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プロペラから音速への進化中間体、美しき地味機ホーカー・シーホーク

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飛行中のシーホーク
(ヴィンテージ機として飛行中のシーホーク)
シーホークの優美なデザインはさすがカム卿
ホーカー・シーホーク(Hawker Sea Hawk)って知ってますか?優美なボディライン、双発?に見えて単発の吸排気口配置は英国の名航空デザイナー、シドニー・カム卿(Sir Sydney Camm)のデザインです。




シーフューリーの血をハンターにつないだシーホーク
(シーフューリーの血をハンターにつないだ地味機シーホーク)
プロペラ以上音速未満、シーフューリーの血をハンターに繫ぐ
究極のレシプロ戦闘機ホーカー社のシーフューリー(Sea Fury)の血を英国ジェット戦闘機の傑作ハンター(Hunter※)へ繋いだ「進化中間体」がシーホークです。(※:16機大編隊アクロチーム「ブラックアローズ(Black Arrows)」の使用機でもありました)

一見双発シーホークの吸排気配置REV
(一見双発に見える曲線美のシーホーク)
瀟洒でエレガント、曲線美のジェット艦戦、シーホーク
ジェット戦闘機と言えばシャープで直線的なデザインを思い浮かべますが、シーホークはエレガントな曲線美で構成されています、直線翼以外は。

翼を畳んだシーホークはかわいい印象downsize
(翼を畳んだシーホークはかわいい印象;英国DuxfordのIWM博物館にて)
かわいい地味機シーホーク
英国ケンブリッジ郊外ダックスフォード(Duxford)にあるIWM博物館でレストア中のシーホークに出会いました。意外にコンパクトで主翼を上に折り畳んだ姿は小鳥のようでかわいい!印象でした。
空飛ぶ博物館の過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
いまだ現役レジェンドが空を舞う飛行場付き博物館IWMは楽しい

RAF博物館のハンター機首とインテークにシーホークの血がdownsize
(RAF博物館のハンター、機首とインテークにシーホークの血が流れてる)
初期ジェット機は空気の出し入れで一苦労
黎明期のジェット機では、非力でか細い推力のジェットエンジンの効率を少しでも高めるため様々苦労があり、ダクトをいかに短くするかもその1つ。吸気口と排気ダクト(エアインテークとエグゾーストノズル)のアレンジとデザインが性能を左右しかねない。
Me262、ミーテーイアのように双発を翼につける、F-86セーバーのように正面から吸気、ヴァンパイアのようにエンジンのすぐ後ろで排気、などがいいんだけど・・・。

ヴァンパイアが双胴な訳の過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
双胴にワケあり吸血鬼ヴァンパイア一族名機モスキートを継ぐ者たち

一見双発に見える二股のエグゾーストdownsize
(一見双発に見えるシーホークの二股エグゾースト)
一見双発?ユニークな吸排気口配置
ところがシーホークのデザインはユニークで吸気(エアインテーク)も二股なら排気(エグゾースト)も二股にして主翼付け根に配置してダクトを短くするユニークなデザインとなりました。おかげでシーホークは一見「双発」に見えます。

世界中に兄弟がいるシーホーク
シーホーク搭載ジェットエンジンのロールスロイス・ニーンは傑作エンジンで、同じFAAのライバルであるアタッカーに、ニーンの米国ライセンス版J48は米海軍艦戦F9Fパンサーに、更にソ連のニーン海賊コピー版RD45/VK-1はミグ15に搭載されました。

双子のようなシーホークとパンサー
シーホークとパンサーは第二次大戦終結間際に開発開始、初飛行も1947年で同期、搭載エンジンもニーン(とライセンス版)で同じでともに直線翼のまま。
性能も最大速度など(時速964kmと972km)ほぼ同じ、とまるで双子のようです。


同期に先を越され地味機になったシーホーク
でも先にフネに載ったのは同期のF9Fパンサーの方で1951年、しかも朝鮮戦争で大活躍。一方、シーホークは1953年と出遅れました。結果、「華の同期」パンサーに比べシーホークは「丈夫が取り柄の地味機」に。なぜ?

シーホークのライバルと兄弟たち
(シーホークのライバルと兄弟たちの生年と性能比較)
1940~1950年代の主な実戦化ジェット戦闘機を並べてみると・・
・ 艦載機同士ならシーホークは一番速い
・ 同期生(1947年初飛行)では後退翼の霊験あらたかだけど、直線翼ならシーホークが一番速い
・ ニーン(※)装備同士の中でも、後退翼のミグ15はさておき、シーホークが一番速い
(※:ロールスロイス・ニーンとライセンス版P&W J42、海賊版クズネツォフRD-45を含む)


シーホークの兄貴シーフューリーdownsize
(シーホークの兄貴シーフューリーがIWM博物館のエアショー出番待ち)
何で名前が「シー○○」なの?兄貴と同じ運命
ところで、何で初めから「シー○○」(=艦載型)なの?シーホークの名前に「シー(Sea)」がついているのは1つ前の兄貴シーフューリーと同じ事情。
当初空軍向けに開発され、その海軍向け派生型が「シー○○」。ところが、空軍型は不採用、海軍型だけが実用化されちゃったからです。で、そのいきさつとは?


傑作レシプロ機のジェット化
ホーカー社初のジェット戦闘機シーホークは、まだ第二次大戦中の1944年に究極のピストンエンジンプロペラ機シーフューリーをベースに新技術ジェットエンジンをパワープラントとする新戦闘機P.1040として開発が始まりました。第二次世界大戦の最高傑作機P‐51ムスタングのジェット化を狙ったF‐86セイバーと同じですね。

空軍のジェット戦闘機としては遅すぎた
ホーカー新ジェット戦闘機P.1040は迎撃機をめざしていましたが、1945年には長かった大戦も終結し、RAF(英国空軍)としては既にジェット戦闘機としてミーティアとヴァンパイアがあるしで、アカデミックな興味しか持たなくなりました。当初のダーウェント・エンジンでは最大速度が時速600マイル(965km)しか出ないことも難点だったようです(実用型はより強力なニーン搭載)。

名門エンジンメーカーからいちゃもんが・・・
更にシーホークの「一見双発」のユニークな吸排気口配置に対してエンジン供給者のロールスロイス社から実用性に疑問が出され、おかげで英国海空軍ともに開発には二の足を踏みました。


海軍も先客ありで「勝手にやれば」の自主開発に
ホーカー社はFFA(英国艦隊航空隊)の艦載ジェット戦闘機も狙っていたのですが、こちらも既にスーパーマリン・アタッカー(Supermarine Attacker)がありこれ以上は要らないと言うことで、P.1040は自主開発=「政府としては金は出せない、勝手にやれば・・」、になってしまいました。

やっとスーパーマリンに勝った
ところが、先客アタッカーは見事な駄作っ機、素直で丈夫なP.1040は見直され晴れて「シーホーク(Sea Hawk)」としてやっとフネに載りました。

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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報