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地雷と結核と戦うヒーローラットが絶滅危惧動物も救う+ブラッセル街歩き

地雷と結核と戦うヒーローラットが絶滅危惧動物も救う
+ブラッセル街歩き

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「ここ掘れ!チュウ~チュウ~」
ヒーローラットが自慢の鼻で地雷探索中downsize
(ヒーローラットが自慢の鼻で地雷探索中;ウキペディアに掲載のAPOPOのフォトをお借りしています)
地雷を除去し結核を見つけるヒーローラット
ヒーローラットと言ってもアニメヒーローじゃありません。主にアフリカなどに棲む体長50cmの大型のネズミ君、アフリカオニネズミ(African giant pouched rat、Cricetomys emini)です、正確にはアシナガマウスの仲間ですが。




20年に亘り人命を守ってきたヒーローラット
何で「ヒーローラット」と呼ばれるのか?アフリカオニネズミ君はアフリカの地で20年にわたり優れたその嗅覚で10万個の地雷の除去と結核感染者の検出を行い、人々の命を守ることに貢献してきたからです。

レストランScheltemaの絶品オマール料理downsize
(レストランScheltemaの絶品オマール料理;ベルギー、ブラッセルのグルメ)
グルメの街、ベルギーのブラッセル街歩き
ヒーローラットの生みの親、APOPO創設者Bart Weetjens氏の出身はベルギーにつきブラッセルの街歩きフォトを添えます。
ベルギーのブラッセル過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
飴色のビアカフェでブリュッセルの夜が深くなってゆく:ベルギー編第2回
脳は多党民主制、意識は脳テンキCEOその1+ブリュッセルのグルメ


雨上がり夜のブリュッセル(BrusselBruxelles)downsize
(雨上がり夜のブリュッセル(BrusselBruxelles))
今度は絶滅危惧種を助けます
さて、その「ヒーローラット」ことアフリカオニネズミ君、今度は自慢の嗅覚で絶滅危惧種のセンザンコウを密漁から救うべく現在特訓中とのことです。訓練には2~5年かかるそうで、根気がいる仕事です。

アリクイそっくりのセンザンコウ
センザンコウは鱗に覆われ蟻を食べるなどアリクイそっくりですが、まったく違う種類のユニークな哺乳類で、分類もセンザンコウ目センザンコウ科の1目1科です。

あとを絶たないセンザンコウの密漁
センザンコウはインド、東南アジア、アフリカに棲息し、その鱗は古くから漢方薬や媚薬の原料として珍重されてきたため絶滅危惧種と指定された現在でも密漁があとを絶たない深刻な事態です。

魚臭い鱗を嗅ぎ分ける
センザンコウの鱗は魚臭い独特の臭いがあり、アフリカオニネズミ君はその嗅覚で空港や港の荷物、貨物の中からセンザンコウの密輸品を見つけ出す任務に就くため特訓中と言うわけです。

グランプラス(Grand Place)の市庁舎downsize
(グランプラス(Grand Place)の市庁舎)
「APOPO」の身近、簡単、安価な地雷除去
ベルギーの社会的企業「APOPO」(Anti-Persoonsmijnen Ontmijnende Product Ontwikkeling、「対人地雷除去製品開発」みたいな名前)ではアフリカオニネズミ君の高い嗅覚能力に着目し、タンザニアに拠点をおいてアフリカオニネズミ君を「地雷処理部隊」として訓練し、現地アフリカの人々に「誰でも使える、身近なパートナーによる、簡単、安価、安全な地雷除去手段」として提供し、過去20年間で10万個の地雷を除去してきました。やがてアフリカオニネズミ君たちは人々から「ヒーローラット」(“heroRATS”)と呼ばれるようになったそうです。
APOPOのホームページ

なんでネズミ君なの?
とてもユニークな取り組みですが、どういう経緯でアフリカオニネズミ君を抜擢したのでしょうか?APOPO創業者Bart Weetjens氏は子供の頃に飼っていた大好きなネズミの優れた嗅覚を地雷除去に使えるのでは、また、ネズミなら体重が軽いので地雷を踏んでも大丈夫だから、と思い立ったそうです。それにはアフリカで身近なネズミで人に慣れやすいアフリカオニネズミ君が最適と言うわけです。

グランプラス(Grand Place)のレストランdownsize
(グランプラス(Grand Place)のレストラン)
既に甲子園球場100個分の地雷除去完了
タンザニアに拠点を置き隣国モザンビークでこれまでに130万平方メートル(甲子園球場100個分)の土地の地雷を完全除去し、住民の帰還と農耕の再開に至っています。

ご褒美バナナをもらう訓練中のアフリカオニネズミdownsize
(ご褒美バナナをもらう訓練中のアフリカオニネズミ;左下はAPOPOのロゴ)
9か月の訓練で4,5年働いてくれる
訓練はアフリカオニネズミ君がまだ幼い5-6か月齢で開始されます。平均9か月の訓練を受けると「ヒーローラット」としてデビュー、以降“定年退職”するまで4-5年は働いてくれます。

人懐こくて嗅覚に優れるアフリカオニネズミ君
嗅覚に優れるだけでなくアフリカオニネズミ君はとても人になれやすくて訓練し易いので、地中の火薬の臭いから地雷を探り当てたり、結核菌保菌者に特有な痰を嗅ぎ分けるお仕事が出来るよう訓練されるわけです。

ブッシェ通(Bouchers)レストラン呼び込みのオジさんdownsize
(ブッシェ通(Bouchers)レストラン呼び込みのオジさん)
ところでアフリカオニネズミ君を使うメリットって何?
はい、「速くて、確実で、安くて、簡単で、とても安全」・・・といいことづくめなんです

地雷探索のスピードが桁違いに速い
ともかく速い!200平方mの地雷探知をわずか20分で完了、それに比べ従来法では4日もかっかってしまっていたんです。

火薬を嗅ぐので地雷探知にマチガイがない
それに確実!従来地雷探知で用いられる金属探知機は地雷以外に金属なら何でも反応するのでボルトのどにも反応しやたらとノイズが多いですが、アフリカオニネズミ君は火薬の臭いのみに反応するので“地雷にしか!“反応しないので判定マチガイ(所謂false positive)がないのです。

地雷に触れても大丈夫、軽いから
安全第一!人もネズミ君も地雷を踏んで「殉職」の恐れがない。人が遠隔操作し地雷を見つけたネズミ君は地面を掘るので安全な距離でそれと分かる。ネズミ君は体重が軽く地雷を踏んでも爆発しないので、“地雷検出・除去作業が極めて安全になった”のです。

人懐こい馴染みの在来種
アフリカオニネズミ君は地元の“在来種”で現地の人々に馴染みがあり、それにとても人懐こく、現地の人々が簡単に訓練を行うことができます。

APOPO取り組みの優れた点は・・・
〇 そもそもアフリカオニネズミ君が地雷探知にとても適していること
〇 先進諸国の高価な地雷探知装置が要らない途上国でも使えるよう安価にしたこと
〇 自動訓練装置を開発しトレーナーの個人差をなくしたこと(属人性の回避)
〇 アフリカオニネズミ君は“地元出身”(当地の在来種)で地域の人々にとって親しみやすいこと
・・・などです。


がんばれ!ヒーローラット
そんなAPOPOのヒーロラットことオニネズミ君、「絶滅危惧種センザンコウを救う」新たなミッションでも頑張ってほしいですね。

出典:” These heroic rats detect land mines. Now they might help save an endangered anteater” Karin Brulliard氏執筆 The Washington Post December 21 2017,
出典:”Rats to the rescue Rodents train to save endangered anteater” Science 22 December 2017 Vol 358, Issue 6370
出典:APOPOホームページ https://www.apopo.org/en
出典:ウキペディア記事(和英)「APOPO」


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