人と人をつなぐ微笑みと「信頼ホルモン」オキシトシン

人と人をつなぐ微笑みと「信頼ホルモン」オキシトシン
多摩丘陵M大の桜は今満開downsize
(多摩丘陵M大の桜は今満開)
淡く優しい春の色; 桜と桃
「ヒトと言う種もまんざら捨てたものじゃない」と言うサイエンス小ネタです。淡く優しい春の色合い、桜、桃、馬酔木などの写真を添えています。





初対面の微笑みは信頼の証し
構内の桜のトンネルdownsize
(構内の桜のトンネル)
海外旅行、初めて入る店、そして店員とは初めての”会話”や"交渉”(質問とか注文とか)するとき、最初に何します?そう、”微笑む"、誰でもみんな。でもこんな風に微笑む動物はヒト以外にいません。出典①


微笑みでつながりを紡ぐ「信頼ホルモン」オキシトシン
ピンクの八重が陽に映えて美しいdownsize
(ピンクの八重桜が陽に映えて美しい)
このようには初めて会った相手でも微笑むのは「信頼ホルモン」オキシトシンの働きらしく、こちらの“微笑み”が相手の脳にもオキシトシンを出させるようです。こうして信頼に立った交渉、交流、交易が始まったと考えられるそうです。出典①


赤ちゃんの「微笑み」戦略
赤ちゃんは生後4ヶ月くらいでただ泣くだけからお母さん、お父さんを見分けて笑うようになります。そうすればかまってもらえる、遊んでもらえる。
笑いは伝染します。お母さんも赤ちゃんに微笑み返す、今度はお母さんが赤ちゃんに笑いかける・・・と。でもこんなことするのはヒトだけです。出典③


オキシトシンが促す無償の利他行動
淡い桜色と黒い幹と青空とのコントラストが艶やかですdownsize
(淡い桜の花びらと黒い幹と青空とのコントラストが艶やかです)
赤ちゃんが微笑めばお母さんの脳ではオキシトシンが出て”幸せ”を感じ、授乳が促されます。
ヒトは誰でも日常茶飯事、利他行動を取ります、電車で席を譲るなど。
一方的にリスクを負う無償の利他行動を取るのは脳で“信頼ホルモン”オキシトシンが働くからだそうです。出典①


信頼こそ経済の礎
スーパーに並んだ魚を、獲った漁師さんには直接会ってなくても買いますよね、なぜ?それは見ず知らずの相手でも信頼する”脳のシステム"があるからです(出典①)。
「見ず知らず」を信頼する反面、「裏切り」は許さない、忘れない。ひどい製品を買わされた店には二度と入らないですよね。


物々交換こそ信頼の事始め
庭の隅で静かに馬酔木が咲いていますdownsize
(庭の隅で静かに馬酔木が咲いています)
国家や都市、それどころか農業が生まれるもっと前、狩猟採取の旧石器時代から物々交換の交易があったようです。黒曜石、貝殻、琥珀などがその産地からはるか離れた遺跡で見つかるからです(出典①)。日本でも縄文時代から盛んに交易があった証拠が見つかるようです。


石器時代の物々交換はやがて国際貿易に・・
この信頼、信用が石器時代の人々に健全な“物々交換”を促し、やがて“交易の市”が立ち、現在の“国際貿易”にまで進めてきたと考えられるそうです。出典①

槍のかわりに微笑みを、石器時代からの”Win-Win”関係
淡く優しい桃が今年も庭に咲きましたdownsize
(淡く優しい桃が今年も庭に咲きました)
“戦う”代わりに“交渉”しなければ「交易」は成立しません。遠くから来たほとんど見ず知らずの相手を“まず信頼する”リスクを冒してこそ初めて成り立つ話です。こんなとき、きっとご先祖様の脳では盛んにオキシトシンが出ていたのでしょう。


お母さんの体で大事な働きをするオキシトシン
当初は、出産時に子宮が収縮する、陣痛を起こす、母乳を出すなどお母さんの体で働くホルモンとして見つかったオキシトシン(Oxytocin)ですが、実は脳ホルモンの1種(主には視床下部で作られ脳下垂体から分泌)でさまざまな大切な働きをしていて、もちろん男性にもあります。アミノ酸が9個つながったペプチドです(Cys-Tyr-Ile-Gln-Asn-Cys-Pro-Leu-Gly)。

多才なオキシトシン、一日の体のリズムも作ってます
石段にこぼれかかるような桜並木downsize
(石段にこぼれかかるような桜並木)
オキシトシンは脳の奥のほう視交叉上核(supra-chiasmatic nuclei)ではとても良く似た仲間のバソプレッシン(Vasopressin)とペアを組んでヒトの概日性リズム(circadian rhythm、ほぼ一日周期の体温、血圧、睡眠や臓器の働きなどのリズミカルな変動)を創りだしています。


【言い訳】キャッチコピーの危うさ
ここでは出典通り「信頼ホルモン」と言う成句を使いますが、その実体オキシトシンは実に多様な働きをし、「信頼する」と言う社会的行動も様々で複雑です。複雑な関係を端的な“キャッチコピー”で表すのは分かり易い反面、誤解のリスクもあります。
『オキシトシンの働きの1つが信頼と言う行動に取るとき脳の中で大切な働きをする』くらいに解釈しておいてください。

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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報