リサイクルでみんなハッピー、住替えに行列するヤドカリ +パリのアパルトマン

リサイクルでみんなハッピー、住替えに行列するヤドカリ +パリのアパルトマン

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(プランシェット公園の花とアパルトマン)

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四半世紀を経て・・・
このサイエンス小ネタは最新、最先端ではありません。ご紹介の記事はヤドカリ(hermit crab、十脚目ヤドカリ上科)の「空家連鎖」研究の先駆者Ivan Chase氏が四半世紀に亘る研究の進展、展開をまとめたものです。空家探しつながりで、パリのアパルトマンの写真を添えています。

夜店のヤドカリ君に魅せられて・・・
ヤドカリ君たちの空家連鎖REV
(ヤドカリ君たちの空家連鎖)
なんとなくユーモラスでカワイイですよね、ヤドカリ君。小学生の頃、 “夜店”(縁日ですね)は特別な日。10円玉数枚を握りしめ、何を買おうか歩くと、あちこちおっちゃんから声がかかる。ヤドカリもよく“買わされ”ました。かわいそうなことにすぐ死なせてしまうのですが、不器用に殻を背負って歩く姿になぜか心ひかれました。


ヤドカリ君の高度で平和的な社会行動
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(冬のペレール大通の公園とアパルトマン)
ほんの数10年前まで、ヤドカリなど「下等動物」はヒトの高度な社会行動などとは無縁と思われていました。この記事の執筆者Ivan Chase氏はヤドカリ君がヒトの社会・経済活動でも“範となる“「空家連鎖」「欠員チェーン」(vacancy chains)と言う行動によって極めて平和的にみんな新しい家を手に入れる、と言う驚きの発見をしたそうです。


ヤドカリ君も住宅難です
パッシーのアールデコな街灯とアパルトマンdownsize
(パッシーのアールデコな街灯とアパルトマン)
ヤドカリ君が棲家にする貝殻は体にピッタリがいい、でも体が成長すると窮屈になりより大きな貝殻が要る。でも海の中でぴったりの空いた貝殻なんてそんなにない。だからヤドカリ君たちはいつも「住宅難」です。


リサイクルすれば
ケンカしないでみんなハッピー

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(13区坂道のアパルトマン)
以前ヤドカリは貝殻を巡ってケンカし強い方が奪いあうだけと考えられていたのですが、著者Chase氏は1986年のある日、桟橋から大きな貝殻を落としてみると、大きなヤドカリがすぐに住み替え、あとは大から小へ次々順番待ちで住み替え、最後に一番小さな貝殻が残ってケンカもなくみんなハッピーの結果にびっくり、以来ずっと研究してきたのだそうです。


高度な社会経済原理を知ってるの?
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(16区の高級アパルトマン)
ヤドカリ君たちが順番に住替える行動は、効率が良く無駄がない優れた経済社会活動とされるアパート借り替えの「空家連鎖」やポスト順送りの「欠員チェーン」などと同じ社会経済原理です、スゴイな。


ヤドカリ君はちっちゃな脳で考えて???
パッシー裏通りのアパルトマンdownsize
(パッシー裏通りのアパルトマン)
2匹が1つの空き貝殻を奪い合うこともありますが、それでは1匹しか「住宅難」が解決しない。つぎつぎ“お下がり”をもらう「“空き貝殻”連鎖」なら何匹も新居が手に入るから、効率的だし、平和的。ヤドケリ君のあのちっちゃな体と頭で「経済学」を理解するなんて、ワァーなんてフシギ!・・なんですが。


「下等動物」に経済を学ぼう
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(黄昏時16区のアパルトマン)
“逆転の発想”でこれを考えてみると・・ →ヤドカリ君は深く考えていない(無理だもん) →でも優れた経済戦略を取るよ →じゃ、個人の知恵や良心に訴えなくても世の中うまくまわる仕掛けもあるかも? →そこで、「下等動物」などとバカにせず動物たちに学ぼう、と言う研究もされているそうです。

出典: 日経サイエンス 2012年11月号 p.64 “Life Is a Shell Game” 「ヤドカリの経済社会学」 Ivan Chase氏 (Scientific American June 2012)

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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報