すてきな授業「君が“君の中”で一番得意なもの」

すてきな授業「君が“君の中”で一番得意なもの」

山中伸弥先生、ノーベル医学生理学賞授賞おめでとうございますこれでiPS細胞の研究が一層発展して新しい医療につながるといいですね。生物屋の端くれとしてとてもうれしいニュースです。山中先生の出身地、東大阪市で学生時代を過ごしたこともささやかで勝手な自慢かも?

柄にもなく教育の話題につき写真は厳しくも優しい竹富島のシーサーたちです。
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(木陰で休むシーサー)




「君が“君の中”一番得意な種目は何?」
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(「イェーイ、ベイビー、最高だぜー!」)
幼い頃の事故で右の平衡感覚と聴覚を失い、その上ひ弱、小中高を通じ体育は大の苦手で通信簿はいつも1でした。高校の体育授業で、跳び箱、鉄棒、マット運動を使った体力測定があり、先生が「跳び箱は勇気、鉄棒は力、マットは敏捷性(の指標)です」と解説し・・・


不出来な生徒にも「君は勇気があるね」
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(郵便局を守るシーサー)
生徒一人一人に「君が“君の中で”一番得意だった種目は○○でした」と結果を伝えました。不出来ながらも跳び箱が意外とマシだった私には「君は勇気があるね」と言ってくれたことが心に残りました。


運動オンチの背中を押す一言
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(このシーサー、飲んべぇで~す)
その後、社会人になり遅まきながら、そして下手ながらもスキー、テニスを楽しみ、今はダイビングをやっています。先生にとっては何でもない一言だったかもしれない言葉がずっと背中を押してくれているのかも知れません。

花を食べるシーサーdownsize
(花を食べるシーサー)

生意気にも教育?
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(鼻息も伝わるフラメンコ気分シーサー)
今、多摩地区のある大学で先生たちの研究費獲得のお手伝いをしています。対象の研究テーマは自然科学だけでなく人文・社会科学、芸術関係と広く、その中に教育関係もあり、先生たちと話すうち、「学ぶ側にとって教育って何だろう?」と、この想い出がよみがえり記事を書いています。


不心得なデモシカ教師の卵の教育実習
「わ、どないしょ!」REVdownsize
(「わ、どないしょ!」)
理学部生物学科学生のとき、みな「企業就職は難しいナ」と感じ、教員免許はとりあえず取っておこうと、私など不心得な「デモシカ教師の卵」たちは教育実習で中学に出向きました。


“熱烈歓迎”に応える“最先端”の授業とは?
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(「ワっ!エライこっちゃ」)
ところが実習先の学校では「最新の生物学を教えてくれるかも」と熱い出迎え。私と友人は考えた末、特別授業は『光合成のしくみとクロロフィルa, b(Chlorophyll a, b, 葉緑素)を植物から取り出す実験』としました。当時、分子生物学をやっているのは大学の研究室だけで中高生にも“今の生物学”を知って欲しかったからです。


興味と関心の小さな種を1つづつ・・・
ヘタウマ系のユニークなシーサーREVdownsize
(ヘタウマ系のユニーク・シーサー)
案の定、クロロフィルを分離するのはあまりうまくゆかず、やったことのないクロマトグラフィーなどの実験操作に教室中は大騒ぎ、机から机へ走り回る破目となりました。それでも、生徒たちは活発に質問し、実験する目は輝いていました。実習の後、先生の寄せ書きを付きの本のサプライズ・プレゼントに感激しました。何か1つ生徒たちに分子生物学への興味の小さな種は蒔けたような気がしました。そして学校の先生は実習生の私たちに教育への関心と言う種を蒔いてくださったのかも知れません。


新任地理教師のトンデモ授業
山姥そっくりのシーサーREVdownsize
(山姥そっくりのシーサー)
「生物地理学の冒険者たち」シリーズの記事も書いていますが、それは生物学と並んで地学(ちきゅうの科学)も好きだからです。そのきっかけは高校の新任教師が初授業で大陸移動説を教えてくれたことです。


最先端理論「プレートテクトニクス」を熱く語る
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(「ワン、ワン、ワン、ワン!」)
当時、アルフレート・ヴェーゲナー(Alfred L. Wegener)の大陸移動説(continental drift theory)が北大西洋中央海嶺(Mid-Atlantic Ridge)の発見で証明されプレートテクトニクス(plate tectonics)理論として生まれ変わりつつある真っ最中。新任の先生は研究室で得た最先端の研究知識を最初の授業で熱く生徒に語ったのです。


ちきゅうの科学への誘いとなりました
百獣の王みたいなシーサーdownsize
(百獣の王みたいなシーサー)
もちろんカリキュラム外だ、受験にも無関係だし、生徒はみな「???」。でも私はそれ以来「ちきゅうの科学」に惹かれ続けています。数10年後の今でもその授業は鮮明に覚えています。


教育とは?
(僭越ですが)教育とは、興味を育むこと、得意を探すこと・・・なのでは?と思うLevalloisbeeです。

過去の「生物地理学の冒険者たち」シリーズ記事はこちら
大海原の密航者と島症候群+南の島の時間/生物地理学の冒険者その5
気まぐれな猛獣、気候変動 + 北仏モルレー街歩き
ワインの郷ボーヌ番外編と黄金の環境の国ジパング
3つのWが運ぶ海洋島のユニークな生き物 生物地理学の冒険者2
南極の孤立と生物地理学の冒険者たち + サイパンの浜辺

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コメント

Re: No title

りーさま、いつも訪問、そしてコメントありがとうございます。おっしゃる通りだと思います。「情熱」とは過分のおほめで赤面ですが、「好きこそものの」でなくても「下手の横好き」でいいと思います。
現在利き腕骨折でPCがうまく打てずお返事遅くなりました、すみません。

> こんばんは。
>
> 思わず、コメントをしたくなってしまいました。
> 「教育とは、興味を育むこと、得意を探すこと」であってほしいなと思います。
>
> 欠点を探し、指摘し、なおしてくださいという今の教育、
> うちの子のように何があっても前向きに生きていけるタイプであればいいのですけど、
> 後ろ向きになりがちなタイプには、かなりこたえるのではないかしら?と思う私です。
> 得意なこと、できることに目を向けさせてほしいなと思います。
> 先生のちょっとした言葉は子どもにはとても大きく響いてきますからね・・・
>
> 子どもにちょっとした興味を持たせられる先生は、同じようにそのことに興味を持たれている先生であり、
> きっと子どもにそれが伝わるのでしょう・・・
> 先生も常に興味を持ち続けていること、それも大事なのかもしれませんね。
>
> Levalloisbeeさんのブログが読む人に興味をもたせられるのは、その情熱が伝わってくるからなのかもしれません。(特に飛行機に対する情熱は熱~いものを感じます・・・もちろん生物もですよ。)

No title

こんばんは。

思わず、コメントをしたくなってしまいました。
「教育とは、興味を育むこと、得意を探すこと」であってほしいなと思います。

欠点を探し、指摘し、なおしてくださいという今の教育、
うちの子のように何があっても前向きに生きていけるタイプであればいいのですけど、
後ろ向きになりがちなタイプには、かなりこたえるのではないかしら?と思う私です。
得意なこと、できることに目を向けさせてほしいなと思います。
先生のちょっとした言葉は子どもにはとても大きく響いてきますからね・・・

子どもにちょっとした興味を持たせられる先生は、同じようにそのことに興味を持たれている先生であり、
きっと子どもにそれが伝わるのでしょう・・・
先生も常に興味を持ち続けていること、それも大事なのかもしれませんね。

Levalloisbeeさんのブログが読む人に興味をもたせられるのは、その情熱が伝わってくるからなのかもしれません。(特に飛行機に対する情熱は熱~いものを感じます・・・もちろん生物もですよ。)
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