恐竜が発明しペンギンに贈ったもの、それは羽毛+ブルターニュの小さな港コンカルノー

恐竜が発明しペンギンに贈ったもの、それは羽毛+ブルターニュの小さな港コンカルノー

南ブルターニュの寸景を添えて・・・

雨上がりを歩く観光客のオジさんたちREVdownsize
(雨上がりの要塞島Concarneau Villeを歩く観光客のオジさん)
恐竜とペンギンと言う変わった組合せのサイエンス小ネタで写真もないので、海つながりでフランス南ブルターニュはコンカルノー(Concarneau)のまだご紹介していない写真を添えています。
雨上がりの緑が美しいdownsize
(雨上がりの緑が美しい家並み)
コンカルノーの過去記事はここをクリック↓
南ブルターニュ紀行コンカルノー





ペンちゃんには7000万年の歴史がある
アデリーペンギン
(アデリーペンギン: Excelのクリップアートに入っていました)
ペンちゃん、ことペンギンは「かわいい」イメージですが、実は鳥としては老舗で白亜紀に誕生し、ご先祖の1つワイマヌ・マネリンギ(Waimanu manneringi)は恐竜と同時代に暮らし、その後の恐竜絶滅など動物栄枯盛衰の7000万年の時をたくましく生きぬいてきた鳥でもあります。

要塞島にはかわいい店が多いREVdownsize
(要塞島Concarneau Villeにはかわいい店が多い)

シュールな『ペンギンズfrom マダガスカル』
かわいい漁船多いコンカルノー漁港downsize
(かわいい漁船多いコンカルノー漁港)
最近NHKで観たアニメ「ザ・ペンギンズ from マダガスカル」のペンギンたちは決してカワいくない、そしてシュールで、なんかドジ、いいですね、昔大好きで観てたアニメ、悪がきカササギのコンビ「ヘッケルとジャッケル(Heckel and Jeckle)」みたいで。(リンクは貼ってませんが、関連ウェブは以下)
http://www.nickjapan.com/character/penguins/
http://en.wikipedia.org/wiki/Heckle_and_Jeckle


羽毛は恐竜が発明した
恐竜から鳥への贈り物、それは羽毛
(恐竜から鳥への贈り物、それは羽毛)
デボン紀に上陸したサカナたちは両生類に、爬虫類になり、そして恐竜が生まれ地球を席巻します。
その恐竜たちはやがて「羽毛」を“発明”します。空飛ぶため?いえ、どうやら最初は保温であったようです。飛ぶのに必ずしも羽毛は要りません、同じ中生代の空を舞った翼竜は羽毛なしで飛んでましたから、それに現生のコウモリも。

獣脚類が「あ、飛べるじゃん」
こじんまりしたコンカルノー港海岸通りdownsize
(こじんまりしたコンカルノー港海岸通り、ちょっと歩けばもう岬)
恐竜の1グループ、スター「T-Rex」(ティラノサウルス・レックス)などを含む獣脚類は羽毛を得て、初めは今のダチョウみたいに走るだけだったのが、やがて滑空したり、その内「あ、飛べるじゃん」と鳥類、トリさんたちに進化します。シラミは最初、羽毛恐竜に寄生していたなんて話もあります。

恐竜の忘れ形見、空を征する
小さな港町コンカルノー(Concarneau)REVdownsize
(小さな港町コンカルノーはのんびり歩くのがいい)
隕石が犯人らしいK-T境界の大絶滅で恐竜たちは滅びましたが、鳥類は「恐竜の忘れ形見」として翼竜に替わって空の主役になりました。

「鳥は恐竜の忘れ形見」を確かにした田村宏治教授らの研究成果の過去記事はここをクリック↓
鳥は恐竜の忘れ形見そしてジャンヌダルク最期の地ルーアン

飛ばないアマノジャクが走る、潜る
小雨模様の運河を船が行くdownsize
(小雨模様の運河を船が行く)
空を手に入れた鳥ですが、中にはアマノジャクもいて、飛ぶ代わりに走るダチョウなどの走鳥類、そして海では海中を飛ぶように泳ぐのがペンギンたちです。

ペンギンにとって羽毛はドライスーツ
昔の船の錨が飾ってありましたdownsize
(海辺の公園には昔の船の錨が飾ってありました)
ペンギンにとっての羽毛の役割はトリ本来の「飛ぶ」ためのものではなく、先祖の恐竜が“発明”した当時の役割、保温です、それに防水。羽毛があるからペンギンたちは南極の氷上や極寒の海でも暮らせるようです。

左右対称は飛ばない証し
羽毛の役割の変遷
(羽毛の役割の変遷)
飛ぶ鳥の羽毛は揚力を生み出すために左右非対称ですが、ペンちゃんたちの羽毛は左右対称です。しかも綿毛にはマジックテープのような鉤が付いていて保温や防水が必要なときはぴったり重なり一枚の板になり皮膚との間の空気層を守ります。暑くなれば鉤をほどいて放熱できる仕掛けだそうです。初期の羽毛恐竜も羽毛は左右対称らしく、やっぱり羽毛の最初の役割は保温だったのでしょうね。


赤道を越えないのは暑さじゃない、腹ペコになるから
ペンギンは南半球に棲んでます
(ペンギンは南半球に広く棲んでます)
南極のイメージが強いペンギンですが、実は温かくても大丈夫で、例えば、赤道近くガラパゴス諸島に棲むガラパゴスペンギンも居ます。ペンギンの棲息地が南極を中心とする南半球の海に限られ、北半球にはほとんど進出していないのは海水温ではなく、大食漢のペンギンを養えるほど栄養分豊かな海は寒流に限られるため、餌の少ない赤道を越えられないからだろうと言うことです。


シーフード好きの鳥が魚を追って潜る
ブルターニュの牡蠣downsize
(ブルターニュの海の幸、牡蠣をいただく、おいしい!)
サカナ、イカなど“シーフード大好き海鳥”たちは、初めは空から狙って、あるいは水面に浮いて水面下の餌をついばんだ、その内、短時間浅くなら潜れて魚の群れを追うようになったけど、まだ飛べた。そしてとうとう、ペンギンのように飛ばない代わりに深く、長く潜れるようになったそうです。

「飛ぶか、潜るか、それが問題だ」
コンカルノー港に舫う漁船たちdownsize
(コンカルノー港に舫うかわいい漁船たち)
本格的に潜るには飛ぶのをあきらめる必要があります。なぜなら浮力や水圧に打ち勝って潜るには中空の軽く細い鳥の骨では役立たない、重く丈夫な骨格が要るからです。だから羽毛も“先祖がえり“で初期羽毛恐竜のように保温のみになったらしいのです。

ペンちゃんのペン、ペンは結構痛いかも?
ペンちゃんパンチ
(ペンちゃんパーンチ!)
ペンギンの羽、つまりフリッパーは、空飛ぶ鳥のひらひら羽ばたく羽とは違って固くて飛行機の主翼、あるいは、水中翼に似て推進と舵取りが出来る優れもの、また、その気になれば“フリッパー・パ~ンチ!”で人間でもノックアウトする強力な武器にもなるそうです。ペンちゃんの“ペン、ペン”は結構痛そうです。


ペンちゃんの危機
今のニュージーランド周辺の海が陸だったニュージーランディア大陸は他から隔離されて天敵がいないためペンギンたちはここで繁栄し南半球に拡がり7000万年を生き抜いてきました。
しかし人がやってくると食糧や油にされ、一緒に来たイヌやネコに巣を襲われ絶滅に瀕します。今ようやく保護されるようになっても温暖化はペンちゃんから餌の豊かな海を奪います。


出典: 「やっぱりペンギンは飛んでいる」2007年 いとう良一氏著、佐藤克文氏監修(技術評論社)
出典: 日経サイエンス2013年3月号p.64 「ペンギンの数奇な歩み」”The Strangest Bird” R.Ewan Fordyce氏、Daniel T. Ksepka氏共著
出典: 日経サイエンス2003年7月号「恐竜の羽が明かす進化の驚異」” Which Came First, the Feather or the Bird?” R.O. プラム氏、A. H. ブラッシュ氏共著


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コメント

Re: No title

zen様、訪問、コメント感謝です。トリって結構キツイ顔ですよね、おっしゃる通りやっぱり恐竜の忘れ形見なんですね。元ネタ本によれば、ペンギンたちを研究するために捕まえるのですが、気をつけないとペンちゃんパンチで骨折するそうです。つい私たちは動物を擬人化してしまいますが、彼らは厳しい自然の中で必死に、でもたくましく生きているんでしょうね。

> 今回も勉強させていただきました!
> ペンギンは温厚そうというイメージなのですが
> 実はけっこう短気っていうのは聞いた事があり
> それもやはり恐竜の血をひいているからなのでしょうか?(笑)

No title

今回も勉強させていただきました!
ペンギンは温厚そうというイメージなのですが
実はけっこう短気っていうのは聞いた事があり
それもやはり恐竜の血をひいているからなのでしょうか?(笑)

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Re: No title

ichigomakaron47様、訪問、コメント感謝です。大海原で暮らすペンギンなど海鳥は餌場の確保が大変で、アホウドリなどは1000km先まで行くそうです。海鳥の暮らしを知ると面白いですね。

> 今日は。
> ペンギンちゃんが広く生息しているのは知っていたのですが、その様な理由からだとは思っても見ませんでした。
> 凄く勉強になりました。

No title

今日は。
ペンギンちゃんが広く生息しているのは知っていたのですが、その様な理由からだとは思っても見ませんでした。
凄く勉強になりました。

Re: No title

ノエノッカ様(でいいんでしょうか?)、いつも訪問そしてコメントありがとうございます。ノエノッカさんの花の写真はステキでいつも楽しみにしております。ペンちゃんの話、面白く読んでいただきうれしいです。野生の生き物は人間が描くイメージとは違うことが多いですが、ペンギンも同じ、なかなかたくましいようですね。

> はじめまして。
> おはようございます。
> ペンギンのお話、とても面白く拝見しました。
> 素敵なお写真とともにこれからもまた楽しみにしております。

No title

はじめまして。
おはようございます。
ペンギンのお話、とても面白く拝見しました。
素敵なお写真とともにこれからもまた楽しみにしております。
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