羽根はハイテク万能スーツ トリさんの羽のフシギ[後編] +北仏カンペール番外編

羽根はハイテク万能スーツ トリさんの羽のフシギ[後編] +北仏カンペール番外編
羽はトリさんの道具箱
トリさんの羽の下にはヒミツがいっぱい

トリさんの羽のフシギ後編です。前編はここをクリック↓
トリさんが空を飛んだイキサツとは? トリさんの羽のフシギ[前編] +冬のカンヌ続編




南ブルターニュの陶器の街カンペール
どの店の看板も花で飾られているREVdownsize
(どの店の軒先もさりげなく花で飾られています)
写真はフランス南ブルターニュの街カンペールの番外編です。
カンペール過去記事はここをクリック↓
川面に花が映える陶器の街カンペール(南ブルターニュの旅続編)

2020年オリンピック・パラリンピック東京開催決定おめでとうございます。
人のヒトたる素晴らしさを競うために世界から人びとが日本に集うことはとてもうれしいことです。それまでに東日本大震災からの実感できる復興と福島第一原発事故解決の道筋と目途をつけるという2つの大きな宿題を果たしてこそ本当の「おもてなし」。日々の中で何か小さな1つでも役立つことを見つけて行きたいと思います。

過去の記事リストは下のイラストをクリック
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
ヨーロッパの話題minisizeREV生き物とちきゅうのお話minisizeREV
ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV

羽嚢3Dプリンターで羽を作る
そもそも羽って何だろう?
ところで羽ってそもそもなぜ生まれたのか?羽のどこが優れていてユニークなのか?そもそも最初恐竜たちは羽を何の目的で生やしたのか(羽の最初の機能は何であるか)?まだ分らないことも多いようです。

細い路地にせまる色鮮やかな木組みの家並みdownsize
(細い路地にせまる色鮮やかな木組みの家並み)
羽はマルチタレント、防寒コートが翼になった?
獣脚類恐竜は保温か、ディスプレイか、その両方のために羽を生やし始めたのではないか。その内に飛翔にも使うようになった、だから羽はそもそもマルチタレントだったのでは?

横路のクレープ屋さんも落ち着いた店構えREVdownsize
(横路のクレープ屋さんも落ち着いた店構え)
羽はドライバーセット、種類と機能を使い分け
羽にはいくつもの大事な働きがあります。羽には、(1)体を覆って温度調節、濡れないからすぐ飛べる防水機能、体の保護などの働きをする正羽、(2)左右が非対称でベルヌーイの定理を使って飛ぶ風切羽・・・。

オデ川に架かる橋は花でいっぱいdownsize
(オデ川に架かる橋は花でいっぱい)
アンテナにも羽毛布団にもなる羽
更に、(3)断熱保温のための綿羽はダウンコートの材料、(4)ネコのひげのように障害物などを感知する鞭アンテナみたいな剛毛羽などなど、トリさんは用途に応じて使い分けています、スゴイな。

サンコランタン大聖堂の鋭角な石組が青空に映えるdownsize
(サンコランタン大聖堂の鋭角な石組が青空に映える)
オシャレ恐竜は羽をまとってナンパします
近年次々と羽毛恐竜(獣脚類など)の化石が見つかるとともに、その羽毛にも色々な種類があることも分かってきました。羽軸に対して左右対称で飛翔用ではなく保温用と思われるもの、現在の風切羽のように左右非対称で飛翔に使われたと思われるもの、色素が残っていて異性を惹きつけるための「中生代のおしゃれ」らしいものなどなど。

テラスでランチが楽しそうな旧市街のレストランdownsize
(テラスでランチが楽しそうな旧市街のレストラン)
羽は優れたエアコン、ブラインドのように開け閉めで体温調節
羽1つ1つにはそれぞれ専用の筋肉がついています。筋肉を動かしヒコーキのフラップやブラインドのように隙間を開けると放熱モードに、閉じると防寒モードにと、外気温や活動に合わせて微妙な調節ができます。羽はとても優れたエアコンなのです。

パラソルの白がまぶしい大聖堂前のテラス席は準備中downsize
(パラソルの白がまぶしい大聖堂前のテラス席は準備中)
潜るときにはダウンの付いたドライスーツ仕様で・・
正羽の下にある綿羽は空気をたくさん含むので羽毛布団やダウンジャケットになります。正羽をきっちり重ねて隙間なく防水すれば、ほら、ドライスーツだ。このように水鳥は防水と保温ばっちりの装備で極地の海でも潜ることができます。

大きなカフェもノンビリした雰囲気downsize
(大きなカフェもノンビリした雰囲気です)
70度の温度差を保つ天然のダウンジャケット
ふっくらしたトリさんが羽のコートを脱ぐと、アラま、とってもスリム。キクイタダキなどの場合、羽毛は体重の7%も占め、厳冬期の羽の内外の温度差は70度以上!保温抜群の“ダウンジャケット”なのです。

オデ川の花の橋はステキなエントランスdownsize
(オデ川の花の橋は素敵なエントランスになっています)
らせんが紡ぎだす羽のユニークな作り方
ではそんな様々な羽はそもそもどのように出来てくるのでしょう?僕たちの毛根にあたる羽嚢から羽軸の周りにらせんを描いて羽枝が作られてゆくようなのです(言葉で説明は難しいのですが)。この1999年にRichard Prum氏が提唱した(※)羽の作り方「羽発生モデル」はとてもユニークな学説で、当時「ホンマかいな?」でしたが、今では確からしいことが発生生物学や細胞生物学の研究から分かっています。トリさんはやっぱりユニークですね。

簡単を繰り返せば繊細になる
Prum氏は、こんなに複雑、繊細で美しい羽がどうして進化してきたのかについて、羽の生え方、換羽、雛の羽、組織構造などを地道に丁寧に観察し、簡単な改良でもその積み重ねで羽が出来ることを示す仮説を提唱して今では広く受け容れられているようです。分子生物学など先端技術を使わずにこんなにエレガントな説を立てたPrum氏の卓見には感心させられます。詳しくは原典(※)を見てね↓
原典※: Prum, R.O (1999), "Development and Evolutionary Origin of Feathers", Journal of Experimental Zoology (Molecular and Developmental Evolution) 285 (4): 291–306

出典:  “Feathers; The Evolution of a Natural Miracle” 「羽; 進化が生み出した自然の奇跡」 2011年 Thor Hanson氏著、黒沢令子氏訳(2013年 白揚社)
出典: “BIRD SENSE; What It’s Like to Be a Bird” 「鳥たちの驚異的な感覚世界」2012年 Tim Birkhead氏著、沼尻由起子氏訳(2013年 河出書房


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