海をかき回しているのは小っちゃなエビたち+ハマ、みなとみらい風景

海をかき回しているのは小っちゃなエビたち
+ハマ、みなとみらい風景

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風と波に加え小っちゃなエビも海をかき回している
(風と波に加え小っちゃなエビも海をかき回している)
(表層からは熱や酸素を深海へ、深海からは栄養物を表層に運ぶ)

海面と深海を行き来する海水が生き物を育む
海水は海流のように水平に流れるだけでなく、海面と深海との間の垂直方向の流れもあり、深海には海面から熱(温かい水)と酸素を、深海からは海面に栄養物を届けます。海面から深海まで海の生き物を育む大切な働きです。




アルテミアdownsize
(アルテミアは小っちゃなプランクトン)
海面から深海まで数100mをプランクトンは毎日通勤
小さな動物プランクトンは毎日深海と表層を数100mも往復します(日周鉛直移動、昼は深海に居て夜は海面へ)。

陽光を浴びる日本丸downsize
(陽光を浴びる日本丸;横浜みなとみらい)
海辺のメガロポリス、ハマみなとみらい
海つながりと言うことで地元ハマ(横浜)みなとみらい散策のフォトを添えます。
みなとみらいの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
ハイカラな不死鳥ハマの港の歴史に触れる博物館+ハマの寸景
ヨコハマたそがれ青い回廊といずもと飛鳥
ハマの新開地朝の散歩で見つけたもの司馬さんを辿って


夕暮れの大観覧車とジェットコースターdownsize
(夕暮れの大観覧車とジェットコースター;横浜みなとみらい)
「チリも積もれば・・」プランクトンもビルサイズに
小さなセンチメートルサイズの動物プランクトンが毎日海面と深海を「通勤移動」(日周鉛直移動)するとき、おびただしい数が密集し、ビルほどの数10mもの大きな塊りとなって泳ぎます。

小っちゃなエビでも集まれば海を動かすパワーに
エビなど動物プランクトンの集団が一斉に上昇すると(反作用で)ジェット噴射のように大量の周りの海水が下向きに流れます。これは塩分濃度勾配が海の水をかき回すよりも大きなパワーで風と波の作用に匹敵するようです。出典著者のIsabel A. Houghton氏らの研究で明らかになりました。
プランクトンなどの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
海ではみんな光ってます、宵闇のパリのよう、ロボットが見た妖しい世界
精巧なミクロのカメラ眼を持つ単細胞プランクトン 光溢れるサイパン石垣の海
帆船でお宝プランクトンを求め探検航海港の寸景フランス、ハマ、ハワイ、カプリ


注目されなかったプランクトンが水をかき回す働き
これまでは動物プランクトンは小さすぎて海水をかき回す量はわずかで海の循環にはほとんど寄与していないと考えられていました。

凛々しい水先案内人downsize
(凛々しい水先案内人;横浜みなとみらい)
小っちゃなエビでも集団ならジェット噴射を生み出す
そこで出典著者のHoughton氏らは深さ2mの実験水槽の底に動物プランクトンの小っちゃなエビ(甲殻類)のアルテミア(Artemia salina、ブラインシュリンプ、brine shrimp)135,000匹をに入れました。

ブルーライトに誘われて・・
青いLEDライトを当てるとアルテミアは一斉に水面に向かって泳ぎ、その時非常に大きな渦が起こり、水槽の水は下向きのジェットのように強く押し出されることが分かりました。

プラスティック・ビーズを入れて渦を確認
予め実験水槽にプラスティック・ビーズを入れておくと、無数のアルテミアが底から水面に向かって泳ぐと実際に渦が出来ていることをビデオに撮って確認することが出来ました。渦が出来るということはそれだけ水がかき回されていることを意味します。

早朝の汽車道REVdownsize
(早朝の汽車道;横浜みなとみらい)
実際の海では巨大なスケールの移動
実際の海では実験に用いた2m水槽のアルテミア集団よりもはるかに大きな数10mサイズの動物プランクトン集団が上下移動します(単純計算してみたら10億匹になりますけど!?)。また、動物プランクトンにはアルテミアより大きなオキアミなども含まれます。

動物プランクトンの働きは風や波にも劣らない
今回ご紹介の研究成果は実験室の結果から海洋でのプランクトンの働きを推定した「学説」ですが、このように動物プランクトンが海水を動かす作用は非常に大きなものと考えられ、海の循環を起こす働きが風や波の作用と同じくらい重要だと考えられます。

タグボートがUターンREVdownsize
(タグボートがUターン;横浜みなとみらい)
2千年で1周の海水の旅;海洋大循環
表層と深海との間の熱塩循環と海面上の風が起こす風成循環が合わさったものが地球の海を2000年で巡る海洋大循環です。
海洋の循環についての過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
日本近くの深海は汚染ゴミためって知ってました+サイパンの海
豊かな日本の自然を育む日本海は気候変動のカナリアです(+サイパン、ハワイの海辺)


平均深度4千m近い海洋をかき回すには?
地球の表面積の70.8%を占める海は、一方で深さの平均が3729mもあり、水平方向(海流など)だけでなく海面から深海まで垂直方向の海水の動きも気候や生態系に大変大きな影響を持っています。

楽しいタイルdownsize
(楽しいタイル;横浜みなとみらい)
海をかき回して豊かにする小っちゃなエビたち
今回、Houghton氏らが明らかにしたように、風や波だかでなく、アルテミアなど小っちゃなエビたちが海水をかき混ぜ、栄養物を深海から表層に運ぶのに大いに役立っているようなのです。

夜のクィーンズスクエアdownsize
(夜のクィーンズスクエア;横浜みなとみらい)
たくましい「生きた化石」アルテミア
ちなみにアルテミアは全長1cm足らずの塩水に棲む小さな甲殻類で1億年前から変化していない「生きた化石」です。その卵は休眠卵となり乾燥に強く餌として重宝されています。


小っちゃな生き物でさえ地球環境を作っている
生き物たちは地球の環境に支えられて暮らしていますが、一方、生き物たちも、小っちゃなエビたちが海水をかき混ぜているように、地球環境のダイナミズムを支えています。

出典:”Vertically migrating swimmers generate aggregation-scale eddies in a stratified column” Isabel A. Houghton et al. Nature (2018) doi:10.1038/s41586-018-0044-z
出典:”Tiny shrimp may be mixing ocean water as much as the wind and waves” Elizabeth Pennisi Science 13 April 2018 Vol 360, Issue 6385 doi:10.1126/science.aat9246
出典:ウィキペディア記事「アルテミア」


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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報