fc2ブログ

「稼ぎが悪い亭主はいらん」海水温が上がるとアホウドリの雌は離婚する+哀愁のリスボン

「稼ぎが悪い亭主はいらん」海水温が上がるとアホウドリの雌は離婚する+哀愁のリスボン
↓良かったらクリックをお願いします

にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
にほんブログ村
坂道で路面電車がすれ違うdownsize
(坂道で路面電車がすれ違う; ポルトガルのリスボン旧市街アルファマ地区)
環境変化のせいなのに、「稼ぎが悪い亭主はいらん」
一夫一妻のアホウドリも温暖化などで海水温が上がると繁殖がうまくゆかず、雌は雄に「みんなアンタのせいや!」と、離婚する割合が増えると言うサイエンス小ネタです。




テージョ川に向かって立つ発見のモニュメントdownsize
(テージョ川に立つエンリケ王子たちの「発見のモニュメント」;リスボン)
哀愁のリスボン
雄がかわいそうなお話につき、往年の栄光が静かに佇む街「哀愁のリスボン」※のフォトを添えます(使い回しです)。※:シバさん(司馬遼太郎)の「街道を行く」シリーズ「南蛮のみち」に惹かれて訪問しました。
リスボンの過去記事です↓
哀愁のリスボン-1アズレージョの藍がやさしい
白く物憂げな栄光の残照、テージョ川の世界遺産-哀愁のリスボン2
リスボンの迷路を行く-赤屋根が重なるアルファマの坂道は懐かしい風景
光で操られる脳、記憶とはかくも儚きもの+哀愁のリスボン番外編


マユグロアホウドリの番downsize
(マユグロアホウドリの番、原著からお借りしています。)
長いアイシャドーがステキなマユグロアホウドリ
真っ白な頭部に一筋の黒いアイシャドーが印書的なマユグロアホウドリ(black-browed albatross、Thalassarche melanophris)は、アホウドリ科の一種で南極周辺の海に分布していて、その海の島々が繁殖地です。アホウドリとしては中型ですが、体長80-95㎝、翼長は200-240㎝もあります。
海鳥の過去記事です↓
海鳥、翼竜、マリタイム機に共通するものとは?
海鳥さん食べちゃダメ!それ、餌じゃない、DMS風味のプラゴミ+Xmasのボルドー
わずかな油汚染でも海鳥は命をつなげなくなる+パリ郊外のお仏蘭西なヒコーキ


一生連れ添うマユグロアホウドリ夫婦
「オシドリ夫婦」なんて言いますが、実はオシドリは浮気やパートナー取り換えが盛ん。一方、カラスや、今回の主役のマユグロアホウドリの夫婦(番)は一生連れ添うことが多い一雌一雄制です。

テージョ川に浮かぶように建つベレンの塔downsize
(テージョ川に浮かぶように建つベレンの塔:シバさん曰く「テージョ川の公女」)
なぜ一生同じ相手、「一夫一妻制」なのか?
マユグロアホウドリの一生連れ添う「一夫一妻制」には実際的な目的、メリットがあり、同じパー トナーと連れ添って互いの信頼関係を築くことで遠くの海まで行く餌探しと抱卵の仕事を交代で行うことが出来るからだそうです。

黄昏のテージョを船が行くREVdownsize
(黄昏のテージョを船が行く)
マユグロアホウドリの離婚率を調べた
出典著者のFrancesco Ventura氏らは南大西洋フォークランド諸島(ハリアー活躍のフォークランド戦争がありましたね)の小さな島、ニュー島(New Island)※で15年間にわたるマユグロアホウドリの離婚率を調べました。(※:ニュー島(New Island)のホームページ:https://www.newislandtrust.com/(リンク)貼ってませんのでコピペください)は海鳥たちの写真が素晴らしいです)

海水温が上がると離婚率が高まる(人間ほどじゃないけど)
マユグロアホウドリの離婚率は年によって変動し1%から8%だったそうです。確かに変動幅は大きいですが、日本の(人間の)離婚率35%に比べればはるかに低いですね。

青空に向かって立つジョゼI世downsize
(青空に向かって立つジョゼI世)
海水温が上がるとエサが減るので遠出
冷たい南極周辺の海はオキアミなどの大量のプランクトンが発生し豊かな海です。しかし、海水温(海面温度)が高くなる年はプランクトンが減ります。
すると、プランクトンが減る→これを餌にする魚が減る→アホウドリは餌の魚を求めてより遠くまでエサ探しに行くハメになります。

郵便配達がアルファマの路地を行くREVdownsize
(郵便配達がアルファマの路地を行く)
雌がブチ切れ「稼ぎが悪い亭主はいらん」
雄「温暖化やねん、ワシのせいやないねん」

海水温が高くなるとマユグロアホウドリのエサも減り、遠出が増えて夫婦の子育ても大変となり、ストレスもたまります。で、出典著者Ventura氏の仮説によれば、ストレスがたまった雌は“勘違い“して、繁殖がうまくいかないのはすべて雄のせい「稼ぎが悪い亭主はいらん」と離婚するのではないか・・・と。
本当は温暖化など環境変化が原因なのに・・・雄は「立つ瀬がない」ですね。

出典:「温暖化でアホウドリの離婚が増加 マユグロアホウドリ」 Natureダイジェスト2022年5月号P.25
出典:”Environmental variability directly affects the prevalence of divorce in monogamous albatrosses” Francesco Ventura et al. Proceedings of the Royal Society B 24 November 2021
Volume 288Issue 1963 DOI:https://doi.org/10.1098/rspb.2021.2112
出典:ウィキペディア記事「マユグロアホウドリ」、「Black-browed albatross」


↓良かったらクリックをお願いします


過去の記事リストは下のイラストをクリック ↓ (日本国内と南の島の記事は「ヨーロッパの話題」にまとめています)
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
ヨーロッパの話題minisizeREV生き物とちきゅうのお話minisizeREV
ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV
スポンサーサイト



テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

地球軌道の伸び縮みでプランクトンが進化してアイスエイジが来る?+スピットファイア―

地球軌道の伸び縮みでプランクトンが進化してアイスエイジが来る?+スピットファイア―
↓良かったらクリックをお願いします

にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
にほんブログ村
滑走路で待機中ポーランド303飛行隊Spitfire Vb BM597 REVdownsize
(滑走路で待機中ポーランド303飛行隊Spitfire Vb BM597)
(英ケンブリッジ郊外ダックスフォード飛行場IWM博物館)
地球の気候リズムを刻むプランクトン物語
離心率※の繰り返しのリズム=気候変動のリズムに合わせるように、小っちゃな単細胞プランクトン、円石藻にも進化のリズム、大きさと多様性の変化の繰り返しが見られる、と言う「風は吹けば桶屋が儲かる」ようなサイエンス小ネタです。
この記事はLuc Beaufort氏らの原論文とこれを解説、論評したRosalind E. M. Rickaby氏のレポートを元ネタにしています。




地球軌道は円と楕円を行ったり来たり
10万年と40万年の周期で

※離心率って?地球の楕円軌道の伸び縮みです。地球の公転軌道は楕円でその焦点の1つの位置が太陽です。地球の公転軌道は「伸び縮みみし」楕円とほぼ真円を繰り返しています。この楕円の伸びの程度が「離心率」。離心率は10万年と40万年の周期でリズムを刻んでいます。

プランクトンの殻の進化のリズム
出典著者のLuc Beaufort氏らは、コッコリスと言う殻を持つ単細胞植物プランクトンの円石藻群Noelaerhabdaceae類に着目し、更新世(260万~1万1700年前)の膨大な数の各年代の殻のコッコリスの試料からコッコリスの形態と大きさのデータを独自の手法と指標で解析し、大きさと多様性の高さに繰り返しのリズム、進化のリズムを見つけました。

出典ScienceのEハックスレイdownsize
(コッコリスを纏った円石藻)
ミクロの盾コッコリスを纏う植物プランクトン円石藻
円石藻は0.1ミリ以下(5-100マイクロメートル)の顕微鏡サイズの単細胞植物プランクトン(真核生物のハプト藻類)で細胞表面がたくさんのコッコリス(円石)と言う炭酸カルシウムの円盤の殻で覆われています。海洋のみに棲息して繁茂し、その殻、コッコリスが堆積してドーバーの崖を作るほどです。
円石藻の過去記事です↓
雲を作って地球を冷やす小っちゃな藻Eハックスレイ南ブルターニュベルイル

ショー開始前Spitファミリーの整列ですREVdownsize
(ショー開始前Spitファミリーの整列です)
円石藻→ドーバーの崖
→バトル・オブ・ブリテン→Spit

・・・てことでSpitことスピットファイア―のフォトを添えます(使い回しですが)。
Spitのお誕生日会に行ったときの過去記事です↓
憧れのSpitfireのお誕生日会に招かれて・・・
一味違うコスプレもいいSpitfireお誕生日会続編


熱帯の海底を掘って過去をのぞく
出典著者Beaufort氏らはインド洋、東南アジアの熱帯の海の数か所で、海底を掘削した堆積物の層(コア:地質年代順に層をなしている)中の円石藻の殻、コッコリスの化石を年代順に調べました。

PRUブルーの写真偵察型Spitfire XI PL965 REVdownsize
(PRUブルーの写真偵察型Spitfire XI PL965)
プランクトンの多様性は離心率と同じパターン
出典著者Beaufort氏らは、更新世(260万~1万1700年前)の古代海洋を優占していた円石藻のサイズのバラエティー(多様性)には「パルス」があり、それが地球の公転軌道の離心率;公転軌道の楕円の伸び縮みの変動と同じパターンで変化していたことを明らかにしました。

学習ツールとゲノム解析で確認
出典著者Beaufort氏らは機械学習ツールを用いて大量の円石藻のコッコリス化石サイズを分析してこの変動を見出し、その結果は他の研究者のゲノム解析でも確認されたそうです。

地球軌道が楕円になると季節のコントラストが強くなる
地球軌道が伸びると季節の差が大きくなり、地球は間氷期です。離心率が高くなる=楕円軌道の伸びが増すと、季節のコントラストが強くなります(暑さ寒さがより極端になる)。

逆光のIreland空軍SpitIX PV202 REVdownsize
(逆光のIreland空軍Spitfire IX PV202)
軌道が楕円の間氷期に円石藻の多様性が増す
出典著者Beaufort氏らの研究結果から、離心率が高い楕円軌道の間氷期には円石藻の(コッコリスの)形や大きさのバレエティーが増していました(多様性が高い)。季節の差が増すと多種の環境が生まれ、ニッチ(生態的地位)が増えて多様性が高まると考えられます。

軌道が円の氷期には日和見型が独占、繁栄
一方、軌道が真円に近い氷期では環境のバラエティーは乏しくなり、うまく順応する日和見型の中サイズの円石藻が独占的に繁栄していたことが分かりました。多様性は乏しいけれど、コッコリスの量は増えた(生産性が高まった)そうです。

熱帯塗装の後ろ姿が好きマルタ島249中隊Spitfire Vc Trop JG891 downsize
(熱帯塗装の後ろ姿が好きマルタ島249中隊Spitfire Vc Trop JG891)
氷がある氷河期にも氷期と間氷期のリズムがある
氷期と間氷期の周期は、離心率の10万年周期と一致しています。
現在に続く第四紀氷河時代では氷期と間氷期が交代する周期的なリズムがあります。そして現在は氷河時代(南極、北極に年中氷がある)の間氷期(でも温かい)です。

ミランコビッチサイクル
地球公転の揺らぎが太陽の恵みを変える
ミランコビッチ・サイクル(Milankovitch cycle)とは、地球の公転軌道の離心率の周期的変化、自転軸の傾きの周期的変化、自転軸の歳差運動という3つの要因により、太陽の恵み、日射量が変動する周期です。1920 - 1930年代に、セルビアの地球物理学者ミルティン・ミランコビッチ(Milutin Milanković)が提唱しました。その後、海底を掘った試料の放射性同位体を用いた海水温変化の調査により証明されました。

日照量への影響が小さい離心率なのになぜ?
過去40万年の間、氷期と間氷期の周期は、離心率の10万年周期と一致しています。しかし、離心率の変化が1年間の日照量(太陽の恵み、太陽光の照射量)に与える影響は、より短い他の公転軌道の周期(地軸の傾き、歳差運動)と比較して10分の1ほどしかないそうです。

10万年周期のなぞ
日照量への影響が一番小さい離心率のリズムが、どうやって氷期・間氷期のサイクルという大きな気候変動を引き起こすのか?は未だ未解決の問題だそうです。

コッコリスは炭素封印カプセル
円石藻は大気中二酸化炭素を炭酸カルシムの殻、コッコリスに閉じ込め、やがて深海へと沈んでゆき、海底に堆積して炭素を封印するカプセルとなります。

離心率が小さいと円石藻の炭素封印が増す
離心率が小さい円軌道では海の表層の季節変化は減少して中型サイズのコッコリスの種には有利になり繁茂して、結果、そのコッコリスが炭酸イオン(大気中の二酸化炭素からの)を移送し海底に封じ込める量が増加します。

サヨナラの編隊飛行REVdownsize
(サヨナラの編隊飛行)
小さいながらも炭素循環のアクセル、
円石藻が温暖化を抑制

結果、大気中の二酸化炭素が更に海水に取り込まれ、地球の炭素循環は活発になり、大気中の二酸化炭素濃度は減少します(温暖化抑制)。

離心率が高いと円石藻の炭素取り込みは減る
逆に離心率が高く季節のコントラストが増すとニッチが増して円石藻の進化が進み、そのコッコリスは大きなサイズとなり多様化して、一方、炭素の封じ込めは減少します。

離心率、氷期/間氷期、円石藻の進化はワルツを踊る
離心率(地球軌道の伸び縮み)と氷期と間氷期の繰り返しは10万年と40万年の周期で同調し、そして円石藻の進化(多様化)のサイクルもこれに同調していました。円石藻多様化(=進化)は10万年周期で蓄積され、40万年周期でピークを迎えていたそうです。

40万年周期の進化:ニッチが広がり多様性増加
出典著者Beaufort氏らによれば、円石藻の多様化と繁茂のリズムは炭素循環(の強弱)の40万年周期に貢献しているだろうと述べています。

え!ひょっとして逆?
で「風が吹けば桶屋が儲かる」の?

離心率のリズムが氷期/間氷期のリズムを(なぜか)作り、これに呼応して円石藻の多様化(=進化)のリズムが同調する・・・・んじゃなくて、円石藻が離心率のリズム=季節コントラストのリズムで炭素埋没のリズム(炭素循環の強弱)を生み出し、「風が吹けば桶屋が儲かる」式に氷期/間氷期のリズムを操るのでしょうか?今後の研究が楽しみですね。

出典:「地球軌道の離心率が進化を方向付ける」 natureダイジェスト2022年4月号P40/原著:”Earth’s eccentricity shapes evolution”Vol. 601 (27–28) | 2022.1.6, Rosalind E. M. Rickaby氏執筆、翻訳 小林盛方氏
出典:”Cyclic evolution of phytoplankton forced by changes in tropical seasonality” Luc Beaufort et al. Nature volume 601, pages79–84 (2022)
出典:ウィキペディア記事「円石藻」「ミランコビッチ・サイクル」


↓良かったらクリックをお願いします


過去の記事リストは下のイラストをクリック ↓ (日本国内と南の島の記事は「ヨーロッパの話題」にまとめています)
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
ヨーロッパの話題minisizeREV生き物とちきゅうのお話minisizeREV
ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV

テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

今は亡き協力者(絶滅種子散布者)の面影を残すマダガスカルのヤシ分布

今は亡き協力者(絶滅種子散布者)の面影を残すマダガスカルのヤシ分布
↓良かったらクリックをお願いします

にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
にほんブログ村
こぼれ梅の花downsize
(こぼれ梅の花;拙宅の庭で毎年咲きます)
アニメ「マダガスカル」あるいは、「ペンギンズ」
観てましたね~、TV放映の「ペンギンズ」(正しくは、ザ・ペンギンズ from マダガスカル(The Penguins of Madagascar)。隊長、コワルスキー・・・新人と、ペンギンたちが大好きで、ワオキツネザルのキング・ジュリアンも好き♡。




「星の王子様」の島、マダガスカル
マダガスカル島は「星の王子様」に登場するバオバブの樹や、シファカ、アイアイなどの原猿類などとてもユニークな生き物たちが棲息する面積世界第4位の大きな島です。

マダガスカル島のユニークな生き物
プレートテクトニクスによれば、ゴンドワナ大陸の一部、インドとアフリカ大陸の間の陸地が約6500万年前に分離した島でアフリカ大陸に隣接しながらも一度も合体したことがなく、オーストラリア大陸と同じく、独自の生物種が進化しました。

木瓜の花downsize
(木瓜の花;我庭を鮮やかな赤で飾ります)
ヒトの移住で絶滅した大型動物
マダガスカル島は長らく無人の孤島でしたが、約2000年前にヒトが移住して後、特に大型固有動物種は減少し、大型果食動物(実を食べる動物)の大型キツネザルなどは1000年ほど前に絶滅しました。

史上最大の鳥もいた
マダガスカル島の体高3.5m、史上最大で最も体重の重い飛ばないトリ(地上性の鳥類)、エピオルニスは17世紀には絶滅しました。

水仙downsize
(水仙の花:我庭の片隅で)
今は亡き協力者、大型果食動物の面影
しかし、絶滅した大型果食動物の種子散布者としての痕跡が、時を越えて、現在のヤシ類の植生分布に残っているらしい、と言うサイエンス小ネタです。春の我が庭の花のフォトを添えます。

マダガスカルのヤシは実を食べさせ種を運ばせる
ヤシと言えば「♪名も知らぬ遠き島より流れよるヤシの実一つ・・・♪」の印象ですが・・・
ヤシと言っても多種多様、マダガスカル島のヤシ類は動物たちに実を食べさせ種を運ばせます。

桃の花downsize
(桃の花;実もたくさんなります)
ヤシ種の分布への果食動物の影響を調べた
出典著者のLaura Mendez氏らは、マダガスカルの40の集団にわたる190種のヤシの生息地の分布、ヤシの種構成とその変遷やヤシの種子散布への、絶滅した果食動物と現存する果食動物の影響を、他の環境条件と合わせて、調べました。

だれが種を運ぶのか?
鳥類やキツネザルなど現存の果食動物がマダガスカル島のヤシの種の構成に最も大きな影響を及ぼしていました。ヤシの種の分布はほとんど、現存の果食動物(8種のキツネザル、3種の鳥類、2種のげっ歯類、1種のコウモリ)の分布によって形成されていましたが、絶滅した絶滅大型果食動物(数種の大型キツネザル、エピオルニス)の分布も小さいながら明確な痕跡をヤシ種の分布に残していることが分かりました。

ヤシの実は運ぶ動物にサイズに合わせる
・・・ようですね。出典著者Mendezらはマダガスカル島における、①ヤシの種の大きさ、②ヤシの果実の大きさ、③ヤシの樹高の地域分布と、果食動物である④鳥の翼の長さ(=行動圏の広さ)、⑤哺乳動物の行動圏の広さ、⑥動物たちの体重、の地域分布を比べています。
ヤシの実や種は、大きな果食動物が棲む地域では大きく、小さな果食動物が棲む地域では小さい傾向のようです。

白梅の花downsize
(白梅の花;紅梅に先駆けて咲いてくれます)
マダガスカルのヤシの実は「西大東小」
マダガスカル島は乾燥した西部と湿潤な東部に分けられます。ヤシ種の分布、果食動物種の分布は東西で異なっていました。島の西部では、ヤシの実や種が大きい種が見られ、絶滅大型果食動物の少ないながらも明らかな寄与があるそうです。

種を運ぶ現存種のヤシ種の分布を作る
マダガスカルのヤシの種の分布はほとんど、現存の果食動物(8種のキツネザル、3種の鳥類、2種のげっ歯類、1種のコウモリ)の分布によって形成されているが、少ないながら、絶滅大型果食動物(数種の大型キツネザル、エピオルニス)によって、ヤシ種の分布が形成されているそうです。

雨が運ぶ大型種子
種子散布者だった大型果食動物絶滅し取り残されたマダガスカル西部の“時代遅れ”の大型ヤシはどのようにして種子を散布しているのでしょうか?出典著者らは乾燥した西部でも雨は降るので、そのとき水が運ぶのだろう、と推測しています。

過去の大型絶滅種の面影は薄くなった
出典著者らは当初、もっと明瞭に絶滅した大型果食動物の影響がヤシ種分布に残っていると想定したそうですが、意外にもマダガスカル島では既に現存種の小型果食動物の影響が大きくなっていたそうです。
ヒトの居住や活動が短期間に生物相を変えてしまうんですね。

出典:“Megafrugivores as fading shadows of the past: extant frugivores and the abiotic nvironment as the most important determinants of the distribution of palms in Madagascar” Laura Mndez et al. Ecography 2022: e05885 doi: 10.1111/ecog.05885
出典:”Extinct giant lemurs helped distribute the fruit of extant palm trees in Madagascar.” Bianca Lopez SCIENCE 3 Mar 2022 Vol 375, Issue 6584 pp. 988-989 DOI: 10.1126/science.ada1663
出典:ウィキペディア記事 「マダガスカル島」、「ヤシ」


↓良かったらクリックをお願いします


過去の記事リストは下のイラストをクリック ↓ (日本国内と南の島の記事は「ヨーロッパの話題」にまとめています)
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
ヨーロッパの話題minisizeREV生き物とちきゅうのお話minisizeREV
ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV

テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

ヒトが後押し都会で進化する毒なしシロツメクサ+他人のそら似、庭の花カタバミ

ヒトが後押し都会で進化する毒なしシロツメクサ
+他人のそら似、庭の花カタバミ

↓良かったらクリックをお願いします

にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
にほんブログ村
★ムラサキカタバミREVdownsize
(ムラサキカタバミ;拙宅の庭に毎年顔を出します)
進化のるつぼ、大都会
拡大する都会環境は多くの生き物に急速な進化を促しています。よく見かける野草クローバーことシロツメクサ(white clover、学名Trifolium repens)の都市環境への適応進化のサイエンス小ネタです。
高速進化の過去記事です↓
高速進化する大都会の生き物たち+ヨコハマの港と運河
構造湖で高速進化したシクリッドたちの遺伝子のヒミツ
列車に乗って高速進化、300年で3つの新種を生んだ黄色い花+庭の花
進化実験でカリブのトカゲは教える進化は時々繰り返すと南仏エクサンプロヴァンス





シロツメクサ
(クローバーこと、シロツメクサ、詰め物の白い花の草が名の由来)
江戸時代の外来種シロツメクサ
今回の主役、クローバーと呼ばれるシロツメクサは漢字で「白詰草」。鎖国の江戸時代、オランダから輸入の貴重なガラス製品(ギヤマン)の梱包材として使われてこの名前が付き、明治時代に牧草として導入され、やがて日本中に外来種の野草として。

ひっそり咲くカタバミdownsize
(庭のカタバミ;クローバーとは葉がそっくりの「他人のそら似」)
「他人のそら似」、庭の野草カタバミ
拙宅の「ネコの額」庭にも野草(つまり雑草)が生えてきます。その1つ、実はシロツメクサとは科も属も違うのですが、同じハート型の三つ葉で「他人のそら似」のカタバミなどのフォトを添えます。

★コオニタビラコREVdownsize
(コオニタビラコも我が庭の常連、黄色い花がかわいい)
世界の都市のシロツメクサを調べた
出典著者のJames S. Santangeloらは世界26か国160都市と近郊農村の6169のシロツメクサ集団の110,019株のサンプルを採取し、どのように適応しているかを調べました。

庭の雑草ヒメジオンREVdownsize
(ヒメジオンもときどき庭で咲きます)
毒で身を守るシロツメクサ
なぜ、シロツメクサなのか?世界中の都市であまねく見られる数少ない生物種だからだそうです。そして、本来、シロツメクサは猛毒のシアン化水素(青酸カリの仲間)を作り出して草食動物の食害を防ぎ、また、この化合物は乾燥に対する耐性も高めます。
植物の毒の過去記事です↓
美しくも楽しい種子の本から学ぶ植物の毒戦略
植物の毒を喰らい、知恵で使いこなす唯一の種、ヒト
高山のお花畑は毒の饗宴それでもヒトはサラダで喰らうフランスのサラダグルメ


★ネジバナREVdownsize
(ネジバナは我が庭で小さな群落を作ります)
都会のシロツメクサに毒は要らない、と進化
調べた都市の47%で都市中心に近づくほどシロツメクサの草食動物を防ぐ化学防御が減少していました。農村部に比べて都市のシロツメクサが作るシアン化水素は少なくなっていたのです。

かわいいタネツケバナと棒のような実downsize
(庭のタネツケバナ、花と実の形が特徴的)
遺伝子解析から進化だど分かった
26の都市におけるシロツメクサの2074のゲノム配列解析から、都市間で差はあるものの、農村部から都市部へ地域的な勾配が見られる化学防御減少は都市環境における進化と考えられ、草食動物がおらず乾燥の心配もない都市と言う新たな環境への適応を示しているそうです。
都会の生き物の過去記事です↓
都会の並木が早く育つのは人為的地球温暖化の仇花なの?+パリの並木
人が好きなんです、けなげな都会鳥+RAFの飛行機-心が優しくなる三冊の本(2)
都会鳥オウムのゴミ箱蓋開け文化はもの真似と便乗+ハマの都鳥ふたたび


★ムラサキカタバミ日陰から顔を出すREVdownsize
(ムラサキカタバミ、拙宅の縁側の影から顔を出してます)
都市化が進化を促す証拠
この研究結果は、都市化がグローバルな規模で進化を促すことが示し、ヒトと都市環境が世界的に生物進化を促している明確な証拠の1つだそうです。この研究はGlobal Urban Evolution Projectの一環だそうです。

地域差が無い都会の進化
なぜ世界中のクローバー、シロツメクサが都市で同じような進化をしているのか?都市の近郊農村とは対照的に、都市の環境は世界レベルで差がほとんど無い、トロントも東京も一緒、なんだそうです。

都市での進化が生態系をタフにする?
都市化は多くの動植物の遺伝形質に急速な進化を促します。世界規模で都市環境が生物の形質を変え進化を促すことは、温暖化など急速な地球環境変動に対する生態系の適応能力を高めると期待されるそうです。

都市での進化の社会的意味とは?
この研究結果は、ヒトがいかに周りの生物の進化に影響するかを理解する良いモデルであり、都市が生物の進化を促し、変えることは、生物学にとどまらず、社会的にも重要な意味を持つ、と出典著者らは述べています。

たかがクローバー、されどクローバー
ともすれば、芝生にはメイワクなただの雑草!のクローバーですが、都市に棲むクローバーのひそかな化学戦の戦略進化は、私たちが周りの生き物たちと付き合ってゆくうえで大切なヒントなのかも知れませんね。

出典:”Urbanization is driving evolution of plants globally, study finds” Kim Eckart UW News, March 18, 2022, University of Washington
出典:”Global urban environmental change drives adaptation in white clover” James S. Santangelo et al. SCIENCE 17 Mar 2022, Vol 375, Issue 6586, pp.1275-1281, DOI: 10.1126/science.abk0989
出典:ウィキペディア記事「シロツメクサ」


↓良かったらクリックをお願いします


過去の記事リストは下のイラストをクリック ↓ (日本国内と南の島の記事は「ヨーロッパの話題」にまとめています)
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
ヨーロッパの話題minisizeREV生き物とちきゅうのお話minisizeREV
ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV


テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

侵略に立向かう極北フィンランドのラグモラーヌとウクライナのデジャヴュ

侵略に立向かう極北フィンランドのラグモラーヌとウクライナのデジャヴュ
↓良かったらクリックをお願いします

にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
にほんブログ村
MS408の帰還その1downsize
(MS406の帰還:パリ郊外Ferte Alaisエアショーにて)
パリ郊外エアショーに出演Ms406
今回のヒコーキ・ネタの主役モラーヌ・ソルニエ M.S.406(Morane-Saulnier M.S.406)とはパリ郊外のFerte Alais Air Showで出会いました。リストアされていてちゃんと飛ぶんです、その「雄姿」のフォトを添えています。
パリ郊外エアショーの過去記事です↓
パリ郊外草っぱらのエアショーはの~んびり:FereteAlaisエアショーその1
金色の蛾が作るトモダチの輪:FereteAlaisエアショーその2
カゲロウ幼虫はF1カーのウィングで急流をしのぐパリ郊外のエアショー
ハエもコウモリも空戦機動で天井に着地する+パリ郊外エアショーの複葉機たち





他国も他国の市民も俺のもの
国家は誰のものか?市民のものです。断じて国民は国家のものではありません。ましてや隣の国民は・・・。しかし、歴史はこの当たり前(民族、思想、宗教などに依らず)が踏みにじられる例で溢れています、狂った独裁者たち、ヒトラー、スターリン、ムッソリーニなど、そして今般のプーチンによって。

デジャヴか?対ソ連、祖国防衛フィンランド空軍
ウクライナの戦火が早く収まればいいんですが・・・・。一人の独裁者を誰も止められず、何らの正当な理由もないまま、突然ウクライナはロシアに侵攻されました。
約80年前にソ連(と言うよりスターリン)が領土欲しさに何の根拠もなく、突然フィンランドに侵攻したように、これはデジャヴュ(deja-vu既視感)の悪夢でしょうか?

ウクライナは昔(コサック国)から独立国です
ウィキペディアで「ウクライナ」って引くと歴史が5分でわかります、ぜひ。

何が出来るか?
プーチンの暴挙は絶対許せないのですが、では、遠い日本で何が出来るか?避難民を支援する、支援するNGOを支援することなら出来るかも?クラウドファンディングで寄附しました。

ラグモラーヌの誕生
(ラグモラーヌの誕生:輸入品に鹵獲エンジンを載せた)
フランスのハリケーンMS406
さて、本題。モラーヌ・ソルニエ M.S.406(Morane-Saulnier M.S.406)は最新の単葉引込脚のフランス空軍戦闘機として1935年8月に初飛行しました。その後継機たるドボワチーヌD.520は1938年10月に初飛行しましたが、部隊配備が遅れてナチ・ドイツ軍の電撃侵攻の矢面に立ったのはMS406でした。ちょうどRAFのハリケーンのように。もっともフランスの戦いで最も活躍した戦闘機はカーチスH-75ホークなんですが・・・。
カーチスH-75ホークの過去記事です↓
フランスが愛したタカカーチスホーク75

MS406のタキシングdownsize
(MS406のタキシング:Ferte Alaisエアショー)
ソ連のフィンランド侵略に及び腰の大国
理不尽な領土割譲を要求していたソ連は1939年11月突如フィンランドに侵攻しました。当初隣国スウェーデンなどの支援はありましたが、米英仏など列強は武器を売るのみでほぼ傍観でした。
今のウクライナはこの悪夢のデジャヴュ。それでも米艦戦バッファアローの大活躍は有名ですね。
同じくフィンランドで活躍のフォッカーD21の過去記事です↓
森と湖の国で奮闘したオランダ産九七戦フォッカーD21

フランスの最新鋭機MS406参戦
そんな中、フランスが1939年12月フィンランドに送った最新鋭機が約30機のMS406で、速度はちょっとだけど運動性はいいし、プロペラ軸から撃つ20㎜モーターカノンは強力だし、高評価でした、カタログ通りならね。

駐機場のMS406 downsize
(駐機場のMS406は出番待ち:Ferte Alaisエアショー)
Ms406、自慢のモーターカノンが凍りつく
やっぱりパリっ子は寒さに弱く、MS406一番の自慢、プロペラ軸から放つ20㎜モーターカノンは極北の空で凍り付いて動かなくなったかと思えば、突然発射が止まらなくなるなど使い物になりませんでした。その他、操縦系統なども脆弱で期待を裏切るものでした。

期待外れのMS406で仏内閣総辞職に・・・
対ソ連戦の第一ラウンド、冬に戦いは休戦となり総括すると、フランスではMS406はじめ武器援助が役立たなかった、と内閣が総辞職に追い込まれました。

善戦するフィンランドのMS406 でもやがて旧式化
20㎜モーターカノンも下ろしての出撃でもMS406装備のフィンランド空軍飛行隊は高いキルレシオで善戦しています。
しかし、ソ連軍が次々新鋭機を投入すると最高速度が時速500kmにも及ばないMS406は旧式化してゆきました。

フランスのエンジンをソ連でコピー、パワーアップ
MS406のエンジン、イスパノスイザ系統のエンジンをソ連でクリモフがパワーアップしたのがM-105P(1,100馬力)でLAGG-3のエンジンになりました。

後ろ姿のMS406パイロットもレトロなウェアdownsize
(後ろ姿のMS406パイロットもレトロなウェア:Ferte Alaisエアショー)
MS406にソ連エンジンを心臓移植、ラグモラーヌ誕生
独ソ戦でドイツがM-105Pエンジンを鹵獲、これをフィンランドに供与。そこは援助、闇市、墜落、鹵獲のどんなヒコーキ、エンジンでも修復、コピー、活用してしまうフィンランドのこと、早速MS406に「心臓移植」、ピッタンコだっただそうで、元が同じなんだから当たり前か。で、1,100馬力にパワーアップで最高速度も時速522kmに、その他性能も向上し、MS406は第一線機に復帰しました。LAGG(ラグ)と同じエンジンのモラーヌ・ソル二エなので「ラグモラーヌ」と呼ばれました。

祖国を守り抜いた6年の孤立無援
初期に英米仏伊から、その後ナチスドイツから少数の軍用機を得ていたとはいえ、フィンランドはほぼ孤立無援で6年に及ぶ戦いでスターリンのソ連から祖国を守り抜きました(最後には一部領土を割譲したとは言え)。

ウクライナの戦いの行方
ウクライナの祖国防衛も長期化するのでしょうか?孤立無援なのでしょうか?今、私たちに何ができるのでしょうか?

MS 406の諸元(ウィキペディア記事より)
乗員:1名、全長:8.15m、全幅:10.71m、全高:2.84m、主翼面積:16.0m2
空虚重量:1,893kg、運用時重量:2,426kg
総重量:2,720kg、
動力:イスパノ・スイザ 12Y31液冷V型12気筒レシプロ 1基、出力:860hp
最大速度:486km/h、巡航速度:400km/h(5,000m)、航続距離:800km、実用上昇限度:9,500m、上昇率:5,000mまで6分
武装:20mm機関砲HS.404x1門 7.5mm機銃MAC 1934x2丁

出典:「北欧空戦史」中山雅洋氏著(1982年、㈱朝日ソノラマ)
出典:ウィキペディア記事「モラーヌ・ソルニエ M.S.406」


テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

外来植物の命運を分ける種銀行、長期預金が成功のカギ+庭のかわいい野草

外来植物の命運を分ける種銀行、長期預金が成功のカギ
+庭のかわいい野草
~ 外来種の侵襲性を種子の耐久性で予測する ~

↓良かったらクリックをお願いします

にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
にほんブログ村
ムラサキカタバミ春の陽光を浴びてdownsize
(ムラサキカタバミ、春の陽光を浴びて:毎春、拙宅の庭の片隅で咲きます)
種は時を待つ「タイムカプセル」
弥生時代の遺跡の種が2千年の時を経て発芽、開花した「大賀ハス」の例がありますが、植物の種子のいくつかは地中で“時を止めて”発芽を待つ「タイムカプセル」です。
種(タネ)の過去記事です↓
美しくも楽しい種子の本から学ぶ植物の毒戦略
水草のフシギ?種の旅は葉っぱの舟にゆられて+秋の華やぎ秋明菊
コーヒーノキはカフェインで種を守りハチを操るスーパーバリスタ+パリのカフェ
列車に乗って高速進化、300年で3つの新種を生んだ黄色い花+庭の花
アマモが戻ればホタテも戻る「海の花咲か爺さん」が種を蒔くと漁業も回復+パリ、セーヌ遊覧





三角が三枚トキワツユクサdownsize
(三角が三枚トキワツユクサ;本来、花も三輪セットのトリプル・スリー?)
庭のかわいい訪問者たち;野草
拙宅の“猫のひたい“の庭にも春にはかわいい訪問者があります。野草たち(雑草)です。芝生、植え込み、礎石、植木鉢に室外機のそばなど、庭のあらゆる「すき間」に生え、目立たない小さな花を咲かせます。そんなかわいい訪問者、庭の野草のフォトを添えています。

かわいいタネツケバナと棒のような実downsize
(かわいいタネツケバナと棒のような実:田植えの前に種もみを水に浸す時期に咲くそうです)
種の長期預金こそ新参者成功のヒケツ
外からやってきた植物種が「その地に定着するか?」=「生態系を乱す新参者になるか?」はその植物の種の「賞味期限」の長さで分かるし、これを使えば事前に脅威を排除できる、と言うサイエンス小ネタです。
外来種の過去記事です↓
外来種って何?ホントに悪者?強制移住先で必死に生きてるのに・・・


植木鉢のそば名も知らぬ黄色い花downsize
(植木鉢のそば名も知らぬ黄色い花)
侵入種は千に1つの脅威;「ウィリアムソンの法則」
ウィリアムソン氏によれば「外からの侵入する種の1/10が生き残る、その1/10が定着する、その内、在来種など生態系に脅威となるのはその1/10。これが「ウィリアムソンの法則」。つまり外来種を含む侵入種1000の内、999は何もしないことになります。

多分オランダミミナグサdownsize
(多分オランダミミナグサ:葉っぱの触感が優しい)
侵略、占領される前に索敵、殲滅
ほとんどの侵入種が無害とは言え、一旦、「千に1つ」の侵略的外来種(IAP;Invasive Alien Species)が定着すれば、そこの生態系は大きく乱されます。その前に見分けて対処することが肝要になります。では、侵入種の「侵略性」をどうやって見分けるのか?

ひっそり咲くカタバミdownsize
(ひっそり咲くカタバミ:ムラサキカタバミに押され気味です)
地下銀行の種預金が定着のカギ
出典著者のGioria氏らは2350種の被子植物の種子の形質のデータを解析し、地中の種子バンクが1年以上持続されることが、新たな地に定着できる(帰化種)ことに強く結びついていることを明らかにしました。

礎石のそばに一輪のタビラコdownsize
(礎石のそばに一輪のタビラコ:どこにでも顔を出します)
種子バンクは長期の方が根付きやすい
「長期預金」の、長期間持続する種子バンクを持つ植物種は、一時的な種子バンクしか持たない植物種に比べて、明らかに有意に定着し帰化種となり易く、またより多くの地域で定着することが分かりました。

おどけたような小さな花名前わからんdownsize
(おどけたような小さな花、名前わからん:野草の本も見たのですが・・・)
はかない1年草がたくましく定着する
年を越えずに枯れる1年生草本の方が、多年草に比べて、明らかに有意に新たな地に定着して帰化種となり易いことが分かりました。また、木本は草本に比べて帰化する頻度が少なかったそうです。

庭の雑草ネジバナdownsize
(庭の野草ネジバナ)
「先手必勝」、種子で「侵略性」を見極める
外から侵入する植物種の「侵略性」(他を排除して定着する)を評価する指標にその種子の持続性を加えることで、IAS(侵略的外来種)を早期に見出し、これが繁茂して制御不能になる前に手を打てる、と出典著者のGioria氏らは述べています。

庭の雑草ヒメジオンREVdownsize
(庭の野草ヒメジオン)
早期健診が有効
「侵略種候補」を含むだけで、帰化種=侵略種ではありませんが、帰化種になり易い移入種(外来種)を、本研究のように、種子バンクの持続性で早期に見分けることは生態系の保全にとって有用な手段になるかも知れませんね。

出典: “Persistent soil seed banks promote naturalisation and invasiveness in flowering plants” Margherita Gioria et al. Ecology Letters Volume 24, Issue 8 p. 1655-1667 24 May 2021 https://doi.org/10.1111/ele.13783
出典:”Persistent seeds predict invasiveness” Andrew M. Sugden Science 18 Jun 2021 Vol. 372, Issue 6548, pp.1301 DOI: 10.1126/science.372.6548.1301-a


↓良かったらクリックをお願いします


過去の記事リストは下のイラストをクリック ↓ (日本国内と南の島の記事は「ヨーロッパの話題」にまとめています)
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
ヨーロッパの話題minisizeREV生き物とちきゅうのお話minisizeREV
ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV

テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

「初めてのおつかい」コウモリ編、ママのナビ特訓+傑作練習機T-6テキサン

「初めてのおつかい」コウモリ編、ママのナビ特訓
+傑作練習機T-6テキサン

↓良かったらクリックをお願いします

にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
にほんブログ村
T6テキサン発進Ferte Alais downsize
(T-6テキサン発進:パリ郊外Ferte Alaisエアショー)
パイロット訓練性、コウモリの初飛行
仔コウモリは、飛行練習生のように、まず「教官」ママ・コウモリに同乗して馴染みの樹までのコースを覚え(ナビ)、やがて仔コウモリはソロ・フライトの初飛行で馴染みの樹まで飛べるようになり、ナビを習得してゆく、と言うサイエンス小ネタです。
コウモリの過去記事です↓
コウモリってスゴイんだかドジなんだかでもベストセラー動物+パリの夜
蛾はひらひら翅をデコイ(囮)にしてコウモリをかわす+DH.タイガーモスとモスキート
ハエもコウモリも空戦機動で天井に着地する+パリ郊外エアショーの複葉機たち
コウモリが葉に隠れた餌を見つける超音波の秘術+プロペラ夜戦たち
脳内地図でナビって近道を学ぶコウモリのこどもたち+パリの凱旋門、エッフェル塔





トレーナーイエローのハーヴァードRAF博物館downsize
(トレーナーイエローのハーヴァード:英ロンドン、RAF博物館)
練習機の大スター、T-6テキサン
仔コウモリの初ソロ・フライトの話題ってことで、1万6千機近く生産され、60か国ほどで使われた、練習機の超ベストセラー、傑作T-6テキサン/ハーヴァードのフォトを添えています。テキサンはいまだエアショーで飛んでいますし、ゼロ戦などに扮して映画出演も多数です。
練習機の過去記事です↓
1年生が乗ります、練習機は安心、安定のデザインでなきゃT-6テキサン
ほのぼの練習機オックスフォード、出自は栄えある王室専用機エンボイ
妙にかわいい♡、デ・ハビランドのシマリス、chipmunk
忘れられてるけど逆ガル翼のユニークな練習機マイルズ・マスター
赤いペリカンが空に舞う、「ジェット化」練習機ジェットプロボスト


ハデでかわいい戦前衣装おテキサンdownsize
(ハデでかわいい戦前衣装のT-6テキサン:Ferte Alaisエアショー)
GPSでコウモリ母仔の飛行を追う
出典著者のマックス・プランク研究所(Max Planck Institute)のAya Goldshtein氏らは、イスラエルのテルアビブでEgyptian fruit bat (Rousettus aegyptiacus)の母コウモリと仔コウモリに超小型のGPSと発信装置を付けて仔コウモリが飛行を習得する過程を調べました。バイオロギングの手法ですね。
バイオロギングの過去記事です↓
「ご自宅拝見」バイオロギングで垣間見る動物の私生活+南ブルターニュ、キブロン
海のトップスイマー、マグロでも、陸のママチャリ並みです、バイオロギングその2
空飛ぶ者たちを追う愉快なローテク;バイオロギングその3
「空賊」グンカンドリ、バイオロギングが明かした空中生活
バイオロギングが明かすアマツバメの10か月ほぼ空中生活+南イタリアのソレント


最初はだっこしてエサ探し
果物食のオオコウモリの仲間、Egyptian fruit batのママのコウモリは赤ちゃんコウモリがまだ小さいうちは、体にくっつけて(仔が母親にしがみつく)巣の洞穴から餌を探しに飛び回ります。

仔コウモリのGPSだけが止まった
ママのGPSは飛び回っていることを示しているのに、突如仔コウモリのGPSは止まったままになり、当初、研究者たちは「ベビーのGPSが落ちた、実験失敗!」と思ったそうです。でも、5年間の研究の結果、「失敗どころか、研究は大成功!」だと分かりました。

テキサン達の編隊離陸迫力ありますよdownsize
(T-6テキサン編隊飛行へエンジン始動:Ferte Alaisエアショー)
エサ探し中は樹でお留守番
実はママ・コウモリと仔コウモリは途中で一旦別れていたんです。
仔コウモリが少し大きくなると巣の近くの特定の樹に仔を置いて餌を得た後、その樹に迎えに来て巣に連れ帰ります(くっつけて)。仔コウモリが待つ樹は巣の洞穴近くのいくつかの特定の樹です。

「教官」ママに同乗してルートを覚える
出典著者Goldshtein氏らによれば、巣穴の洞穴から馴染みの樹まで、ママ・コウモリに毎夜「同乗」する(しがみついて)ことで仔コウモリはそのルートのナビを覚えるようだ、と。これはこれまで想定されていなかったことだそうです。

ドーントレスに扮したテキサンREVdownsize
(ドーントレスに扮したテキサン:Ferte Alaisエアショー)
「初めてのお使い」はいつもの樹へ初飛行
そして、仔コウモリが10週齢を過ぎるとママのコウモリは仔コウモリを巣の洞穴に置き去りにしてエサ探しに出かけます。すると仔コウモリはお留守番をしたいつもの樹(一番最後に連れて行かれた樹)までひとりで飛んで行き(単機ソロ フライト)、ママを待ちます。

ナビゲーションの訓練でもあります
コウモリは毎夜、レーダーのような超音波エコーロケーションによるナビゲーション(航法)で遠くへ飛び、また巣に戻ります。なので、これは仔コウモリのソロの初飛行であり、同時にナビゲーションの訓練です、しかも夜間航法。

カエデ印のハーヴァードCanadian Aviation Musium downsize
(カエデ印のハーヴァード:カナダ、オタワCanadian Aviation Museum)
「僚機」ではなく「単機」で初飛行
ママ・コウモリは仔コウモリに、自らの「僚機」として飛ぶことを促すのではなく、慣れたルートで馴染みの樹まで単独「ソロフライト」を促します。初飛行が単独「ソロフライト」+計器航法「ナビ」なのです。ずいぶん厳しい訓練です。

旅立ちの樹
やがて、若いコウモリはこの馴染みの樹をベースに自由に飛び回れるようになり、一人前のパイロットならぬ、一人前のコウモリになってゆきます。

ママは「鬼教官」かも?
Egyptian fruit batの仔コウモリの飛行訓練、ナビ訓練はまるでパイロット訓練性みたいですね。でもその初飛行が夜間、計器航法による単機のソロフライトって、Egyptian fruit batのママは愛情あふれる「鬼教官」かも?

出典:”Mother bats facilitate pup navigation learning” Aya Goldshtein, Lee Harten, Yossi Yovel Current Biology VOLUME 32, ISSUE 2, P350-360.E4, JANUARY 24, 2022 DOI:https://doi.org/10.1016/j.cub.2021.11.010
出典:”Baby bats learn to navigate by hitching a ride on mom” BYRACHEL FRITTS Science 6 DEC 2021
出典:”How Bat Moms Give Bat Pups Their Sense of Direction” Elizabeth Preston The New York Times Published Dec. 4, 2021 Updated Dec. 6, 2021
出典:ウィキペディア記事 “Egyptian fruit bat”


↓良かったらクリックをお願いします


過去の記事リストは下のイラストをクリック ↓ (日本国内と南の島の記事は「ヨーロッパの話題」にまとめています)
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
ヨーロッパの話題minisizeREV生き物とちきゅうのお話minisizeREV
ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV


テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報

お話しの読み聞かせが病の子どもたちを癒します+フランスアルプスの街、アヌシー

お話しの読み聞かせが病の子どもたちを癒します
+フランスアルプスの街、アヌシー

↓良かったらクリックをお願いします

にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
にほんブログ村
読み聞かせが病の子どもたちを癒します
(読み聞かせが病の子どもたちを癒します)
総力戦で子どもの病と闘う小児ICU
小児ICU(集中治療室)では心臓、呼吸器、脳などへの集中的な治療と24時間体制のモニタリング、看護を必要とする重い病の子どもたちが病と闘っています。




病気と闘う子供たちのストレス
一方で、医師、看護師などの医療スタッフにより手厚い治療、看護を受けるとは言え、患児たちは家族と離れ、病気と闘い、時には苦しい治療に耐え、常にストレスにも晒されています。

ティウー運河から見る愛の橋downsize
(ティウー運河(Canal du Thiou)から見る愛の橋:フランスアルプスの街アヌシー(Annecy))
「ご本を読んであげるね」
大人でも病気や治療は辛いですが、ましてや幼い子供たちにとって病との闘いは肉体的にも精神的にもとても辛いことだと思います。
「読み聞かせ」が、そんな小児ICUの重病の子どもたちのストレスや痛みを和らげ、前向きな気持ちを引き出せるとてもシンプルで効果的方法だと言う、サイエンス小ネタです。

アヌシー湖上のシャトーdownsize
(アヌシー湖上のシャトー:アヌシーは湖畔の街)
フランスアルプスの街、アヌシーの秋
ただのイメージの連想ですが、フランスアルプスの湖畔の街アヌシー(Annecy)のフォトを添えます(使い回しですが)。
アヌシーの過去記事です↓
氷河が作ったアヌシー湖と氷河期を見つけたアガシ第1章湖畔の街アヌシーとチーズフォンデュ
氷河が作ったアヌシー湖と氷河期を見つけたアガシ第2章アヌシー湖とルイ・アガシ
フランスアルプスの宝石アヌシー番外編
愛でたり食べたり身近な水草と秋色の水の街アヌシー続々編
起きて!フクロヤマネ君、冬の野焼きはとても危険+フランスアルプス湖畔のアヌシー
絶えず姿を変え生き抜いてきた、たくましい落葉樹林+フランスの秋アヌシー
カッコウナマズの託児所はシクリッドの口の中+フランスアルプス氷河湖アヌシー
地球温暖化に伴う干ばつに適応する亜寒帯針葉樹林+フランスの氷河湖アヌシー湖


Annecy花の堰downsize
(花の堰:アヌシー街中の運河)
「読み聞かせ」の効果を調べる
出典著者のGuilherme Brockington氏らは、ブラジルの小児ICUの患児81人を2つのグループに分け、1グループは子どもが選んだ本を読み聞かせました;読み聞かせのグループ。もう1つは比較のための対照群として(お話はせず)なぞなぞ遊びをしました;なぞなぞ遊びのグループ。いずれも30分ほどでした。

石のパッサージュのお店downsize
(石造りのパッサージュのお店)
唾液でストレスとハッピー度を調べる
「読み聞かせ」、または、「なぞなぞ」の前後の子どもたちの唾液中のストレスホルモンのコルチゾール、「幸せ(共感の快感)ホルモン」のオキシトシンの変化を調べました。
“きずなホルモン”でもあるオキシトシンの過去記事はこれです↓
人と人をつなぐ微笑みと「信頼ホルモン」オキシトシン
ご主人の笑顔でワンちゃんも幸せに、共に「絆ホルモン」オキシトシンも増えます+パリ、サンマルタン運河


パステルの壁と石組が渋いdownsize
(パステル色の壁と石組が渋い:アヌシーのティウー運河沿い)
「読み聞かせ」で幸せ度は2倍、ストレスは4分の1に
どちらも効果がありましたが、特に「読み聞かせ」グループではオキシトシンが2倍に増え、コルチゾールが4分の1に減っていました。

Annecy運河と自転車downsize
(ティウー運河と自転車)
痛みも和らいだ
小児ICUの多くの患児たちは痛みにも耐えています。「読み聞かせ」の前と後を比べると疼痛スコア(痛みの程度)が明らかに大幅に下がりました。「なぞなぞ遊び」でもこれに劣るものの疼痛緩和の効果がありました。

ブタの看板のAnnecyのレストランdownsize
(ブタさんが看板のレストラン:サヴォア料理はおいしかった)
言葉の連想で心を探る
読み聞かせした、または、なぞなぞ遊びを行った後に、ある言葉を聞いて心に浮かぶまま自由に連想する「自由連想法(free association)」で、子どもたちがポジティブな、または、ネガティブなことをどのくらい連想するか調べました。

アヌシー(Annecy)の朝、ティウー運河(Canal du Thiou)はまだ影が深いREVdownsize P1010533
(アヌシーの朝、ティウー運河はまだ影が深い)
読み聞かせで気持ちがポジティブに
例えば、“読み聞かせ”後では、「看護師さん(※)」と聞いて子供たちは「良くなってお家に帰れるように助けてくれる人」、「お医者さん」と聞いて「世話をしてくれる人」、「病院」と聞いて「気分が良くなるまでぼく(わたし)がいる場所」とポジティブな連想をしました。
(※実際は特定の医療スタッフのファーストネームでしょうね)

お話し無しだと気持ちはネガティブなまま
一方、お話しをしない対照の“なぞなぞ遊び”後では、例えば、子どもたちは「看護師さん」には「ひどい味のお薬を与える気難しい人」と、「お医者さん」には「針でつつく冷酷な人」と、「病院」には「とても病気が重い時に行く悪いところ」と連想しました。
“なぞなぞ遊び”でも、“読み聞かせ”には及ばないながら、ポジティブな連想が引き出されました。

「読み聞かせ」はポジティブを増やしネガティブを減らす
「読み聞かせ」グループのこどもたちは、「なぞなぞ遊び」グループの子どもたちよりも、「看護師」「お医者んさん」に明らかに(有意に)(大きな割合でポジティブな連想をしました。「病院」からネガティブな連想をする割合も低かったそうです。

郷土色いっぱいのサヴォア料理レストランdownsize
(郷土色いっぱいのサヴォア料理レストラン)
誰でも出来る、シンプル、低コストで役立つ「読み聞かせ」
出典著者のBrockington氏によれば「読み聞かせ」は子どもたちの健康状態を改善する低コストで効果的な方法だそうです。
今回の研究では熟練のスタッフが読み聞かせましたが、読み聞かせをするのは熟練者じゃなくても、例えば、パパ、ママでいいし、本も特別な本ではなく、“子どもが選んだ”本で良いとのことです。
「読み聞かせ」で病の子どもたちを癒すのが広がればいいですね。

出典:”Storytelling increases oxytocin and positive emotions and decreases cortisol and pain in hospitalized children” Guilherme Brockington et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA(PNAS) 2021 Vol. 118 No. 22 e2018409118 https://doi.org/10.1073/pnas.2018409118
出典:「読み聞かせの癒やし効果」 日経サイエンス2022年2月号 P.26


↓良かったらクリックをお願いします


過去の記事リストは下のイラストをクリック ↓ (日本国内と南の島の記事は「ヨーロッパの話題」にまとめています)
パリの話題minisizeREVフランス街歩きminisizeREV
ヨーロッパの話題minisizeREV生き物とちきゅうのお話minisizeREV
ヒコーキの話minisizeREVグルメ話minisizeREV


テーマ : パリ、フランス - ジャンル : 海外情報