パリの街角寸景 + せっかちな日本語の豊かな無駄がすてき

パリの街角寸景 +せっかちな日本語の豊かな無駄がすてき
パリつながりで・・・

Saint-Germain(サンジェルマン)通メトロMaubert-MUtualite(モベールミチャリテ)そばのカフェREVdownsize
(初夏のパリ左岸、Saint-Germain(サンジェルマン)通のカフェ、5区メトロMaubert-Mutualite(モベールミチャリテ)そば)

過去の記事リストは下のイラストをクリック
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
ヨーロッパの話題minisizeREV生き物とちきゅうのお話minisizeREV
ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV




今回はまったく専門外の言葉のサイエンス小ネタにつき何かまちがっていたらごめんなさいです。フランス語つながりでまだご紹介していないパリの寸景を添えます。

せかせかしゃべっても伝わる時間はいっしょでっせ
メトロVictor  Hugo(ヴィクトルユーゴ)のアールデコな入口REVdownsize
(パリ16区、通勤客が行き来するメトロVictor Hugo(ヴィクトルユーゴ)のアールデコな入口)
せかせか関西弁で短い時間にいっぱいしゃべっても、ゆったり、くっきりドイツ語で話しても相手にメッセージを伝えるのに必要な時間は変わらないそうです。じゃ、大阪のおばちゃんの“しゃべりまくる努力“は何やってん?

言葉せっかちランキング
Champs-Elysees(シャンゼリゼ)大通のFouquets(フーケット)REVdownsize
(パリ8区、Champs-Elysees(シャンゼリゼ)大通の夕暮れ、カフェFouquet's(フーケット)に灯がともる)
ヒトが話す言語は?世界各地、いえ、日本の各地方でも相当に違う、と言うのが直観的印象ですよね。
世界には早口の言葉もゆっくりの言葉もあり様々。そこで、1秒間にしゃべる音節の数が多いか、少ないか、代表的な7つ言語のしゃべる速さで測ってみたそうです。


おばちゃんのおかげで日本語は第1位です
Saint-Germain(サンジェルマン)通のカフェREVdownsize
(パリ5区、Saint-Germain(サンジェルマン)通のカフェ、のんびりした午後の時間)
日本語は毎秒7.84音節とかなり速くランキング第1位、大阪のおばちゃんが貢献してるんやな。
一方、毎秒5.97音節のドイツ語などは遅い方、アリアはゆっくり朗々と歌わねば、なのかな?
ちなみにフランス語もちょっと早い方、英語はまん中、一番遅いのは中国語(比較7か国の中で)。


え、伝わる時間は言葉が違っても同じなの!
Halles(アル)公園角のアルザス料理レストランREVdownsize
(パリ1区Halles(アル)公園角のアルザス料理?らしいレストラン)
では同じ内容を相手に伝えるのにどのくらい(しゃべる)時間がかかるか?測ってみると、あらま~、どの言語も大差ないそうです。
つまり“速い言葉”はたくさん(の音節を)しゃべらないと意味が伝わらない。いや逆で、だから速くしゃべるのかも?


「同じ英語でも違う」という印象なんですけど・・
Passy(パッシー)地区横路の骨董屋さんdownsize
(パリ16区Passy(パッシー)地区、横路のひなびた骨董屋さん)
しかし、パリの国際機関の会議での経験では印象が少し違います。字数も速さも中庸の同じ英語なのに、もったいぶってゆったり話すQueen’s Englishと高速で自分の言いたいことだけまくし立てるAmerican Englishとではやっぱり違う気がするのです。

脱線すればそりゃ時間かかりますよ
Sacre Coeur(サクレクール)への小道振返ってREVdownsize
(パリ18区Montmartre(モンマルトル)、Sacre Coeur(サクレクール)寺院へ向かう坂道を振返る)
スペイン語は「速い言葉」第2位、パリの国際機関では主題とは関係のない話題に脱線しながらラテンなまりの英語でしゃべりまくるスペイン代表が「名物男」でした。大阪のおばちゃんと同類か?

ボケもツッコミもないスポックはつまらん!
ルーブル界隈Andre Malraux(アンドレマルロー)広場の路上演奏downsize
(パリ1区Andre Malraux(アンドレマルロー)広場で路上演奏するオーケストラ楽団員、さすが聞き惚れます)
漫才は間が大事。おばちゃんもスペイン代表も無駄に見える断線が会話には大事なスパイス。
スタートレックのスポックのような冷静で無駄がないけど“ボケ”も“ツッコミ”もない会話ではつまらない。


日本語の豊かな無駄が好き!
5区Mouffetar(ムフタール)通を抜けてセーヌへREVdownsize
(パリ5区のMouffetar(ムフタール)通を抜けてセーヌへ向かいます)
たとえしゃべる効率が悪くても、雨、雲、風などの天候や花の異名など豊かで無駄な重複もある日本語はやっぱりすばらしいと思います。

ちょっと関連の過去記事は以下をクリック↓
DNAに見る人類史に類を見ない日本人の優しさ; 心が優しくなる三冊の本

出典①: 日経サイエンス2012年6月号P.25「『速い言葉』と『遅い言葉』」
出典②: 「DNAでたどる日本人10万年の旅/多様なヒト・言語・文化はどこから来たのか?」2008年、崎谷満氏著(昭和堂)DNAでたどる日本人10万年の旅
出典③: “Out of Eden: the Peopling of the World”「人類の足跡10万年全史」 2003年Stephen Oppenheimer氏著、仲村明子氏訳(2007年、草思社)
出典④: “Before The Dawn: Recovering the Lost History of Our Ancestors”「5万年前: このとき人類の壮大な旅が始まった」2006年Nicholas Wade氏著、安田義憲氏監修、沼尻由起子氏訳(2007年、㈱イースト・プレス)
出典⑤: “Deep Ancestry: Inside the Genographic Project”、「旅する遺伝子」2007年Spencer Wells氏著、上原直子氏訳(2008年、英治出版)


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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

コメント

Re: そういえば

ポンセさま、同感です。ベルリンの通りや地下鉄駅の名前には閉口しました。国際機関にいたとき日本からのメッセージを英語になおして同僚に伝えるのですが、どうしても文が長くなります。やっぱり漢字混じりの日本語は書き言葉としては便利という印象です。だから中国語が遅い方というのは私もフシギなんですが・・・。

> 旅行のパンフレットとかで、同じ場所を説明しているのに、ドイツ語はやたらと文章が長いんですよね。英語とか日本語のほうがページ数が少なかったりして。会話とはちょっと比較できないことですけど。
> 日本語が早いというのは、漢字があるから?じゃあ、なぜ中国語は遅いのだろうか?
>
> 私ったら、写真に見とれていて,話が理解できていませんね。→これも、注目してもらうための、スペイン人風の無駄話入り会話作戦です!
>

> v-254

Re: No title

エヌエフさま、同感です。フランス語はサ行が多い印象です。同音異句のフランス語は綴りを考えていると間に合わず使う場面で覚えるしかありませんでした。同音異句は日本語も多いですよ、「橋の端を箸を持って走る」とか。ところで、これ“関西人検出”にも使えますよ、アクセントが違うから。

> 各言語のスピードについてのお話、興味深いですね。
> 仏語って意外と早口なんですよね。それに同音異句が多いですよね。ソンソンサンソンサンサンソンみたいな^^
> でも仏人曰く、日本人の日本語は機関銃のようにタタタタタンタン!と聞こえるそうです。
> 今回のお話でなんとなくそれが解ったような気がします^^

そういえば

旅行のパンフレットとかで、同じ場所を説明しているのに、ドイツ語はやたらと文章が長いんですよね。英語とか日本語のほうがページ数が少なかったりして。会話とはちょっと比較できないことですけど。
日本語が早いというのは、漢字があるから?じゃあ、なぜ中国語は遅いのだろうか?

私ったら、写真に見とれていて,話が理解できていませんね。→これも、注目してもらうための、スペイン人風の無駄話入り会話作戦です!

v-254

No title

各言語のスピードについてのお話、興味深いですね。
仏語って意外と早口なんですよね。それに同音異句が多いですよね。ソンソンサンソンサンサンソンみたいな^^
でも仏人曰く、日本人の日本語は機関銃のようにタタタタタンタン!と聞こえるそうです。
今回のお話でなんとなくそれが解ったような気がします^^

Re: No title

maiさま、訪問とコメントありがとうございます。確かにフランス人はしゃべりはじめると止まりません。でも一言一言はゆっくりの印象です。ただ同音異句が多く覚えるのは大変です。更に発音しない(出来ない)綴りもあって(hとか)、ホンダはオンダ、マンガはモンガ、俳句はアイクになってしまうので結構笑えます。

> はじめまして、maiと申します。話すスピードの速さについて興味深く記事を読ませて頂きました。個人的にはフランス語が一番しゃべったら止まらない印象ですが、日本語も子音が多いため早く聞こえるのでしょうね^^

Re: こんにちは

Fugienaさま、いつも訪問、そしてコメントありがとうございます。日本語でも地方によって速さには違いがある気がします。関西はせっかちで早口のイメージですが、奈良や和歌山は大阪(特に私が住んでいた河内)よりもゆっくりまったりの感じです。でも相互に会話が成立するわけですから相手の言うことを理解するペースは案外変わらないのかも知れませんね。

> こんにちは。
> 早い言葉、遅い言葉についての考察、大変興味深いです。日本語が早い言葉一位とは意外ですね。英語の方が早いイメージがありますので・・・。しゃべるのが遅い、とよく言われる私としてはホント、びっくり。まあ、平均してだと思いますので、やっぱり大阪のおばちゃんの貢献度が高いのでしょうね。あとは文章の中の修飾語の多さとか、必要最低限しかしゃべらないとか、いろいろな要素が働くのでしょう。

No title

はじめまして、maiと申します。話すスピードの速さについて興味深く記事を読ませて頂きました。個人的にはフランス語が一番しゃべったら止まらない印象ですが、日本語も子音が多いため早く聞こえるのでしょうね^^

こんにちは

こんにちは。
早い言葉、遅い言葉についての考察、大変興味深いです。日本語が早い言葉一位とは意外ですね。英語の方が早いイメージがありますので・・・。しゃべるのが遅い、とよく言われる私としてはホント、びっくり。まあ、平均してだと思いますので、やっぱり大阪のおばちゃんの貢献度が高いのでしょうね。あとは文章の中の修飾語の多さとか、必要最低限しかしゃべらないとか、いろいろな要素が働くのでしょう。
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