カケス君に質問です「君は賢いか?」「はい!」+みなとみらいとお台場

カケス君に質問です「君は賢いか?」「はい!」
+ みなとみらいとお台場


アメリカカケスWikiENG画像downsize
アメリカカケス君(western scrub jay)が今回の主役(ウキペディアより拝借のフォト)
その他の写真はヨコハマみなとみらいと東京お台場の寸景です






トリさんの禅域;「己を知る」
「自らがどのくらい賢いか」=裏を返せば「どのくらいバカか」・・と「己を知る」ことは、修業を積んだ禅僧でもない限り簡単ではありません。
でもこれをトリさんが”さっさとできる”としたら・・ヒトの優位性っていったい何だろう??って思ってしまいます、凡人は。


カケス君のテスト
(アメリカカケス君にテストです)
一味違うヒトの賢さってなんだ?
ヒトは賢い、でも賢い動物もたくさんいるじゃないか、チンパンにイルカにゾウとか。じゃ、一味違うヒトの賢さとは何か?→1つには意識(自意識)を持つこと、例えば、鏡の中に映った影が自分であると分かることです。しかし、チンパンなど大型霊長類、イルカなどハクシラ類、ゾウもこのテストをクリアーします。

夕焼けのクレーンREVdownsize
(夕焼けのクレーン)
自意識テスト「自分はどのくらい賢い(アホか)?」
それでは「意識を持つこと」の別のテストはないものか?
→その1つが「自分はどれほど賢いか(=どれほどバカか)」を自覚することがあります。


たそがれ大観覧車
(たそがれ大観覧車)
「Qさま!」トリ代表カラス科カケス君
そこで、トリさんの中でも抜きん出て賢いカラス科の一員であるカケス君(アメリカカケス、western scrub jay)にこのテストを試してみました。ところが、カケス君、見事合格しちゃったのです。
やれやれ、研究が進むにつれてヒトだけの特技がどんどん少なくなってきています・・・と言うサイエンス小ネタです。英国ケンブリッジ大学の心理学者Arii Watanabe氏の研究です。


銀メッキのガードマンdoensize
(銀メッキのガードマン)
問題です「2つの餌を2人の研究者が同時に隠します」
2人の研究者がカケス君の目の前で”同時に”2か所に2つ餌を隠します。1人には蓋のない3つの容器が用意され、彼はそのどれか1つに餌を入れます。もう1人には蓋をした2つの容器と蓋のないもう1つの容器が用意され、当然彼はたった1つの蓋のない容器に餌を入れるしかありません。
カケス君は同時進行のこの餌隠しを見ることができます。
(上の図も見てください)

レインボーブリッジと曳き船downsize
(レインボーブリッジと曳き船)
カケス君はどちらか一方しか見れません
カケス君としては餌を両方とも欲しい(食いしん坊だから)。そのためには隠し場所を”確実に”覚えていて人がいなくなった後に取りに行きたい。でも注目できるのはどちらか1人の餌隠し行動だけ。
さて、カケス君はどうしたでしょうか?


南国風ビッグサイトdownsize
(南国風ビッグサイト)
カケス君「覚えている必要のない方は見ないよ」
カケス君は蓋のない3つの容器(確率3分の1)の餌隠しだけに注目していました。なぜ?もう一方の蓋のないのが1つしかない3つの容器の方はどれなのか覚えていなくても蓋のない容器にしか隠せないのだから見ている必要がないからです。

ベイブリッジのたもとで休む曳船downsize
(ベイブリッジのたもとで休む曳船)
「自分はこのくらいは賢い」という確信
こういう決断(行動の意思決定)ができるのは(カケス君)『僕はもう一方の選択肢が実質1つしいかないことが分かるほどに自分が賢いと自信があるから、人の気まぐれに左右される3つとも蓋のない容器の方を見ていればいい。そうすれば餌を2つとも食べられるから』・・・と判断できるからです。
つまりカケス君は『自分がどのくらい賢く行動できるか判断できるほどに賢い』と分かったと言うわけです。


プカプカ桟橋downsize
(プカプカ桟橋)
カケス君の「4W1H」の心得
これは4W1H(いつ?どこで?誰が?何を?どんな風に?)のエピソード記憶(episode memory)を自在に記録し、引出し、修正できる能力によるらしいのですが、ヒトの場合4歳児になってやっと身につく能力だそうです(Arii Watanabe氏の関連文献より)。カケス君スゴイな!

実験をデザインするほど賢いってことないよね?・・まさか
とてもエレガントな実験です。しかしながら、その結果が教えるところは、私たちの救いがカケス君はまだこの実験をデザイン出来るほどには賢いと決まったわけではない・・・ことくらいでしょうか?
う~ん、やっぱりトリさんは賢いです、少なくともボクより・・トホホ。
ところで、同じカラス科でもカケス君はスマートで凛としていて羽色も美しいですね。好き♡です!


出典: 「考える鳥」日経サイエンス 2014年11月号P.24 “NEWS SCAN”
関連文献: Behavioural Brain Research誌Volume 215, Issue 2, 31 December 2010, P221–234
論文題名:“Ten years of research into avian models of episodic-like memory and its implications for developmental and comparative cognition”
執筆者:Lucie H. Salwiczeka, , , Arii Watanabeb, Nicola S. Claytonb
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0166432810004559 (リンク貼ってません)


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コメント

Re: カケス君!

duck4様、いつもありがとうございます。カラス科はやっぱり賢いようですね。「空気を読んで」かつ「己を知る」、なかなか凡人サピエンスの私にはまね出来ない「禅域」です。duck4さんが観察されているハクチョウさんたちにもそれぞれ個性があるようですから、きっと“自我”もあるのでしょう。動物はヒトが思う以上に賢いかも?ドゥリットル先生のように会話が出来ると分るのでしょうけど。

> Levalloisbeeさんへ
>
> おはようございます!
> カケスくんは本当に賢いですね!
> 蓋が2つ開いている方をじっと観察して覚えているということを理解していますね!1つの方は、そこしか隠すことができないので、記憶しなくても良いからです!
>
> カケスくんには、賢い実験事例があり、細長い水差しの中に餌を入れ、そこに重い石を入れて餌を取り出し、食べられました。
>
> とても賢いカケス君ですね!v-519v-521

カケス君!

Levalloisbeeさんへ

おはようございます!
カケスくんは本当に賢いですね!
蓋が2つ開いている方をじっと観察して覚えているということを理解していますね!1つの方は、そこしか隠すことができないので、記憶しなくても良いからです!

カケスくんには、賢い実験事例があり、細長い水差しの中に餌を入れ、そこに重い石を入れて餌を取り出し、食べられました。

とても賢いカケス君ですね!v-519v-521

Re: No title

すみません。リンクが貼れませんでしたので。教えて頂いた方のURLはちゃんと見れました。カササギでしょうね。クローズアップで見ると小型恐竜獣脚類の面影を残したキレのある顔つきですね。カラスは熱狂的マヨラーで人が食べないワックスだらけの種子も好きなようですから、カササギはせっけんも好きかもです(「カラスの教科書」松原始 著より)。

> kenjiさん、pieのウェブにうまく飛べなかったのですが、こちらla pie→ http://faune-flore-vuesparalain.over-blog.com/article-la-pie-bavarde-106597679.html
>
> pieはどうもカササギのことみたいですね。
> 実験ではpieの胸の所に丸いシールを貼付けて、目の前に鏡を置きます。鏡に写った自分の姿に、普段見慣れないものが付いているので(それが貼り付けたシール)、それを一生懸命くちばしで取ろうとするというものでした。
> pieはスプーンなどの光り物を盗むくせがあるみたいですけど、義父の家で石けんを何度も盗まれたそうです。
> 何の目的で盗むのでしょうね??

No title

kenjiさん、pieのウェブにうまく飛べなかったのですが、こちらla pie→ http://faune-flore-vuesparalain.over-blog.com/article-la-pie-bavarde-106597679.html

pieはどうもカササギのことみたいですね。
実験ではpieの胸の所に丸いシールを貼付けて、目の前に鏡を置きます。鏡に写った自分の姿に、普段見慣れないものが付いているので(それが貼り付けたシール)、それを一生懸命くちばしで取ろうとするというものでした。
pieはスプーンなどの光り物を盗むくせがあるみたいですけど、義父の家で石けんを何度も盗まれたそうです。
何の目的で盗むのでしょうね??

Re: No title

la pieってカササギでしょうか?やはり美しい鳥で、賢いんですね。自然に囲まれたyoyoさんの庭ならやってきそうですね。カラス科はヒトも出し抜けるほど賢いから人里近くでもうまく住めるのでしょうか?(la pieの写真が載っていたウェブです: https://www.google.co.jp/search?q=la+pie&biw=1920&bih=955&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=YPdJVJrKB42E8gWU24KIBQ&ved=0CBwQsAQ#imgdii=_

> なるほど、カケスも頭の良い鳥なんですね。
> こちらのドキュメント番組でやっていたのですが、la pieも(たぶんカラスの仲間です。日本名が分からなくてスミマセン)鏡に写る自分の姿を認識できるとう実験していました。カラスやその仲間はどうして他の鳥と比べて頭がいいのか、不思議に思います。
> 人間でもアホなことをするやつもたくさんいますから、知能が高いだけが良いことだとはいえませんね。

Re: No title

イヴままさんに「幸せの青い鳥」と呼ばれてカケス君よろこんでると思います。それに比べ艶びかりする黒装束ではカラスの印象は悪いですね。ゴミ袋に悪さをするカラスですが、生ゴミを彼らの主な餌にしてしまった(賢さも計れずに)人間の方に罪があるのかも知れませんね。

> カケスって キレイな色なのですねー
> 空の色というより
> 海の色に近いのかしら。
> 幸せの青い鳥ですねー
> 黒いカラスも こういう色だったら
> 怖くないかもしれませんねー

Re: No title

「脳が大きい(重い)から賢い」と言うのはかなり怪しそうです。大きなデスクトップパソコンでも演算の心臓部CPUは掌に乗る程度ですし。カケス君はじめカラス科は優れたCPUをコンパクトに内臓しているのでしょう。カラスに出し抜かれ、からかわれている時点で既に“実験に参加”させられているのかも??

> いやいや、カラスは人間の行動をよーく観察して、
> 引っかけ問題やらオチョクリ問題やらを出題します。
> そのうち、カラス博士に「実験をデザイン」されて、
> 人間の知能テストをされる日がくるかもしれません。
> あんなにちっこい頭なのに!!

No title

いやいや、カラスは人間の行動をよーく観察して、
引っかけ問題やらオチョクリ問題やらを出題します。
そのうち、カラス博士に「実験をデザイン」されて、
人間の知能テストをされる日がくるかもしれません。
あんなにちっこい頭なのに!!

No title

カケスって キレイな色なのですねー
空の色というより
海の色に近いのかしら。
幸せの青い鳥ですねー
黒いカラスも こういう色だったら
怖くないかもしれませんねー

No title

なるほど、カケスも頭の良い鳥なんですね。
こちらのドキュメント番組でやっていたのですが、la pieも(たぶんカラスの仲間です。日本名が分からなくてスミマセン)鏡に写る自分の姿を認識できるとう実験していました。カラスやその仲間はどうして他の鳥と比べて頭がいいのか、不思議に思います。
人間でもアホなことをするやつもたくさんいますから、知能が高いだけが良いことだとはいえませんね。
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