1年生が乗ります、練習機は安心、安定のデザインでなきゃT-6テキサン

1年生が乗ります、練習機は安心、安定のデザインでなきゃT-6テキサン
トレーナーイエローのカナダ空軍テキサンdownsize
(トレーナーイエローにチェッカーがかわいいカナダ空軍テキサン)




「平凡、安定、信頼、容易、安価、人も場所も選ばない」ヒコーキとは?
これらは(多分)練習機の大切な要件のいくつかだと思います。「でも、なんとまぁ面白味のない」、ええ一見では。そこで大ヒットした傑作練習機たちを眺めてみると・・アレ?皆、味のあるステキな姿をしています。なぜだろう?

シルバーがまぶしい本家米空軍のテキサンREVdownsize
(シルバーがまぶしい本家米空軍のテキサン)
デザインの良さが決め手かも?
きっとこれらの条件を満たすことは実はとても難しくバランスの良いデザインと性能が求められるからではないでしょうか?テキサンやタイガーモスはこれを満たす優れたデザインだったからベストセラーになったのでは・・・と思ったのがこのヒコーキ小ネタのきっかけです。

ドーントレスに扮したテキサンREVdownsize
(ドーントレスに扮した??テキサン)
脇役ながら演技派名優の練習機とは?
それはハーバード(Harvard)ことT-6テキサン(North American Aviation T-6 Texan)です。B-17やSpitのように主役はやらないけど、P-47などアメリカ機はもちろんのこと、ゼロ戦や、フォッケやらに扮したり、“特殊メーク”で97式艦攻にも。

後ろ姿はゼロ戦かフランス空軍のテキサンdownsize
(後ろ姿はゼロ戦か、フランス空軍のテキサン)
バランス良いデザインは「他人の“空(そら)”似」
テキサンは何を演じても違和感を感じない「名優」、特にゼロ戦とはそっくりですね、遠目なら、主翼を見せない限りは・・。それにドーントレス(Douglas SBD Daunt)にもそっくり、この3機種は「他人の空似」なのか?

上品なシルバードープはお仏蘭西海軍テキサンdownsize
(上品なシルバードープは“お仏蘭西”海軍テキサン)
バランスいいから融通が利く1万5千機のベストセラー
なぜなんだろう?「たくさん作られたくさん残っているから」もあるでしょうけど、平凡で平均的だけどバランスの取れた優れた機体デザインだからじゃないでしょうか?T-6の兄弟はオーストラリアじゃワイラウェイ(CAC Wirraway)と言う軽爆になったり、系列総生産数1万5千機を越えるベストセラーです。

タイガーモスの操縦席downsize
(タイガーモスの操縦席)
大繁殖した蛾一族の優等生
タイガーモス(D.H.88 Tiger Moth(ヒトリガ))は大成功した戦前の「蛾一族」ビジネス機モスシリーズの練習機版だから信頼、安定、使い易さ、経済性などは初めから約束されているようなもの。

タイガーモス優雅な蛾には黄色の翅をdownsize
(D.H.88タイガーモス、優雅な蛾には黄色の翅を)
デハビランドは美しい、優雅な蛾には黄色の翅を
いかにバランスの良いデザインかは、例えば、同じころの複葉、グラマン最後の複葉艦戦F3F(Grumman F3F)と三面図を比べれば一目瞭然です。それにしてもデハビランド(De Haviland)のデザインは美しいですね、ドラゴンラピード、モスキート、ホーネット、ダヴ、コメット、ヴァンパイア、シーヴィクセン・・・。
タイガーモスの過去記事はここをクリック↓
金色の蛾が作るトモダチの輪: Ferete Alaisエアショー その2
タイガーモス二面図downsize
(ターガーモス平面・側面図)

赤白衣装のチップマンクdownsize
(赤白衣装のチップマンク、垂直尾翼はモスキートそっくり、RAF博物館にて)
手のひらに乗るシマリス君
カナダの練習機にチップマンク(De Havilland Canada DHC-1 Chipmunk、シマリスのこと)というとてもかわいい機体があります。赤白に塗り分けたRAFトレーナー衣装がとっても似合います。

チップマンクのクローズアップdownsize
(チップマンクのクローズアップ、バックミラー、ヘッドライト、縞々プロペラなど練習機らしい仕掛け)
尻尾に見るDH一族の証し
昔1/72を作ったら手のひらに乗るサイズでした。本家De Havillandの血筋を引く垂直尾翼のカタチやちょっとオーバーサイズのキャノピーとかステキ!こういうかわいいシブ機、好きだなぁ・・。

こちら現役ターボ基礎トレーナーのShort Tucano T1 downsize
(こちら現役RAFのツカノ(Short Tucano T1)、基礎トレーナーなのにターボです)
卵を育む優しさの初等練習機、でも厳しさも必要
パイロットの卵が初めて乗るのがこれら初等練習機。だから安心、安全の“優しい”ヒコーキたちです。それがデザインにもにじみ出ている気がします。
でも「過ぎたるは・・」で、ソードフィッシュ(Fairey Swordfish)みたいな“鬼のような安定性”は練習機向きではないそうです、どんなに下手でも飛べるなら練習にならないからです。


テキサン達の編隊離陸迫力ありますよdownsize
(テキサン達の編隊離陸、間近だと迫力ありますよ)
草っぱら飛行場ののどかな国際交流
パリ郊外のFerte Alaisエアショーには各国の練習機もたくさん出演していて草っぱら飛行場を飛び回る姿はのどかで楽しいです。
純白の若者ユングマンdownsize
(純白のユングマン、芝生の緑によく映える)
芝生の緑によく映えるまっ白なユングマン(Bucker Bu 131 Jungmann)もステキ。

ポリカールポフ Po-2練習機downsize
(赤い星のベストセラー、ポリカールポフ Po-2練習機)
赤い星のベストセラー、ソ連時代のポリカールポフ Po-2練習機は4万機生産され複葉機のレコードホルダーです。

珍しい迷彩衣装のBeechcraft Model 18 Twin Beech AT-7 Navigator downsize
(珍しい迷彩衣装のBeechcraft Model 18 “Twin Beech“ ことAT-7 Navigator)
双発の場合は小型旅客機が操縦だけでなく航法士、無線士などの機上訓練をするのに便利なので練習機として重宝されてきました、アンソン(Anson)、オックスフォード(Oxford)、AT-7(Twin Beach)とか。


実は結構練習機好き
ハーバード(テキサン)、チップマンク、ケイデット、アンソンは昔1/72を作りましたし、ホットスパー(グライダー)、ホーク(ジェット機)の1/72はまだ箱のままです。結構トレーナー好きです。オックスフォードも作ってみたい。

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コメント

Re: こんばんは バーソです。

バーソ様、訪問、コメありがとうございます。過分にすぎるお褒め、穴があったら入りたいくらいです。過去記事まで訪問頂き感激です、ありがとうございます。小中の頃からのヒコーキが下手の横好きなのでまた書いてみます。

> ヒコーキについて、おかげさまで楽しく知識が増えました。
> わたしとは甚だしく次元が違うことがよく分かりました。
> ヒコーキは、カタチがお好きなようですね。
> 特に英国機がお気に入りなんですね。
> (大量機械生産の米国機や、無骨なドイツ機とは違って、
> 楕円型の主翼に、人間味というか温かみがありますね)
>
> 「世界の駄っ作機」は何冊か買いました。ですが、
> こちら様も負けず劣らず、というより、それ以上です。^^)/
> タイトルも面白いですね。たとえば、
>  ・他人の“空(そら)”似
>  ・「98式戦」のくせにジェットを墜としてる・・・
>  ・空気の“硬さ”を感じる
>  ・鉛色の海が突然沸騰する
>  ・もやい綱で岸に係留します、やっぱり“船”だ
>  ・複葉機でプカプカと田舎の空を行く・・・等々
>
> 襟のピンから、機体の型式や所属・年代の話題に発展するお話。
> お上手なイラスト。生物にからめたお話。ほとほと感心しました。
> 羨ましい! 素晴らしい! 面白い! 勉強になる! のひと言です。
> いや、四言でした(笑。

こんばんは バーソです。

ヒコーキについて、おかげさまで楽しく知識が増えました。
わたしとは甚だしく次元が違うことがよく分かりました。
ヒコーキは、カタチがお好きなようですね。
特に英国機がお気に入りなんですね。
(大量機械生産の米国機や、無骨なドイツ機とは違って、
楕円型の主翼に、人間味というか温かみがありますね)

「世界の駄っ作機」は何冊か買いました。ですが、
こちら様も負けず劣らず、というより、それ以上です。^^)/
タイトルも面白いですね。たとえば、
 ・他人の“空(そら)”似
 ・「98式戦」のくせにジェットを墜としてる・・・
 ・空気の“硬さ”を感じる
 ・鉛色の海が突然沸騰する
 ・もやい綱で岸に係留します、やっぱり“船”だ
 ・複葉機でプカプカと田舎の空を行く・・・等々

襟のピンから、機体の型式や所属・年代の話題に発展するお話。
お上手なイラスト。生物にからめたお話。ほとほと感心しました。
羨ましい! 素晴らしい! 面白い! 勉強になる! のひと言です。
いや、四言でした(笑。

Re: No title

zen様、こちらこそ!です。子供たちはほんとうにzenが好きなんですね。みんなで退院お祝い、やさしいですね。お知らせいただき重ねてありがとうございました。元気になることを微力ながら祈っています。

> このたびはあたたかいメッセージありがとうございました。
> 子どもは昨日、無事に退院して
> 子どもたちみんなでお祝いしたそうです^^
> しかし僕がいない事にかなり不満だったらしく
> スカイプにも出てくれませんでした(笑)
>
> 良くも悪くも手術はこれが最後。
> あとは子どもの頑張り次第ですが
> みんなでケアしながら見守っていきたいと思っております。
> 感謝

No title

このたびはあたたかいメッセージありがとうございました。
子どもは昨日、無事に退院して
子どもたちみんなでお祝いしたそうです^^
しかし僕がいない事にかなり不満だったらしく
スカイプにも出てくれませんでした(笑)

良くも悪くも手術はこれが最後。
あとは子どもの頑張り次第ですが
みんなでケアしながら見守っていきたいと思っております。
感謝

Re: おひさしぶりです

Lakmeさま、パートナーさんがヒコーキ関係のお仕事されていて、お父様も航空会社ご勤務だったとはとても羨ましい限りです。パリ郊外Ferte Alaisのエアショーは家族連れや女性も多く楽しいですよ、機会があれば行かれてはいかがですか?

> Levalloisbeeさん、うちのパートナー氏はユーロコントロールというところに派遣されています。そこで、いろいろな飛行機、空港にまつわる話を学習してきて、話してくれるのですが、楽しそうです。ただ、略語(NHKみたいな)が多くて覚えるのが大変と言っていましたね。老体にはこたえるでしょう。。。パリのエアショーにも行くようです。何だか羨ましい・・・。うちの父は航空会社勤務だったので、飛行機は結構身近な乗り物なもので。さすがにこんな練習機とかはわかりませんが。

おひさしぶりです

Levalloisbeeさん、うちのパートナー氏はユーロコントロールというところに派遣されています。そこで、いろいろな飛行機、空港にまつわる話を学習してきて、話してくれるのですが、楽しそうです。ただ、略語(NHKみたいな)が多くて覚えるのが大変と言っていましたね。老体にはこたえるでしょう。。。パリのエアショーにも行くようです。何だか羨ましい・・・。うちの父は航空会社勤務だったので、飛行機は結構身近な乗り物なもので。さすがにこんな練習機とかはわかりませんが。

Re: No title

エヌエフさま、いつも訪問コメント感謝です。主翼の後退角で見分けるとは、さすがエヌエフさんですね。TBFもSB2Cも演じるのは無理そうなテキサンのデザインはどこか日本機の匂いがしますね。
「テキサンはヒコーキらしいヒコーキ」に同感です。バランスがいいんでしょうね。

> 変装じょうずなT6テキサン なつかしいですね。
> 映画に登場するゼロ戦は、このテキサンが常連だったですよね。でも旋回しているシーンなどで後退角のキツイ主翼をみて、すぐに「テキサン」だと気付くんです。翼端は丸めてあってもすぐ解りましたよね。でもトラトラトラの九七艦攻はみょうにリアルでしたね。
> そしてドントレスも得意中の得意。でもアベンジャーはムリだったり。
> 私にとって、ヒコーキらしいヒコーキの筆頭。そしてセスナと同じくらい操縦が簡単そうに見える(もちろんわたし航空機なんて操縦できませんが^^;)ような。これもゼロ戦役が得意だからでしょうか^^
> 楽しい記事、ありがとうございます!

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No title

変装じょうずなT6テキサン なつかしいですね。
映画に登場するゼロ戦は、このテキサンが常連だったですよね。でも旋回しているシーンなどで後退角のキツイ主翼をみて、すぐに「テキサン」だと気付くんです。翼端は丸めてあってもすぐ解りましたよね。でもトラトラトラの九七艦攻はみょうにリアルでしたね。
そしてドントレスも得意中の得意。でもアベンジャーはムリだったり。
私にとって、ヒコーキらしいヒコーキの筆頭。そしてセスナと同じくらい操縦が簡単そうに見える(もちろんわたし航空機なんて操縦できませんが^^;)ような。これもゼロ戦役が得意だからでしょうか^^
楽しい記事、ありがとうございます!
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