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雨に煙る清水寺、脇道の静謐; 秋雨の京を歩くその3後編

雨に煙る清水寺、脇道の静謐; 秋雨の京を歩くその3後編

あけましておめでとうございます。
おっさんが柄にもなくブログを始め早や5年目、拙い記事に思いもよらずいつもたくさんの皆様に訪問いただき、また、たくさんの温かいコメントをいただきました。
感激でいっぱいです。心から感謝を申し上げます。
皆様にとって素晴らしい新年でありますように。今年もよろしくお願いいたします。


秋雨が東山の静寂を包む舞台downsize
(秋雨が東山の静寂を包む清水寺の舞台)
清水坂じゃなくて芋洗い坂だった
今秋10月京都を訪れ、紅葉には早いが大原にでもと思ったのですが、雨で出鼻をくじかれ、じゃ、定番だけど大好きな清水なら雨で空いているかも?と思ったのですが、清水坂は傘もまともにさせないほどの芋を洗う混雑でした。
「秋雨の京を歩く」前編と中編はここをクリックください↓
秋雨の京を歩く東山七条智積院
錦小路宵の賑わい秋雨の京を歩くその2






池のほとりに紅葉の兆しを感じるdownsize
(池のほとりに紅葉の兆しを感じる)
定番観光は「雨天強行」の根性で・・
見ると修学旅行生と海外のツアー客たちばかり。清水は京都観光の定番だし、日程が決まっている団体旅行なので「雨天強行」で清水に押し寄せているようです。

山門に孤高の威厳を感じるdownsize
(山門に孤高の威厳を感じる)
孤高の山門、雨に立つ
猥雑な清水坂の雑踏をやっと抜けると、パっと山門が目に入ります。威厳と華が漂う立ち姿は、混雑も浮世の沙汰も超越した孤高の姿です。

木々の隠れ雨に濡れる石段は妖しい美しさdownsize
(木々の隠れ雨に濡れる石段は妖しい美しさ)
ふところの深い境内、脇道の静寂
幸い清水さんの境内は広いので、できるだけ観光客集団から離れたところを散策しました。
名刹の庭を行けば、山門の木組み、回廊の縁、境内の小路や垣根も、色濃く艶やかになって雨の京都はいいものです。

小さな祠が人知れず鎮まっていますdownsize
(小さな祠が人知れず鎮まっています)

雨に朱塗りが美しい鐘楼downsize
(雨に朱塗りが美しい鐘楼)
雨に映える朱塗りに鐘楼
木立に見え隠れして鐘が朱塗りの鐘楼に収まっています。何百年と東山に時を告げているのでしょう。
観光客の波を避けて脇道を登ります。振り返ると人影のない石段が雨に濡れて美しい。


小雨の舞台に立ち喧騒を忘れるdownsize
(小雨の舞台に立ち喧騒を忘れる)
秋雨のカーテンに霞む京の街
登り切り、少し並んで「清水の舞台」に上がると、京の街が秋雨に煙っています。舞台から遠望する街は薄いカーテンを下ろしたように霞み、灰色の空との境もぼやけて定かではありません。

音羽の滝で清める善男善女downsize
(音羽の滝で清める善男善女)
舞台に上がれば気分も変わる
「撮ってらえませんか?」「いいですよ、こちらから撮らないと逆光ですよ」・・と女性グループの写真を撮ってあげました。あれほどざわめいていた観光客(私もその一人だけど)も舞台に上がると気分も変わるのでしょうか、傘を寄せて木々の向こうに霞む都を眺めています。
見下ろすと音羽の滝が望めます。柄杓で汲んだ滝水で清める「善男善女」が長蛇の列です。


縁結びの神さんは大繁盛downsize
(縁結びの神さんは大繁盛)
縁結びの神様は大忙し
神仏習合の名残、清水寺の脇には地主人社があり、「縁結びの神様」と言うことで繁盛しているようで、引きも切らず参詣者が訪れています。昔はお寺を護持するために神様を祀ったそうです。

修復の現場を覗いてみたdownsize
(修復の現場を覗いてみた)
匠の技を垣間見る
舞台に向かう途中に修復現場があり幌が開いていたので中を拝見。へぇー結構大がかりなんだ。舞台を降りて裏道を行くと修復のため石垣に足場が組まれていました。急峻な石の法面に木組みだけで作られた足場に伝統の匠と知恵を見る気がします。
伝統の巧みの技石垣の足場downsize
(伝統の巧みの技石垣の足場)

風雪を経た野仏に慈悲を観るdownsize
(風雪を経た野仏に慈悲を観る)
野仏の慈悲
人気のない脇道をさらに下ると、誰の供養でしょうか、切通しの斜面の草地に野仏がいくつも鎮まっています。風雪でお顔も定かには判りませんが、慈悲に満ちたお姿です。

静かな裏道茶わん坂downsize
(静かな裏道茶わん坂)
静かな裏道、茶わん坂
降り切って麓に戻ると茶わん坂です。清水坂の混雑が嘘のような静かな家並にほっとしました。
雨の清水に久しぶりに参詣して心が少しシャン!っとした気がしました。やはり清水さんは奥が深い名刹ですね。


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