二番じゃダメなんですか?ハリファックスが辿った地味な道

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ハリファックスの前期型と後期型を比べてみると
(ハリファックスの前期型と後期型を比べてみると・・)
★今回イラスト中のハリファックスのカラー側面図は出典から借用しています

二番でも地道に頑張ったハリファックス
昔、蓮舫さんの名言(迷言?)にスパコン研究に対して「二番じゃダメなんですか?」なんてありましたけど、二番でも地道に頑張ったヒコーキもあります、ハンドレページ ハリファックス(Handley Page Halifax)と言います。




戦略重爆と言う陰湿な稼業
第二次大戦連合国軍勝利の決定打の1つに、軍隊ではなく市民を痛めつけて士気を削ぐ、戦略爆撃と言う陰湿な戦略があります。それでも当時は必要悪とされたのかも知れませんが・・。ランカスター、B-17、B-24、B-29などと共にその一翼を担ったのがハリファックスです。

Halifax B III フランス空軍downsize
(Halifax B III フランス空軍機)
欠かせない主力だけど雑用もしてネ
欠かせない主力の1人と言われながら常に二番手、どの実績で見ても二番、映画になるような華々しい活躍や戦果もほとんどなく、でも常に地道に主力の一翼を務め、花形が手を染めないような雑用もこなしたヒコーキがハリファックスです。

印象操作でダメヒコーキにされた?ハリファックス
RAFボマー・コマンドのボス、ハリス大将は「ハリファックスは4機合わせてやっとランカスター1機分の働きだ」とか言ったそうですが、“ハリファックスがランカスターに対してすべてが劣る二番目”と言うのは実は当時のRAF上層部の“印象操作”による「ゆわれなき濡れ衣」だと今では解っています。

改良を重ねて別人になっちゃたハリファックス
無名の駄作っ機ならいざ知らず、空軍の主力機種にも拘わらず、ハリファックスったら、①垂直尾翼は三角から四角になるわ、②主翼端も四角から丸になり、③エンジンは液冷から空冷に、④機首もアナクロな銃座からスマートな透明機首にと・・・こんなにも外見が変わってしまいました。
そんなヒコーキはハリファックスくらいでしょう。しかもRAF名物の左右非対称コックピットだし。


前期型と後期型ですっかり形が変わったHalifax
(前期型と後期型ですっかり形が変わったHalifax)
こんなに改良進歩したヒコーキも珍しい
最大速度だけで見ても・・・ハリファックスはI型256mph、III型277mph、VI型312mph(時速502km)と性能向上が著しい。一方でライバルたちは、ランカスターはほぼI型282mphで通したし、B-17は後期G型でも287mph、B-24のD型252mphが後期のJ型244mphでかえって鈍足になっちゃったし・・・。(mph:マイルで測る時速、1マイル=1.609km)

生まれた時から二番なんです、ハリファックス
そもそもハリファックスの生い立ちは、Avro 679アヴロ・マンチェスター(後にランカスターに発展)の補欠、失敗した場合の保険(Back-up)としてハンドレページが試作発注を受けたHP56から始まります。初めから「二番」だったんです。

Halifax A V 北アフリカdownsize
(Halifax A V 輸送機型は北アフリカでも働く)
ライバルを出し抜いてデビューしたけれど

HP56は当初、駄作っ機を“量産”したヴァルチャー・エンジン双発HP56でしたが、目先が利いていたのかHP社はとっとと信頼のマーリン4発HP57に設計変更、マンチェスターの苦労を尻目に1941年にはボマーコマンド期待の星としてデビュー、早速戦艦シャルンホルストなどを攻撃したり。

ハリファックスも夜のお仕事に転職
しかしハリファックスの初期型(II型)は銃座の抵抗が大きくて重くスピードが出ない。ウェリントンなど他のRAF爆撃機同様、昼間の出撃では損害も多く早々に夜間爆撃に切り替えられました。

Halifax Met V シリーズ 1A コースタールコマンド塗装downsize
(Halifax Met V シリーズ 1A 気象観測機は真っ白なコースタールコマンド塗装)
退避機動したらスピンに入って墜落しちゃう
夜に移ってからも夜間戦闘機からの退避機動コークスクリュー※を取ろうにも面積不足の垂直尾翼がダメでスピンに入って墜落しちゃう。だから損害もうなぎ上り。
(※コークスクリュー(corkscrew)退避機動:ワインの栓抜きのようにらせん状に急降下する退避機動で、視界の悪い夜間戦闘では特に有効、でも高い運動性が必要、その点ランカスターは4発ながら抜群の運動性でした)


パワフルなら低空任務はいかが?
ハリファックスのハーキュリーズ・エンジンはパワフルだけど高空向きじゃなくて作戦高度が下がってしまい高射砲に喰われやすい→でも低空ならパワーはある→じゃ低空任務はどう?

Halifax A V Series 1A D dayグライダー曳航downsize
(Halifax A V Series 1A、Dディにはライダーも曳航)
貨物や人など運んでみる?
ハリファックスの設計思想はちょっと古く分割された狭い爆弾倉で大型爆弾が積めない→でも胴体は広くゆとりがある→じゃ爆弾以外の荷物はどう?

戦闘機に遭わない仕事はないの?
ランカスターほど軽快じゃないし、尾翼は安定性不足でコークスクリューの退避運動で敵戦闘機をさッとかわすのが難しい→じゃ、戦闘機にあまり遭わない仕事ないかな?

Halifax B III SEACのELINT機downsize
(Halifax B III 極東派遣SEACラウンデルのELINT機)
じゃもう、雑用なんでも承りま~す
・・・てことで、ハリファックスは“スター”のランカスターがやらないような、マリタイム機(哨戒機)、気象観測器、グライダー曳航機、貨物輸送機など幅広く“雑役”をコツコツ地味にこなしました。

最先端の電子作戦機にもなりました
それでもハリファックスIII型になるとパワフルなエンジン、大搭載量、広いスペースと比較的高速を活かして第100グループでELINT機など当時最先端の電子作戦機なんかもやってます。

大戦末期のハリファックスVI型の性能はスゴイ!
ハリファックスは常にライバルの傑作機ランカスターの後塵を拝していたのですが、大戦末期の別機かと見間違えそうな大改造後のIII型、更にパワーアップしたVI型はランカスターを凌ぐ性能になったんですけど、印象は薄いようです。


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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報