名家ウェリントンを継いだ君は何に成りたかったの?ウォーウィック君

名家ウェリントンを継いだ君は何に成りたかったの?ウォーウィック君
↓良かったらクリックをお願いします

にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
にほんブログ村
5千馬力の網かごウォーウィックdownsize
5千馬力の網かご、ヴィッカース・ウォーウィック
ウォーウィックは名機ウェリントンの跡継ぎなんですが・・ウォーウィックって知ってますか?(Vickers Warwick、またの名をウォリック)、ウェリントン後継機ってゆうか、パワーアップ型です。ウォリック(ウォーウィック)は英国イングランド中部の街の名です。
今回のウォーウィックには会ったことがなく、プラモも作ってないのでイラストを添えます。


ウェリントンとウォーウィックの比較downsize
(ウェリントンとウォーウィックの比較: どう見ても「ウェリントン改」です)
名家秘伝の大圏構造も賞味期限切れ
懲りずに名機ウェリントン(Wellington)のヴィッカース・アームストロング社(Vickers-Armstrong)ご自慢の大圏構造(geodetic airframe)を踏襲したのですが、“デザインが古すぎ!”で、ウォーウィックは1000機近くも作られたのにほぼ後方任務だけで終わりました。
ウェリントンの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
余り物には珍発明を間抜けな漁師のウィンピー大活躍Wellington GR Mk VIII




ご先祖のウェリントン初期型Mk1Cdownsize
(ご先祖のウェリントン初期型Mk1C)
「ウェリントン改」なのか?
紫電から紫電改・・よりもウェリントンとウォーウィックは更にソックリ、言い換えればデザインに進歩がなさそう。写真のパっと見ではマイナーなウォーウィックは有名なウェリントンに見えちゃいますもの。白に上面ダークスレートグレー、エキストラダークグレーの沿岸航空隊塗装がステキですけど。

信頼の救難機洋上のウォーラス
(信頼の救難機、洋上のウォーラス)
間に合ってるんですけど、ウォーウィックさん
マリタイムならリベレーターが決定版、海難救助なら信頼の権化のようなウォーラスがあるし、やがてランカスター発展型マリタイムのシャックルトンも・・。もう間に合ってますよ、ウォーウィックさん。
ウォーラスの過去記事です↓
名機スピットの地味な兄弟は海のレスキュー隊; ウォーラス小型飛行艇

ロールス・ロイスも筆の、じゃなくエンジンの誤り;ヴァルチャー
傑作エンジンを多数世に輩出しているロールス・ロイス社(Rolls-Royce)にもやっぱりエンジンの駄作っ基はありまして、中でもX型24気筒液冷レシプロエンジン「ヴァルチャー(Vulture)」は多くの搭載機に悪夢をもたらしました。
マンチェスター、トーネード(プロペラ機の方)、ヘンリー、ブラックバーンB-20、そして今回の主役「ウォーウィック」も被害者の一人です。


問題ありエンジンの2段重ね
ヴァルチャーは液冷12気筒ペリグリン2基(Peregrine)を上下にくっつけた野心作って言うかキワモノ。それに元のペリグリンからして信頼性に乏しく、こちらを装備したホワールウインド(Westland Whirlwind、飛行機の方)を短命にしました。(なお、ブラックバーンB-20は艇体引込式飛行艇と言うキワモノ、ヘンリーは岡部さんも取り上げた立派な駄作っ機)

優れた設計はマーリンに換えれば傑作機
でもマンチェスターは信頼のマーリン4発に取り換えて名機ランカスターに、トーネードは双子のタイフーンがセイバー装備で成功作に、ハリファックスは計画段階でヴァルチャー双発からマーリン4発に既に逃げており無事武勲機になりました。つまりこれらは機体設計の方はオッケーだったのです。


RAF博物館のマリタイム機模型たちdownsize
(RAF博物館のマリタイム機模型たち)
ウォーウィック君、ゴージャス2千馬力でこの性能とはどゆこと?
ウォーウィックはヴァルチャーに代わるエンジン選定にも手間取り、やっと米国製ダブルワスプに換装した1942年末にはランカスターもモスキートもミッチェル(B-25)も活躍していました。
2千馬力双発に強化してこの性能(最大速度361 km/h、上昇限度6,550 m)では出番はないですね。


5千馬力の後方支援機、工業基礎体力が違うなぁ
それじゃてんで、ウォーウィックは国産のもっとスゴイ2500馬力級のセントーラス・エンジン(合計5千馬力!)に換装したんですけど、そのお仕事は哨戒に海上救難など後方支援のみ。
同じく5千馬力の連絡機バッキンガムよりはマシですが、それでも842機も生産されています。
なんて無駄にゼイタクな!誉エンジンで苦労した日本とは工業の基礎体力が違う感じがします。



Whirlwind三面図REVdownsize
(Whirlwind三面図)
駄目エンジンなのにさすが天才ペターの作、ホワールウインド
ウォーウィックの道踏み外しの最初の一歩である駄作ヴァルチャー・エンジン。その元ネタにしてやはり問題児のペリグリン・エンジン装備のホワールウインドですが、さすが天才ペターの作品、戦闘爆撃機の草分けになりました。姿カタチもシャープで美しいし・・。
ペターとホワールウインドの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
美しくあまりにも個性的なWhirlwind機と天才Petter

大圏構造は天才ウォリス博士の発明品です
ちなみに大圏構造(geodetic airframe)は、名機ランカスターご愛用のダムバスターズ使用の反跳爆弾や戦艦チルピッツを葬ったトールボーイ爆弾、22,000ポンド(11トン)のグランドスラム爆弾などを発明した天才バーンズ・ウォリス(Barnes Neville Wallis)氏の発明品の1つです。

グーフフィントンのGR Mk VIII側面図REV4downsize
(グーフフィントンのGR Mk VIII側面図)
弾が当たっても提灯は壊れない・・けど
大圏構造は丸い地球を最短距離で結ぶ大圏航路のようにジュラルミンで立体的な編み籠構造にしたもので、軽くて提灯のように弾に当たって一部が壊れても全体の構造は壊れないのが「売り」でした。でも高速機には不向きでモスキートが活躍する頃には「過去の産物」、それを懲りずにもう一度使ったのが「ウェリントン改」ことウォーウィックの運命を決めちゃったようです。

ウェリントンとウォーウィック平面図比較downsize
(ウェリントンとウォーウィック平面図比較)
まだ懲りずに作るの?アームストロングさん
ところが、ヴィッカース・アームストロング社はもっと懲りずに大圏構造の四発爆撃機ウインザーを試作します。もちろん、とっとと岡部さんの駄作っ機リストに入ってます。

海上救難型Warwick ASR Mk Iの諸
乗員6名
全長22m、全幅29.48m、全高5.6m、翼面積5.6 平米
エンジンPratt & Whitney R-2800 Double Wasp1,850馬力×2基
最大速度 時速361 km、航続距離3,700km、上昇限度6,550m
武装7.7mm機銃8丁(動力旋回銃座3基)

パワーアップの哨戒型GR Mk IIの諸元
(だいぶ向上してます)
乗員 6名
全長22m、全幅29.48m、全高5.6m、翼面積5.6 平米
エンジン Bristol Centaurus 2,520馬力×2基
最大速度 時速468km、航続距離3,340km、上昇限度8,595m
武装 爆弾900kg、7.7mm機銃×4、12.7mm機銃×1


↓良かったらクリックをお願いします


過去の記事リストは下のイラストをクリック ↓ (日本国内と南の島の記事は「ヨーロッパの話題」にまとめています)
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
ヨーロッパの話題minisizeREV生き物とちきゅうのお話minisizeREV
ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV
スポンサーサイト

テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報