小石と砂のネバーエンディングストーリーとローマ番外編

小石と砂のネバーエンディングストーリーとローマ番外編
その1: 無口な時の語りべ


小石と砂の”Never Ending Story”
グルメの街ローマの昼下がりdownsize
(グルメの街ローマの昼下がり、「ランチはどの店にしようかな」)
映画にもなりましたよね、ミヒャエル・エンデ(Michael Ende)氏原作のファンタジー物語”Never Ending Story”(はてしない物語、Die unendliche Geschichte)は大好きで何度も観ました。「無」が世界を支配し世界が消滅寸前なりますがたった一粒の砂から再生します。現実の世界も実は同じ、砂も小石も砕けてはまた集まって山を築く悠久の時の旅人です・・と言うのが今回のサイエンス小ネタです。

葉影が歴史を包むような街角REVdownsize
(葉影が歴史を包むような街角)

石つながりでローマ番外編
フォロ・ロマーノ(Foro Romano)の一角downsize
(フォロ・ロマーノ(Foro Romano)の一角、兵どもが夢の跡か)
写真のない話題なので石つながりでフォロ・ロマーノ(Foro Romano)などのローマ風景を番外編として載せています。
ローマの過去記事はここをクリック↓
ローマ「弾丸トラベラー」水の民の噴水を巡る

過去の記事リストは下のイラストをクリック
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
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ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV




その名も「小石」と「砂」の2冊の本
小石と砂の本と地球の歴史の本REVdownsize
(小石と砂の本と地球の歴史の本)
本の題名に惹かれて手に取った2冊です、別々に。でも同じような視点で地質学者が書いた本でなんと「小石」の著者が、仲間が書いた「砂」を推薦していて驚くとともになるほどと思いました。


小石と砂は何度も巡ります
(小石と砂は何度も巡ります)

庭の小石も“風呂上り”でキラキラに・・
風呂上りでサッパリした庭の小石たちREVdownsize
(風呂上りでサッパリした庭の小石たち)
煤けたような庭の小石でも洗って水に濡れると、白黒赤緑青紫茶など鮮やかで深い色になります。“一風呂浴びた“小石たちのポートレートは日常にある”ステキ“です。


無口の小さな地球の語りべ、小石と砂
陽が斜めになっても路地奥はまだランチですREVdownsize
(昼をすぎても路地奥はまだランチの真っ最中)
僕たちの足元の小さく目立たない、どこのでもある小石や砂ですが、地球の上で、中で僕たちヒトよりもはるかに長い旅を重ねてきた地球の歴史の語りべでもあります。地質学者の手を借りないとなかなかを語ってくれないとても無口な語りべですが・・。


めくるめく巡る地球の輪廻を旅して・・
フォロ・ロマーノ(Foro Romano)の礎石downsize
(フォロ・ロマーノ(Foro Romano)の礎石)
小石も砂も水と風が砕いた岩のかけら、水が、海が集めて積み重ね、再び地中奥深くで「岩の素」になっていく。地下の高温高圧のオーブンで調理されて、やがてプレートの“おしくらまんじゅう“で山の岩となって顔を出します。あるいは、マントルまで降りて溶け火山の溶岩になり、吹き出したり流れたりして玄武岩などの火成岩になります。


小石の縞模様は地球の歴史
積もった粘土の層がやがて石にREVdownsize
(積もった粘土の層がやがて石に)
川や風が海に運んだ砂や泥は浅い海で嵐、潮の満ち干、這いまわる生き物で撹拌され、やがて海の地滑り、混濁流などで深海に運ばれます。ようやく深海に落ち着いた小石の材料は長い時間をかけて層となって積もります。


小石の微量成分はその旅の記録
何か懐かしい路面電車の交差点downsize
(何か懐かしい路面電車の交差点)
小石を作っている鉱物は川や海で砂や泥が降り積もり深海やら地底やらで高圧と高温にさらされたりそれぞれにさまざまな旅を重ねその旅の印が微量成分として浸み込み、分析するとその来歴を語ってくれます。海の底などに降り積もった粘土のフレーク(薄い層)の成分は主にケイ酸塩で、様々な微量金属(イオン)が吸着したり、熱や圧力などで脱離したり、それが旅の記録になります。


小石は水晶と同じ成分で出来ている
小石のほとんどは石英で出来てますREVdownsize
(小石のほとんどは石英で出来てます)
小石をよく見ると小さな鉱物の結晶がたくさん詰まっているものがあります。小石を構成する主な鉱物は石英、クォーツつまり水晶と同じ二酸化ケイ素SiO2です。それらはもとをただせばたいてい川底や浜辺の砂つぶ。そもそも石英は地表から地殻の岩まで地球のいたるところにあるから。


地球の歴史まで見えてくる庭の小石
朝日を浴びた黄色い石造りが美しいdownsize
(朝日を浴びた黄色い石造りが美しい)
庭の端で雨に打たれる掌にも乗ってしまうような小石ですが、そのミクロの世界を覗けば地球の歴史まだ見えてくるってちょっとステキだと思いませんか?「生き物と小石」や「砂」のお話はまた今度・・・。


出典: “The Planet in A Pebble; A Journey into Earth’s Deep History” 「小石、地球の来歴を語る」2010年 Jan Zalasiewicz氏著、江口あとか氏訳(2012年、みすず書房)
出典: “Sand; A Journey Through Science and the Imagination” 「砂-文明と自然」 2009年 Michael Welland氏著、林裕美子氏訳 (2011年、築地書館)
出典: “”The Earth: An Intimate History” 「地球46億年全史」 2004年 Richard Fortey氏著、渡辺政隆氏、野中香方子氏共訳(2009年、草思社)


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