様と前後しながら智積院を巡ることになりました。

五色の幕が雨に映える総檜造り講堂downsize
(五色の幕が雨に映える総檜造り講堂)
五色の幕が雨に映える講堂
小ぶりの山門をくぐり、まずは講堂へ。濡れ縁を歩くとさすが総檜造り、足に感じる硬さと質感が心地よい。講堂の廊下を大きな五色の幕がぐるりと垂れています。雨に濡れた庭の石や木の鈍い色合いと鮮やかな五色がコントラストになっています。

山門から垣間見える五色の幕が鮮やかdownsize
(山門から垣間見える五色の幕が鮮やか)
雨が瓦の黒を引き立てる大書院
講堂の廊下を行ききると大書院へ。書院造の濡れ縁から「名勝」に指定された築山・泉水の庭園が望めます。講堂の重量感とは対照的、華奢な印象の大書院の佇まいです。雨が瓦の黒を引き立て風景を引き締めている気がします。

フランス人に団体行動は無理!
マダムとムシュー御一行様は書院の畳の間では「Zen」を感じているのか?天井を見て寝転がるムシュー、濡れ縁では庭を眺めてリラックス、正座できないマダムは膝を崩しておしゃべり、そうかと思うとフランス語で説明するツアーコンダクターの話に耳を傾けるムシュー・・・う~ん、なるほどフランス人には団体行動は無理です。

石の橋が庭のアクセントREVdownsize
(石の橋が庭のアクセント)
手水石に見る造園デザイナーの心意気
桃山の築山・泉水の先駆け、東山随一の名園と称される庭園は初秋の雨に中でも意外と明るい印象です。利休好みだそうですが、手水の石のデザイン、細く小さな石の橋の配置など革新と斬新さを目指した造園者の気分も伝わってくるようです。

講堂の濡れ縁から見る庭はわずかに紅葉の色合いが美しいREVdownsize
(講堂の濡れ縁から見る庭はわずかな紅葉の色合いが美しい)
濡れた緑に朱が射したような紅葉の魁
大書院から講堂に戻り再び濡れ縁を歩きながら脇に庭を眺めると雨に濡れた緑に微かに朱が射したような紅葉の魁が季節の流れを告げているようで「秋」を感じます。

金堂へ向かう石畳の道downsize
(金堂へ向かう石畳の道)
左右にゆったり広がる金堂の存在感
智積院を辞する前に金堂に寄りました。秋雨の午後、人影も疎らな境内で左右にゆったり広がるどっしりとした金堂の正面、五色の幕がその存在感を引き立てているような気がしました。

(智積院の地図downsize
(智積院の地図)
京の美が際立つ秋雨
旅の出会いは一期一会、秋雨が智積院の美を際立たせてくれたように思います。
京都には秋雨もよく似合います。京都歩きはまたいつかの続編に続きます。


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