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ヤドクガエルのド派手衣装は熱帯雨林ではカムフラージュの迷彩色+豪華絢爛ヴェルサイユ

ヤドクガエルのド派手衣装は熱帯雨林ではカムフラージュの迷彩色
+豪華絢爛ヴェルサイユ

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ヤドクガエルがカムフラージュか警告色かは距離次第
(ヤドクガエルがカムフラージュか警告色かは距離次第)
南米の極彩色の毒カエル、アイゾメヤドクガエル
南米ギアナの低地の熱帯雨林の林床には、黒地にブルー、イエローの美しい極彩色のカエル、ヤドクガエル属のアイゾメヤドクガエル(藍染矢毒蛙、dyeing poison frog 、Dendrobates tinctorius)がいます。主食はアリです。




2つの泉越しにGrand Canalを遠望REVdownsize
(パリ郊外、ヴェルサイユ宮殿、2つの泉越しにGrand Canalを遠望する)
豪華絢爛なヴェルサイユ
今回添えるフォトは、ド派手、金ピカつながりでフランスのルイ王朝の栄華を今に伝えるパリ郊外、ヴェルサイユ宮殿です。
ヴェルサイユの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
歩いて楽しい迷宮ですヴェルサイユの庭

鏡の間のシャンデリアは配置が絶妙REVdownsize
(ヴェルサイユ宮殿の鏡の間のシャンデリアは配置が絶妙です)
毒矢に使われるほどの猛毒
ヤドクガエルは美しい姿に似合わず皮膚に猛毒を持ち、「矢毒蛙」の名の通り、昔、人々がその毒を毒矢に用いたくらい猛毒。毒はアルカロイドの一種プミリオトキシン類 (pumiliotoxins) で、たとえ死に至らずともヒドイ痛みを伴います。

「オレは毒だぞ、食うな!」の警告色
だからヤドクガエルのド派手な色彩の体色は、捕食者に対する「オレは毒だぞ、食べるな」と言うメッセージ、いわゆる「警告色」だとされてきました。
誤って一度餌にした捕食者はひどい目に遭って、ヤドクガエルのド派手な衣装も覚え、二度と襲わなくなるという仕掛けです。


色とりどりの花と白い彫像がまぶしいdownsize
(庭には色とりどりの花と白い彫像がまぶしい)
ド派手衣装はカムフラージュにもなる?
でも、ド派手な体色にはもう一つの重要な働きがあるようなのです。それはなんと「カムフラージュ」!「警告色」とは真逆の効果じゃないか、どうしてそんな「二兎を追う」ことができるのでしょうか?

距離次第で警告にも、カムフラージュにもなる!
実はこれらの効果は「距離次第」なんです。出典著者Michael Allen氏の記事によれば英ブリストル大学のJames B. Barnett氏らの最近の研究で明らかになりました。

林床は複雑多様な色彩パターン+明暗パッチワーク
熱帯雨林に限らず森の林床は、下草、コケ、地衣類、キノコなどの植物、小さな昆虫類など生き物が棲むだけでなく落ち葉、枯葉、折れ枝など生き物の遺物もたくさん散らばり、多様で複雑な景観です。
加えて暗い林床に木漏れ日が射せば、明暗のパッチワークが重なります。


ブロンズ像から宮殿を遠望downsize
(ブロンズ像からヴェルサイユ宮殿を遠望する)
ド派手衣装も遠目なら林床の色彩と混じり合う
そのような林床の複雑な色彩パターンを背景にヤドクガエルを遠目で見るとそのド派手な衣装が背景の色彩とまじりあってしまい見事な「カムフラージュ」となります。
シカの斑点もトラの縞々も森や林の中ではカムフラージュになることを思い出せばイメージが沸くと思います。


ヤドクガエルの模型で試してみた
でもヤドクガエルほど派手でもホントにカムフラージュになるのか?と言うことでBarnett氏らはアイゾメヤドクガエルの模型を作り、実際にカエルが棲む熱帯雨林に置いてみました。①色彩単調な土の上、②カラーペーパーの上、③本来の林床、にカエル模型を置いて捕食者の反応を調べました。「遠目で見つかるか」を試したのです。

青空にアーチが美しいREVdownsize
(庭の一角、青空にアーチが美しい)
単調な背景ならすぐ見つかるが林床に置くと気づかれない
色彩単調な①や②では捕食者は盛んにアタックしましたが、複雑な色彩パターンの③林床では捕食者はほとんど襲わなかった=気付かなかったそうです。やっぱりド派手な衣装はカムフラージュなんです。

もちろん近めなら一目瞭然のド派手
でも、もちろん「近くで見れば」アイゾメヤドクガエルは一目瞭然、目立ちます。だから近くでは「警告色」です。


シャンデリアと金の飾りが豪華downsize
(シャンデリアと金の飾りが豪華でいかにもルイ王朝)
毒を気にしない奴もいて警告色だけでは餌になっちゃう
そもそもアイゾメヤドクガエルを餌にする捕食者のトリやヘビには未経験な若い個体もいますから、「毒」と知らずに食べちゃう、結果、餌も捕食者も共倒れとなる恐れがあります。それにアイゾメヤドクガエルを食べても毒が平気なトリもいるそうです。

アイゾメヤドクガエルの二兎を追う苦肉の策
だからBarnett氏らはアイゾメヤドクガエルにとっても「遠目では見つからない」ことが第一、でも見つかってしまったら「オレは毒だぞ!」の警告になる、そんな「二兎を追う」独特のパターンの極彩色の体色に進化したのだろうと推測しています。

個性豊かなアイゾメヤドクガエルのド派手衣装
ところで、アイゾメヤドクガエルのド派手な体色の色彩パターンは個体ごとに違っていて「個性」があるそうです。捕食者に「この色のパターンはカエルだ」と色彩パターンを覚えられてしまわないためではないか?とのことです。やっぱり進化はすごい!ですね。

出典:”How bright colors help these poison tree frogs hide from predators” Michael Allen Science 15 June 2018 Vol 360, Issue 6394 doi:10.1126/science.aau4686
出典:” Distance-dependent defensive coloration in the poison frog Dendrobates tinctorius, Dendrobatidae” James B. Barnett et al. PNAS (Proceedings of the National Academy of Science of the United States of America) June 4, 2018
出典:ウィキペディア記事「アイゾメヤドクガエル」


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