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森と湖の国で奮闘したオランダ産九七戦フォッカーD21

森と湖の国で奮闘したオランダ産九七戦フォッカーD21
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D21側面図REVdownsize
(森と湖の冬戦争の立役者フォッカーD21)
出稼ぎ先で重宝、大活躍D21
ソ連のエアラコブラ、フィンランドのバッファロー、そしてフォッカーD21・・・本国では散々で出稼ぎ先では大活躍のヒコーキたちです。




初飛行年と機体形態の比較
(初飛行年と機体形態の比較)
遅くやってきた移行中間型D21
既にメッサーは前年に飛び、ハリケーンが初飛行、翌年にはスピットがデビューと言う大戦前夜の1936年フォッカーD21(DXXI)は初飛行しました。でも前3者が単葉引込脚の新世代戦闘機だったのに対して、D21は単葉固定脚、つまり戦闘機進化の移行中間型だったのです。

両大戦間の単葉固定脚の戦闘機たち
・・・にはD21のほか、P-26 ,ドボアチンD.500、九六艦戦、九七戦などがありました。近代的レシプロ戦一歩手前がD21です。
第二次大戦を戦った固定脚戦闘機たちに中島九七戦、フィアット CR.42にフォッカーDXXIがあります、さすがに緒戦で、ですが。

最高速度
(最高速度の比較;D21は同じタイプでは優速だが、単葉引込脚には叶わない)
D21は極寒の森と湖の戦場で活躍
バルト三国を併合したソ連は次の標的、フィンランドを恫喝しましたが、フィンランドは拒否、そして1939年11月突然のソ連軍侵略により冬戦争が始まりました。そのときフィンランドの空を守ったヒコーキの1つがフォッカーD21、フィンランドでの愛称フォッケルです。
ユニークな北欧の戦闘機J21の過去記事です↓
北欧田舎空軍の翼(前編);エイプリルフールがホンものになったSAAB21(J21)

D21 Finnish Air Force Museum REVdownsize
(Finnish Air Force Museum展示のD21、ホームページで観られます)
スキーも履けますD21、固定脚なもんで
雪と氷の冬戦争時、フィンランドの湖は凍っていて臨時の天然滑走路。森と湖の白い戦線
森と湖の国なので無数の氷結湖基地を転々としてD21はゲリラ的に善戦し、時にはスキーも履きました、固定脚を生かしたんですね。

エンジン馬力
(エンジン馬力比較;D21は「信頼」のマーキュリーエンジン装備、でもやはり非力)
非力なエンジンの割に高速のD21
D21の心臓は「信頼」のマーキュリーエンジンですが、ライバルに比べ非力です。それでもD21は固定脚の中ではかなり高速です、単葉引込脚I-16には及びませんが。

カタログ性能では負けていても・・
D21はカタログ性能の一部では当時のソ連第一戦機に負けてます、速度で単葉引込脚のI-16に、運動性で複葉引込脚のI-153に。更にソ連機は防弾バッチリだったのにD21は防弾なし。でも結果はD21のワンサイドゲーム。パイロットの練度の差も大きかったようですが、D21が頑丈で素直で信頼性が高いことも寄与しました。搭載のブリストル・マーキュリーが信頼の傑作エンジンだったことも大きいようです。

生産機数
(生産機数比較;小国でしか生産されなかったD21は圧倒的に少ない)
バルト3国の悲劇を見てソ連の脅威を前に貧乏国は・・
ノックダウン生産も含めて21機のD21がソ連の侵攻前の絶妙のタイミングでフィンランド空軍に配備されました。最終的にフィンランドはライセンス生産で90機を生産しました。貧乏国としては精一杯の「大量生産」だったんでしょうね。母国オランダも小国、D21は名声の割に生産数が少ないのです。

D21を駆るエリート部隊第24戦闘機隊
たった1つのエリート部隊、第24戦闘機隊に集中配備された20機ほどのD21はほぼひとりで数千機のソ連機来襲を受けて立ち、撃退しました。

翼面荷重
(翼面荷重比較;D21は意外と高いけど)
高めの翼面荷重ながら・・・
翼面荷重とは機体重量を翼面積で割ったもので小さい方が旋回性能が高いとされます。D21の翼面荷重はライバルの中でも高めです。

D21は旋回性能の優位と速度の優位を使い分けた
D21の翼面荷重(旋回性能)は冬戦争の敵ソ連軍主力の複葉引込脚のI-153と単葉引込脚のI-16のちょうど中間、最高速度もD21は敵2種の中間で、フィンランド空軍は2つの優位をうまく使い分けて敵機を圧倒したようです。また、D21の卓越した上昇力も大いに寄与したようです。

10倍のキルレシオでも10倍の敵、ちっとも楽にならない
緒戦の冬戦争に限らず対ソ戦でフィンランド空運のキルレシオは驚異のほぼ10。しかし、常に10倍の敵機を相手にしなければならず「ちっとも楽にならない」戦況だったそうです。

ダラダラと長いマニアックな記事ですが、ご興味あれば「続きを読む」をクリック↓ください。

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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報