「お腹の中のアリエッティ」が棲む熱帯雨林を大切に・・・

「お腹の中のアリエッティ」が棲む熱帯雨林を大切に・・・

Bordeaux 朝のカフェdownsize
(フランス、ボルドー(Bordeaux)朝のカフェ、出勤前の一杯)





体内微生物は「借りぐらしのアリエッティ」
私たちの体には私たちの細胞の10倍の数の微生物が棲んでいます。人知れず、小っちゃくて人目にも触れず、ヒトの体を借りながら、でも秘かに日々大事な働きもしています、「借りぐらしのアリエッティ」みたいに。

パリのメトロ3番線Courcelles前のカフェdownsize再掲載
(パリのメトロ3番線クールセル(Courcelles)前のカフェ(再掲載))
腸内細菌も肥満防止の鍵です
肥満を防ぐには皆さん良くご存じの通り、食事内容、カロリーコントロール、それに運動です。また、若干の遺伝的要素もあるようです。
更に最近の研究から肥満防止に「腸内細菌」が大事な働きをしていることが分ってきたようです。以下かいつまんでご紹介してみます。


メタボ君とスリム君の腸内細菌
双子でも腸内細菌は違う、一汁三菜が大事
遺伝的に同じ(一卵性)か、ほとんど同じ(二卵性)双生児でも腸内細菌は「氏より育ち」で生まれてからの環境や暮らしぶりで変わるようです。スリムな双子の腸内細菌は熱帯雨林のように多種多様で豊かですが、メタボな双子では種類も少なく善玉菌も少ない貧相な腸内細菌になります。一汁三菜か、ジャンクフーズか、食事も大切なようです。

メタボ君から腸内細菌をもらうと
メタボ君の腸内細菌をもらうとメタボ・マウスになる
ヒトの双子、三つ子にあたるlittermate(同腹子)の仔ネズミちゃん(マウス)を無菌で育て(腸内細菌ゼロ、germ-free)、双子のスリム君とメタボ君の腸内細菌を移植すると・・・。スリム君の菌をもらうとスリムな、メタボ君の菌をもらうとメタボなマウスになり、そのお腹の腸内細菌もヒトと同じく、スリムで豊か、メタボで貧相になったそうです。どうやら腸内細菌がメタボか、スリムかに大事みたいです。

スリム君よりメtボボ君から一汁三菜、腸内細菌を育む
ウンチを食べてメタボ・ネッズミもスリムになりました
そんなメタボ・マウスでもスリム・マウスと一緒に飼うと、アラ!フシギ、スリムになっちゃたんです。ネズミ君やウサギちゃんはウンチを食べる習性がありますから、スリム・マウス・ウンチの善玉腸内細菌がメタボ君由来の悪玉ばかりで貧相な腸内細菌叢を改善したみたいです。

ジャンク・フーズで「元の木阿弥」に・・・
普通、研究に協力してもらうネズミ君には栄養バランスがバッチリの超健康食、言わば一汁三菜の食事を与えます。ウンチを食べてメタボを免れたマウスにジャンク・フーズを与えると、“元の木阿弥“、やっぱりメタボになっちゃったそうです。ジャンクフーズな食事は善玉菌の繁殖を抑えてしまうのではないか、と、考えられるそうです。

パリ17区Courcelles通り昼下がりのカフェdownsize再掲載
(パリ17区クールセル通り(Bd. de Courcelles)昼下がりのカフェ(再掲載))
パリ、フランスのカフェ寸景を添えて・・
美食してもスリムなフランス人たち(フレンチパラドックスですね)が朝夕通うカフェこそ「お腹の熱帯雨林」を育てる秘密かも?・・・と言うことでパリなどのカフェの寸景を添えています。

ヒトの豊かな食生活についての過去記事はここをクリック↓
プロメテウスの贈り物-火がヒトの高速進化を生んだ?+フランスで出会った一皿たち
縄文人は海鮮グルメ、おこげが語る世界最古+北フランス、ドーヴィルの雨
スマートに食べるフレンチパラドックスは本当?


北仏Saint Malo のサロンドテdownsize
(北仏サンマロ(Saint Malo)のサロンドテ、城壁から眺めると面白いアングル)
小さな助っ人は時も統べる
体内の微生物、特に胃腸など消化器に棲む「腸内細菌」は、この研究で分った肥満防止だけでなく、食中毒を起こす病原菌を抑え、食べ物の消化、脂肪や糖の代謝、食欲のコントロールを助け、健康な生活リズムを保つ手伝いをしています。少しばかり食べ物の栄養をお裾分けしてもらう見返りに・・。

南仏Aix en Provence 小さな広場の赤いテントdownsize
(南仏エクサンプロヴァンス(Aix en Provence)小さな広場の赤いテント)
熱帯雨林の出発はママからの贈り物
ヒトや哺乳類の赤ちゃんは産まれるときに産道から、次に授乳で母乳から、ママの微生物を譲り受けます。その後は歩いたり、ひろい食いをしたりで環境から微生物を体内に取り込み自分だけの腸内細菌のレシピを作り上げます。多種多様な微生物が棲む「お腹の中の熱帯雨林」です。

パリ左岸Saint-Germain通のカフェREVdownsize再掲載
(パリ左岸サンジェルマン大通(Bd. Saint-Germain)のカフェ(再掲載))
「氏より育ち」を調べるならLittermate(同腹子)です
この研究で使われた同腹の仔(littermate)とは、ヒトなら双子、三つ子のように同時に生まれた兄弟姉妹で、実験動物の場合遺伝的のほぼ同じであることから厳密な比較実験に重用されています。遺伝的影響を排除して後天的な影響、すなわち「氏より育ち」を調べることができます。

肥満が悪玉細菌をそそのかすと・・・
肥満は糖尿病、心臓病だけでなく“がん“にも関係するようです、しかも腸内細菌(肥満で増える”悪玉“腸内細菌)の働きを介して・・・。研究のあらましと研究者のプロフィルです↓
デオキシコール酸が肝がんリスクを高める
大谷直子氏へのインタビュー記事


お腹の熱帯雨林をたいせつに・・・
バランスの良い食事でお腹の熱帯雨林、腸内細菌をたいせつにしましょう、と言うサイエンス小ネタでした。

出展: 日経サイエンス2014年10月号 P114 「腸内細菌と肥満」“Gut Reactions” Claudia Wallis氏執筆(原著: Scientific American June 2014)

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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

コメント

Re: No title

イヴまま様、いつもありがとうございます。
健気に見えないお腹の中でがんばっている小さな菌たちとアリエッティーのイメージが、ふっと重なっただけです。おほめ光栄です。

> こんばんはーヽ(^o^)丿
> お腹の中のアリエッティー♪
> こういう表現大好きですっ
> 今日も素敵な画像とともに
> とっても興味深く拝読させていただきましたー

No title

こんばんはーヽ(^o^)丿
お腹の中のアリエッティー♪
こういう表現大好きですっ
今日も素敵な画像とともに
とっても興味深く拝読させていただきましたー

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Re: No title

タカコ様は健康優良児なんですね。リンクもちろん大歓迎です。

> お腹のなかのアリエッティ。
> 私は善玉菌満載です。
> リンクお願いいたします。

No title

お腹のなかのアリエッティ。
私は善玉菌満載です。
リンクお願いいたします。

Re: 熱帯林

lakme様、コメありがとうございます。ブログで拝見するlakmeさんはスリムでスマート、メタボの「メ」の字もないご様子なので、多分野菜、乳製品、シリアルや果物も摂っておられるのではないでしょうか?かく言う私自身はお腹が弱く、どうやら頼りない森のようです。

> 私には多種多様な木の熱帯林は生えてなさそうです。不健康な肉食系食事ばかりしていて、きっと白樺にマロニエぐらいでしょう。日本食のバラエティーにはかなわないですね。これから食生活を変えて、植樹しないといけないですね。

熱帯林

私には多種多様な木の熱帯林は生えてなさそうです。不健康な肉食系食事ばかりしていて、きっと白樺にマロニエぐらいでしょう。日本食のバラエティーにはかなわないですね。これから食生活を変えて、植樹しないといけないですね。
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