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蛾はひらひら翅をデコイ(囮)にしてコウモリをかわす+DH.タイガーモスとモスキート

蛾はひらひら翅をデコイ(囮)にしてコウモリをかわす
+DH.タイガーモスとモスキート

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蛾は長い翅でコウモリをだます
(蛾は長い翅でコウモリをだます)
超音波レーダーで蛾を捕らえる夜戦コウモリ
夜空の闇の中でコウモリは超音波を使うエコーロケーションで餌を取ります。その主な餌が餓です。ちょうど夜戦がレーダーで敵機を捉えるように。
コウモリの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
コウモリってスゴイんだかドジなんだかでもベストセラー動物+パリの夜




美しきWooden Wonderモスキート
(美しきWooden Wonder DH.98モスキート)
夜戦と蛾つながりでモスキートとDH.82タイガーモス
夜空の情報戦つながりで夜戦型も活躍のde Havilland社のDH.98モスキートと蛾つながりで同じくDH.82タイガーモスのフォトを添えています。
モスキートとタイガーモスの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
蚊の必殺仕事人グッピーが環境破壊なの+Wooden Wonderモスキート
1年生が乗ります練習機は安心安定のデザインでなきゃT-6テキサン
金色の蛾が作るトモダチの輪: Ferete Alaisエアショー その2


蛾のECM、クリック音で超音波レーダーをジャミング
一方、餌にされる蛾の方は超音波クリック音でジャミングするECM(電子的対抗手段)のような手段でコウモリに対抗するものもいます。

翅の長さで逃れやすさが変わる
(翅の長さで逃れやすさが変わる)
しっぽをデコイにしてコウモリ超音波をだます
さらにユニークな対抗策があります。それはデコイです。
蛾の翅にアゲハチョウのような長いしっぽを生やせば良いのです。ちょうど赤外線ホーミングミサイルをフレアーでかわすようなもの。蛾の翅の形はとてもバラエティーに富んでいてこのような長いしっぽも簡単に出来ちゃうのかも知れません。


タイガーモス優雅な蛾には黄色の翅をdownsize
(DH.82タイガーモス、優雅な蛾には黄色の翅を)
しっぽが長ければ超音波ロックオンの攻撃位置がズレる
コウモリは超音波の反射像から攻撃位置を割り出し必殺のアタックをします。もし翅に長いしっぽが付いていると反射像から割り出す攻撃位置は翅の間のすき間になりま、コウモリのアタックは空を切ることになります。

モスキトーの心臓マーリンエンジンdownsize
(モスキトーの心臓マーリンエンジン)
翅の長い蛾、短い蛾、しっぽを切ったり張ったりしてみた
出典著者のJuliette J. Rubin氏らは、翅のしっぽが長い蛾として、北アメリカのカイコ蛾の仲間luna moth (Actias luna)と東アフリカ、南アフリカの月蛾の1種African moon moth (Argema mimosae)を、しっぽがなくて大きい北アメリカのpolyphemus moth (Antheraea polyphemus)を選び、アメリカ大陸生息のコウモリ、big brown bat (Eptesicus fuscus)のもとに放しました。更に蛾たちの翅のしっぽを切って短くしたり、フェイクのしっぽを張り付けて長くしてみました。

翅のしっぽの攻撃回避効果は絶大
その結果、コウモリbig brown batの攻撃を逃れたのはしっぽがないpolyphemus mothはたった27%でしたが、翅のしっぽの長いAfrican moon mothは75%が逃れました。そこでAfrican moon mothのしっぽを短くすると逃げられたのは45%、取ってしまうと34%まで低下しました。
しっぽのないpolyphemus mothの翅を長くすると逃げおうせた割合が増えました。


モスキトーB35 RAF博物館にてdownsize
(モスキトーB35 RAF博物館にて)
しっぽをアタックしても成功率は低い
Rubin氏らの実験ではコウモリbig brown batのアタックの75%が餌の体の両端(前と後ろ)に集中し、luna mothのような翅のしっぽの長い蛾に対してのコウモリの捕食成功率は前1/3(頭部)アッタクで76%、真ん中(腹部の一部)アッタクで15%、後ろ1/3(翅のしっぽ)アタックではたったの6%でした。翅のしっぽの超音波エコーロケーションのかく乱効果は絶大です。

コウモリの超音波対策として蛾のしっぽは何度も進化した
出典著者Rubin氏らの今回の研究によれば、このような長い翅は蛾の様々な系統で独立して出現してきたそうで、それぞれの土地(環境)でコウモリ対策として獲得されたようです。収斂進化ですね。


黄色のタイガーモス パリ郊外Ferte Alaisエアショーにてdownsize
(黄色のタイガーモス、パリ郊外Ferte-Alaisエアショーにて)
コウモリは皮膜で餌を包むらしい
でも1つギモンがあります。あるコウモリの本(「ボクが逆さに生きる理由」)ではコウモリは餌の蛾を捕えるとき皮膜の後ろの部分(尾翼ですね)を前に出しエプロンのように餌を包み込んでから捕食するそうです。


包んで捕えるならしっぽのデコイは役立たないのでは?
そうならコウモリの包み込み攻撃にはエコーロケーションで見る餌の各部位は関係ないわけで、蛾の翅の長いしっぽは効果がないように思えるのですが・・・どうなんでしょう?それともコウモリの種によって捕食行動が違うのでしょうか?

出典:”The evolution of anti-bat sensory illusions in moths” Juliette J. Rubin et al. Science Advances 04 Jul 2018 Vol. 4, no. 7, eaar7428 DOI: 10.1126/sciadv.aar7428
出典:”Watch how battles with bats give moths their flashy tails” Elizabeth Pennisi Science 6 July 2018 Vol 361, Issue 6397 doi:10.1126/science.aau6626
出典:” Moths Block Bats' Sonar” Science 6 July 2018 Vol 361, Issue 6397
参照:「ボクが逆さに生きる理由」2017年中島宏章氏著(ナツメ社)


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テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

捕食者に適度に晒して絶滅危惧種の警戒心を育てる+歴史の缶詰ベルギーのブルージュ

捕食者に適度に晒して絶滅危惧種の警戒心を育てる
+歴史の缶詰ベルギーのブルージュ
~ 安全なサンクチュアリで殖やした絶滅危惧種は捕食者に無防備になるが・・ ~

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サンクチェアリの功罪捕食者に無防備に
(サンクチェアリの功罪、捕食者に対して無防備になる)
サンクチュアリの功罪
絶滅危惧種保護のために、外来種などの捕食者を遮断したサンクチュアリ、保護区を作って殖やすのは有効な手段の一つです。しかし、あまりにも「過保護」にすると捕食者への警戒心が薄れて本来の環境に戻すやあっという間に捕食者に一掃されてしまうことがあるようです。




ブルージュの運河白いボートと赤い花が水面に鮮やかdownsize
(ブルージュの運河、白いボートと赤い花が水面に鮮やか)
歴史から蘇った街、ベルギーのブルージュ
今回記事は絶滅危惧種を守るお話につき、一旦は滅んだ街を蘇らせ往時のままの姿を保存しているベルギー北部の街、ブルージュ(Brugge)のフォトを添えています。
ブルージュの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
馬車が走る再生した水の都ブルージュ:ベルギー編第1回
温暖化で寒い冬をもたらすテレコネクション+美しい水の街ブルージュ
細胞たちは引っ張られ押されて一人前の職人になります+蘇った街ブルージュ


捕食者に晒すと警戒心が強くなる
(捕食者に晒すと警戒心が強くなる)
捕食者への警戒心を育むのも大事
そこで保護区内でも絶滅危惧種を適度に捕食者に晒すと用心深くなりうまく生き延びて行けるようです。

かわいい有袋類フクロネコは絶滅危惧種
(かわいい有袋類フクロネコは絶滅危惧種)
かわいい有袋類フクロネコ
オーストラリア固有種で絶滅危惧種の有袋類、northern quoll(フクロネコの1種、Dasyurus hallucatus)はネコくらいの大きさで小動物、昆虫、爬虫類などを餌にしています。

知らずに毒カエルを食べて絶滅の危機に
フクロネコnorthern quollを絶滅の危機に追いこんだのは知らずに餌にした外来種の毒カエル、オオヒキガエル(cane toad、Rhinella marina)です。オオヒキガエルは1930年代にオーストラリアに導入されましたが、多くの動物が「新しい餌」と誤って食べて死んでしました。

馬車がさっそうと走るブルージュは車乗り入れ禁止downsize
(馬車がさっそうと走る、ブルージュは車乗り入れ禁止です)
孤島のサンクチュアリで安全に殖やす
2003年、Astell島など北部の島に保護区を作ってフクロネコnorthern quollを外来種の毒カエルのオオヒキガエルおよび外来種捕食者の野生化したイヌ(ディンゴ)やネコから隔離して安全に、でも「過保護」な状態で数千匹にまで繁殖させました。

Grote Markt広場は建物の1階はお店にdownsize
(Grote Markt広場は建物の1階はお店になってます)
故郷に戻されたフクロネコはたちまち全滅
そこで2013年、本来の棲息地である本土のKakadu国立公園にフクロネコnorthern quoll戻してみると、ディンゴなど外来種捕食者によってアっと言う間、たった21週間で“全滅”してしまいました。

石橋にハタが鮮やかなレストラン船着き場downsize
(石橋に旗が鮮やかなレストラン船着き場)
保護区で育つと捕食者の臭いに鈍感になる
出典著者のChristopher J. Jolly氏らは➀保護区で育ったnorthern quollと、②外来種に脅かされている本来の棲息地のnorthern quollとに、A)野生犬ディンゴなどの臭いの付いた餌と、B)何も付けていない餌を選ばせました。➀保護区組はA)もB)も選り好みせず、どちらもすぐに食べましたが、②本来棲息地組は慎重に吟味した後に捕食者の臭いがないB)だけを食べました

サンクチュアリではノー天気組が優勢になる
この結果から、northern quollには臆病で慎重なものも、ノー天気で警戒心の薄いものもいて、外来種のいる本来棲息地では慎重派が生き残り、保護区ではノー天気組が先に餌を食べられるので繁殖し多数派になっていた、と推測されます。保護区ではたった13代でノー天気組がほとんどを占めるようになったそうです。

「毒カエル訓練」はしたんだけど・・・
実は戻す前にはnorthern quollは毒カエル、オオヒキガエルの味を避けるように訓練していました。だから本土に戻してもやっていけると期待されたのでが、隔離は一方で別の捕食者(ディンゴなど)への警戒心を失わせてしましました。

お姫様でも居そうなGrote Markt広場白亜の館REVdownsize
(お姫様でも居そうなGrote Markt広場白亜の館)
ショック療法:捕食者の脅威に晒して警戒心を醸成する
では何か解決策はあるか?その1つが「適度に捕食者の脅威に晒すことで警戒心を醸成する」ことです。オーストラリアの絶滅危惧種の保護団体Arid Recoveryの取り組みです。

これも絶滅危惧種、有袋類のネズミカンガルー
オーストラリアに同じく絶滅危惧種であるネズミカンガルーの1種、シロオビネズミカンガルー(Boodie、Bettongia lesueur)がいて、先のnorthern quollの仲間、フクロネコwestern quoll (Dasyurus geoffroii)の餌の1つです(在来の捕食者です)。

水辺のレストランは紋章が粋ですdownsize
(水辺のレストランは紋章が粋です)
ネズミカンガルーの保護区に捕食者フクロネコを入れると・・・
出典著者のRebecca West氏らはシロオビネズミカンガルーの保護区に少数のフクロネコwestern quollを導入しました。するとシロオビネズミカンガルーはフクロネコが近づくとより遠い距離から怯えはじめ、用心深くなりました。また、フクロネコに晒したネズミカンガルーは罠にかかりにくくなりました(警戒心が強い証拠)。なお、フクロネコの数は慎重にコントロールされています。

囲い込みの中でも復活への第一歩
でもこれは生育地全体をフェンスで囲み、より強力な野生化したイヌ、ディンゴやネコ、キツネをシャットアウトした環境での試みです。それでもこれはシロオビネズミカンガルーが本来の棲息地でたくましく生きてゆくための第一歩です。

在来種と外来種が手を取り合って
人が持ち込んだ外来種ですが、人が一掃することはもはや不可能です。そもそもヒトが一番強力な外来種で人が暮らせば必ず環境条件は変わります。これからはヒトが変えてしまった環境をバランス良く整える(生物多様性を担保する)のは在来種と外来種のコンビです。Arid Recoveryの取り組みがうまくゆくといいですね。

(出典のURLはリンクを貼っていませんので、ご興味ある方はコピペして訪問してください)

出典:”This endangered Australian marsupial was set to make a comeback- until it stopped fearing wild dogs” Matt Warren Science 1 June 2018 Vol 360, Issue 6392 doi:10.1126/science.aau3884
出典:” Predator exposure improves anti-predator responses in a threatened mammal” Rebecca West et al. Journal of Applied Ecology 2018;55:147–156. DOI: 10.1111/1365-2664.12947
出典:”The perils of paradise: an endangered species conserved on an island loses antipredator behaviours within 13 generations” Chris J. Jolly et al. Biology Letters Volume 14, issue 6 Published 6 June 2018. DOI: 10.1098/rsbl.2018.0222
出典:” Out of the frying pan: Reintroduction of toad‐smart northern quolls to southern Kakadu National Park” Christopher J. Jolly et al. Austral Ecology Volume43, Issue2 April 2018 Pages 139-149
出典:Arid Recovery(http://www.aridrecovery.org.au/3)、ブログ記事”Q&A - Reintroducing Quolls”(http://www.aridrecovery.org.au/arid-recovery-news/q-a-reintroducing-quolls)


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ヤドクガエルのド派手衣装は熱帯雨林ではカムフラージュの迷彩色+豪華絢爛ヴェルサイユ

ヤドクガエルのド派手衣装は熱帯雨林ではカムフラージュの迷彩色
+豪華絢爛ヴェルサイユ

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ヤドクガエルがカムフラージュか警告色かは距離次第
(ヤドクガエルがカムフラージュか警告色かは距離次第)
南米の極彩色の毒カエル、アイゾメヤドクガエル
南米ギアナの低地の熱帯雨林の林床には、黒地にブルー、イエローの美しい極彩色のカエル、ヤドクガエル属のアイゾメヤドクガエル(藍染矢毒蛙、dyeing poison frog 、Dendrobates tinctorius)がいます。主食はアリです。




2つの泉越しにGrand Canalを遠望REVdownsize
(パリ郊外、ヴェルサイユ宮殿、2つの泉越しにGrand Canalを遠望する)
豪華絢爛なヴェルサイユ
今回添えるフォトは、ド派手、金ピカつながりでフランスのルイ王朝の栄華を今に伝えるパリ郊外、ヴェルサイユ宮殿です。
ヴェルサイユの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
歩いて楽しい迷宮ですヴェルサイユの庭

鏡の間のシャンデリアは配置が絶妙REVdownsize
(ヴェルサイユ宮殿の鏡の間のシャンデリアは配置が絶妙です)
毒矢に使われるほどの猛毒
ヤドクガエルは美しい姿に似合わず皮膚に猛毒を持ち、「矢毒蛙」の名の通り、昔、人々がその毒を毒矢に用いたくらい猛毒。毒はアルカロイドの一種プミリオトキシン類 (pumiliotoxins) で、たとえ死に至らずともヒドイ痛みを伴います。

「オレは毒だぞ、食うな!」の警告色
だからヤドクガエルのド派手な色彩の体色は、捕食者に対する「オレは毒だぞ、食べるな」と言うメッセージ、いわゆる「警告色」だとされてきました。
誤って一度餌にした捕食者はひどい目に遭って、ヤドクガエルのド派手な衣装も覚え、二度と襲わなくなるという仕掛けです。


色とりどりの花と白い彫像がまぶしいdownsize
(庭には色とりどりの花と白い彫像がまぶしい)
ド派手衣装はカムフラージュにもなる?
でも、ド派手な体色にはもう一つの重要な働きがあるようなのです。それはなんと「カムフラージュ」!「警告色」とは真逆の効果じゃないか、どうしてそんな「二兎を追う」ことができるのでしょうか?

距離次第で警告にも、カムフラージュにもなる!
実はこれらの効果は「距離次第」なんです。出典著者Michael Allen氏の記事によれば英ブリストル大学のJames B. Barnett氏らの最近の研究で明らかになりました。

林床は複雑多様な色彩パターン+明暗パッチワーク
熱帯雨林に限らず森の林床は、下草、コケ、地衣類、キノコなどの植物、小さな昆虫類など生き物が棲むだけでなく落ち葉、枯葉、折れ枝など生き物の遺物もたくさん散らばり、多様で複雑な景観です。
加えて暗い林床に木漏れ日が射せば、明暗のパッチワークが重なります。


ブロンズ像から宮殿を遠望downsize
(ブロンズ像からヴェルサイユ宮殿を遠望する)
ド派手衣装も遠目なら林床の色彩と混じり合う
そのような林床の複雑な色彩パターンを背景にヤドクガエルを遠目で見るとそのド派手な衣装が背景の色彩とまじりあってしまい見事な「カムフラージュ」となります。
シカの斑点もトラの縞々も森や林の中ではカムフラージュになることを思い出せばイメージが沸くと思います。


ヤドクガエルの模型で試してみた
でもヤドクガエルほど派手でもホントにカムフラージュになるのか?と言うことでBarnett氏らはアイゾメヤドクガエルの模型を作り、実際にカエルが棲む熱帯雨林に置いてみました。①色彩単調な土の上、②カラーペーパーの上、③本来の林床、にカエル模型を置いて捕食者の反応を調べました。「遠目で見つかるか」を試したのです。

青空にアーチが美しいREVdownsize
(庭の一角、青空にアーチが美しい)
単調な背景ならすぐ見つかるが林床に置くと気づかれない
色彩単調な①や②では捕食者は盛んにアタックしましたが、複雑な色彩パターンの③林床では捕食者はほとんど襲わなかった=気付かなかったそうです。やっぱりド派手な衣装はカムフラージュなんです。

もちろん近めなら一目瞭然のド派手
でも、もちろん「近くで見れば」アイゾメヤドクガエルは一目瞭然、目立ちます。だから近くでは「警告色」です。


シャンデリアと金の飾りが豪華downsize
(シャンデリアと金の飾りが豪華でいかにもルイ王朝)
毒を気にしない奴もいて警告色だけでは餌になっちゃう
そもそもアイゾメヤドクガエルを餌にする捕食者のトリやヘビには未経験な若い個体もいますから、「毒」と知らずに食べちゃう、結果、餌も捕食者も共倒れとなる恐れがあります。それにアイゾメヤドクガエルを食べても毒が平気なトリもいるそうです。

アイゾメヤドクガエルの二兎を追う苦肉の策
だからBarnett氏らはアイゾメヤドクガエルにとっても「遠目では見つからない」ことが第一、でも見つかってしまったら「オレは毒だぞ!」の警告になる、そんな「二兎を追う」独特のパターンの極彩色の体色に進化したのだろうと推測しています。

個性豊かなアイゾメヤドクガエルのド派手衣装
ところで、アイゾメヤドクガエルのド派手な体色の色彩パターンは個体ごとに違っていて「個性」があるそうです。捕食者に「この色のパターンはカエルだ」と色彩パターンを覚えられてしまわないためではないか?とのことです。やっぱり進化はすごい!ですね。

出典:”How bright colors help these poison tree frogs hide from predators” Michael Allen Science 15 June 2018 Vol 360, Issue 6394 doi:10.1126/science.aau4686
出典:” Distance-dependent defensive coloration in the poison frog Dendrobates tinctorius, Dendrobatidae” James B. Barnett et al. PNAS (Proceedings of the National Academy of Science of the United States of America) June 4, 2018
出典:ウィキペディア記事「アイゾメヤドクガエル」


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アメリカン・スピットファイアーってご存知ですか?

アメリカン・スピットファイアーってご存知ですか?
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現地での逆レンドリースなのかスピットファイアーIX型
(現地での逆レンドリースなのか?北アフリカのスピットファイアーIX型)
アメリカン・スピットファイアーって何?
スピットことスーパーマリン・スピットファイアーは英国の誇る傑作戦闘機ですが、実はアメリカ軍も使っていたのです。その名も「アメリカン・スピットファイアー」!
RAF(英空軍)のスピットや米陸軍航空隊のP51のように派手でも、有名でもないんですが・・・

スピットファイアーの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
憧れのSpitfireのお誕生日会に招かれて・・・
一味違うコスプレもいいSpitfireお誕生日会続編
トンボとスピットは究極のインターセプター高度な機動のヒミツ





バトルオブブリテン米国義勇兵のスピットファイアーMkIA
(バトルオブブリテン参加の米国人義勇パイロットのスピットファイアー IA型)
1冊の美しい本との出会い
その昔、英国での海外開発を担当していた頃、ロンドン市の北、地下鉄コリンデール駅近くのRAF博物館(英国空軍博物館)には出張の度に通っていました。あるときRAF博物館の書籍売り場での“American Spitfire”と言う小さな本に出会いました。American Spitfireとは蛇の目ではなく青地に白星をつけたスピットたちです。

RAF主力基地ビギンヒル配属のイーグル中隊スピットファイアーVB
(RAF主力基地ビギンヒル配属のイーグル中隊スピットファイアーVB型)
事の始めは「鷲義勇部隊(イーグル・スコードロン)」
そもそも事の由来は1940年”Battle of Britain”(英国の戦い)に馳せ参じ参戦したボランティアのアメリカ人パイロットたちの義勇飛行隊”Eagle Squadrons”(イーグル・スコードロン)で、当初はハリケーンでしたが、やがてスピットに機種変換してゆきました。ちなみにマークは蛇の目(RAF)です。
もう1冊の出典、アメリカ人義勇飛行隊の本”American Eagles”もイラストが美しいステキな本です。


レンドリースと逆レンドリース
第二次大戦時、物資豊かなアメリカが仲間の連合軍にいろいろ武器を貸してあげる、と言うのが「レンドリース」で英国も何万、何千もの飛行機、軍艦や車両を借りました。
でも借りっぱなしじゃ英国の誇りが傷つくし、米国は当時、超一流の戦闘機、偵察機が無かったので(P-51登場以前です)、英国はスピットファイアやモスキートなどの一部を米軍に貸すことになりました。これが「逆レンドリース」です。

レンドリースのRAF機の過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
ベンチャー成上りの礎は丸っこくかわいいハドソン機 空(そら)物語その3
空飛ぶネコか いえカタリナは両生類
1年生が乗ります練習機は安心安定のデザインでなきゃT-6テキサン
美しい名機を生んだノースアメリカンのベンチャー戦略;レンドリースの翼たちその2
地味で便利なB25ミッチェル;レンドリースの翼たち その1
狼を追うイワツバメ大西洋のマートレット
凡作だけど地味に頑張ったキティホーク、誰にでも取り柄はあるもの
メリ-ランドからバルチモアへアメリカ東部の旅ではありません
3人の天才が生んだ美しき器用貧乏A-20ボストン


エース、ジェンタイル搭乗のアメリカン・スピットファイアーVB
(エース、ジェンタイル搭乗のアメリカン・スピットファイアーVB型)
米陸軍航空隊のエースたちも当初はスピットだった
イーグル・スコードロンでスピットに乗り、第8空軍に移り活躍したベテラン・パイロットには名指揮官ブレークスリー、エースのジェンタイル、ガブレスキーなどがいました。

当初B17をエスコートしたアメリカン・スピットファイアー
1942年、第8空軍が英本土で編成されると、義勇飛行隊イーグル・スコードロンはパイロットも機種(スピットファイアー)もそのまま移行し第8空軍の護衛戦闘機隊である4th.FG(第4航空群)となりました。戦略爆撃がまだフランスに限られていた当初、B17を青地に白星のスピットファイアーがエスコートしました。

星条旗をつけた北アフリカのスピットファイアーVB熱帯型
(星条旗をつけた北アフリカのスピットファイアーVB熱帯型)
北アフリカ戦線とイタリア戦線の米陸軍航空隊
アメリカン・スピットファイアー隊はフランス上空から、北アフリカ戦線へ、次いでイタリアで戦い戦果を挙げましたが、あまり知られていません。

フシギな塗装のスピットファイアーVB熱帯型
(フシギな塗装のスピットファイアーVB熱帯型)
「スピット部隊は出撃を禁ずる!」
連合軍の北アフリカ上陸を許したドイツ軍は地中海の制海権も失っており反撃のための兵員、物資は空輸するしかありませんでした。多数の輸送機を動員した空輸作戦はすっかり読まれており、連合軍戦闘機隊はこれを迎撃し多大な戦果を挙げました。このときなんと、米軍スピットファイア部隊は出撃を禁じられました!一番高性能の機種なのに。「輸送機なら二流戦闘機でも墜とせる、この際米国純正のP40、P38に戦果を独占させよう」と言う意図だったそうです。

愛称はブルーバードスピットファイアーPR11
(愛称は「ブルーバード」、逆レンドリースのスピットファイアーPR11型)
フォッケを振り切る麗しのブルーバード
やがてP47が登場すると足の短いスピットファイア部隊は次々P47に機種転換してゆきました。しかし偵察機F5(P38偵察型)では損害も多く、今度はスピットファイア偵察型PR11が逆レンドリースされました。ドイツ機を振り切れる高速のPRUブルーに塗られたスピットPR11を米軍は「ブルーバード(Bluebird)」と呼んで愛用したそうです(PRUブルーのモスキートも使いました)。

即戦力のパイロットとヒコーキで取り敢えず・・・
第二次大戦参戦時にはロクな戦闘機がなかった米軍、それに開戦後3年近く戦っていた英空軍(RAF)と違って実戦経験はほぼゼロ、第8空軍のB-17を護衛するにはひとまず、イーグル・スコードロン出身者を当時連合軍でのベスト・ファイター、スピットファイアーに乗せるのが最良の策だったのでしょう

大戦末期のアメリカンスピットファイアー写偵型PR11
(大戦末期のアメリカン・スピットファイアー写偵型PR11)
P51ムスタングまでの幕間
P51ムスタング誕生のエピソードはあまりに有名なので措きますが、米国の開発力、物量、生産力は物凄く、合理性とシステム化に裏打ちされた搭乗員養成も垂直立ち上げされ、やがてB17やB24の編隊はP51やP47で手厚く守られるようになります。だから、アメリカン・スピットファイアーはP51出現までの幕間であったようです。

そりゃあんまり、F8Fと比べられたシーファイアーLFII
やがて米軍も余裕が出来てきたのか?血迷ったのか?こともあろうに米海軍があり合わせのFAA艦戦シーファイアーLFII(スピットの艦載型)と開発中の究極の艦戦F8Fの性能比較をしたそうです。

ステキなカラースキーム
あまり有名ではない米軍のスピット、「アメリカン・スピットファイアー」ですが、そのRAFでもUSAAAFでもない独特のコスチュームは多彩でバリエーションに富み、なかなかステキです。出典には素敵できれいなコスチューム(塗装)のアメリカン・スピットファイアーがたくさん載っていて、いつ見ても楽しいです。

出典:”American Spitfire; Camouflage and Markings Part 2” 1999年、Paul Ludwig氏 Malcolm Laird氏共著、Ventura Publications出版
出典:”American Eagles; American volunteers in the RAF 1937-1943” 2001年、Tony Holmes氏著、Classic Publications出版


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ミツバチを殺人ハチに変えたのは巣を守るための脳内ペプチド+ミツバチの街ルヴァロワ

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今回の豪雨被害に遭われた皆さま、心よりお見舞いを申し上げます。私、Levalloisbeeも小中学生の頃の住まいは慢性的に水害の出る所でした。ご心労、ご苦労は大変なものだと存じます。被害に遭われました皆さまの一日も早いご快復と、一刻も早い復旧を祈念してやみません。

おとなしいミツバチを凶暴にするものはdownsize
(おとなしいミツバチを凶暴“殺人ハチ”に変貌させるものとは??)
「ゴジラだ!」「ミツバチ飛行隊、一斉攻撃!」は専守防衛
「右前方、怪獣発見!警戒せよ」、「各機、編隊を組め」、「一斉攻撃、かかれ!」
このミツバチ飛行隊の攻撃目標である“怪獣”が人間だったとき、人は彼らを「殺人ハチ」と呼びます。専守防衛だったんだけどね。





「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」
日本人のルーツ=日本列島へのヒトの渡来の3つのルートの内、一番厳しい3万年前に黒潮を乗り越えた台湾→沖縄ルートの実証再現の科学プロジェクトの2回目のクラウド・ファンデングです。微力ながらLevallisbeeも応援しております。以前もTVの特集番組がありましたが、今回は7月15日のNHKスペシャルで紹介されるようです。もしもご興味あれば以下のリンクをクリックしてみてください。
【完結編】国立科学博物館「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」

Levallois 市章を包むチューリップREVdownsize
(ルヴァロワ(Levallois Perrets)の市章を包むチューリップ)
ミツバチの街ルヴァロワ
ミツバチつながりで以前住んでいたパリ衛星都市ルヴァロワの風景を添えます。ルヴァロワ(Levallois Perrets)はミツバチが市章にもなっているミツバチの街です。
ハチとルヴァロワ界隈の過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
スーラの名画はご近所のセーヌ中之島、ジャット島でした
パリ郊外ルヴァロワの市章ミツバチには秘密がいっぱい
仲間の顔を見分けるアシナガバチ一億年進化の知恵
ミツバチたちはスマートな意思決定で生き残る
道具を使って蜜を取り一族にワザを伝えるマルハナバチ+パリ郊外ハチの街ルヴァロワ
ワンちゃんはかまってくれる人にはかわいい仔犬顔+パリの地元ルヴァロワ界隈
ずぼらな芝刈りがハチは大歓迎!環境にも良いかも?


ジャット島の水に映るボートハウスREVdownsize
(ジャット島の水に映るボートハウス)
おとなしいミツバチが殺人ハチに豹変
アフリカ産の「殺人ハチ」がアメリカ大陸で問題になっていること、少し前のニュースなどで覚えておられるかもしれませんね。

ミツバチを殺人バチに変えた脳内ペプチド
出典著者のMarcel Pratavieira氏らの研究で、ミツバチたちを、巣を、群れを守るために図らずも「殺人ハチ」に変貌させたある種の脳内ペプチドが分かりました。

ルヴァロワ市庁舎早春のひなたぼっこREVdownsize
(ルヴァロワ市庁舎で市民が早春のひなたぼっこ)
実は人が持ち込んだ外来種
出典著者のElizabeth Pennisi 氏によれば1950年にアフリカ大陸から南米にミツバチのアフリカ種が持ち込まれたのですが、実はこれが凶暴。1980年代には北アメリカにも進出しました。

凶暴性がハーフにも伝わり被害者1000人
更に地元の本来はおとなしい在来種ミツバチとも交雑し、ハーフたちも血を継ぎ凶暴で、南北アメリカで刺されて亡くなった人は1000人を超えるそうです。

昔の職場デファンス(La Defence)近くのセーヌ(Seine)川downsize
(昔の職場、デファンス(La Defence)近くのセーヌ(Seine)川)
何がミツバチを殺人ハチに変えたのか?
出典著者のPratavieira氏らは「何がおとなしいミツバチを“殺人ハチ”に変えてしまったのか?」ハチの脳を調べました。するとハチの脳内である種の脳内ペプチドが働くと凶暴になるようです。

普通にある脳内タンパク質から攻撃脳内ペプチドが
ハチの脳にはallatostatin とtachykininという2種のタンパク質があることが知られていましたが、攻撃行動のときにこれらのタンパク質が瞬時に脳内ペプチドに変わることが分かりました。
これら脳内ペプチドは以下の名前なんですが、ややこしいですね;AmAST A (59–76) (AYTYVSEYKRLPVYNFGL-NH2), AmAST A (69–76) (LPVYNFGL-NH2), AmTRP (88–96) (APMGFQGMR-NH2), AmTRP (254–262) (ARMGFHGMR-NH2),


当時ゆきつけのご近所カフェLe Narvalナルヴァル海獣イッカクdownsize
(当時ゆきつけのご近所カフェLe Narval(ナルヴァル)、海獣イッカクのこと)
巣の外で働くベテランだけが凶暴に
実は凶暴なミツバチも初めから凶暴なのではなく、主に巣に留まる若者時代はおとなしいのです。ベテランになり巣の外の仕事をする頃から凶暴になるようです。おとなしい若者ハチの脳ではこれら脳内ペプチドは見られません。ところが、ベテランハチの脳にはこれらの脳内ペプチドが多く含まれていました。もちろんおとなしい在来種のミツバチの脳にはみられません。

注射で若手ミツバチが殺人ハチに・・・
そこで出典著者のPratavieira氏らはこれらの脳内ペプチドを若者ハチに注射してみると、ベテランハチと同じように凶暴になってしまいました。これらの脳内ペプチドが凶暴性を惹き起こすようです。

種を超えて攻撃性を生む脳内ペプチド
これらの脳内ペプチドは他の動物、ミバエとマウスにも存在し攻撃性を起すそうです。他の昆虫でも見つかっていますが、これまで攻撃性を促す働きはほとんど報告がなかったそうです。

毎年開催ワインフェアSalon des Vins
(毎年開催のワインフェアSalon des Vins)
本来は巣を、群れを守るための脳内ペプチド
じゃ、これら脳内ペプチドは単なる凶暴化の働きをしているのか?そうではないようです。
実はこれらの脳内ペプチドは・・・

その① 食餌と消化に関係し、
その② エネルギーを作り出して警戒発令を促し
その③ ハチの社会性を強化し、一斉攻撃のときには協同行動を促す働きがある

・・・そうです。
つまり、本来は巣と群れを守る働きをしているようです。


となり駅アナトールフランスのパン屋downsize
(となり駅アナトールフランス(Anatole France)のパン屋さん)
止むに止まれぬ防衛行動なんです
なので、人から見て「凶暴」に見える行動も本来は巣を守る行動のようなのです。
ミツバチたちが見知らぬ土地に突然放たれ、その地の人々の暮らしに出会ったとき、本来の野生の防衛本能をこれら脳内ペプチドが呼び覚まし、図らずも人々を刺してしまった・・と言うようないきさつではないでしょうか?


相手をよく知り共存の道を探ることでしょうか?
ミツバチを凶暴な殺人ハチに変える物質が何であるか、を明らかにした今回の出典著者Pratavieira氏らの研究成果はこれからヒトとミツバチがどのようにうまく付き合ってゆくかのヒントなのかも知れませんね。

出典:” MALDI Imaging Analysis of Neuropeptides in Africanized Honeybee (Apis mellifera) Brain: Effect of Aggressiveness” Marcel Pratavieira et al. Journal of Proteome Research DOI: 10.1021/acs.jproteome.8b00098 Publication Date (Web): May 18, 2018
出典:”What turns bees into killer bees” Elizabeth Pennisi Science 15 June 2018 Vol 360, Issue 6394 doi:10.1126/science.aau4944


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湖底の環境DNAが語るウサギが生態系を変えたいきさつ+孤島アイスランド

湖底の環境DNAが語るウサギが生態系を変えたいきさつ
+孤島アイスランド

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ケルゲレン環境変動ふたりの主役
(ケルゲレン諸島の環境破壊者アナウサギと被害者Azorella selago)
あ~る日突然♪ウサギさんた~ちが♪・・・
1864年に南極に近い南インド洋の孤島ケルゲレン諸島(Kerguelen islands)にアナウサギ(European rabbit、Oryctolagus cuniculus)が放たれました。その後、75年間は島の植物に変化はありませんでしたが、1941年を境にアナウサギたちは爆発的に殖えて孤島の生態系をすっかり変えてしまいました。




Snaefellsnes半島no草地の山と漁港の船downsize
(Snaefellsnes半島の草地の山と漁港:アイスランド)
絶海の火山島アイスランド
ケルゲレンと同じく絶海の火山島で草地と岩場のアイスランドを訪れたときのフォトを添えています。
アイスランドの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
右足はNYへ左足はロンドンへ大地の割れ目アイスランド
氷と火の島アイスランドで生きている地球を実感


グトルフォス滝の水煙downsize
(グトルフォス滝の水煙:アイスランド最大の滝です)
弱いから「ウサギ算式」に増える
キツネ、オオカミ、イタチなど中型肉食動物、ワシなど猛禽類などに食べられるウサギは自然界では弱い存在、だからネズミと同じく多産で「ネズミ算式」に素早く増え子孫を残します。

右はニューヨークへ左がロンドンへ別れていくdownsize
(右はニューヨークへ左がロンドンへ別れていく
:アイスランドは大西洋中央海嶺のホットスポットの真上にあります)

天敵がいないとウサギは「侵略的外来種」に
アナウサギが天敵のいない海洋島(絶海の孤島)に放されたらどうなるか?「侵略的外来種」としてあっという間に増えて食べて、植物の固有種を絶滅させ、そこらじゅう地面を掘り返し、環境、生態系、景観までも短期間で劇的に変えてしまいます。
海洋島の過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
3つのWが運ぶ海洋島のユニークな生き物 生物地理学の冒険者2

吹き上がる瞬間の間欠泉ストロックルREVdownsize
(吹き上がる瞬間の間欠泉ストロックル)
「環境DNA」が語るアナウサギ環境破壊のいきさつ
外来種による環境破壊の仕組みやいきさつを過去に遡って調べることは容易ではありません。そこで出典著者のGentile Francesco Ficetola氏らは、「環境DNA」という新しい技術を使って、亞南極の孤島、ケルゲレン諸島に人が持ち込んだアナウサギがどのように短期間で「侵略的外来種」と化し、どのように環境を変えたのか、を調べました。
環境DNAの過去記事↓(クリックで飛びます)
水を汲むだけ環境DNAによるサカナの国勢調査 サンゴ礁の魚たち

風が抜ける草原で草をはむ野生馬REVdownsize
(風が抜ける草原で草をはむ野生馬)
湖底の堆積物から読む環境と生態系の歴史
Ficetola氏らは・・・
①まずケルゲレン島のLake La Poule湖の湖底をボーリングして過去600年間に積もった泥土の試料(コアサンプル)(湖底では乱されずにバウムクーヘンのように時系列に泥、砂、生き物の遺骸、花粉などが層状に積もる)を採取し、
②放射性同位体の比率から年代を割り出し、
➂埋まっている花粉やカビの胞子種類から当時の環境を推測、再現し、
➃特に草食動物の糞によく生える糞生菌の胞子からウサギの繁殖の様子を紐解き、
⑤更に新しい試みとして湖底の堆積物中の「環境DNA」を調べることで、いつの時代にアナウサギやどんな植物が繁茂していたか、を調べました。
⑥また、堆積物の地質の変化からアナウサギによる掘り返しでいかに土壌浸食が起こってきたことも明らかにしました。


静かに蒸気を溜める間欠泉downsize
(静かに蒸気を溜める間欠泉)
ウサギ以前の長い平和とその後の荒涼
太陽光と資源に乏しい亞南極圏の孤島ではもともと、まるでコケのようなセリ科のAzorella selagoが一番多く、モフモフの緑のカーペットを作り孤島の動植物を育み、少なくとも500年以上に亘って変わることなく島の生態系を支えてきました。

ウサギが増えて環境は一変
しかし、人により持ち込まれたアナウサギが1941年から突如繁殖し始め(環境DNAにウサギDNAが見られ始める)、草をはみ、土を掘り返すと土壌浸食が進み環境は一変。
セイヨウタンポポなど外来種が侵入し、バラ科の野草Acaena magellanicaが優勢となってAzorella selagoの緑のカーペットは姿を消し、生態系はすっかり変わってしみました。


雪山と滝を遠望するREVdownsize
(雪山と滝を遠望する:バスツアーの車窓から)
食べて殖えて掘って「アリスのウサギ穴」だらけに
アリスはウサギ穴から落ちて不思議の国に迷い込みましたが、アナウサギは名の通り地面に穴を掘って巣を作るため、数が増えると地面は穴だらけになり土壌侵食が進んでしまいます。

温暖化よりも強烈だったウサギ・パンチ!
1941年から始まった環境破壊は、1970年代から顕著となる気候変動(温暖化)による影響(20%弱)よりもアナウサギの影響(35%以上)の方が大きいのだそうです。

岩場に建つ家REVdownsize
(岩場に建つ家)
ウサギにとっての災難が島を救った
・・・ようなのです。1955年頃に突如、ミクソウイルスがウサギには致死的な伝染病「兎粘液腫」を惹き起こし島のアナウサギは激減しました。おかげで土壌浸食が一時的に止まり、稙生も回復しました。しかし、今はまたウサギ個体数は回復、生態系は再び危機にあります。このことからアナウサギが環境破壊の主犯であると分かります。

ウンチを食べるカビが環境変化を教える
特に糞生菌という動物の糞を餌とするカビSporormiellaがウサギの繁茂と歩調を合わせて増えています。湖底堆積物のそのカビの胞子の分析と環境DNA中のアナウサギDNAの解析で明らかになったそうです。

アイスランド航空でレイキャビクへdownsize
(アイスランド航空でレイキャビクから帰路に)
外来種の繁茂には潜伏期がある
・・・らしいのです。ケルゲレン諸島のアナウサギによる生態系破壊には導入後約75年の潜伏期(lag time)があります。気づいていれば手を打つに十分な時間です。

外来種対策には初動アクションが大切
もしも当時、初動アクションで素早く外来種のアナウサギを駆除していれば、その後の爆発的な繁殖、環境破壊を食い止められたと考えられるそうです。
そもそも人為的に持ち込まれたウサギに罪はありません。
この研究成果は、単に過去を知るだけでなく、これからの外来種対策にとても大切なヒントを示していると思います。


出典:“DNA from lake sediments reveals long-term ecosystem changes after a biological invasion” Gentile Francesco Ficetola et al. Science Advances 2018; 4 eaar4292 9 May 2018

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海をかき回しているのは小っちゃなエビたち+ハマ、みなとみらい風景

海をかき回しているのは小っちゃなエビたち
+ハマ、みなとみらい風景

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風と波に加え小っちゃなエビも海をかき回している
(風と波に加え小っちゃなエビも海をかき回している)
(表層からは熱や酸素を深海へ、深海からは栄養物を表層に運ぶ)

海面と深海を行き来する海水が生き物を育む
海水は海流のように水平に流れるだけでなく、海面と深海との間の垂直方向の流れもあり、深海には海面から熱(温かい水)と酸素を、深海からは海面に栄養物を届けます。海面から深海まで海の生き物を育む大切な働きです。




アルテミアdownsize
(アルテミアは小っちゃなプランクトン)
海面から深海まで数100mをプランクトンは毎日通勤
小さな動物プランクトンは毎日深海と表層を数100mも往復します(日周鉛直移動、昼は深海に居て夜は海面へ)。

陽光を浴びる日本丸downsize
(陽光を浴びる日本丸;横浜みなとみらい)
海辺のメガロポリス、ハマみなとみらい
海つながりと言うことで地元ハマ(横浜)みなとみらい散策のフォトを添えます。
みなとみらいの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
ハイカラな不死鳥ハマの港の歴史に触れる博物館+ハマの寸景
ヨコハマたそがれ青い回廊といずもと飛鳥
ハマの新開地朝の散歩で見つけたもの司馬さんを辿って


夕暮れの大観覧車とジェットコースターdownsize
(夕暮れの大観覧車とジェットコースター;横浜みなとみらい)
「チリも積もれば・・」プランクトンもビルサイズに
小さなセンチメートルサイズの動物プランクトンが毎日海面と深海を「通勤移動」(日周鉛直移動)するとき、おびただしい数が密集し、ビルほどの数10mもの大きな塊りとなって泳ぎます。

小っちゃなエビでも集まれば海を動かすパワーに
エビなど動物プランクトンの集団が一斉に上昇すると(反作用で)ジェット噴射のように大量の周りの海水が下向きに流れます。これは塩分濃度勾配が海の水をかき回すよりも大きなパワーで風と波の作用に匹敵するようです。出典著者のIsabel A. Houghton氏らの研究で明らかになりました。
プランクトンなどの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
海ではみんな光ってます、宵闇のパリのよう、ロボットが見た妖しい世界
精巧なミクロのカメラ眼を持つ単細胞プランクトン 光溢れるサイパン石垣の海
帆船でお宝プランクトンを求め探検航海港の寸景フランス、ハマ、ハワイ、カプリ


注目されなかったプランクトンが水をかき回す働き
これまでは動物プランクトンは小さすぎて海水をかき回す量はわずかで海の循環にはほとんど寄与していないと考えられていました。

凛々しい水先案内人downsize
(凛々しい水先案内人;横浜みなとみらい)
小っちゃなエビでも集団ならジェット噴射を生み出す
そこで出典著者のHoughton氏らは深さ2mの実験水槽の底に動物プランクトンの小っちゃなエビ(甲殻類)のアルテミア(Artemia salina、ブラインシュリンプ、brine shrimp)135,000匹をに入れました。

ブルーライトに誘われて・・
青いLEDライトを当てるとアルテミアは一斉に水面に向かって泳ぎ、その時非常に大きな渦が起こり、水槽の水は下向きのジェットのように強く押し出されることが分かりました。

プラスティック・ビーズを入れて渦を確認
予め実験水槽にプラスティック・ビーズを入れておくと、無数のアルテミアが底から水面に向かって泳ぐと実際に渦が出来ていることをビデオに撮って確認することが出来ました。渦が出来るということはそれだけ水がかき回されていることを意味します。

早朝の汽車道REVdownsize
(早朝の汽車道;横浜みなとみらい)
実際の海では巨大なスケールの移動
実際の海では実験に用いた2m水槽のアルテミア集団よりもはるかに大きな数10mサイズの動物プランクトン集団が上下移動します(単純計算してみたら10億匹になりますけど!?)。また、動物プランクトンにはアルテミアより大きなオキアミなども含まれます。

動物プランクトンの働きは風や波にも劣らない
今回ご紹介の研究成果は実験室の結果から海洋でのプランクトンの働きを推定した「学説」ですが、このように動物プランクトンが海水を動かす作用は非常に大きなものと考えられ、海の循環を起こす働きが風や波の作用と同じくらい重要だと考えられます。

タグボートがUターンREVdownsize
(タグボートがUターン;横浜みなとみらい)
2千年で1周の海水の旅;海洋大循環
表層と深海との間の熱塩循環と海面上の風が起こす風成循環が合わさったものが地球の海を2000年で巡る海洋大循環です。
海洋の循環についての過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
日本近くの深海は汚染ゴミためって知ってました+サイパンの海
豊かな日本の自然を育む日本海は気候変動のカナリアです(+サイパン、ハワイの海辺)


平均深度4千m近い海洋をかき回すには?
地球の表面積の70.8%を占める海は、一方で深さの平均が3729mもあり、水平方向(海流など)だけでなく海面から深海まで垂直方向の海水の動きも気候や生態系に大変大きな影響を持っています。

楽しいタイルdownsize
(楽しいタイル;横浜みなとみらい)
海をかき回して豊かにする小っちゃなエビたち
今回、Houghton氏らが明らかにしたように、風や波だかでなく、アルテミアなど小っちゃなエビたちが海水をかき混ぜ、栄養物を深海から表層に運ぶのに大いに役立っているようなのです。

夜のクィーンズスクエアdownsize
(夜のクィーンズスクエア;横浜みなとみらい)
たくましい「生きた化石」アルテミア
ちなみにアルテミアは全長1cm足らずの塩水に棲む小さな甲殻類で1億年前から変化していない「生きた化石」です。その卵は休眠卵となり乾燥に強く餌として重宝されています。


小っちゃな生き物でさえ地球環境を作っている
生き物たちは地球の環境に支えられて暮らしていますが、一方、生き物たちも、小っちゃなエビたちが海水をかき混ぜているように、地球環境のダイナミズムを支えています。

出典:”Vertically migrating swimmers generate aggregation-scale eddies in a stratified column” Isabel A. Houghton et al. Nature (2018) doi:10.1038/s41586-018-0044-z
出典:”Tiny shrimp may be mixing ocean water as much as the wind and waves” Elizabeth Pennisi Science 13 April 2018 Vol 360, Issue 6385 doi:10.1126/science.aat9246
出典:ウィキペディア記事「アルテミア」


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甲イカの食感とベーコンの風味をコクのあるソースで味わうパスタ

甲イカの食感とベーコンの風味をコクのあるソースで味わうパスタ
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甲イカとベーコンのオリーブソースのパスタdownsize
(甲イカとベーコンのオリーブソースのパスタの完成、もう少し細ネギがあった方がいいかも)
イカとベーコンの初夏向けシンプルなパスタ
・・・を作ってみたいと思い、「イカとベーコンの組み合わせ」のオリジナル・レシピを考えてみました。甲イカの食感とベーコンの風味を楽しむ初夏らしいパスタになりました。
オリジナル・レシピのパスタ過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
春を呼ぶ菜の花とアサリのシーフードパスタ
上沼さん桜えびでもおいしいよ香ばしい桜えび高菜やきそば
アンチョビとキャベツのパスタひとひねりに何を加える
定番を一ひねりで一味違う美味しさの『炒めナスのトマトソースパスタ』
“お・も・い・つ・き” リサイクル・パスタ、タコと生ハムのペペロンティーノ
イカげそのうま味で味わうシーフードトマトパスタ





材料ですdownsize
(材料です)
ポイントあるいはミソ
大したコツも無いのですが、いくつかポイントを挙げますと・・
【隠し包丁】甲イカの下ごしらえとして裏表両面に格子の隠し包丁を入れておくとソースが絡みやすく食べやすくなります
【太めの短冊】ブロックベーコンをやや太めの短冊切りにしパスタの具の1つにして食感も楽しめます
【分けて炒める】ベーコンは弱火でじっくり炒め風味を出しますが、次に甲イカを炒める強火でサッと炒めると硬くならず良い食感になります
【ネギの薬味】細ネギを散らして「薬味」にする(今回使ったのは1本でしたが、2,3本に増やした方が良いかも知れません。また、盛りつけた後に散らすのでも良いと思います)
【白ワイン】白ワインを加えるとオリーブ油と混ざって白濁し、素材の風味が溶け込んだソースとなります
【パスタにソースを吸わせる】ソースを吸うまでしばらくパスタと混ぜ合わせてから皿に盛るとパスタにもソースの味が浸みこみます


材料の下ごしらえdownsize
(材料の下ごしらえ)
薬味の細ネギdownsize
(薬味の細ネギ)
材料と下ごしらえです
・パスタ 1.4mm 125g(2人分)
・甲イカ: 100g (2枚): 両面に格子型に隠し包丁を入れ、2cm×3cmの短冊に切っておく
・ブロックベーコン 50g: 5mm×2cmくらいのやや太めの短冊切りにしておく
・細ネギ 1-2本: 小口切りにしておく
・にんにく 1かけ: 粗みじん切りにしておく
・鷹の爪 1個: 丸ごと用いる(香りづけですが、辛味がお好みなら刻む)
・ベイリーフ 1枚: 指で切れ目を入れておく(香りが出やすい)
・白ワイン 100ml
・オリーブ油 大さじ 2~3杯
・海塩 少々: 2回に分けて入れ塩加減を調節する(ここではフランス産海塩の“Fruits de Mer de Guerande”を使っています)


ベーコンを炒めたら甲イカを入れ塩ふるdownsize
(ベーコンを炒めたら甲イカを入れ塩ふる)
それでは作り方、15分くらいでオッケー
1. フライパンにオリーブ油を敷いて、ベーコンとベイリーフを入れ弱火で炒める
2. ベーコンがプツプツと泡立ってきたら、にんにくと鷹の爪を入れて弱火のまま炒める
3. にんにくからも泡が出てきたら、強火にして甲イカを入れて塩をふる(2回ふるので最初は控え目)
4. 甲イカの隠し包丁の切れ目が開き透明な身が少し白っぽくなってきたら白ワインを入れて強火のままアルコールを飛ばす
5. 一旦、火を止め、ソースの味見をしてもう一度塩をふって塩加減を合せる
6. パスタを所定の時間茹でる
7. パスタが茹で上がる1分前にフライパンに火をつけ細ネギを散らし、ソースが沸き始めたら火を止める
8. 茹で上がったパスタを軽く湯切りしソースの入ったフライパンに入れかき混ぜる
9. フライパン内出てゆっくりかき混ぜパスタにソースを浸み込ませる(1,2分かかる)。汁気がわずかに残るほどになったら完成、皿に取り分けます


パスタ茹で上がりの直前に細ネギdownsize
(パスタ茹で上がりの直前に細ネギを入れる)
しばらく混ぜてパスタにソースを吸わせるdownsize
(しばらく混ぜてパスタにソースを吸わせる)
コクのあるソースと甲イカの食感に白ワインを添えて
オリーブ油とベーコンと白ワインのコクのあるソースが14.mmの細目のパスタによく絡み、なによりも甲イカ食感とベーコンの風味がよく合います。白ワインを添えてランチにしました。

イカの食感とベーコンの風味を味わうランチdownsize
(イカの食感とベーコンの風味を味わうランチになりました)
「おもいつき」につき特に出典はありません。簡単なのでぜひお試しあれ。

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