動物の熱中症対策、ゾウの耳、コウモリの翼、ステゴザウルスの鎧板 +竹富島番外編

動物の熱中症対策、ゾウの耳、コウモリの翼、ステゴザウルスの鎧板 +竹富島番外編

野生動物の熱中症対策とは?

けだるい午後の竹富島フェリー乗場downsize
(けだるい午後の竹富島フェリー乗場、空と海がどこまでも青い)
暑いですね、相変わらず。エアコンが使えない野生動物はどうのようにして“熱中症”にならないようにしているのでしょう、フシギと思ったことありませんか?





のどかな時間が流れる竹富島
案内板も赤瓦で葺かれていて風情があるdownsize
(案内板も赤瓦で葺かれていて風情がある)
写真はのどかな先島諸島の竹富島の風景の番外編です。
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私たちのカメラ眼は誰が発明したの?色のフシギ(4)+竹富島

耳はラジエーター、バタバタで涼を呼ぶゾウさん
ゾウの耳パタパタはうちわではありません
(ゾウの耳パタパタはうちわではありません)
汗腺がない上に毛皮を着ているワンちゃんは大変、夏は舌を出してハァハァです。でももっと暑いアフリカに棲むゾウさん、もっと大変なのでは?でも結構涼しい顔です、良く見ると大きなお耳をパタパタさせています。薄く広い耳が放熱板(ラジエーター)になっています。


凍えないためのバブリーな生活
青空に向かって白砂の道の伸びているdownsize
(青空に向かって白砂の道の伸びている)
ネズミ君たちの日々は、夜行性で小さく、弱っちい僕たち哺乳類のご先祖、食虫類が樹間を夜中に虫を追っていた頃の体格や生活パターンに近いので、ひたすら食べ続ける毎日です。なぜか?それは恒温動物(温血動物)哺乳類の宿命、凍えないためにひたすら食べて燃やして体温を保つ、バブリーな生活パターンに縛られているからです。


哺乳類は大きくなると暑くなる
サンゴの石垣に黄色い花が鮮やかdownsize
(サンゴの石垣に黄色い花が鮮やかです)
長さの2乗が面積、3乗が体積。こんなひたすら食べて燃やす哺乳類の大きさ(体長)が2倍になれば体表面積は4倍、体積(体重)は8倍になり、代謝がそのままなら発熱も8倍、でも放熱する面積は4倍とその半分なので熱が溜まってしまいます。


脱毛して暑さをしのぎ長生き
白砂の道と緑が青空に映えるdownsize
(白砂の道と緑が青空に映える竹富島の家並み)
本来毛皮を着る哺乳類なのに大きなサイ、カバ、ゾウはわずかしか毛がありません。保温より放熱が第一だから。それでも不足でゾウさんは大きな耳をパタパタ。でもその分少なく食べてゆっくり代謝し長生きします。


お水の世界に生きるコウモリの知恵
コウモリの翼は空調機
(コウモリの翼は空調機)
コウモリは昼寝て、夜働くと言う“お水っぽい生活”です。しかし、“たくさん食べる哺乳類の習癖”はそのまま。うっかりするとカロリーオーバーで熱中症、なのですが、翼の膜がとても薄く放熱することで防いでいます。


ステゴザウルスの鎧板は空調装置
ステゴザウルスのラジエーター
(ステゴザウルスのラジエーター)
じゃ、過去の化石動物たちは?以前は“変温動物”、“冷血動物”と思われていた恐竜も(少なくとも一部は)“温血動物”だと考えられています。初期の恐竜ステゴザウルス(Stegosaurus)の鎧版には、マグロの背筋のような密な血管分布があり、どうやらゾウさんの耳と同じく“放熱板”になっていたらしいのです。ものものしい鎧版は防御より体温調節機能ではないか・・・と。トリケラトプスのフリルなんかにも放熱機能もあったのでしょうか。


“素足”で冷房するフラミンゴ
素足で涼を取るフラミンゴ
(素足で涼を取るフラミンゴ)
「防寒具」羽毛をまとっているトリさんだって同じで、正羽の開閉で温度調節します。でも熱帯に棲む体の大きなフラミンゴなどではこれだけでは不十分です。そこで羽の生えていない“素足”の血行を高めて放熱するようです。ラジエーターにたくさんの水を循環させて冷やすのと同じです。


動物園では「冷やしタヌキ」が人気です
南国の陽射しを浴びて咲くブーゲンビリアdownsize
(南国の陽射しを浴びて咲くブーゲンビリアが美しい)
東武動物公園では「冷やしタヌキ」が人気とか。いえ、食べ物じゃなくてタヌキさんたちに氷のプールをプレゼント(http://www.tobuzoo.com/event/details/362/)。
一方、エアコンもないのに野生の生き物たちは体のつくりと生活の工夫で暑さ寒さをしのいでいます、たくましいですね。でも本来の棲息場所ではない動物園、水族館の動物たちやヒトとの生活に適応したコンパニオンアニマルたちはやっぱり熱中症にならないよう気を配ってあげないといけないようです。


題名がダジャレのネタ本
フェリー乗船券売場の跡downsize
(フェリー乗船券売場跡も何だか趣きがあります)
今回のネタ本↓、声を出して原題を読んでみてください、韻を踏んだシャレになってます。流行に流されず、真正面から“生理学”の視点で書かれた、かつ面白いエピソードを散りばめた、読んで楽しい本です。


出典: 「空飛ぶガチョウはなぜ太らないか; ヒトと動物の進化戦略」 “Why Geese Don’t Get Obese [AND WE DO]; How Evolution’s Strategies for Survival Affect Our Everyday Lives” 1998年 Eric P. Widmaier氏著、今福道夫氏訳(2000年 化学同人)

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コメント

Re: フラミンゴ!

duck4さま、いつも訪問、コメント感謝です。雪原に一本足で立つタンチョウヅルの姿は端正で美しいですが、厳しい寒さをしのぐ知恵なのですね。duck4さんのブログはいつもトリさんたちへの細やかな観察の目が感じられて愉しみです。

> Levalloisbeeさんへ
>
> おはようございます!
> フラミンゴさんは、足で涼をとるのですね。
> 北海道にいるタンチョウさんが冬になると川で休みます。
> その時に片足で寝るそうです。
> フラミンゴさんとは、逆に保温対策と思いました!v-519v-521

フラミンゴ!

Levalloisbeeさんへ

おはようございます!
フラミンゴさんは、足で涼をとるのですね。
北海道にいるタンチョウさんが冬になると川で休みます。
その時に片足で寝るそうです。
フラミンゴさんとは、逆に保温対策と思いました!v-519v-521

Re: No title

イヴまま様、いつも訪問、コメントありがとうございます。札幌も今年は暑いんですね。イヴちゃんも経験したことがない暑さで大変でしたね。お元気になることを祈ってます。動物の体温調節の仕組みってスゴイな!と思っていて、たまたま「冷やしタヌキ」のTVニュースを見てこの記事を書きました。秋の気配がやってくるまでもう少しです。お互い自愛しましょう。

> こんにちは Levalloisbeeさん
> 今朝、ちょっとだけお外に出したイヴが
> ぜーぜーと舌を出したので あわてておうちに入れました。
> 甘やかされた環境で育っているおうちわんこですので
> 暑い暑いところの動物ちゃんたちはどうしているのかしら・・・
> そんなことを思っていたので
> まさにタイムリーな話題で驚きました。
> なるほどですーー
> 勉強させていただきました。

No title

こんにちは Levalloisbeeさん
今朝、ちょっとだけお外に出したイヴが
ぜーぜーと舌を出したので あわてておうちに入れました。
甘やかされた環境で育っているおうちわんこですので
暑い暑いところの動物ちゃんたちはどうしているのかしら・・・
そんなことを思っていたので
まさにタイムリーな話題で驚きました。
なるほどですーー
勉強させていただきました。
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