脳は多党民主制、意識は脳テンキCEOその1+ブリュッセルのグルメ

脳は多党民主制、意識は脳テンキCEOその1+ブリュッセルのグルメ
ブッシェ通り(Bouchers)夜の賑わいdownsize
(ベルギー、ブリュッセルのブッシェ通り(Bouchers)夜の賑わい)
心の多党民主制で議決される脳国会
いよいよ総選挙ですね。僕たちの脳もいくつもの“無意識”サブルーチンから成る「多党民主制」で日々刻々「脳国会」で討論、採決、議決された結果だけが行動や反応に顕れて「あなた」に伝わり、決議だけが「僕」の記憶に残ります。僕が「僕」と感じている“意識”は脳の働きのごく一部でしかありません。

過去の記事リストは下のイラストをクリック
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
ヨーロッパの話題minisizeREV生き物とちきゅうのお話minisizeREV
ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV




グランプラス(Grand Place)のクリスマスdownsize
(グランプラス(Grand Place)のクリスマス)
新たな地動説、我々は脳の中心にはいない
ガリレオが天動説を覆し、ダーウィンがヒトはサルの子孫と喝破し、ヴェーゲナーが大陸は不動ではないと諭し、アインシュタインが物は不滅と言う幻想を破り、ワトソンとクリックが遺伝はたった4文字の暗号であることを示し、人は「自分たちが中心で特別」と言う幻想からその都度、目を醒まされてきました。そしてそれは「心」という神域(と勝手に思ってる)についても同じこと、と言うのが今回のサイエンス小ネタです。

脳を愉しませるグルメの街ブリュッセル
ムール貝で有名なLeon本店downsize
(ムール貝で有名なLeon本店)
写真のない話題につき、「脳を愉しませるグルメの街」ブリュッセル(Brussel/Bruxelles)のブッシェ通り(Bouchers)などの寸景を添えています。ブリュッセルの過去記事はここをクリック↓
飴色のビアカフェでブリュッセルの夜が深くなってゆく:ベルギー編第2回
「何にしようかな」グルメなブリュッセルでは迷いますdownsize
(「何にしようかな」グルメなブリュッセルでは迷います)
日々は無意識のうちに過ぎてゆく
お箸でご飯を食べる、歯を磨く、車を運転する、グラスのビールを飲む・・・など、日常繰り返す私たちの行動も、それに人を避けて歩く、いつもの角を曲がる、コップが溢れる前にそそぐのをやめる、などの判断もほとんどは「無意識」です。それを「意識」していたら判断が間に合わないし第一うまくいかない。

暮れゆく空に看板のシルエットが美しいdownsize
(暮れゆく空に看板のシルエットが美しい)
人に教えられないヒヨコと敵機の見分け方
どの分野でも日本人の器用さは優れていてヒヨコの雌雄鑑別でも世界をリードしています。生後間もないヒヨコの肛門位置の微妙な違いで見分けるそうですが、これをマニュアルに出来ない、「なぜ雄か」を言葉で説明出来ないそうで、でも秒殺で鑑別してしかも間違えない。

新鮮な材料を並べて競い合うレストランdownsize
(新鮮な材料を並べて競い合うレストラン)
命令「見分け方を述べよ」、「無理です!」
時はBattle of Britainの真っ最中、飛び回る飛行機から「敵機」を鑑別するのは喫緊のこと。これを飛行機マニアにやらせてみると実にうまくいく。じゃ、と「どうするのか訓練生に教えろ」と迫っても「分かりません、でもなぜだか見分けられるのです」と。

ちょっと路地に入ってもおいしそうなレストランがあるdownsize
(ちょっと路地に入ってもおいしそうなレストランがある)
ベテラン技は“無意識サブルーチン” 「習うより慣れろ」
いずれも実地に訓練生にやらせてみて、そばでベテランが「よし」、「ダメ」を繰り返すことで習得できるようになったそうです。ベテランの技はもはや“無意識サブルーチン”になってしまっていて“意識”に訪ねても「知らない」からです。

夜も更けて暖色系のネオンが食欲を誘うdownsize
(夜も更けて暖色系のネオンが食欲を誘う)
「思わず」の“無意識”の選択を“意識”は知らない
コンビニのちょっとカワイイ店員さんのレジに“思わず”並んでしまうまでに、あなたの脳の“無意識サブルーチン”は「過去例からこの人カワイイ分類」「ちょっと並んでも時間はOKじゃん」「でも、カノジョ見てるよ」とか散々、でもほんの一瞬「脳国会審議」を重ねたあげく、「あなた(の意識)」はそのレジに並びますよね。でも「なぜ?」と詰め寄られても“意識“は「そんなこと知りません」。

路地奥でブリュッセルの夜は深く更けてゆくdownsize
(路地奥でブリュッセルの夜は深く更けてゆく)
その場しのぎの作り話がやがて記憶に・・
そして「なんでそうしたのですか」と“囲み記者”(事の顛末やカノジョや周囲の反応)に詰め寄られ、あなたの脳の「私」すなわち“意識”はテキトーに辻褄をあわせた作り話でその場をしのぎます、「ビールを探しに奥まで行ったから」などと・・。でもそれが「記憶」なってゆく、だから“想い出は美しい”と・・。

人待ちのクリスマスはちょっと寒いREVdownsize
(人待ちのクリスマスはちょっと寒い)
胸騒ぎ、第六感は意識下のサブルーチンが出す警告
日常生活で“無意識”議会の議決はいつもほぼ正しい。だから“意識”は「なんとなく胸騒ぎがするなぁ」と感じたら訳が分からなくてもそうするのが正しいのです。

人が行き交う夕刻のブッシェ通downsize
(人が行き交う夕刻のブッシェ通)
無意識データベースの警告が僕の気分に訴えている
実は“意識できない”だけで過去の「経験データベース」から脳内の“無意識”サブルーチンは統計的に判断し警告を出して“知らないうちに”僕たちの手足を動かし、僕たちの気分、「この道を行くのは不安」とか、に訴えてるんですから。

クリスマスイリュージョンが始まったグランプラスdownsize
(クリスマスイリュージョンが始まったグランプラス)
「禁断のご褒美ケーキ」で未来の自分と取引する“意識”
脳国会は時に「短期党」と「長期党」に分れ、取りあえず目の前のことか、将来に備えてか葛藤します。
“意識”CEO: 「今日は誕生日で特別、明日運動をすることにして禁断のケーキを食べよう、と」
“無意識”部下: 「CEO、それダメです。ダイエットがもとのモクアミです!」。


一夜明けたグランプラスdownsize
(一夜明けたグランプラス)
わがまま“意識”がヒトを人らしくする
でもこんな「未来の自分と取引する」ような“高次の決断”(良し悪し別に)を出来るのは“意識”だけ、ヒトを人らしくしているところです。

脳のフシギを見せてくれる2冊の本
今回の出典は「脳のフシギ」について書かれた2冊の本、「意識は傍観者である」、「脳はすすんでだまされたがる」。いずれもタイトルに惹かれました。

関連の過去記事は以下をクリック↓
念じるだけで物を動かす脳のフシギBMI (Brain-machine Interface)
色のフシギ、色とは脳が創り出すもの+「空気が読める」ゾウ
人と人をつなぐ微笑みと「信頼ホルモン」オキシトシン
「見えないけど見ている視覚」とアラビアが薫るセビリア

出典: “INCOGNITO The Secret Lives of the Brain” 「意識は傍観者である; 脳の知られざる営み」 2011年 David Eagleman氏著、大田直子氏訳(2012年、早川書房)
出典: “Sleights of Mind; What the Neuroscience of Magic Reveals about Our Everyday Deceptions” 「脳はすすんでだまされたがる; マジックが解き明かす錯覚の不思議」 2010年 Stephen L. Macknik氏、Susana Martnez-Conde氏、Sandra Blakeslee氏共著、鍛原多恵子氏訳(2012年、角川書店)


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コメント

Re: こんばんは

コメントありがとうございます。元ネタの本には「僕の頭の中には誰かいるが、それは僕じゃない」というピンク・フロイドの言葉も引用してました。脳神経科学者が気付くはるか昔からマジシャンは意識と無意識の操り方を知っていたそうです。直観とか経験って結構いいとこ行っているのかも知れませんね。

> 足跡(訪問者リストか)からきました。
>
> おもしろい記事でしたe-257
> 昔、レッドホットチリペッパーズのジョン・フルシャンテが、
>
> 「俺の脳なんかに支配されてたまるか。」
>
> って言っていたのを思い出しました。

こんばんは

足跡(訪問者リストか)からきました。

おもしろい記事でしたe-257
昔、レッドホットチリペッパーズのジョン・フルシャンテが、

「俺の脳なんかに支配されてたまるか。」

って言っていたのを思い出しました。

Re: ごぶさたしてます

必殺遊び人さま、いつもありがとうごいざいます。ここ両日多忙でお返事が遅くなりました。
拙い記事を隅々まで読んでいただき感激です。更に素晴らしい解説で、おかげで記事の幅が拡がりました。
調子に乗ってもう一冊のニューロマジック(マジックの脳研究)の話題もそのうちご紹介しますね。

> デカルトの「我思う故に我あり」のような意識したら意識というものがあったという話
> で天動説もあちらが動いているのなら自分たちも動いているのかもと考えたかもしれませんね。漫画で宇宙の中心となるグランドクロスという巨大な目印が宇宙の中をふらふらして移動しているという話を思い出しました。
>
> 「習うより慣れろ」これはベテラン職工がよく言いますね。「言葉で説明できるくらいならこんな仕事なんかしているわけないだろう」とか言ってましたね。
>
> 「思わず」・・私がよくやる習性です。教科書を開いて読んでるはずだったのにいつの間にか漫画に変わっている。
>
> 「その場しのぎの作り話が・・・」歴史の話はまさにそれではないかと、・・・ひとつの歴史の話をいろいろな方に訪ねて聞いていくと多くの資料が出てきて照らし合わせると一体どれが正しいのだろうかと郷土史家や学芸員と話をしたことがあります。
> おそらく歴史の当事者でさえ状況が分からずといったことはよくあったのではないかと思います。
>
> 「無意識というと」ボーリングの投球では投げるまでは体のことを意識せず目を目標から絶対にはずさず見ているとほとんど命中します。無意識下におくと勝手に体の動きを経験が無駄なく制御してくれているようです。
>
> 「禁断のご褒美ケーキ」今これが私の天敵になっています。
>
> 「わがまま意識が人を人らしくする」共産主義と資本主義と比較したらどちらが有利かということで私は資本主義と答えたことがあります。物を生産するのにノルマを課せられて作るのと自分の能力や達成感の喜びが伴う生産とでは比較にならないと思ったからです。仕事をするときは楽しまなければやってられないですね。

ごぶさたしてます

デカルトの「我思う故に我あり」のような意識したら意識というものがあったという話
で天動説もあちらが動いているのなら自分たちも動いているのかもと考えたかもしれませんね。漫画で宇宙の中心となるグランドクロスという巨大な目印が宇宙の中をふらふらして移動しているという話を思い出しました。

「習うより慣れろ」これはベテラン職工がよく言いますね。「言葉で説明できるくらいならこんな仕事なんかしているわけないだろう」とか言ってましたね。

「思わず」・・私がよくやる習性です。教科書を開いて読んでるはずだったのにいつの間にか漫画に変わっている。

「その場しのぎの作り話が・・・」歴史の話はまさにそれではないかと、・・・ひとつの歴史の話をいろいろな方に訪ねて聞いていくと多くの資料が出てきて照らし合わせると一体どれが正しいのだろうかと郷土史家や学芸員と話をしたことがあります。
おそらく歴史の当事者でさえ状況が分からずといったことはよくあったのではないかと思います。

「無意識というと」ボーリングの投球では投げるまでは体のことを意識せず目を目標から絶対にはずさず見ているとほとんど命中します。無意識下におくと勝手に体の動きを経験が無駄なく制御してくれているようです。

「禁断のご褒美ケーキ」今これが私の天敵になっています。

「わがまま意識が人を人らしくする」共産主義と資本主義と比較したらどちらが有利かということで私は資本主義と答えたことがあります。物を生産するのにノルマを課せられて作るのと自分の能力や達成感の喜びが伴う生産とでは比較にならないと思ったからです。仕事をするときは楽しまなければやってられないですね。

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