秋雨に煙る静かなパリを歩く

秋雨に煙る静かなパリを歩く

向かいのチョコレート屋さんと誰かを待つオジさんdownsize
(宿泊ホテル向かいのチョコレート屋さんの前で誰かを待つオジさん)





パリの秋には雨がよく似合う
今回訪れた晩秋10月から11月にかけてのパリは静かに煙る秋雨のシーズン、シックでちょっと感傷的なパリの寸景です。

秋雨に街の灯が滲むdownsize
(秋雨に街の灯が滲む)
霧雨に滲む灯が幻想的です
緯度の高いパリの秋の陽落ちは早くホテルに着いたときにはすっかり暗くなってしまいました。灯の光の束に照らされてようやくそれと判るほどの霧雨ですが、街路の灯を幻想的に滲ませていました。


雨に濡れるシャンゼリゼ行き交う人影も静かdownsize
(雨に濡れるシャンゼリゼ行き交う人影も静か)
雨のシャンゼリゼ、人影も街も静かです
パリの雨は小雨が降ったりやんだり、どしゃ降りになることは滅多にありません。だから道行く人たちもほとんど傘をさしません。
もっとも相当に本降りになっても彼らはコートの襟を立てるくらいで傘をささず、さりとて駆けるわけでもなく、散歩でもするようにゆっくり街路を歩いてゆきます。


肌寒の雨を歩けば灯りが温かいREVdownsize
(肌寒の雨を歩けば灯りが温かい)
パリっ子は野暮な傘などささないんダイ!
連れに合わせて傘をさしている私はなんだか浮いている感じ、人並みの中にときどき傘を見つけてもたいてい日本人観光客らしき人でした(きっと向こうもそう思っているのでしょう)。
傘をさす面倒くささを我慢すれば秋雨に濡れるパリの街角の落ち着いた風情は良いものです。粋な街には雨がよく似合いますね。


陽の光が跳ねる雨上がりのオスマン通りdownsize
(陽の光が跳ねる雨上がりのオスマン通り)
雨上がり、陽の光が舗道に跳ね街は表情を変える
シーズンオフのシャンゼリゼ通りは、雨に濡れて鈍く光る舗道の敷石とその上を行き交う多くもない人影が霞むように融け込み1つの風景になっています。
オペラ・ガルニエを廻りこんでオスマン通りに出ました。小雨が何の前触れもなくふっと止むと、ほんのいっとき、青空が広がり雨上がりの街路樹と舗道に跳ねる秋の陽が眩しい。街は突然その表情を変えます。


雲の向こうの傾く陽をセーヌが鈍く映すREVdownsize
(雲の向こうの傾く陽をセーヌが鈍く映す)
夕暮れのいっとき、セーヌが鈍色に輝く上質な時間
雲が垂れ込める空、パリの秋の夕暮れは気付かぬうちにやってきます。陽落ち前のいっとき、雲を透かして射す鈍い陽にセーヌが光っていました、古い銀盤のように。
やがて水面にかかる橋と街並みが1つのシルエットに溶け合ってゆきます。こういう時間が似合うパリはやはり上質な街です。


雨のパリは朝の光も鈍いdownsize
(雨のパリは朝の光も鈍い)
パーティーの余韻を黒いコートの襟に包んで・・
朝、起きてすぐ表に出てみると今日も雨。黒っぽい影がいくつか通り過ぎてゆく。夜通し飲んだのだろう、若者たちが黒やチャコールグレーのコートの襟やケープで雨を凌ぎながら、パーティーの余韻のような会話を交わし、しけモクをくわえて。・・・カッコいいな。

優しい光のホテルロビーのシャンデリアdownsize
(優しい光のホテルロビーのシャンデリア、ベルエポックの雰囲気がステキ)
雨のフランス旅行
晩秋は雨のシーズンと言うことをすっかり忘れていました。パリ在住中、私がいた国際機関では秋は“農繁期“、欧州各地を会議出張で飛び回りパリの秋雨をほとんど経験しなかったのです。
なので秋雨の季節だとは思い至らず「雨のフランス旅行」となってしまいました。
また、今秋のパリ、フランスの旅の心象をボチボチと綴ってみます。


過去の記事リストは下のイラストをクリック
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
ヨーロッパの話題minisizeREV生き物とちきゅうのお話minisizeREV
ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV

フィリピンの孤児たちを支援しておられるZenさんのブログです。
LIFE IS A TEST
そのために私たちが出来る支援としてZenさんのネットショップをご紹介します。何かご購入を頂ければフィリピンの孤児たちを支える力にもなります。
Zenさんのネットショップ「breakerbeat」

東松島市の仮設住宅の方々の工芸品ご紹介のブログにリンクしています
banner-himawari2.jpg

1クリックで1円、協賛企業から寄付されます
大震災支援募金新アイコンKT20131025

スポンサーサイト

テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

コメント

Re: こんにちは。バーソです。

バーソ様、いつもありがとうございます。「詩」などはおこがましいのですが、秋のパリを歩くと確かにそんな気分にもなります。そのときの気象もそうですが、観光のシーズンオフの街の表情を作るのは地元のパリジャンだからも知れません。雨にはたたられましたが、それもいいなとも思いました。

> ひとを感傷的にし、詩人にしてしまうパリの街は素晴らしいですねー。
> またまた、秋雨に煙る静かなパリに行ってみたくなりました。
> 「霧雨に滲む灯」。
> 「ほんのいっとき、青空が広がり、雨上がりの街路樹と舗道に跳ねる秋の陽が眩しい」。
> 「雲が垂れ込める空、パリの秋の夕暮れは気付かぬうちにやってきます」。
> 「陽落ち前のいっとき、雲を透かして射す鈍い陽にセーヌが光っていました、古い銀盤のように」。
> 「やがて水面にかかる橋と街並みが1つのシルエットに溶け合ってゆきます」と、
> 引用してるとキリがない。おっと、キリは「霧雨に滲む灯」を演出するのですね。

Re: No title

yoyo様、いつもありがとうございます。たまに晴れると気分も違いますよね。冬がそこまで来ている晩秋のパリは花も太陽もないですから。でもその分落ち着いた雰囲気の街を堪能できました。
第二次大戦中、気象情報は日本軍の軍事機密で台風が接近しても警報も出せず被害が拡大したそうです。科学が軍事利用されるとロクなことがないですね。

> こんにちは!
> この秋にパリに行かれたのですね。
> この時期、いつもならうんざりするほど重い雲が広がっているイルドフランスですが、ここ1週間ほど晴れ間が広がっています。
> そのかわり気温が低くて、外に出るのにも勇気がいります。
> 古い町並みや石畳には雨がよく似合いますね。
>
> 前回の記事の”天気予報事始めが戦場だった”というのも
> 興味深いですね。
> 戦争によって科学の技術が進歩するというのも皮肉なものです。

No title

こんにちは!
この秋にパリに行かれたのですね。
この時期、いつもならうんざりするほど重い雲が広がっているイルドフランスですが、ここ1週間ほど晴れ間が広がっています。
そのかわり気温が低くて、外に出るのにも勇気がいります。
古い町並みや石畳には雨がよく似合いますね。

前回の記事の”天気予報事始めが戦場だった”というのも
興味深いですね。
戦争によって科学の技術が進歩するというのも皮肉なものです。

こんにちは。バーソです。

ひとを感傷的にし、詩人にしてしまうパリの街は素晴らしいですねー。
またまた、秋雨に煙る静かなパリに行ってみたくなりました。
「霧雨に滲む灯」。
「ほんのいっとき、青空が広がり、雨上がりの街路樹と舗道に跳ねる秋の陽が眩しい」。
「雲が垂れ込める空、パリの秋の夕暮れは気付かぬうちにやってきます」。
「陽落ち前のいっとき、雲を透かして射す鈍い陽にセーヌが光っていました、古い銀盤のように」。
「やがて水面にかかる橋と街並みが1つのシルエットに溶け合ってゆきます」と、
引用してるとキリがない。おっと、キリは「霧雨に滲む灯」を演出するのですね。
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する