apprivoiserは特別な絆、最初のヒトの友はワンちゃん

apprivoiserは特別な絆、最初のヒトの友はワンちゃん
~ テグジュペリの碧眼、apprivoiser(飼いならす)とは特別な一人と特別な一匹 ~


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赤と白のコントラストが美しいヴィラージュの路地downsizeArt254
(赤と白のコントラストが美しいヴィラージュ(Village Royal)の路地;パリ8区)
このフォトの過去記事→
ヴァンドームからヴィラージュへ;晩秋パリ散歩その1
テグジュペリつながりでパリ1区と8区
今回はテグジュペリ(Antoine de Saint-Exupery)つながりで、でも銅像のあるリヨンじゃなくて、パリ1区8区のフォトを添えています。




レザール公園(Les Halles)角のカフェREVdownsizeArt161
(レザール公園(Les Halles)角のカフェ;パリ1区)
このフォトの過去記事→
レトロなパリ1区レザール公園界隈を「初めてのパリ」歩き
イヌは3万2千年前からヒトのパートナー
最近の研究でイヌの家畜化(多分タイリクオオカミかその祖先から)は3万2千年前のヨーロッパにまで遡るらしいこと、その後も各地で独立に家畜化が行われたことが明らかになったそうです。化石やDNAの研究、頭骨のタテヨコ比率の統計など学際的研究の成果のようです。


再捜査により面立ちからイヌと判明しました
イヌに比べオオカミは細面で顎(吻)が細長いので農耕以前(1万年以上前)の化石骨を改めて調べるとこれまでオオカミと思われていたのが実はイヌ(出典著者Pat Shipman氏によれば移行段階の「オオカミイヌ」)と考えられるそうです。ヒトは各地で独立に何度もイヌを家畜化したようです、他の動物に先駆けて。なんで?
ワンちゃんとヒトの“つき合い”の過去記事はこれ↓です。
白目でヒトとワンちゃんは視線を伝える+パリのカフェとハマのバー再び
ワンちゃんにはご飯をあげよう+パリ郊外モレシュルロワン番外編
君の瞳の中にボクが居る ワンちゃんは特別な友達+南仏コートダジュール番外編


静かな午後のヴァンドームのビジネスマン氏REVdownsizeArt254
(静かな午後のヴァンドーム広場(pl. Vendome)のビジネスマン氏;パリ1区)
Je ne suis pas apprivoise
「星の王子さま」(Le Petit Prince (Antoine de Saint-Exupery))で、「遊ぼうよ」と言う王子様にキツネは「ダメ、僕は飼いならされていないから(“Je ne suis pas apprivoise”)」と答え、「飼いならされていないから君は10万人の子どもの1人、僕は10万匹のキツネの1匹でしかない。でも飼いならされれば(apprivoiser)、特別な子ども、特別なキツネになってしまう」・・と。

特別な一人と特別な一匹に・・
動物を飼いならす(家畜やペットにする)とは互いに特別な一人、特別な一匹同士になることと、作者、サン・テグジュペリはヒトと動物の関係をキツネ(le renard)に託して見事に言い当てているようです。
それゆえ”apprivoiser”の和訳は難しいらしく種々あると聞きます。電子辞書でひいてみると、apprivoiser:馴らす、飼い慣らす、手なずける、s’ apprivoiser:慣らされる、なじむ・・


家畜化年代の比較
(家畜化年代の比較、家畜化の動機は農耕ではないようです)
最初に動物に求めたものはパートナー
石器時代のヒトが最初に動物に求めたものは食料じゃなくてパートナーです。イヌ家畜化が3万2千年前と言うことは1万-1万2千年前の植物栽培化と定住生活よりもはるかに古く、作物の非食部を餌にする、農耕を手伝わせる、囲って集団で飼う、などのもっと前にヒトと暮らし始めたのです。それにイヌなど肉食動物は食料にするには効率が悪すぎる(あとでイヌを食べるために与える餌でヒトが十分飢えを満たせるから)。

ルイヴィトンの店downsizeArt171
(ルイヴィトン(LOUIS VUITTON)の店、ヴァンドーム広場そば;パリ1区)
このフォトの過去記事→
気品が華やぐパリ1区ヴァンドーム広場界隈
元ハンターは狩りの優れたパートナーに・・
食料用でも、使役用でもないならイヌは何が魅力で飼われ始めたのか?4万年前から1万年前までの主な暮らしは狩猟採取生活。群れのリーダーに従い、鋭い嗅覚で獲物を見つけ、どこまでも追ってゆけるイヌはヒトの狩りの最高のパートナーとなったのでしょう(猟犬の行動とオオカミ群の狩り行動はそっくりです)。

赤が粋なアクセントのカフェREVdownsizeArt254
(赤が粋なアクセントのカフェ、サントノーレ通り(r. Saint Honore);パリ8区)
双方向コミュニケーションで動物を手懐ける
現在のようにコンパニオン・アニマルと捉えるはるか以前、初めての家畜化の段階からヒトと動物の双方向コミュニケーションがその成功の鍵だったのでしょう。そうでなければ“素手で戦って勝てる相手じゃない”オオカミ、野牛(オーロックス)、イノシシ、野生馬など手懐けられないはずです。

さりげなくアールデコなエントランスdownsizeArt175
(さりげなくアールデコなエントランス、マドレーヌ(Madeleine)近く;パリ8区)
このフォトの過去記事→パリ1区から8区への裏道サントノーレ通りを歩く
動物を知れば「百戦危うからず」
当初は恐ろしい敵、あるいは狩りの対象として、動物を注意深く観察し、動物のしぐさや行動を知り、動物を理解できる者が競争で優位に立ったことでしょう。

言葉にならない動物の声に耳を傾ける
動物が求めるもの、避けるもの、ヒトの働きかけに対する反応を知れば、単に狩りが成功するだけでなく、適する個体を選んで馴化できたでしょう。言葉にはならない動物からのシグナルを読み取り、動物を適切に世話することでやがて家畜化が成立したのでしょう。

落着いた空間道行く人もゆったりと歩くREVdownsizeArt171
(落着いた空間道行く人もゆったりと歩く、ヴァンドーム広場;パリ1区)
動物たちをモビルスーツにした革命;家畜化
野生動物の家畜化は3万2千年前のイヌに始まり1万2千年~1万年前のヤギ、ヒツジ、ブタ、1万~8千年前のネコ、ウシ、アルパカ、6千年前のリャマ、スイギュウ、ウマ、ヒトコブラクダ・・と続く数千年をかけた「生きた道具」による革命です。素手では無力なヒトは家畜動物という「生きた道具」により、まるでガンダムのモビルスーツ、あるいは介護のアシストスーツのように、狩り、防衛、労役、運搬(交易)の能力を飛躍的に高めました。

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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報