小さな日時計ジオロケーターが明かす小鳥の渡り生活+みなとヨコハマ

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【お知らせ】
「友達・先生の声が聞こえない難聴児の教育に新しい選択肢を!」
聴覚障害児、難聴児が仲間と夢に向かって努力できる場所、聞こえないからこその強みを活かした仕組みを作ろうと言う活動のクラウドファンディングです。目標まであと一歩、残り8日(6/21現在)だそうです。ご関心あれば上記にリンクを貼っていますのでご活用ください。(Levalloisbee)

ジオロケーターでカートランドムシクイの渡りを追う
(ジオロケーターでカートランドムシクイの渡りを追うと・・)
五大湖とカリブ海を行き来し渡る小鳥ムシクイ
スズメに似たカートランドアメリカムシクイ(Kirtland's warbler、Dendroica kirtlandii)はスズメ目アメリカムシクイ科の小さな渡り鳥です。五大湖周辺で春夏を過ごして繁殖し、秋に温かいカリブの島に渡り越冬します。小さな日時計ジオロケーターで渡りの実態を探ると言うサイエンス小ネタです。




横浜のジャックの塔開港記念会館downsize
(横浜の「ジャックの塔」開港記念会館)
波濤を越えてきた文明開化の窓口、ヨコハマ
「勇気ある小さな渡航者」カートランドアメリカムシクイに敬意を表して、ペリー、開国、維新、文明開化(その後、結果、不幸を招いた富国強兵もありますが)・・と、神戸と並んで近代ニッポンの発信所であった我が街、みなとヨコハマの歴史の生き証人「赤レンガ倉庫」界隈の寸景を添えます。
ハマ歩きの過去記事の一部です↓(クリックで飛びます)
ハイカラな不死鳥ハマの港の歴史に触れる博物館+ハマの寸景
ヨコハマたそがれ青い回廊といずもと飛鳥
プレート“おしくらまんじゅう”で出来た「かながわの地」+横浜散歩番外編
ハマの新開地朝の散歩で見つけたもの司馬さんを辿って


保護するには渡りを詳しく知らねば・・
さて、本題。保護活動を充実させるにはこの渡り鳥、カートランドアメリカムシクイがいつどこを経由しどこで留まるか、など渡りのようすを詳しく理解する必要があります。

ジオロケーターの原理
(ジオロケーターの原理; 日々の緯度経度が記録できる)
生き物に計器を託すバイオロギングの出番
今なら渡り鳥のルートを詳細に追うのに格好の研究手段があります、バイオロギングです。バイオロギングとは生き物に計器を直接取り付けて生き物の行動を追う研究手法です。

小っちゃなムシクイには超小型計器を・・
カートランドアメリカムシクイにジオロケーター(geolocator)と言う計器を背負わせて1年の渡りのサイクル後にデータを回収(27羽分)したところ、彼らは目的地に直行するのではなく中継地があること、また、春と秋ではルートも違うことが分かりました。出典著者Nathan W. Cooper氏らの研究です。
(例(リンク):Biotrack Ltd. 社(英)製 M-Series Geolocators)

ジオロケーターの過去記事です↓(クリックで飛びます)
空飛ぶ者たちを追う愉快なローテク; バイオロギングその3

白たえの女王日本丸REVdownsize
(白たえの女王日本丸(再掲))
0.5g超軽量ジオロケーターなら小っちゃなムシクイもかつげる
カートランドアメリカムシクイは成鳥でも体長14–15cm、体重12–16gしかありませんので大きく複雑な計器は装着できません(飛べなくなる)。そこで0.5g以下の超軽量化に成功したジオロケーターの登場です。

赤レンガ倉庫の緑化よこはまフェアdownsize
(赤レンガ倉庫では「緑化よこはまフェア」が開催)
渡り鳥用の日時計、ジオロケーター
ジオロケーターは日の出・日の入りを記録するだけのシンプルな「日時計」で主に渡り鳥用に開発されました。ジオロケーターは時計と明るさ(照度)の変化から日の出と日の入り時刻を読み取りこれを毎日記録するだけのシンプルな装置です。


ヨコハマ大桟橋の青い回廊downsize
(ヨコハマ大桟橋の青い回廊(再掲)
現在地の緯度と経度を測定・記録する
“1年のある日”の日の出か、日の入り時刻が判れば緯度(北緯か南緯)が分ります(同じ季節なら緯度が高くなるほど昼夜の時間差が大きくなるから)。
その真ん中の時刻が太陽の南中で、この南中時刻の出発地との「時差」から経度が分ります。こうして地球上の現在地(の緯度・経度)が決まります。


間近の海上保安庁巡視船Iは結構大きいdownsize
(間近で見る海上保安庁巡視船は結構大きい)
日々の記録からわたりルートがわかる
ジオロケーターは鳥たちの現在地の緯度・経度を日々記録するのでこれを地図上にプロットすれば渡りのコースと旅程(いつどこに居た)が分かります、それも小鳥の個体ごとに。こうして渡りルートが完成します。

象の鼻と赤レンガを結ぶ鉄橋downsize
(象の鼻と赤レンガを結ぶ鉄橋、花に囲まれて)
優れたローテク、軽量化で小鳥も使えるように
ジオロケーターは十分に軽量化すれば小鳥にも装着出来てデータもシンプルなので年単位の記録も可能なローテクだけど優れたバイオロギング装置です。原理は大航海時代の船乗りたちの「天測航法(astronavigation)」と同じです。

山火事後に生える低木でムシクイは巣作り
カートランドアメリカムシクイは草の実、樹液、昆虫などが餌です。山火事の後に出来るバンクスマツの低木林が巣作りの場であり、餌場でもあります。(バンクスマツ;Jack pine、Pinus banksiana、北米に分布する松の1種)

山火事を管理したらムシクイが絶滅危惧種に・・
ところが森林の管理が行き届いて山火事が減るとそれに伴い、餌場と巣作りの場である低木林を失ったカートランドアメリカムシクイは数を減らし絶滅危惧種に挙げられるようになりました。その後バンクスマツの植林など保護活動のおかげでようやくカートランドアメリカムシクイは数を回復しつつあるようですが・・。

イメージキャラにも・・
ちなみにカートランドアメリカムシクイは米国の保護団体や愛鳥団体のイメキャラも務めているそうですよ。

(リンク貼っていません。コピペで訪問ください)
出典:”Watch tiny geolocator map rare bird’s round-trip migration” Elizabeth Pennisi Science Vol 355, Issue 6332, Mar. 3, 2017
http://www.sciencemag.org/news/2017/03/watch-tiny-gps-map-rare-bird-s-complete-life-cycle?utm_campaign=news_weekly_2017-03-03&et_rid=208065204&et_cid=1196831
出典:“Light-level geolocation reveals wintering distribution, migration routes, and primary stopover locations of an endangered long-distance migratory songbird” Nathan W. Cooper et al.Journal of Avian Biology vol. 48 p. 20 (2017)
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jav.01096/epdf
出典:ウキペディア記事「カートランドアメリカムシクイ」 “Kirtland's warbler”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%A0%E3%82%B7%E3%82%AF%E3%82%A4
https://en.wikipedia.org/wiki/Kirtland%27s_warbler


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オオカバマダラ蝶は鱗粉が作る渦で4千kmを渡る+パリ郊外原っぱのヒコーキたち

オオカバマダラ蝶は鱗粉が作る渦で4千kmを渡る+パリ郊外原っぱのヒコーキたち
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渦輪でチョウは上へ前へ飛ぶ
(鱗粉が作る「渦輪」でチョウは上へ、前へと飛ぶそうです)
小っちゃなオオカバマダラ、4千kmの省エネ飛行
北米と南米の間、4千km以上の距離を渡るチョウ、オオカバマダラ(大樺斑、monarch butterfly、Danaus plexippus)は有名ですね。他のチョウに比べてゆっくり羽ばたき、また、気流に乗る超省エネ飛行を行えるからこそなせる技です。スゴイですね!そのヒミツが渦らしいって言うサイエンス小ネタです。




パラソル機発進REVdownsize
(パラソル機発進; パリ郊外、La Ferte Alaisエアショーにて)
「飾りじゃないのよ♪」チョウの鱗粉は、「ハッ、ハー♪♪」
ではその省エネ飛翔を支えるものはなんだろう?彼らの華麗な色彩の鱗粉であるようです。え、鱗粉って警戒色や保護色を創り出すのが役割じゃないの?そうなんですが、彼らの省エネ渡り飛行にも大いに貢献しているようです。なお、鱗粉は保温にも役立っているそうです。鱗粉スゴイ!
チョウの擬態の過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
「毒入り」は嘘ぴょ~ん、遺伝子のドミノ倒しで作る蝶の擬態+フランスの看板
La Ferte Alais 2017
(La Ferte Alais 2017のポスターを拝借、やっぱりステキだなぁ)
栄光の残り香、パリ郊外のビンテージ・フライト
チョウチョ→飛ぶもの→ヒコーキ→・・ってことで、パリ郊外の草っぱら飛行場、La Ferte Alaisのエアショーのフォトを添えます。今年もエアショーは元気、上はそのポスターです、また行ってみたいです。
La Ferte Alaisのエアショーの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます。
1年生が乗ります練習機は安心安定のデザインでなきゃT-6テキサン
金色の蛾が作るトモダチの輪: Ferete Alaisエアショー その2
パリ郊外草っぱらのエアショーはの~んびり: Ferete Alaisエアショー その1

鱗粉の渦で4千kmを渡るチョウ
(鱗粉の渦で4千kmを渡るチョウ、オオカバマダラ)
チョウは空気の渦に押されて飛ぶ
さて本題です。オオカバマダラに限らずチョウは羽ばたきで飛びます。翅を打ち下ろすときに飛ぶ力;揚力を得て、振り下ろすときに進む力;推進力を得ています。でもどうやって?→空気の渦が上に、または、前にチョウの体を押してくれるからです。
シルバードープの複葉機downsize
(シルバードープが美しい複葉機)
薄い板が動くと前縁渦が生まれる
薄い板状の物がナナメに(迎え角を持って)、川に流れのような流体中を動くとその前縁には「前縁渦(leading edge vortex(LEV))」と言う渦が生じます。チョウの翅は薄い板なので羽ばたくと翅の前縁に前縁渦が生まれ、その渦は翅の根元から先端へと移って行きます(「うん?」と言う方はお風呂の中で空手をやってみてください)。
前縁渦が渦輪になる
(前縁渦が渦輪になり「作用・反作用の法則」で渦輪が羽や翅を押す)
前縁渦がドーナツ状の渦輪になると推進力に
こうして次々移動する前縁渦はチョウ”本人”を離れると閉じたドーナツ状の渦輪(vortex ring)になり、その渦輪の各渦の回転方向が揃っているので一定方向(下とか、後ろとか)に離れてゆきます。


翅を振り下ろすと上へ、振り上げると前へ
チョウが翅を振り下ろすとき渦輪は「下へ」、翅を振り上げるとき渦輪は「後ろへ」と動き、「作用反作用の法則」に従って渦を作ったチョウ"本人”は「上へ」、または、「前へ」と押されます。
結果、チョウは「上→前→上→前」と階段状に飛びます(私にはなかなか実感できないんですけど)。

赤い複葉機downsize
(赤い複葉機、金色ストライプがステキ)
渦輪作りに鱗粉は役立ってるのか?
この渦輪作りに鱗粉がどのように働くかを調べるため、出典著者のAmy W. Lang氏らはオオカバマダラの鱗粉をはぎ取ってみました。

鱗粉なしだとヨロヨロ、鱗粉の霊験はあらたか
すると鱗粉なし丸裸のオオカバマダラ(ラップで作ったバチモンにしか見えません)は必死に10倍ほど羽ばたいてもヨロヨロ、ユラユラと辛うじて飛ぶだけでした。鱗粉の霊験はあらたかなようです。
お仏蘭西海軍のコルセアREVdownsize
(お仏蘭西海軍のコルセア、蛇の目に錨がチャームポイント)
0.1mmの渦発生器、鱗粉
わずか0.1mmのチョウの鱗粉はスレートぶき屋根の瓦のように規則的に重なっていて細かな渦を生み出しこれがたくさん合わさって前縁渦を効率よく作り出し、チョウの羽ばたき飛行特性を高めているそうです。ヒコーキや新幹線のvortex generatorはこの原理のbio-mimeticsですね。

22台のカメラでオオカバマダラを246テイク
Lang氏らは11羽のオオカバマダラを246回も飛ばし、これを22台の高速カメラで撮ったビデオを解析し、鱗粉の働きを明らかにしたのだそうですが、飛ばされるチョウも撮って解析する人も大変ですね。
パラソル機を運ぶボランティアREVdownsize
(パラソル機を運ぶボランティア、とても楽しそう)
鱗粉は約40%上昇効率を高めている
そんな「汗の結晶」解析の結果は?→、鱗粉は、例えば、チョウが上昇する効率を37.8%高めているそうです。代を重ねての4千kmもの渡りをするオオカバマダラの省エネ飛行に鱗粉はとても大切な働きをしているようです。つまりは鱗粉はミクロの渦発生機vortex generatorなんです。

サカナだって前縁渦で泳ぎます
ところで、前縁渦を運動に利用しているのは空中を羽ばたくトリやチョウだけではありません。水中を泳ぐサカナは尾鰭の振りが作る渦輪が後ろに動く「作用反作用」で前進します(これは「うちわであおいで風を起こす」ことで実感できそうです)。
Morane Saulnier MS406 downsize
(Morane Saulnier MS406 バトル・オブ・フランスでは亡命ポーランド飛行隊がこれで善戦しましたが)
トリとヒコーキは飛び方が違う
空飛ぶ鳥たちを見て僕たちも飛びたい!と飛行機が発明されたんじゃないかと思いますが、鳥の翼と飛行機の翼とは構造も飛ぶ(揚力を得る)原理もまったく同じと言う訳ではありません。

鳥人の先達も羽ばたいたけど・・
鳥、蝶など飛ぶ昆虫は羽ばたきますが、飛行機は羽ばたきません、確かに初期には「羽ばたき飛行機(オーニソプター、ornithopter)」なるものに江戸時代、18世紀にチャレンジした先人もいましたし、今では鳥ロボットなもありますが。


トリさんの巡航はソアリング、空中機動は羽ばたき
主に滑翔(ソアリング)を行うアホウドリなどの翼の断面は飛行機のそれと同じくかまぼこ型で前に進むことで(ベルヌーイの定理に従い)揚力を得ていますが、小回りの利く羽ばたく小鳥の翼の断面は対称形でまっすぐ進んでも揚力は得られません。羽ばたきが揚力を生むようです。


ヒコーキも渦を利用する
“羽ばたけない“ヒコーキの場合、わざと渦を発生させて飛行特性を高める小技は種々ありましてスラット、ウィングレット、ドッグツース、境界板、ヴォーテックスジェネレーター、leading-edge root extension (LERX)などなどです。いずれもわざと後押ししてくれる渦を発生させることで空力特性、ひいては燃費や離着陸性能を改善しているのです(ライサンダー、ハンター、F-17、各種エアライナーなどなど)。

羽ばたき渦は飛行ロボット、省エネ設計に役立つかも
チョウや小鳥の羽ばたきはとても小回りの利く飛行術です。出典著者の藤川太郎氏は羽ばたいて飛ぶチョウ・ロボットを試作しています。
初の羽ばたき飛行機は15世紀、天才レオナルド・ダ・ヴィンチの作まで遡ります。今では優れたハイテク機材もあり鳥型飛行ロボットもFESTO社のSmartBirdなど国内外で開発されています。
このような研究が将来、災害現場で活躍する飛行ロボットや飛行機や車の省エネ設計につながるかも知れませんね。


今回は出典が多いですが、出典先のURLはリンクを貼っていませんのでコピペでご訪問ください
出典:“Scaly wings help these butterflies soar” Elizabeth Pennisi Jan. 5, 2017 , Science Vol 355, Issue 6328 (3 March 2017)
http://www.sciencemag.org/news/2017/01/scaly-wings-help-these-butterflies-soar?utm_campaign=news_weekly_2017-01-06&et_rid=208065204&et_cid=1091242
出典:” The Aerodynamic Benefit of Butterfly Scales” Amy W. Lang et al. Society for Integrative and Comparative Biology 2017 Annual Meeting (2-6 Jan 2017)
http://sicb.org/meetings/2017/schedule/abstractdetails.php?id=427
出典:「生物の飛翔・遊泳時に発生する渦とその反作用の力」 ”Vortex rings and the reaction forces occurring at flight or swimming occasion concerning creatures” 工学院大学教授 伊藤慎一郎氏、数理解析研究所講究録 第1900巻P.26 (2014年)
http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kyodo/kokyuroku/contents/pdf/1900-03.pdf
出典:「蝶に学ぶ小型羽ばたきロボットの開発」東京電機大学 助教 藤川太郎氏 自然に学ぶ研究事例 第130回 (積水化学工業㈱ウェブ)
http://www.sekisui.co.jp/csr/contribution/nextgen/bio_mimetics/1263475_27856.html
出典:「ペンギンが教えてくれた物理のはなし」 2014年 渡辺佑基氏著(河出ブックス)/第五章「飛ぶ」P.221-223「前縁渦という不思議な渦」
出典:ウキペディア記事「オオカバマダラ」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%9E%E3%83%80%E3%83%A9
出典:SmartBird(FESTO社)(ビデオがあります)
https://www.festo.com/group/en/cms/10238.htm#id_11437
出典:「鳥型羽ばたき飛行系ロボティックス」 大竹博氏 日本ロボット学会誌 vol.34 No.1 P.14 (2016年)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrsj/34/1/34_34_14/_pdf
出典:UA News (アラバマ大のウェブ記事) “UA Researchers Look to Butterflies to Improve Flight” (Oct 23, 2013)
http://uanews.ua.edu/2013/10/ua-researchers-look-to-butterflies-to-improve-flight/


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濃厚ソースと爽やかホウレン草のカルボナーラ風ソテー

濃厚ソースと爽やかホウレン草のカルボナーラ風ソテー
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ほうれん草のカルボナーラ風ソテーdownsize
(ほうれん草のカルボナーラ風ソテー)
単純、簡単、短時間の“カルボナーラ風“ほうれん草ソテー
「なぁ~んだ」と言うくらい単純、簡単、短時間の料理ですが、「フレンチの一品」風に仕上がります。
シンプルな材料を使って短時間でサッサと仕上がる、ほうれん草の“カルボナーラ風“ソテーです。
単純なレシピですが、濃厚なソースとほうれん草の爽やかな苦味がマッチしておいしいですよ。





はみ出しそうなほうれん草でもこれで2人前downsize
(はみ出しそうなほうれん草、でもこれで2人前)
手際と火加減でなめらかソースとシャッキリほうれん草
パスタのカルボナーラと同じく時間と火加減が大事で、卵黄と生クリームが分離しないなめらかなソースとシャッキリと新鮮さが残るほうれん草に仕上がるポイントです。
注)ほうれん草は「えっ」と言うくらい小っちゃくなっちゃいますので、1束でも2人前です。


材料はたったこれだけのシンプルレシピdownsize
(材料はたったこれだけ、シンプルなレシピです)
取り敢えずオリジナルってことで・・・
実はこのレシピには出典があるはず(記憶では)なのですが、昔々に作ったレシピで料理の蔵書を見てみたのですが分かりません。それに原典のレシピを相当イジっていますので、取り敢えずオリジナル・レシピでしょうか?

生クリーム卵黄液はよく混ぜておくREVdownsize
(生クリーム卵黄液はよく混ぜておく)
【材料】2人前
● ほうれん草(生):1束、洗って水気を切っておき、根、茎、葉を切り分けておく
● 生クリーム:120ml
● 卵の黄身:1個
● 黒コショウ:少々
● 海塩(Fleur de Sel):適量
● オリーブ油:大さじ2杯半


ほうれん草をシャッキリ感が残る程度に炒めるdownsize
(ほうれん草をシャッキリ感が残る程度に炒める)

生クリーム卵黄液をさっと絡めるdownsize
(生クリーム卵黄液をさっと絡める;写真ボケてますがご愛嬌ということで・・・)
【作り方】
1. 生クリームと卵黄をスプーンでよく混ぜておく
2. フライパンにオリーブ油を敷いて強火で熱し、まずほうれん草の根と茎、次いで葉を入れて素早く炒め、海塩少量を振り入れる(この段階で塩加減をみておく)
3. 中火に落として[生クリーム・卵黄]液を一気に入れ、黒コショウを振ってさって絡める
4. ソースが絡んで温まったら“泡立つ直前に”火から濡れふきんの上に下して煮えるのを止める
5. 皿に盛って温かいうちにいただく


ほうれん草のソテーの完成ですdownsize
(ほうれん草のソテーの完成です)
・・・という訳で今回「出典」はありません。

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負傷兵を担いで救出するたくましいサハラの看護兵アリ+初夏の花たち

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救難信号を嗅いで負傷兵を連れ帰る
(救難信号を嗅いで負傷兵を連れ帰る)
50mの隊列でシロアリの巣を襲うサハラのアリ
サハラ砂漠の南に棲むアリMegaponera analisの餌はシロアリ(Macrotermitinae、オオシロアリ?)です。偵察アリがシロアリの巣を見つけると50mにもなる隊列を組んでシロアリの巣を襲います。




クレマチス2017downsize
(クレマチス、アリ-花つながりで、、2017年初夏の庭に)
敵もさる者、激戦でアリも負傷兵だらけに・・
ところがシロアリも身分制の社会性昆虫で巣では体の大きな防衛専門の兵隊シロアリが迎撃します。襲撃が成功してもアリM. analis側にも多大な死傷者が出ます。このような襲撃も、その損害も小さなM. analisの個体「マイナー」が中心です。

負傷ではなく救難信号で間違って助ける
(負傷しているかどうか、ではなく救難信号で判断、間違って助ける)
看護兵は負傷兵を巣までかついで救う
戦闘後、巣に戻るときアリM. analisの体の大きい個体「メジャー」が“看護兵”のように「マイナー」“負傷兵”をかついで巣まで連れ帰ります。今回出典著者のErik Thomas Frank氏らは“看護兵”が“負傷兵“を救出する仕組みとワケ(進化上のメリット)を明らかにしました。

シャクヤク2017downsize
(シャクヤク、2017年初夏の庭にて)
夏の香りを運ぶ大輪の花たち
春の陽が夏の日照りに入れ替わり始める5月には拙宅の「ネコのひたい」庭でもボタン、シャクヤク、シャクナゲなど大輪系の花を咲かせ、時々アリさんも訪問しているようです。・・てことで我が庭の初夏の花たちのフォトを添えています。
ちなみに、アリさんの過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
灼熱サハラで砂漠アリは万歩計と視覚フローでナビる+哀愁のリスボン再び
森のお百姓さんハキリアリと昔作ったプラモたち


これを実験室の巣で試してみると・・
さて、本題。出典著者Thomas Frank氏らはこのユニークな行動を見せるアリM. analisの実験室のコロニー(巣)の各個体に1匹ずつ見分けられるよう印を付けて、また、色々と条件を変えてその行動と結果を調べました。

カルミア2017downsize
(カルミアはまだ開きはじめ、2017年初夏の庭にて)
臭うものだけを救助する看護兵、戦場の掟なのか?
「メジャー」看護兵は誰でも連れ帰る訳ではなく、死んだもの、頭部を失ったものは捨て置きます。「助けて!」の“信号”を発しているものだけを連れ帰ることが分かりました。その“信号”は大顎の分泌腺から放たれる「救難要請」のフェロモン、DMDS(dimethyl disulfide)とDMTS(dimethyl trisulfide)であることが分かったそうです。

救助信号を塗れば無傷でもお持ち帰り
大顎の分泌腺の抽出物=フェロモン(DMDS、DMTSが含まれている)を塗りつけると“無傷”の「マイナー」でも「メジャー」看護兵はかついで連れ帰りました。

シャクナゲその2 2017downsize
(シャクナゲ、2017年初夏の庭にて)
臭わない負傷兵は置き去りにされる
しかし、大顎の分泌腺を取り除かれた(フェロモンが出せない)「マイナー」は脚を失うなど“負傷”しているのに「メジャー」看護兵からは無視されてしまいました。

救助されない負傷兵は巣には戻れず死を待つだけ
「マイナー」の負傷兵は巣に戻る帰りの行軍のペースにそのままではついてゆけません。たいてい一部の脚を失っているか、シロアリ兵が噛みついたままだからです。結果、途中でクモに襲われたり、疲弊したりでほとんどが巣に戻れず命を落とします。

ボタン2017downsize
(ボタンは白い手毬のよう、2017年初夏の庭にて)
コワイ!巣で回復すれば「自分、次も出撃しま~す」って・・
でも「メジャー」の看護兵にかついでもらって巣に戻れればほとんどが回復し次の“出撃”にも参加します。けなげに見えるけど、でも何かコワイな、「国」と言う実態が見えないもののために何千万もの命が失われた戦争を彷彿とさせるようで・・・。

同情じゃない、これは進化のビジネスだ
出典著者は看護兵アリの行動は、例えば、ゾウやイルカのように同情によるものではないだろう、巣のコロニーサイズを次の襲撃に見合う数に保つのに役立つ進化の結果ではないかと述べています。実際、看護兵の救出行動のおかげでコロニーのサイズは30%弱増えるそうです。

君子ラン2017downsize
(君子ラン、2017年初夏の庭にて)
損害率を許容範囲に抑えて作戦を維持
先の大戦で連合軍の戦略爆撃隊は出撃回数当たり損害率(未帰還率)が10%を超えないことが作戦継続の要とされていたようですし。

救出行動で持続可能となるアリの襲撃隊
アリM. analisの看護兵による救出行動も兵数を維持して襲撃を持続可能に(sustainableに)するため進化した行動であるようです。

生き物のコミュニケーションは奥が深いかも
今回の研究で、アリがフェロモンを救難信号として使っていることが分かったのですが、調べれば他の生き物にもあるのかも知れませんね。

出典:”Saving the injured Rescue behavior in the termite hunting ant” Erik Thomas Frank et al. Science Advances Vol.3 No4 2017
http://advances.sciencemag.org/content/3/4/e1602187
出典:” Watch these ants rescue injured comrades from termite battles” Lindzi Wessel Science 21 April 2017 Vol 356, Issue 6335

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オシッコのかけ合いで縄張り争いする魚シクリッド+北仏オンフルール

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オシッコ合戦
(見えても臭わないとシクリッドのオシッコ合戦は止まらない)
喧嘩っ早い伊達もの、シクリッド
色鮮やかで美しい淡水魚シクリッド(Cichlid、カワスズメ)は縄張り意識が強く2匹を同じ水槽に入れると競争相手を威嚇します。
どうやらガン見に続いてオシッコをかけ合い臭いで競うようなのです。





強いオシッコに逃げる
(強いオシッコに逃げる)
美しい仲間の多いシクリッド
シクリッドはエンゼルフィッシュ、ティラピア、ディスカスなどの仲間、スズキ目のシクリッド科(Cichlidae、カワスズメ科)で約2500種がアフリカ、アジア、アメリカなど世界中にいます。
シクリッドの過去記事です↓(クリックで飛びます)
構造湖で高速進化したシクリッドたちの遺伝子のヒミツ
2つのアゴを持つ一芸に秀でた何でも屋シクリッド


時が止まったような静かな旧港downsize
(時が止まったような静かなオンフルールの旧港)
ノルマンディーの童話のような港町オンフルール
最近、故あってフランスにもダイビングにも行けていません。せめて北フランスはノルマンディー地方の港町オンフルール(Honfleur)の過去記事フォトを添えます。
オンフルール 訪問の過去記事です↓(クリックで飛びます)
かくれんぼの路地と隠れ家ホテル;オンフルール再訪[後編]
深まりゆく藍色の街に灯が暖かい;オンフルール再訪[中編]
得も言われぬ狐の嫁入り;オンフルール再訪[前編]


暮色がるレストランに灯が入るREVdownsize
(暮色が迫るとレストランに灯が入る)
尿を青く染めオシッコのかけ合い喧嘩を見る
喧嘩のときシクリッドはオシッコをかけ合っているんじゃない?・・と出典著者、スイスのDario-Marcos Bayani氏らは青い染料でシクリッド、Neolamprologus pulcher のオシッコを青く染めることで水中での放尿を見えるように工夫して観察しました。出典の写真ではシクリッドは真っ青に染まっています。

オンフルール港総督の館 La lieutenance dHonfleur downsize
(オンフルール港総督の館 La lieutenance d'Honfleur)
仕切りの穴の有無でオシッコ情報(化学シグナル)を探る
穴なし透明仕切りだと水を行き来せず伝わるのは「見た目」(視覚情報)だけですが、穴開きの透明仕切りだと「見た目+オシッコ情報」(視覚+化学シグナル)のやり取りが出来ます。

見えないと平和
(見えないし臭わないなら喧嘩っ早いシクリッドたちも平和です)
見えても匂わない透明仕切りを挟んで放尿合戦
2匹のシクリッドを不透明な板で仕切っても何も起こりません。次に穴なしの透明な仕切りでは大きい方も小さい方(弱い方)も互いに仕切りに向かって突進して突然Uターンしお尻を向けて何度も放尿します。外見だけでは優劣がつかないのか?

ガン見
(見えるとまずはガン見する、小っちゃくても譲らない、そしてオシッコ合戦へ)
見えて匂う仕切りなら強い者が勝つ
ところが、見えてかつ水が行き来して臭いが伝わる穴開きの透明仕切りでは、大きい方の尿が小さい方の水槽に伝わると小さい方は退散します。つまり、自然環境下と同じ結果になりました。

出典の青いシクリッド
(出典の青いシクリッド、尿が青く染まり放尿回数が計測できる)
魚も「オシッコ・コミュニケーション」
ワンちゃんは散歩のときにオシッコでマーキングして「ボク、今日ここに来たよ」と伝えますが、サカナ、少なくともシクリッドにとっても尿を介した化学物質によるコミュニケーションは重要であるようです。

見聞きできるものだけがコミュニケーションじゃない
魚は他にも電界や紫外線でもコミュュニケート(競合相手を威嚇するなど)するようです。人間にとって分かりやすい(検出が容易な)、視覚(体色やディスプレイ)、聴覚(鳴き声など)などによる動物のコミュニケーションはよく研究されていますが、シクリッドの放尿のように人間(観察する研究者)にとって分かりにくいシグナルはあまり研究されてこなかったようです。でも調べればまだまだあるかも?と出典著者は指摘しています。

(出典のURLはリンク貼っていませんのでコピペでご訪問ください)
出典:”To pee or not to pee: urine signals mediate aggressive interactions in the cooperatively breeding cichlid Neolamprologus pulcher” Dario-Marcos Bayani et al. Behavioral Ecology and Sociobiology (2017) 71: 37. doi:10.1007/s00265-016-2260-6
http://link.springer.com/article/10.1007/s00265-016-2260-6
出典:”Fish communicate through their urine” Matt Blois Science 21 April 2017 Vol 356, Issue 6335
http://www.sciencemag.org/news/2017/01/fish-communicate-through-their-urine?utm_campaign=news_weekly_2017-01-27&et_rid=208065204&et_cid=1129223


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双胴にワケあり、吸血鬼ヴァンパイア一族、名機モスキートを継ぐ者たち

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RAF博物館Vampire F3 downsize
(ロンドンRAF博物館のヴァンパイアF3;ジェットのくせに妙に丸くて小っちゃくてカワイイ)
妙にかわいいヴァンパイア1/72
昔々(多分)エアフィックスの1/72ヴァンパイア(de Havilland D.H.100 Vampire)を作りました。掌に乗る妙にかわいいジェット機でしたが、現存しません。今、手元に1/72シーベノム(Sea Venom)が仮組みで止まっています。P-38も作ったし、箱のままシーヴィクセンもあるし、結構双胴機は好きです。




ゴブリン装備のヴァンパイアdownsize
(ゴブリン装備のヴァンパイアが双胴になったワケ)
RAF「四式ジェット戦」は試作時に時速840km越え
D.H.100ヴァンパイアは初期ジェットエンジンの傑作ゴブリン(de Havilland Goblin)搭載、双胴のユニークなデザインのコンパクトな機体でさすがデハビランドの血統ですね。ヴァンパイアは1943年9月初飛行、試作機は悠々と時速840km越えの高速を発揮、1944年量産発注、部隊配属は1946年です。

戦後に5千機近く作られたベストセラー
英国空軍RAFジェット戦闘機第2弾、D.H.ヴァンパイアは発展型ベノムや海軍型も合わせると5千機弱も生産され、26か国もの多くの国で使われました。第二次大戦も終わってからと言うのに。(ほぼ同期のP-80の運用国は8か国、ミーティアは19か国なのに)

IWM博物館Sea Venom downsize
(英国DuxfordのIWM博物館のシーベノムFAW22か?;とっても低姿勢なのが印象的でした)
か細いジェットは排気口を真後ろに
ユニークなヴァンパイアの双胴スタイル、実はワケありです。ヴァンパイア開発時はまだジェット黎明期、「か細いエンジン推力を無駄なダクト抵抗でそがれるのを避けエンジンのすぐ後ろが排気口を」と、単発双胴になりました。ベノムやシーヴィクセンはこの配置を踏襲しています。

絶滅種双胴機最後の生き残りSea Vixen IWM博物館レストア中REVdownsize
(絶滅種「双胴機」最後の生き残りだったシーヴィクセンFAW2; IWM博物館でレストア中の珍しく迷彩塗装の機体は作ってみたいです(奥はガネットとファントム))
今や絶滅種か「双胴ヒコーキ」
今や「絶滅種」となってしまった双胴(twin boom)のヒコーキたち、第一次世界大戦の英陸軍航空隊エアコー DH.1複葉機に始まり、P-38ライトニング、P-61ブラックウイドゥ、フォッケFw189、サーブJ21、フェアチャイルドC-82とC-119、A.W.アーゴシー・・・と昔は結構いたんです、メジャーじゃないけど。

デハビランド双胴ジェット一族downsize
(デハビランド双胴ジェット一族、だんだん大きく、徐々に後退翼になってる)
デハビランドの双胴ジェット機シリーズは有終の美?
そしてジェット化双胴ヒコーキの(多分)終焉を飾ったのがデハビランド社ヴァンパイア/ベノム/シーヴィクセンのシリーズでしょうか?

DH1とJ21が双胴の理由
(「銃が前向きゃプロペラ尻尾」DH1とJ21が双胴の事情)
「エイプリルフール」だとか、双胴ってキワものか?
双胴と言えば「エイプリルフールの戦闘機」ことサーブJ21のように“キワもの”の印象があります。
サーブJ21の過去記事はこれです↓(クリックで飛びます)
北欧田舎空軍の翼前編 エイプリルフールがホンものになったSAAB21

でも、双胴にもちゃんとワケがあるんです
まともなデザインに比べ天邪鬼な双胴機にも、ヴァンパイアのようにそれぞれちゃんとワケや思惑があるようです。

P38Fの縦型配置downsize
(P38はエンジン、過給機、タイヤ、冷却器の縦型配置で双胴に)
ひたすらスリムにと高速追及;P-38
P-38はケリー・ジョンソンが「液冷エンジンと排気タービンを抵抗の少ない細い胴体に収めたい」と双発双胴になりました。

P61とC119双胴の事情
(P61やC119にもそれぞれ双胴の事情がある)
双胴なら前後が旋回砲塔になる;P-61
超重量級夜戦P-61も発端はRAF夜戦から学んだ米国の新型夜戦構想、そこでジャック・ノースロップが「こりゃ機首と機尾に旋回砲塔が要るぞ」と双胴になったようです、その後砲塔は上部と腹部に移りました。

ボクもまともに射撃したい;ご先祖のエアコーDH.1
デハビランドの前身、エアコー製DH.1は血筋ではヴァンパイアの遠いご先祖。英国は機銃のプロペラ同調技術で後れをとったため銃座を機首にプロペラを機尾にする苦肉の策でツイン・ブームになりました(ただの鋼管2本だけど)。

荷物積み下ろしが楽になる;C-82、C-119、アーゴシー
輸送機の場合「お尻から(も)荷物を出し入れすれば楽チン」と分かり易い理由で双胴、パラシュート投下・降下も楽になります。

ほとんど戦ってないのに5千機、やっぱり傑作機
ヴァンパイアがマレー共産ゲリラ鎮圧にちょっと、シーベノムがスエズ動乱にちょっと参戦したくらいでこの一族はほとんど戦っていないんです。なのに(米ソならいざ知らず斜陽の英国と英連邦で)こんなに作られ多くの場所で使われたのは傑作機の証拠なんでしょうか?

中小国の皆さま、コスパの良いジェット機はいかが
あるいは、ジェット機時代に入って「ウチもそろそろ手頃なコスパのいいジェット戦闘機が欲しいな」って言う中小国のツボを心得た売り込みがうまかったのか?そう言えば子供の頃、父が読んでいたLIFE誌に「ベノムの写真入り広告」が載っていた記憶があります。

お仏蘭西では艦上の「木枯らし(aquilon)」に
シーベノムは艦上夜間戦闘機としてFAA(英国艦隊航空隊)に採用されました。フランスはシーベノムを「アキロン(Aquilon)」の名でライセンス生産し、もらい物の軽空母アローマンシュ(Arromanches)(元は英空母コロッサス(Colossus))に載せて運用しました。昔エレールでアキロンのキットがありました、買って作ればよかったと思っています。

「ヴァンパイア改」や海軍型「シー○○」と焼き直しばっかり
ゴースト(de Havilland Ghost)にエンジン強化、後退翼化の「ヴァンパイア改」みたいなのが1949年初飛行のベノム、それぞれの海軍型がシーヴァンパイアとシーベノム、と焼き直しばっかり。本気でヴァンパイアから発展させたヴィクセンは墜落事故やら財政緊縮やらで遅れに遅れてシーヴィクセンとして1957年初飛行するも「遅かりし由良之助」でした。

名機モスキートを継ぐ者たち
非武装の爆撃・偵察型モスキートを継ぐ者がE.E.キャンベラなら、夜戦・戦闘爆撃型モスキートの正統な後継者がD.H.ヴァンパイア一族なのかも、と勝手に解釈しています。

6か国が生産、26か国が運用したヴァンパイア
ヴァンパイアは、英国のほかオーストラリア、イタリア、スイス、フランス、インドと5か国でライセンス生産され、ヴァンパイアの運用国は26か国に上ります(オーストラリア、オーストリア、ビルマ(当時)、カナダ、セイロン(当時)、コンゴ、チリ、ドミニカ、エジプト、フィンランド、フランス、イギリス、インドネシア、インド、アイルランド、イタリア、イラク、ヨルダン、レバノン、メキシコ、ノルウェー、ニュージーランド、ポルトガル、ローデシア(当時)、スウェーデン、シリア)、日本も試験的に1機購入しています。

ヴァンパイアの諸元です
D.H.ヴァンパイア(De Havilland Vampire) FB Mk. 5、Mk. 9
全幅11.58 m、全長9.37 m、全高 2.69m、翼面積 24.34 平方m、自重(空虚重量) 3,304 kg
エンジン:de Havilland Goblin 3 遠心式ターボジェット3,350 lbf (14.90 kN)
最大速度 時速882 km、航続距離 1,960 km、上昇限度 13,045 m
武装 :20mm機関砲×4門、爆弾454kg×2発またはロケット弾×8発


出典:本記事掲載の各機種のウキペディア(和英仏)記事
出典:「世界の傑作機」No117「デ・ハビランド シーヴィクセン」、No131「ロッキードP-38ライトニング」(文林堂)


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マウスもかいかいがうつる、掻くべきか掻かざるべきか+フランス、カンペール寸景

マウスもかいかいがうつる、掻くべきか掻かざるべきか+フランス、カンペール寸景
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見るだけでかいかいがうつる
(見るだけで「かいかい」がうつる)
「かいかい」はうつる
誰かがポリ、ポリとやり始めるとムズ痒くなりませんか?どうやら、コレ、動物に共通かも?知れません。マウス君も掻くのを見て「かいかいがうつる」らしいですよ。




オデ川花の橋downsize
(カンペールを流れるオデ川(l’Odet)の花の橋)
南ブルターニュの焼き物の街、カンペール
ずいぶん前ですが2度ほど訪れたフランスは南ブルターニュの焼き物の街、カンペール(Quimper)のフォトを添えます。
カンペールの過去記事です↓(クリックで飛びます)
川面に花が映える陶器の街カンペール(南ブルターニュの旅続編)
羽根はハイテク万能スーツ トリさんの羽のフシギ[後編] +北仏カンペール番外編


痛みと痒みは違う
昔「痒みは弱い痛み」と思われていましたが、近年の研究で「痛みと痒みは違う」と解ってきました。
痛みと痒みが違う点は例えば・・・
✓痒みは引っ掻き反射を引き起こすが、痛みは屈曲反射を引き起こす
✓モルヒネには鎮痛作用があるが、痒みには過敏になる・・などです。(ウキペディアより)


原典のフォトをお借りしています
(「見てるとこっちも痒くなるよ」カワイイので原典のフォトをお借りしてます)
痒みや掻く行動はうつる、マウス君も
ヒトやサルでは「痒みがうつる」、あるいは「掻くのがうつる」ことは知られていましたが、それ以外の動物では知られてませんでした。出典著者ワシントン大学Yao-Qing Yu氏らはマウスも掻くのがうつる=痒みがうつることを見つけました。

脳のどこで「痒い」と感じるのか?まだ不明
また、痒みと痛みが違うと判明してから「痒みの中枢」を探す研究が行われていますが、未だ解明されていません。

どの店の看板も花で飾られているREVdownsize
(どの店の看板も花で飾られている素敵な街です)
「掻くのがうつる」神経細胞は大時計のそばに
出典著者Yao-Qing Yu氏らは、マウスで、脳の視交叉上核(suprachiasmatic nucleus、SCN)に「掻くのがうつる」行動に関係する神経細胞があることを見つけました。
ヒトやマウスなど哺乳類の脳の視交叉上核には「生物時計」があり全身にある小さな生物時計たちの時の刻みを揃えていて言わば「世界標準時を刻むビッグベン」のような働きをしています。


Cathedrale St-Corentinの光と影REVdownsize
(カンペール大聖堂(Cathedrale St-Corentin)の光と影)
『「胃液を出すホルモン」を出すペプチド』を受け取るGRP受容体
・・・と何だかややこしいのですが、胃液の分泌を促すホルモンがガストリンです。そのガストリンの分泌を促すペプチドがGRP(gastrin-releasing peptide)で、更に分泌されたGRPと結合して「GRPが来たよ」とシグナルを細胞内に伝えるのがGRP受容体(gastrin-releasing peptide receptor 、GRPR)です。胃のガストリン分泌細胞のGRP受容体がGRPを受け取ればガストリン分泌→胃液分泌に至ります。

マルチな働きGRP受容体が「掻くのがうつる」にも必要
GRP受容体は、ヒトでは胃のほかに、膵臓、副腎皮質、脳などで働き、また、肺がんなどがんの増殖にも関わっています。そして今回、「掻くのがうつる」のに脳の視交叉上核のGRP受容体の働きが必要であることが分かりました。

有名なカンペール焼きのお店REVdownsize
(有名なカンペール焼きのお店)
GRP受容体の働きを止めると「掻くのがうつらない」
視交叉上核の①GRP受容体を取り除くか、②GRPニューロン(GRPに反応する神経細胞でGRP受容体を持つ)を取り除くか、③GRPニューロンの働きを抑えると、「掻くのがうつる」行動が消えたそうです。

視交叉上核のGRPニューロンが鍵かも?
逆に視交叉上核のGRPニューロンを刺激するとマウスの「ひっ掻く行動が」誘発されました。視交叉上核におけるGRP受容体を介するGRPのシグナル伝達(情報伝達)が「掻くのがうつる」、そしておそらく「痒みがうつる」ことの鍵(の1つ)であるようです

横路のクレープ屋さんも落ち着いた店構えREVdownsize
(旧市街、横路のクレープ屋さんも落ち着いた店構えです)
GRP受容体、痒み感覚も伝える
「かいかいがうつる」に関わるGRP受容体は脊髄で痒みを感じる(脳に伝える)ことそのものにも関わっていることが分かっていました(10年前の同じワシントン大学のYan-Gang Sun氏とZhou-Feng Chen氏の研究)。

GRP受容体が働かないと痒みを感じない
GRP受容体を働かなくしたマウスは、痛みの刺激への反応はフツウなのに、痒みの刺激(掻く行動を引き起こす刺激)には鈍感になりました。

脊髄のGRP受容体を抑える痒みを感じない
GRPを受け取るGRP受容体は脊髄の特定の場所、精髄背側第1層の後根神経節で発現しています。そこで正常マウスの脊髄液に直接GRP受容体を抑える物質を注入すると痒み刺激への反応が抑えられました(搔かなくなった)。

脊髄で痒みを中継している
手足など抹消で受けた刺激は脳に伝わり触覚、痛覚そして痒みとして感じますが、脊髄はこのような刺激を脳に伝える重要なルートです。GRP受容体は痒みの感覚を伝える上で重要であるようです。

マカロン屋さんの看板娘downsize
(マカロン屋さんの看板娘も素朴です)
「痒みがうつる」のはモノマネか?
ところで、他人がしていること、他人に起こっていること、他人が感じていることを私たちは脳の中で再現シミュレーションをして、真似をしたり、共感したり、状況を共有したりします。それらはミラーニューロンの働きです。例えば、「あくびがうつる」仕組みもミラーニューロンらしいので、「かいかいがうつる」ことにもミラーニューロンが関わってるんじゃない?とも考えられるそうです。

マウスは親しい者の痛みを分かち合います
以前、マウスも親しい者の痛みを見たり、その臭いを嗅ぐだけで痛みに敏感になることをご紹介しました。
その過去記事です↓(クリックで飛びます)
仲間の痛みが匂いでわかるミッキーたち群れが脅威を察知するしくみ + パリのカフェ

マウス君に痒み研究に参加してもらえば・・
今回、マウスも掻く行動がうつる、そして多分痒みもうつることが分かりました。マウスなら色々な実験が可能ですし、「どこで痒みを感じるのか」や「なぜ痒みがうつるのか」を探ることもできます。


「かいかいがうつる」仕組みが治療につながるかも?
マウスも他人?(他マウス)が掻くのを見ると自分も掻きたくなるようでかわいいですね。アトピー性皮膚炎、腎疾患、肝疾患などに伴う痒みを抑えることは医療上大変重要です。この発見をきっかけに新しい痒みの予防法や治療法ができるといいですね。

(リンク貼っていませんので、URLをコピペしてご訪問ください)
出典:”To scratch or not to scratch” Peter Stern Science Vol 355, Issue 6329 (10 March 2017)
http://science.sciencemag.org/content/355/6329/twis?utm_campaign=toc_sci-mag_2017-03-09&et_rid=208065204&et_cid=1207262
出典:”Molecular and neural basis of contagious itch behavior in mice” Yao-Qing Yu et al. Science Vol. 355, Issue 6329, p.1072 (10 Mar 2017)
http://science.sciencemag.org/content/355/6329/1072?utm_campaign=toc_sci-mag_2017-03-09&et_rid=208065204&et_cid=1207262
出典:”A gastrin-releasing peptide receptor mediates the itch sensation in the spinal cord” Yan-Gang Sun & Zhou-Feng Chen Nature vol.448, p.700-703 (9 August 2007)
http://www.nature.com/nature/journal/v448/n7154/abs/nature06029.html


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チーズ風味のアスパラ目玉焼き、元はお洒落なイタリアン

チーズ風味のアスパラ目玉焼き、元はお洒落なイタリアン
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アスパラ目玉焼きの完成REVdownsize
(アスパラ目玉焼きチーズ風味:盛り付けがダメ、見た目が悪い、でもおいしい!)
簡単、短時間、手際勝負のイタリアンもどき
アスパラと卵とチーズ(とわずかな海塩)だけのシンプルな食材をフライパンで蒸し焼きにするだけ・・・「なぁ~んだ」な、短時間の簡単レシピですが、とてもおいしいですよ。




佐竹シェフのアスパラのミラノ風ソテーREVdownsize
(佐竹シェフの元ネタはこんなにお洒落)
もとはオシャレなイタリアン、Asparagi alla milanse
元ネタは出典の佐竹弘シェフの”Asparagi alla milanse”、「アスパラのミラノ風ソテー」と言う名のお洒落なイタリアンです。

主な材料はこれだけREVdownsize
(主な材料はたったこれだけです)
もっと手軽に作って食べた~い!
でも家の晩ご飯なので、A)手近な食材に換えて、B)テキトウに手間を省き、C)好きな食材を盛りたい、
1. 半熟目玉焼きとして食べたい
2. アスパラは食べやすい大きさに切っておく
3. スーパーで買えるとろけるチーズをたっぷり(よつ葉乳業製「北海道十勝100:3種のチーズ」とか)
・・・とイジっているうちにこんなレシピになりました。


材料の下ごしらえdownsize
(材料の下ごしらえ、時間差で使うので分けておきます)
香るアスパラ、半熟卵、とろけるチーズが「三位一体」
イ)アスパラの香りと瑞々しさ、ロ)半熟卵の濃厚感、ハ)たっぷりチーズの風味などなどが、黄身を崩して“まぜまぜ”すると口の中で重なり合ってとてもおいしい、と我が家の定番になりました、元ネタより見かけは劣りますが・・。

まず白身を流し入れるREVdownsize
(まず白身を流し入れて軽く白濁するまで焼きます)
この料理のコツは何?
1. 多少手間でも材料を細かく分けておいて、
2. 時間差で火にかけ、
3. 食材の変化を見極めて火を入れ過ぎないこと、
に尽きます。特に卵の黄身を半熟で止めるタイミングは微妙なので、フライパンには中身が良く見えるガラス蓋を使うことをお勧めします。時間差で投入するので卵の黄身白身も予め分けておきます。


そっと黄身を置きますREVdownsize
(そっと黄身を置き、チーズを撒きます)
前置きはさておき材料と作り方です
材料(2人前)と下準備

・卵:4個、白身と黄身に分けておく、1人前2個なので黄身はさらに2個づつ分けておく
・アスパラ:1束(6本くらい)、ピーラーで皮を剥き、穂と軸を分けておく、軸は数cmの長さに切る
・ナチュラルチーズ(溶けるもの):100g(よつ葉乳業製「北海道十勝100:3種のチーズ」を使いました)
・海塩:適量(フランスの塩、Fluer de Sel)
・オリーブ油:適量

ガラス蓋をして蒸し焼きにdownsize
(ガラス蓋をして蒸し焼きに/露でよくワカラン写真になってますが)
作り方です
1. フライパンにオリーブ油を敷き、中火くらいでまずアスパラの軸を炒めます
2. 卵の白身全量を流しいれ、アスパラの穂を散らします
3. 白身が白くなってきたら黄身をそって上に置き、海塩少々をふります
4. 直ちにつづけてチーズを散らしフライパンに蓋をして中火で蒸し焼きにします(なるべくチーズが黄身に乗らないように、割れる恐れがあります)
5. 黄身の表面がうっすら白濁し始めたら、火を止め濡れふきんの上にフライパンを取り出します
6. 黄身を崩さないようにフライ返しで慎重に皿に移します


黄身に薄膜が張れば出来上がりREV2downsize
(黄身に薄膜が張れば出来上がりです)
まさに「画竜点睛を欠く」仕上がりに・・・
しばらくご無沙汰でしたが、気合を入れて久しぶりに作ってみました。フライパンで仕上げるところまでは順調・・・だったんですが、器に移すときに(しばらく作ってないから要領を忘れて)悲惨な見た目になっちゃいました。食べたらおいしかったですけど。

反省:1人前ずつをそっと皿に移すべし
また、今回は2人前を一度に作っていますので、フライ返しで2つにわけましたが、見た目は良くありません。見た目も良く皿に盛るなら1人前ずつ作ることをお勧めします。
もしも皆さまが試される際は「1人前づつ」作ってフライパンから皿に優しくスライドして移すと良いと思います(単なる言い訳ですけど・・)。


出典:「佐竹弘シェフのフライパンで楽々イタリアン/別冊家庭画報」2002年 料理制作;佐竹弘氏、取材・文;熱田陽子氏、撮影;山本明義氏 世界文化社

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