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侵略に立向かう極北フィンランドのラグモラーヌとウクライナのデジャヴュ

侵略に立向かう極北フィンランドのラグモラーヌとウクライナのデジャヴュ
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MS408の帰還その1downsize
(MS406の帰還:パリ郊外Ferte Alaisエアショーにて)
パリ郊外エアショーに出演Ms406
今回のヒコーキ・ネタの主役モラーヌ・ソルニエ M.S.406(Morane-Saulnier M.S.406)とはパリ郊外のFerte Alais Air Showで出会いました。リストアされていてちゃんと飛ぶんです、その「雄姿」のフォトを添えています。
パリ郊外エアショーの過去記事です↓
パリ郊外草っぱらのエアショーはの~んびり:FereteAlaisエアショーその1
金色の蛾が作るトモダチの輪:FereteAlaisエアショーその2
カゲロウ幼虫はF1カーのウィングで急流をしのぐパリ郊外のエアショー
ハエもコウモリも空戦機動で天井に着地する+パリ郊外エアショーの複葉機たち





他国も他国の市民も俺のもの
国家は誰のものか?市民のものです。断じて国民は国家のものではありません。ましてや隣の国民は・・・。しかし、歴史はこの当たり前(民族、思想、宗教などに依らず)が踏みにじられる例で溢れています、狂った独裁者たち、ヒトラー、スターリン、ムッソリーニなど、そして今般のプーチンによって。

デジャヴか?対ソ連、祖国防衛フィンランド空軍
ウクライナの戦火が早く収まればいいんですが・・・・。一人の独裁者を誰も止められず、何らの正当な理由もないまま、突然ウクライナはロシアに侵攻されました。
約80年前にソ連(と言うよりスターリン)が領土欲しさに何の根拠もなく、突然フィンランドに侵攻したように、これはデジャヴュ(deja-vu既視感)の悪夢でしょうか?

ウクライナは昔(コサック国)から独立国です
ウィキペディアで「ウクライナ」って引くと歴史が5分でわかります、ぜひ。

何が出来るか?
プーチンの暴挙は絶対許せないのですが、では、遠い日本で何が出来るか?避難民を支援する、支援するNGOを支援することなら出来るかも?クラウドファンディングで寄附しました。

ラグモラーヌの誕生
(ラグモラーヌの誕生:輸入品に鹵獲エンジンを載せた)
フランスのハリケーンMS406
さて、本題。モラーヌ・ソルニエ M.S.406(Morane-Saulnier M.S.406)は最新の単葉引込脚のフランス空軍戦闘機として1935年8月に初飛行しました。その後継機たるドボワチーヌD.520は1938年10月に初飛行しましたが、部隊配備が遅れてナチ・ドイツ軍の電撃侵攻の矢面に立ったのはMS406でした。ちょうどRAFのハリケーンのように。もっともフランスの戦いで最も活躍した戦闘機はカーチスH-75ホークなんですが・・・。
カーチスH-75ホークの過去記事です↓
フランスが愛したタカカーチスホーク75

MS406のタキシングdownsize
(MS406のタキシング:Ferte Alaisエアショー)
ソ連のフィンランド侵略に及び腰の大国
理不尽な領土割譲を要求していたソ連は1939年11月突如フィンランドに侵攻しました。当初隣国スウェーデンなどの支援はありましたが、米英仏など列強は武器を売るのみでほぼ傍観でした。
今のウクライナはこの悪夢のデジャヴュ。それでも米艦戦バッファアローの大活躍は有名ですね。
同じくフィンランドで活躍のフォッカーD21の過去記事です↓
森と湖の国で奮闘したオランダ産九七戦フォッカーD21

フランスの最新鋭機MS406参戦
そんな中、フランスが1939年12月フィンランドに送った最新鋭機が約30機のMS406で、速度はちょっとだけど運動性はいいし、プロペラ軸から撃つ20㎜モーターカノンは強力だし、高評価でした、カタログ通りならね。

駐機場のMS406 downsize
(駐機場のMS406は出番待ち:Ferte Alaisエアショー)
Ms406、自慢のモーターカノンが凍りつく
やっぱりパリっ子は寒さに弱く、MS406一番の自慢、プロペラ軸から放つ20㎜モーターカノンは極北の空で凍り付いて動かなくなったかと思えば、突然発射が止まらなくなるなど使い物になりませんでした。その他、操縦系統なども脆弱で期待を裏切るものでした。

期待外れのMS406で仏内閣総辞職に・・・
対ソ連戦の第一ラウンド、冬に戦いは休戦となり総括すると、フランスではMS406はじめ武器援助が役立たなかった、と内閣が総辞職に追い込まれました。

善戦するフィンランドのMS406 でもやがて旧式化
20㎜モーターカノンも下ろしての出撃でもMS406装備のフィンランド空軍飛行隊は高いキルレシオで善戦しています。
しかし、ソ連軍が次々新鋭機を投入すると最高速度が時速500kmにも及ばないMS406は旧式化してゆきました。

フランスのエンジンをソ連でコピー、パワーアップ
MS406のエンジン、イスパノスイザ系統のエンジンをソ連でクリモフがパワーアップしたのがM-105P(1,100馬力)でLAGG-3のエンジンになりました。

後ろ姿のMS406パイロットもレトロなウェアdownsize
(後ろ姿のMS406パイロットもレトロなウェア:Ferte Alaisエアショー)
MS406にソ連エンジンを心臓移植、ラグモラーヌ誕生
独ソ戦でドイツがM-105Pエンジンを鹵獲、これをフィンランドに供与。そこは援助、闇市、墜落、鹵獲のどんなヒコーキ、エンジンでも修復、コピー、活用してしまうフィンランドのこと、早速MS406に「心臓移植」、ピッタンコだっただそうで、元が同じなんだから当たり前か。で、1,100馬力にパワーアップで最高速度も時速522kmに、その他性能も向上し、MS406は第一線機に復帰しました。LAGG(ラグ)と同じエンジンのモラーヌ・ソル二エなので「ラグモラーヌ」と呼ばれました。

祖国を守り抜いた6年の孤立無援
初期に英米仏伊から、その後ナチスドイツから少数の軍用機を得ていたとはいえ、フィンランドはほぼ孤立無援で6年に及ぶ戦いでスターリンのソ連から祖国を守り抜きました(最後には一部領土を割譲したとは言え)。

ウクライナの戦いの行方
ウクライナの祖国防衛も長期化するのでしょうか?孤立無援なのでしょうか?今、私たちに何ができるのでしょうか?

MS 406の諸元(ウィキペディア記事より)
乗員:1名、全長:8.15m、全幅:10.71m、全高:2.84m、主翼面積:16.0m2
空虚重量:1,893kg、運用時重量:2,426kg
総重量:2,720kg、
動力:イスパノ・スイザ 12Y31液冷V型12気筒レシプロ 1基、出力:860hp
最大速度:486km/h、巡航速度:400km/h(5,000m)、航続距離:800km、実用上昇限度:9,500m、上昇率:5,000mまで6分
武装:20mm機関砲HS.404x1門 7.5mm機銃MAC 1934x2丁

出典:「北欧空戦史」中山雅洋氏著(1982年、㈱朝日ソノラマ)
出典:ウィキペディア記事「モラーヌ・ソルニエ M.S.406」


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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報