ヒト進化はマーブルチョコレート;人はヒトをどのように改造してきたのか?その3

ヒト進化はマーブルチョコレート;人はヒトをどのように改造してきたのか?その3
+ ブルターニュ寸景(続々)


キブロン 壁の白と窓のブルーのコントラストが鮮やかdownsize
(キブロン 壁の白と窓のブルーのコントラストが鮮やか(再掲))
ヒト高速進化のヒミツとは?
前2回は「ヒトは高速進化している」、「農耕・牧畜が後押しした」と言うお話でしたが、今回は「ではその仕組み、メカニズムは?」と言うサイエンス小ネタです。フォトは懲りずにまたブルターニュ寸景を再掲です。
前2回の記事はここをクリック↓
人はヒトをどのように改造してきたのか その1移動も進化も250倍に+ブルターニュ寸景
人口爆発がヒト進化を加速した;人はヒトをどのように改造してきたのか?その2+ブルターニュ寸景(続)





ヒト遺伝子変異をチョコの色で考えると
(ヒト進化(遺伝子変異)をチョコの色で考えると)
進化を推し進める2種類の遺伝的変化
ところで進化=遺伝的変化には、ざっくりと2つの道があります。
1つは「マーブルチョコレート(あるいはM&M)の色の割合が変わる」ような遺伝子プールの中に占める割合の変化です。もう1つは「マーブルチョコレートに新色が加わる」ように新たな遺伝子が生まれ、選択され、やがてメジャーになってゆく道です。


コンカルノー 海岸通りのカフェdownsize
(コンカルノー 海岸通りのカフェ)
まったく新規な遺伝子を“発明”しなくても「進化」は起こる
たった数%の優位性さえあれば数10代で“メジャー”になれる(105%を10回掛けてみてください→163%)。その上、遺伝子全部が変わらなくても鍵を握る遺伝子、発生を指揮するHox遺伝子などがちょっと変異するだけで雪崩式に顕著な差が顕れる、例えば、サルからヒト、オオカミからイヌへの顔のネオテニー(幼形化、子ザルと赤ちゃん、仔オオカミと子犬は似てる)など。
ワンちゃんとオオカミの過去記事はここをクリック↓
ワンちゃんにはご飯をあげよう+パリ郊外モレシュルロワン番外編

ベルイル ルパレ港の夕暮れdownsize
(ベルイル ルパレ港の夕暮れ(再掲))
ほんの少しミキシングをいじれば・・・
このようなHox遺伝子の発現時期がちょっと変わる、体の働きを司る機能遺伝子(酵素など)の発現する量が遺伝子重複などでちょっと増える、つまりはスタジオでミキシングのつまみをちょっとイジるだけで新しいテイストの音楽が生まれるように、鍵を握るヒト遺伝子をちょっとイジれば良いのです、進化するには。
Hox遺伝子の過去記事はここをクリック↓
「動物の作り方」基本レシピはみんな一緒、Spitも、宇宙人も?

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過去の記事リストは下のイラストをクリック
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
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進化では「質より量」ってこともある
更に、質が変わらなくても量が変わるだけで形態や代謝や行動に大きな変化が顕れることもあり、量で働きの大きさが変わる酵素などの遺伝子の「重複」が増減すれば代謝、すなわち体の働きも変わります。

モルレー 旧市街の木組みの家REVdownsize
(モルレー 旧市街の木組みの家(再掲))
ラスベガスを破産させるプラス5%
赤黒を50%より少し多い55%の確率で当てられるギャンブラーならたった1枚のチップでもラスベガスの銀行を破産させる確率は18%だそうです。ではもし彼が6枚持っていて6回試せるとしたら?→ほぼ100%大金持ち!です。

遺伝子はチビチビ賭ける進化のギャンブラー
環境が少し変化し、その環境には少しだけ(10%くらい)有利な対立遺伝子が集団の中に(遺伝子プールに)10%くらいあったとしたら・・・。ほとんどの場合その遺伝子は消えてゆきますが、何回か起こる内に、いくつかの集団のどれかで、“大成功してメジャーになる”(遺伝子プールの大半を占める)ことは10世代もあれば十分に起こります。

カンペール 横路のクレープ屋さんも落ち着いた店構えREVdownsize
(カンペール 横路のクレープ屋さんも落ち着いた店構え(再掲))
人口密度が決め手らしい・・
多分ですが、このような進化の仕組み(メカニズム)に」加えて、農耕や牧畜で「食い扶持」が増え、人口が急増したことで新しい遺伝子が生き残る確率が増えて、広く人の集団に拡がり、ヒトの進化は加速したらいいのです。

1を入れても1は出ないが入れ続けると突然10が出る
人の文化、文明や経済と同じく、ヒトの進化にもこのような数の閾値(規模の効果)があったようで、つまりは非線形な(1を入れても1が出ないけど1を入れ続けると突然10が出るような)動態のようです。

ロスコフ(Roscoff)漁港遠景downsize
(ロスコフ港の遠景(再掲))
歩調をそろえて進化した世界の人々はとっても均質
今回、何冊かの本を読み、ウェブサーチをしてみて、「人の社会がヒトを高速進化させてきた」と言うことが少しは腑に落ちた気がします。
でも一方、私たちヒトはお互いに一見外見が違うように見えても、遺伝的にはものすごく均質な生物種です。世界の人々の遺伝的差異は2つのジャングルに棲むゴリラの集団間の遺伝的差異より小さいのですから。


遺伝子のグローバルとローカル
どうやら私たちヒトの遺伝子は人の文明、文化、社会、技術の変化に対して歩調を合わせて変化してきた、地域ごとにローカル色も入れながら・・・。と言うことでしょうか?

ブルターニュの地図2014
(ブルターニュ訪問先地図)
セピア色の若い衆
たった数10年前ですが、祖父の周りを囲む若い衆の写真の顔は、今の若い人たちと比べて、ちょっとレトロに思うのは気のせいでしょうか?皆さんはいかがですか?
ひとまず今回が完結編?です。


今回シリーズ「人はヒトをどのように改造してきたのか?」の関連過去記事はここをクリック↓
プロメテウスの贈り物-火がヒトの高速進化を生んだ?+フランスで出会った一皿たち
縄文人は海鮮グルメ、おこげが語る世界最古+北フランス、ドーヴィルの雨
ワンちゃんにはご飯をあげよう+パリ郊外モレシュルロワン番外編
「動物の作り方」基本レシピはみんな一緒、Spitも、宇宙人も? Top Predator頂点捕食者としてのヒトの役割
DNAに見る人類史に類を見ない日本人の優しさ-心が優しくなる三冊の本(1)

ブルターニュの過去記事はここをクリック↓
ベル・イル (Belle Ile en Mer)
かわいい肉食系、ヒドラは海の老舗 + ブルターニュの美しい島ベルイル
南ブルターニュのその名も「美しき島」ベルイル フランス街歩き番外編
コンカルノー(Concarneau)
恐竜が発明しペンギンに贈ったものそれは羽毛 ブルターニュの小さな港コンカルノー
南ブルターニュ紀行コンカルノー
モルレー(Morlaix)
気まぐれな猛獣、気候変動 + 北仏モルレー街歩き
キブロン(Quiberon)
ご自宅拝見バイオロギングで垣間見る動物の私生活 南ブルターニュ キブロン
ママチャリで行くキブロン半島とフランス温泉旅館
カンペール(Quimper)羽根はハイテク万能スーツ トリさんの羽のフシギ[後編] +北仏カンペール番外編
川面に花が映える陶器の街カンペール(南ブルターニュの旅続編)
ロスコフ(Roscoff)
漁船も干上がる干満差、北ブルターニュの小さな港ロスコフ

今回シリーズ「人はヒトをどのように改造してきたのか?」の出典をまとめています

出典: “The 10,000 YEAR EXPLOSION; How Civilization Accelerated Human Evolution” 「一万年の進化爆発; 文明が進化を加速した」 2009年 Gregory Cochran氏、Henry Harpending氏共著、古川奈々子氏訳(2010年、日経BP社)
出典: “Children of Prometheus” 「プロメテウスの子供たち」1998年 Christopher Wills氏著、長野敬氏、森脇靖子氏共訳(2002年、青土社)
出典: “PANDORA’S SEED; The Unforeseen Cost of Civilization” 「パンドラの種; 農耕文明が開け放った災いの箱」2010年 Spencer Wells氏著、斉藤隆央氏訳(2012年、化学同人)
出典: 日経サイエンス 2013年9月号特集
出典: 世界の人口推移 http://arkot.com/jinkou/keitai/2.htm
出典: “Animal Connection” 「アニマル・コネクション」2011年 Pat Shipman氏著、河合信和氏訳(2013年、同成社)
出典: “Out of Eden: the Peopling of the World” 「人類の足跡10万年全史」 2003年 Stephen Oppenheimer氏著、仲村明子氏訳(2007年、草思社)
出典: “The Incredible Human Journey” 「人類20万年遥かな旅路」 2009年 Alice Roberts氏著、野中香方子氏訳(2013年、文藝春秋)


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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

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