道具を使って蜜を取り一族にワザを伝えるマルハナバチ+パリ郊外ハチの街ルヴァロワ

道具を使って蜜を取り一族にワザを伝えるマルハナバチ+パリ郊外ハチの街ルヴァロワ
にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村
【お知らせ】「日本にも飢餓がある!皆で関心を持って、子どもの食を守りたい!」
4人の中学三年生が、「6人に1人の食べられない子供たちがいる」ことをみんなに気づいてもらうべく始めた活動です、ご関心あればクリック↓で飛びます
「日本にも飢餓がある!皆で関心を持って、子どもの食を守りたい!」Ken_mana_mayu@こども国連JUNEC
中学生たちの趣旨の説明と募金活動のYouTubeもあります↓(クリック)
日本にも食べることに困っている子どもがいるんです
食品ロスを減らすためにたくさんのレシピを考えました

拙ブログ過去記事でも「全世界で25%ものフードロス」をご紹介しています↓(クリック)
エネルギーと食糧と水は持ちつ持たれつ、フードロスを減らして良循環に+オンフルール再び

マルハナバチの蜜取りゲームREV2downsize
(マルハナバチの蜜取りゲーム)
道具を使い、それを一族に伝承するマルハナバチさん
マルハナバチさんもすごい道具使いだった、道具使いの訓練することも、訓練修了ハチのワザを見て新人ハチが学ぶことも、一族(巣のコロニー)のハチに文化みたいに伝えることもできたと言うサイエンス小ネタです。




花に囲まれた春の市庁舎downsize
(花に囲まれた春のルヴァロワ(Levallois Perret)市庁舎)
知性と言うより未知のシンプルでエレガントな仕組みかも?
出典の研究者Lars Chittka氏(英ロンドン大学)は“釘を刺して“いますが「あの小っちゃな脳でやるんだから、これは知性と言うよりも何か未知のシンプルでエレガントな仕組みかも?そこが次の興味だ」と。

Levallois市章REVdownsize
(ルヴァロワ(Levallois Perret)の市章はミツバチです)
パリ郊外ミツバチの街ルヴァロワ
ハチつながりで昔住んでたパリ郊外、市章までミツバチの街、ルヴァロワ市(Levallois Perret、拙ブログのハンドルネームの由来でもあります)のフォトを添えます。有名なルヴァロワ式石器が出土し、スーラが有名な点描画を描いたジャット島もあります。
ルヴァロワとジャット島の過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
地元の街のすてきな顔Hotel de Ville 後編
パリ郊外ルヴァロワの市章ミツバチには秘密がいっぱい
スーラの名画はご近所のセーヌ中之島、ジャット島でした
パリは花の街: 隠れた見どころプランシェット公園


水に映るボートハウスREVdownsize
(水に映るジャット島のボートハウス)
小さなハチも道具が使えるみたいですよ!
昔は「ヒトだけが道具が使える」と自慢が、近年チンパン、ゾウさん、イルカちゃん、カケス君、カラスさんなども道具を使えると分かりました。「でもさすがに小さな体で脳も小さい昆虫は無理でしょ!」と思われていました。ところが、マルハナバチも「道具が使える」ことが分かりました、実験者が用意した紐ですけど。
カケス君の道具使いの過去記事はこれです↓
カケス君に質問です 君は賢いか はい+みなとみらいとお台場

ひもを使うマルハナバチさんの蜜取りゲーム
青い花に似せた小さな皿の真ん中に砂糖水を入れ細い紐を結び付けておきます。その上を透明カバーで覆って直接は“手が届かない“(吻が届かない)ようにして結んだ紐の端だけをカバーの外に出しておきます。紐を引っ張ればいいんですが、マルハナバチはうまく砂糖水にありつけるでしょうか?
マルハナバチがひもを使って砂糖水を得る出典の動画がこれ↓(クリックすると見れます)
Video Shows Bumblebee Pulling A String To Get A Treat 動画
Social learning and cultural transmission in bees 動画
Bumblebees learned to pull strings for reward 動画


見事ご褒美を手に入れました、試行錯誤ですけど
視覚が優れているマルハナバチなので上からでも“青い花”もこの仕掛けも良く見えるはずです。青い花の蜜(実際は青い皿の砂糖水)が欲しいマルハナバチたちは色々と試行錯誤するうち、紐を引っ張って蜜皿を取り出しご褒美を得ました。但し、挑戦した内のわずかな数のマルハナバチですが。


Planchett公園のチューリップdownsize
(ご近所だったプランシェット(Planchett)公園のチューリップ)
訓練すると蜜取りゲームの腕がグンと上がった
当初は成績が悪い(110匹のうちの2匹!)ものの、マルハナバチたち(40匹)を「訓練」するとなんと“半数が成功”するほどに腕が上がりました。ちなみにミツバチも蜜のご褒美で訓練できます。

先輩の技を見学すると初めから好成績
更に、「訓練修了生」のマルハナバチがうまく道具を使うのを「新人」マルハナバチに“見学“させておくと、「新人」マルハナバチでもなんと初回から道具をうまく使いました。つまり仲間の知恵を真似ることができるらしいのです、先日ご紹介したテッポウウオとおなじですね。
匠の技を見て学ぶテッポウウオの過去記事はこれです↓
匠から学ぶテッポウウオの水ミサイル水の都ストラスブール再び

Levallois Perret市庁舎downsize
(かわいいルヴァロワ(Levallois Perret)の市庁舎)
道具使い“文化”を一族に教えるマルハナバチ
マルハナバチは50匹ほどコロニー(女王の一族)の巣を作ります。そこで「訓練修了生」を巣にもどしてやると、なんと、巣の他のマルハナバチも初めから上手に道具が使えたそうです。

直伝が去っても道具使いは一族の伝統に・・・
その上、訓練を受けた「直伝者」がいなくなっても(働き蜂の寿命は短いのです)その巣の働き蜂たちは“伝統を守って”道具(青い砂糖水皿を引っ張る紐)をうまく使えたそうです。何だか「幸島のサルの芋洗い文化」みたいですね。

Jatte島から見るLevallois橋downsize
(ジャット(Jatte)島から眺めるルヴァロワ(Levallois)橋)
名前の由来は“ブルブルバチ“
マルハナバチの英語名はbumblebee、翅を震わせる擬音に由来するそうです。マルハナバチはミツバチよりやや大きく、巣のサイズは小さいですが、同じく働き蜂(雌)が蜜と花粉を集めます。

蜜の在り処にマーキング、「使用済み」は電気で感知
蜜の多い花を覚えていて何度も訪れますが、ミツバチのような尻振りダンスの代わりに走る方向と翅のふるわせ方で仲間に蜜花の在り処を伝えます。そしてその花に化学物質でマーキングして仲間に知らせます。別のグループが訪れた(=もう蜜はない)花は電界を感知して見分けます、ヒトには無理ですけど。

ルヴァロワ橋からセーヌの鉄道橋を望むdownsize
(ルヴァロワ橋からセーヌの鉄道橋を望む)
音楽にもなったヨーロッパでは身近なマルハナバチ
マルハナバチは寒冷地や高山に棲み、ポターのピーターラビットシリーズに出演、ハリポタの校長の名前ダンブルドアの由来、音楽「クマンバチの飛行(本当はマルハナバチ)」などヨーロッパではとても身近らしいです。世界中に、日本にも広く分布するコスモポリタンでもあります、オセアニア、サハラ以南のアフリカ、南極には居ませんが。

花のキューピット、マルハナバチは農業を助けてる
ヨーロッパでマルハナバチは農作物、特に牧草の受粉を助けていて大事な花たちのキューピットです。ところが、少し前に突然マルハナバチが姿を消し大騒ぎになりました、未だ原因は不明ですけど。

逆光の中のガラス張りバス停downsize
(逆光の中のガラス張りルヴァロワ橋(Pont de Levallois)バス停;ここから通勤していました)
未知のシンプルでエレガントな学習メカがあるかも?
どうです、この研究成果からマルハナバチさんの能力は侮れないと思いませんか?あの小っちゃな脳で。
ハチのような社会性昆虫は単純なメカニズムで一見複雑に見える行動が出来るのは、そもそも動物には学習を可能にする基本的なツールが生まれつき一揃え備わっているのではないか?
マルハナバチがなぜこんな高度な「蜜取りゲーム」(課題)、人工的な課題でさえ道具を使って出来るのか、その学んだ解き方を「文化」として仲間に伝えることが出来るのか?
それは「知性」と言うより、何かシンプルで未知のステキな仕組みにちがいない(だってあの小さな体=小さな脳で解けるんだモン)、出典著者Chittka氏はどんな風にマルハナバチの神経系が働いているんだろう?・・と言うのが次の興味だそうです。
研究が発展するとうれしいですね、新たなBiomimic(生物模倣)として。


以下、いずれもリンクを貼っていませんのでURLをコピペして見てください
出典:”Associative Mechanisms Allow for Social Learning and Cultural Transmission of String Pulling in an Insect” Sylvain Alem , Clint J. Perry , Xingfu Zhu, Olli J. Loukola, Thomas Ingraham, Eirik Søvik, Lars Chittka PLOS Biology October 4, 2016 doi.org/10.1371/journal.pbio.1002564
http://journals.plos.org/plosbiology/article?id=10.1371/journal.pbio.1002564
出典:”Hints of tool use, culture seen in bumble bees” Elizabeth Pennisi Science Oct. 6, 2016 DOI: 10.1126/science.aal0235
http://www.sciencemag.org/news/2016/10/hints-tool-use-culture-seen-bumble-bees?utm_campaign=news_weekly_2016-10-07&et_rid=208065204&et_cid=872710
出典:ウキペディア(和英)記事「マルハナバチ」”bumble bee”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%8A%E3%83%90%E3%83%81
https://en.wikipedia.org/wiki/Bumblebee

にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
にほんブログ村↓良かったらクリックをお願いします


スポンサーサイト

テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報